Otrantoの日の出と
それを仲良く見ていた
イタリア人熟年カップル
8時半過ぎに
Otrantoの
コーストガード事務所内の警察で
ユーロ圏からの出国手続き
8月55分舫いレッコ
東に向かう
さらばイタリア
アルバニアだの
ギリシャだのという国に面した
アドリア海だの
イオニア海だのという
祖国の海を遠く離れた海を航海しながら
しきりに故郷の山の景色が懐かしい
一昨年の
ホクレア号でのインド洋横断航海のときは
無意識の中でジブンの帰りを待ちながら
迫り来る死と闘っている
父のことだけが頭を占領していたけれど
今回のこの航海では
ただただ故郷の山が恋しい
苦労して
ジブンの生まれた川に戻る鮭の気持ちが
心底理解できる
長くニュージーランドに住んでいたときさえ
こんなことはなかったのに
どうしたんだろう?
産卵期にでもなったのか
アルバニアの
ほとんど唯一の
プレジャーボート用マリーナに入る
少し前まで鎖国していた国
アルバニア
ジブンは
日本がよかとです。