逆襲するさらりーまん

ーやっとこさ英検1級、通訳案内士試験合格。しかし英語の道は長い。基本的にやり直し英語+その時々に思うことなど。-

十字軍物語 読了

2012年11月11日 18時09分38秒 | 本と雑誌

今日は久々に半日自分の時間が取れたので、以前から読みかけて読み終えていなかった塩野七生さんの 『 十字軍物語 (全 3 巻、図説も入れると全 4 巻) 』を読み終えました。

中世の 8 回、200 年にも及ぶ十字軍の歴史を描いた物語ですが、かなりの長編です。

塩野七生さんと言えば、とにかくイタリアの歴史を描いたものが有名で、僕も歴史が好きなので、ベネチアの 1000 年の歴史を描いた、『 海の都の物語 』なども読みました。

塩野さんの歴史小説は、年代ごとに歴史を記述するのではなく、その時々の人物の生き様に焦点をあてて書かれていますので、描写が生き生きとして面白い。

『 十字軍物語 』も人物を軸に書かれていますが、中近東のパレスチナ、特にエルサレムの攻防をめぐるキリスト教圏側とイスラム圏側の生々しい攻防戦が描かれています。面白いのは、キリスト教圏側、イスラム圏側のどちらにとっても、エルサレムの奪還は『 聖戦 』であり、宗教的な大義名分があったことです。

それは、今日まで続くパレスチナ問題にもつながっています。

十字軍の終焉から 800 年以上経過していますが、まさに人間がやることは、数百年経ってもさほど変化しませんね。

塩野七生さんのライフワークともいえる、『 ローマ人の物語 (全15巻)』 も第 11 巻のローマ帝国が傾き始めるころまでは読んだのですが、時間に余裕が出来れば是非読了したいものです。

欧州の歴史の根源ともなるローマの歴史は、英語を学ぶ上でも、直接的ではありませんが、じんわりと教養として効いてきます。特にイギリス人はローマ史について話すのが大好きですから。。

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1 コメント

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Yuko さんへ (yuko)
2012-11-12 23:09:50
Yuko さんへ

いつもコメント有難うございます。
司馬遼太郎も好きで、学生時代によく読みました。TV化された坂の上の雲も学生時代に読みました。ほとんどの長編は読んでいます。
最近はもっぱら西洋史モノが多いですが、司馬遼太郎の日本史モノも好きです。
アレキサンドリアは25年ほど前になりますが、カイロから車をとばして行ったことがあります。カイロからアレキサンドリアまで約 200 km、砂漠の中の一本道を車をとばして行ったのですが(運転していたのは僕ではない)途中でパンクし、車もスピンしてひどい目にあったことを覚えています。
アレキサンドリアはエジプトの中では綺麗な都市で民家の壁が赤や黄色や緑の原色で塗られており、地中海的です。今も変わっていないと思います。
時間が出来たら(定年後までないか)昔行った国々を訪れる、センチメンタルジャーニーを企画したいと思っています。

終生30歳



昔のコメントで、歴史小説がお好きだと仰ってたので私と同様、司馬遼太郎ファンなのかしら?と勝手に推測してましたが、塩野七生さんだったのですね!

最近、エジプト人の友達からよくAlexandriaがとても綺麗だときいていて、リビアの地中海に面したローマ遺跡にも行ったことを思い出したりして、丁度ローマの歴史に思いをはせていたところでした。地中海沿岸国って、歴史も文化も入り混じってて本当に面白いですよね。

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