逆襲するさらりーまん

ーやっとこさ英検1級、通訳案内士試験合格。しかし英語の道は長い。基本的にやり直し英語+その時々に思うことなど。-

還暦オヤジの就活記録

2019年06月29日 07時06分13秒 | 日記・エッセイ・コラム

昨日の蒸し暑さから一転して、今日は肌寒いほど涼しい東京地方です。

さて、昨年の9月末に60歳で定年してから、長い就活期間を経て、明後日(7月1日)から首都大学東京の国際課の特任職員として、さらりーまんに戻ることになりました。(特任職員といっても2022年3月末まで約3年間の有期雇用職員。)

37年間勤務した前の会社を定年退職したのは昨年の9月末でしたが、定年した当初はちょっと一服したい、等や、しなければならないことが沢山あり、事実上応募などの就活を始めたのは去年の12月からです。首都大の内定が出たのは5月末ですので、実質6か月間の就活でした。

再就職するにあたり、留意したことは、1、自分のやりたいことが出来るか?(できれば英語を使える仕事で、国際連携や国際支援など少しは世の中の役に立つ仕事がしたい。)2、民間の大企業は、前にも書きましたが、定期採用をしてきた関係で50歳以上の従業員がだぶついており(しかも本人が希望すれば65歳まで雇用を継続しなければならない)、60歳すぎたおっさんを新たに雇用する会社はほぼ皆無なので、応募を避ける、という2点です。

そこでまず考えたのが、在日各国大使館。大使館員の採用は、年齢や国籍、性別、また仮にLGBTでも差別せず採用することが募集要項に明記されていますので、還暦すぎたおっさんでも採用される可能はあります。しかし、あくまでポストに空きが出た時に募集するので、求人は非常に少ない。そこで英語圏の大使館のホームページを毎日見て、求人があれば即応募しました。応募したのはイギリス大使館、オーストラリア大使館、アメリカ大使館、カナダ大使館です。

そのうちイギリス大使館は他の大使館と異なり、かなりの頻度・数で求人があり、ITコントロール オフィサーなど理系の仕事は僕には出来ませんが、事務系の仕事(例えばインベストメント アドバイザーなど)にはほとんど全て応募しました。そのうち書類審査が通って面接に呼ばれたのは3件。従って、イギリス大使館には3回面接に行きました。(オーストラリア大使館、アメリカ大使館、カナダ大使館はレジュメ(履歴書や職務経歴書)を提出しても待てどくらせど面接には呼ばれませんでした。在日大使館のばあい、書類審査が不合格な場合、2週間以内に連絡するとか、何月何日までに面接の連絡がない場合は、書類審査で不合格と理解して下さい、というような親切な期限はほとんどなく、イギリス大使館もレジュメを提出(英語でウエブに入力)してから1か月も経った、忘れた頃に面接の連絡が来ました。)

イギリス大使館には今まで行ったことはなかったですが、東京のど真ん中の一等地(東京都千代田区1番町1)にある、ちょっとした大学並みの広さのある立派なもので、建物も風格があります。江戸時代に日本に来たイギリス人が真っ先に江戸城(現皇居)に隣接している一等地を租借したためでしょう。

大使館の周りは全て『泥棒返し』と、至るところに防犯カメラのついた塀で覆われています。噂によると『泥棒返し』には高圧電流が流れているとのことです。ちなみに余談ですが、在日大使館は大抵諜報機関も兼ねており(アメリカ大使館だとCIA、イギリス大使館だと「007が所属している」MI6の職員が駐留し、日々日本の機密情報を収集しています。諜報機能をもっていない大使館は、ほとんど日本の在外大使館だけです。

大使館の中に入るのも、セキュリティ・チェックが非常に厳しく、携帯電話やノートパソコンに至るまで、電子機器は全て守衛室に預け、空港にあるようなセキュリティ・ゲートを通らないと、中に入ることは出来ません。

中に入ると面接官は3人(イギリス人2人+日本人1人)というパターンが多かったです。面接はもちろん全て英語。応募書類時に提出した小論文(あなたの今までの職歴で周囲が反対しても説得し、結果を残した事例について述べなさい、等)や、日英の事業連携のためにあなたに出来ることは何か、というような質問が多かったです。が、こちらは1人、面接官は3人で1時間にわたってそれぞれ矢継ぎ早に質問してくるので相当難しかったです。(英検1級の面接試験の10倍ぐらい難しかったです。)ただし面接官はみな親切で、俗にいう『圧迫面接』ということはありませんでした。

面接まで行った3つの部署のうち、最初の部署は3月19日に受け、2つ目の部署は5月15日、3つ目の部署は5月30日に受けました。5月30日の段階でもまだ3月19日の面接が合格かどうかは通知されていません。そこで5月30日の面接の最後に面接官から『何か質問はありますか?』と訊かれたときに、正直に『私は他に就職を検討しているところがあり、その仕事(首都大学東京 職員)を受けるかどうか返事をしなければならないので、3つの部署の合否を6月10日までに下さい。』とお願いしました。

するとお願いしたとおり、6月10日に3つの部署とも面接は不合格ということが(ウエブ上で)確認出来ました。1つ目の部署の面接を受けたのは3月19日で、約3か月たってようやく不合格の結果を知りました。

日本の企業と違い、合否の結果を出すのが極めて遅い、という欠点はありますが、日本に駐留している外国人のうち、最も正統なイギリス英語を話すのはイギリス大使館職員と言われており、正統なイギリス英語に日々接しながら、給料も貰え、東京の一等地として周辺環境もよく、年齢による足切りもありませんでしたので、英語に自信のある方はお勧めの仕事だと思います。僕も次の仕事のコントラクトが終了したら、再度チャレンジしたいとさえ思っています。ただし、現在はイギリスはEU離脱で混乱しており、仕事はかなりハードなようですが。

参考までにイギリス大使館ではAからDまでの職級があり(Aが一番下)、BかCですと給料もかなりいいです。

他にも、年齢制限のない官庁や公益財団法人で書類選考が通り、面接を受けたものもありますが、長くなりましたので割愛します。

定年してから早9か月、すっかり朝寝坊の癖がついたので今日は午前6時過ぎに起床し、月曜からの出勤に備えています。


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浪人からまたさらりーまんに戻りそう?

2019年06月07日 10時27分18秒 | その他

約2か月間ブログを更新出来ませんでした。

その期間でも拙ブログを訪問していただいた方には、ただ感謝の気持ちしかないです。
やはり僕がブログを書く理由は、多くの人に自分の考えを知って欲しい、という”承認要求”があるからです。

しかし、僕がブログで書くことは僕個人の考えであって、読者の皆様に押し付けるつもりは全くありません。人それぞれに生活環境や価値観、人生観に違いがあるのはあたりまえですし、僕個人の考え自体も時とともに変化しています。もし僕が皆さんとあるいは皆さんと僕が全く同じ考えであれば、僕が生きている意味はありませんね。(というのが欧米の真の個人主義とダイバーシティの考え方です。一長一短ありますが。)

以前の記事でも書いたので、詳しく書きませんが、決して謙遜ではなく、僕は自他ともに認める怠け者で、自分のやりたいこと、好きなことしかやる気が起こらず、かつ不器用で、同時に多くのことをこなせない一点集中型の人間なので、60歳過ぎての転職活動中はなにかと忙しく、ブログを書くことも、20年近く読み続けた『TIME』も読むことが出来ませんでした。『TIME』は2か月以上溜まっていますが、半年以上続いた転職活動も大体めどがつき始めたので、『TIME』も、ぼちぼちキャッチアップを始めます。

前にも書きましたが60歳でいったん定年退職してからの就職活動は当初1年ぐらいかかると予想したとおり、非常に厳しいものでしたがその活動の中で実際に目で見、耳で聞いた体験は中々面白いものもあり、少しでも皆さんのお役に立つものがあれば、おいおいブログでも体験談を書いていきます。まあこんなおもろいおっさんもいるんだな、という軽い感じでまた拙ブログをご訪問頂ければ幸いです。

今日は『TIME』を少し読んでみます。

 

 

 

 

 

 

コメント (5)
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