2日前のことなのに、なんだか遠い昔のことのような。
いつも通っていた劇場なのに、なんだか遠いどこかで起きたことのような。
とても不思議な気分です。
意図的に思い出さないようにしてるところがあるからかもしれないですけど・・・。
んー、これが現実逃避っていうことなのかもな。
弱いな、私。
とはいえ、そんなことを言ってると前に進めないので、自分の中で整理をつけるためにも楽レポを。
本当はザックリ書いて、早めにアップと思ってたんですが、もう最後だし、ここまで書くことも今後無いかもしれないので、思いつくまま自由に書いておきます。
読みたいところだけどうぞ。
最後の薔薇雨。
思うに、私が見た30回以上の薔薇雨の中で、いちばんの薔薇雨だったんじゃないかと。
たとえばジャスティン。
根本的な性格はもちろんそのままなんですが、楽のジャスティンはすごく自然で、優しくて、人間味があって。
「死ぬまで好きだよ、ずーっと」は、今まで聞いた中でいちばん気持ちが詰まっていたし。
再会後、イヴェットから当時の話を聞いているときのジャスティンの受け答えには、ひとつひとつに気持ちが込められていました。
セリフの合間に見せるため息や細かい仕草、イヴェットに語りかける素直な語り口。
このジャスティンがもっと観たかった。
楽で初めて見れるなんてなぁ・・・。
たとえばイヴェット。
もはやウメちゃんの芝居は芝居じゃなくて、イヴェットとしての行動としか思えず。
タニオカジャスティンの演技が変わっても、ぶれることなく芝居ができてたのはウメちゃんのおかげなんじゃないかと思います。
最後、夜会でのウメちゃんは最高にキレイでした。
単純にビジュアルもそうなんですけど、その存在感も圧倒的。
たとえば男爵。
ジャスティンがいちばん信頼を置いていたであろう男爵。
ジャスティンと掛け合いをしているときの男爵は、最後までものすごく楽しそうだった。
クリストフにも、モニークにも、公爵夫人にも、この日はスペシャルなことを用意してくれて。
男爵を通して、まゆさんの温かい人柄を強く感じました。
タニまゆ大好きだ!
って、前段がいきなり長いですね。。。
では気を取り直して、最後の薔薇雨を思い出していきましょう。(長いよ)
幕開き。
センターに座るジャスティン、もといタニオカさんを見て、“忘れないように、全部目に焼き付けてやる”と心にに決めました。
椅子から立ち上がり、歩き出すジャスティン。
めちゃくちゃ足が長い。顔がちっさい。かっこいい。
タニオカさん最初の銀橋。
不覚にもいきなり涙で見えず。
まさかここから泣いてしまうとは思わなくて、自分でも驚きでした。
ここの歌はジャスティンの歌の中でもいちばん好きだったんですよね。
銀橋出てすぐ、上体を少し反らし気味にして、歌いあげる感じとか。
「君の唇~かすかに震えてた」のときの指の動きとか。
袖着替え。
最初のときから比べたら、すごく落ち着いて着替えられるようになりましたよね。
着替え、セリフ、着替え、みたいな細かい段取りがタニオカさんの中でできていってた(笑)。
クセモノはジャケットの襟。
よく裏返ってました。
ダンスパーティ。
まあ、みんなの掛け声がすごかったこと。
いろんなところでたくさんの声があがり、すごいハイテンションでした。
逆にそれで、もう最後なんだなーと感じてしまって、こんなところでも泣けたっていう超センシティブハートっぷり。
再会後、イヴェットを送っていくジャスティン。
イヴェットと会話してるときのジャスティンの反応が、今までと全然違ってて。
なんていうか、ジャスティンとして感じたままのリアクションに見えたんですよねね。
作ってる感じが全然なくて、すごく新鮮でした。
生着替え。
ジャケットを脱いでから、次のジャケットに手を通すまで、タニオカさんの両手がフリーズしてる感じをいつもオペラでガン見してました。
おでこもガッツリと。そしてキス。
ジャスティンに腕をつかまれて戻されるイヴェットの反応が、いつも以上に激しかったですね。
引っ張られたときの、服の乱れ方がすごかった。
てか、ジャスティンがいつも以上に強引だったのか。
ここはやっぱりいいなぁ。
オフィス。
タニまゆデュエット。
いつものようにデスクに寝っ転がったジャスティンに、当たっちゃうんじゃないかと思うくらいギリギリまで顔を近づけた男爵。
タニオカさんも超笑顔で、ふたりのいい関係が伝わってくるかのようでした。
センターで歌ってる時のタニオカさんの目がすごくキラキラしてて、それを観てまた涙、涙。
りさ「今日で!やめるって本当ですか?」
聞きとりやすいように、しっかりゆっくり発音。
客席からは笑いが起きました。
もちろん私もちゃんと突っ込みましたよ。
「そりゃお前もだろ(笑)!」と。
クリストフ・ダリュー(ななっぺ)。
もう分かりやすいくらいに、いつにも増して興奮しながら話すななっぺ。
オーランジュ男爵とのお辞儀もいつもよりしっかり長かった。
アルヌー家。最後なのにまだ言いますが。
ここを見るたびいつも思い出す、うめちゃんの頭についた大きな紫のピン。
“なんのつもりもしてませんので”みたいなセリフがあるので、そのときは過剰な演出かとさえ思ったんだよなぁ。
にしても、見た目がよくない、と(笑)。
多分あそこでみっちゃんが吹き出してたら、ガマンしてた客席も大爆笑になってたと思います。
よくがんばったなー、みっちゃん。
ちなみにイヴェットが指輪をつけたときの、グザヴィエの表情はR指定じゃないかと(笑)。
リアルに舌なめずりする5秒前。(RS5)
オーランジュ男爵とモニーク。
モニークの「がんばって!」のあと、「君もこれからもがんばって。」と男爵。
これは客席も期待してたような気がする。
エストール。
タニオカさんの「ヴァカ!」で客席が笑ってるなか、ボロボロ涙を流すまさこを見て胸が熱くなりました。
いつの間にこんな体温の高い芝居をするようになったんだろう。
そして、その芝居に呼応するかのように、ジャスティンの迫力もすごかった。
鬼気迫る芝居に、客席も固唾を呑んで見守っていました。
祝杯。
下がり眉のななっぺがめちゃくちゃかわいかったですねー。
中腰とかかわいすぎる。
「ホールドミータイ~♪」はソプラノからさらに高音へ。
最後はななっぺの方を向いて、口に手を当てて「あっ!」
あまりバリエーションも作れないなか、いつもアドリブを見せてくれたみっちゃん。
ありがとう!
ヘレン宅。
今頃言うのもなんですけど、「二ツ星」のおもしろさが理解しきれてない私。
見た目だけでも二ツ星ならすごいじゃんって思うんですけど・・・。
違うの?
しかも、このやりとりを見てると、ジャスティンとヘレンママは気が合いそう。
アルヌー家の夜会。
ふたりのデュエットダンスが夢のように美しくて。
ジャスティンを見つめるイヴェットの瞳、イヴェットの腰に回されるジャスティンの腕、ふたりから放たれる幸せのオーラ。
もうダメでした、涙が止まらない。
二人が離れたあと、手前では公爵夫人の手を取る男爵。
いつもは公爵夫人が態勢を崩すんですが、この日は男爵がしっかり受け止め、ピンクの薔薇を差し出しました。
客席から大きな拍手。
それをされてるのが、ゆっちゃんだってこともうれしいな。
盆がまわりながらのダンス。
ここではななっぺとあおいちゃんが組んで踊ってるんですが、いつも物凄く笑顔で楽しそうに踊ってたんですよね。
それを見るのが、私もいつも楽しみでした。
オフィス。
待ってるヘレン。まちゃみは本当に泣きそうだったし、タニオカさんの語気も強かった。
自分で決断して、恋愛を終わらせることのできるヘレン。
彼女もまたいい女だったんだなーと思ったりしました。
港。
ジャスティンと男爵が同時にしゃべりだす一連の流れの後。
「おかげで楽しかったよ。」と突然言い出した男爵。
軽くざわめく客席。
“こんなセリフあったか?”“またセリフ忘れ?”
“・・・・もしかして、まゆさんの粋なアドリブか!”
いろいろなことが頭の中をよぎる。
だいぶ長く感じたけど、時間にしたらほんの数秒の間の後、
タニオカさん「・・・僕も助かりました。」って。
完全に不意をつかれましたね(笑)。
でも、まゆさんのその気持ちがすっごくうれしかった。
これがアドリブだと分かった人は、みんなうれしかったんじゃないかな。
ラストのラスト。
泣きましたよ。ええ、泣きましたとも。
タニオカさんが後ろからうめちゃんを抱きしめてること。
うめちゃんがタニオカさんの横顔をジッと見つめてること。
2人が腕を組みながら、銀橋を歩いていくこと。
私にとってはこの上ないラストシーン。
ハッピーエンドで、2人が笑顔ならもうそれでいいのです。
花道に消えていくふたりをギリギリまでオペラでガン見。
これがタニウメの最後の作品でよかったな。
ホント、そう思います。
てなわけで、ショーに続く。