ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

周産期(母体・胎児)専門医試験

2011年10月26日 | 周産期医学

10月22日~23日に周産期専門医試験(受験会場:東京大学)が実施されました。22日に筆記試験(110問題、2時間)と小論文試験(45分間)が行われ、23日に口頭試験が行われました。5年前に婦人科腫瘍専門医試験を受験して以来5年ぶりの専門医試験の受験でした。

筆記試験はとにかく問題の量が非常に多く、私は最初の1時間ゆっくりやりすぎて、試験開始後1時間経過した時点でまだ40問題くらいしか解答してなくて、残りの1時間で70問解答しなければならないので、1問あたり40~50秒で解答しないと最後までたどり着けないことに気付き非常にあせりました。途中から猛然とスピードアップし、何とか最後の問題までたどり着けました。時間配分が大事だと思いました。産科分野では、産婦人科ガイドライン・産科編2011の知識が問われている問題が多かった印象です。新生児分野では、消化器外科関係の問題が多かった印象です。先天性心疾患や新生児蘇生法からの出題はありませんでした。問題は回収され持ち帰れませんでした。ただ、「問題は毎年新たに作り直しているので、過去問を調べても何の役にも立ちません。」とのことでした。

また、筆記試験の試験会場は医学部の古い階段教室で、机と椅子の間のスペースが(私にとっては)非常に狭く、お腹が机に完全に接してしまい、試験中かなり厳しかったです。私の腹囲がぎりぎりの限界で、それ以上の腹囲の方の場合は机にすわれません。これから周産期専門医試験を受けようとする方は、メタボリックシンドロームには十分にお気を付けください。

小論文試験は、事前に三つのテーマが通知されて、その中から1題が出題されます。(制限文字数:800字)

二日目の口頭試験は、受験者一人と面接官(産婦人科の先生と小児科の先生)二人とが対面して実施されました。

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10月25日、合格通知が葉書で届いてほっとしました。

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三四郎池(東京大学本郷地区キャンパス)

Sannshirouike

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赤門(東京大学本郷地区キャンパス)

Akamon

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医学部2号館(本館)
1日目(筆記試験、小論文)の試験会場

Igakubu2goukan

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医学部附属病院南研究棟
2日目(口頭試験)の試験会場

Minamikenkyuto