試合開始のちょっと前から降り出した雨はそれなりの雨粒で、しかしこの時期の中止はCSの日程を考えれば避けなければならないことが分かっている主審もギリギリの判断で目安の30分のところで両チームのベンチと相談をしての決行、しかし二回からまた雨足が強くなったことでネクストバッターズサークルにいる選手を手招きで急がせるなど必死の運営でした。
結果的には五回からほぼ止んだことで延長戦までいけたわけで、主審の頑張りには拍手を送りたいです。
そんな今日は何の試みか途中まではこれまでと違ったスコアボードで違和感がありあり、また駆け足の試合進行が展開にも微妙な影響を及ぼすなど、悲喜こもごもだったりもします。
何はともあれ劇的なサヨナラ勝ちでのCS進出決定は実のところは時間差で先に楽天が負けてはいたのですが、それでもこちらが勝つと負けるとでは大違い、棚ぼたのような逆転勝ちですが明日のサブローの引退試合に向けてのいい風が吹いてきたと、朝っぱらからファンが殺到をすることが請け合いのQVCマリンで盛り上がりましょう。
両手両足に花、を目指した石川はしかし勝利投手の権利を手にする目前の五回に同点にされて、そして六回に勝ち越しを許して無念の降板です。
ベンチ前でキャッチボールをしていましたので六回裏のチャンスで同点までいけば続投だったと思われ、しかし仕方のない判断だったでしょう。
良くも悪くもない内容ではありましたがストレートの押し込みが弱いのがやはり気がかり、変化球に合わされてしまうのはそれが一番の理由ではないかと思います。
これまたプチキラーの園部に同点打を浴びたのもバッテリーとしての反省材料、こういったミスはポストシーズンでは命取りです。
残念ながら二冠を逃したことで沢村賞は今日に16勝の野村、もしくは15勝のジョンソンになるのでしょう、広島ブームが後押しをすることは想像に難くありません。
落合コーチが今日が最終登板と言っていたところでの「めったにないチャンスですからね、投手コーチが説得するでしょう」とは伊東監督、これは「本人が望むのも分かるが諦めるよう説得」「またとないチャンスなのだから挑戦するよう説得」のどちらでもとれますが、石川本人にその気が無さそうなので後者の意味合いなのでしょう。
もし次に投げるとすれば来月4日、そこから中3日でCSが始まることからすれば伊東監督のそれは理解しがたいところがあるものの、石川らしさ爆発で決着です。
一度にあれこれタイトルを獲りすぎるとお山に登った気にもなってよくない、と超前向きに考えることにします。
敗色濃厚な試合は土壇場での大逆転劇、途中で帰ってしまったロッテファンにはお気の毒様でした。
伊東監督に「出会い頭」と言われてしまった中村の同点アーチはロッテからすれば宝くじの大当たり、オリックスからすれば交通事故以外の何ものでもないでしょう。
ただ平野が中村を舐めすぎ、舐めるには舐めるだけの理由があるのですが、その全てがストレートはいくら何でもやり過ぎです。
コーナーを狙うでもなく真っ向勝負にどんな意図があったのか、負けじとファールで粘った中村も見事ではありましたが、伊東監督のコメントに尽きます。
それでも149キロのストレートをはじき返すパワーこそが中村の持ち味、だからこそベンチも見切れないのでしょう、分からないでもありません。
石川とは対照的にこんなピッチングをするんだっけ、と驚いたディクソンのパワーピッチは試合進行を意識したのか早打ちのロッテ打線に助けられて球数が少なかった余裕もあったのでしょうが、それにあっさりと押し込まれた毎度のことながらの貧打戦ですから中村のパワーは貴重と言えば貴重、ただ確度があまりに低すぎますし外へ落とされたら以上終了、その外への意識付けを指導できないのであれば打撃コーチには今度こそのお引き取りを願います。
サヨナラヒットの細谷は「おいしい」と言えるその性格が武器、100安打にもリーチですから明日に一気に決めて、ポストシーズンでの出番を勝ち取りましょう。
ところで石川さん、そんなところを涌井の真似をしなくても、手にしているのはどこをどう見てもお茶です。
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◆9月24日(土) 千葉ロッテ−オリックス24回戦(ロッテ14勝10敗、14時42分、QVCマリン、26,979人)
▽勝 南 55試合4勝4敗
▽敗 海田 47試合1勝3敗
▽バッテリー
千葉ロッテ 石川、田中靖、松永、藤岡、高野、南—田村
オリックス ディクソン、吉田一、平野、海田—若月
クライマックスを前に、しばらく死んだふりで戦力整えればいいと思っていましたが、きょうはひさびさにいいゲームでした。きょうをきっかけに、神がかった試合をする秋のマリーンズを徐々に思い出していただきたい。
打率1割台の中村。ドラフト当時から、先発ピッチャーが足りないと分かっているのに、なんで同じ早稲田の有原に、あるいは山崎に行かなかったんだと、私は厳しめに中村のことを見ていました。今年も打てないなら打てないらしく、公平に贔屓せずに下で考えさせて課題に取り組ませた方が後々いいのではと思っていました。きょうの9回も、どうせホームランは打てないしヒットも確率低いのだから、ともかくフォアボールをと思って見ていました。それが、相手のあまり賢いとは思えないストレート攻めにも助けられたとは言え、起死回生のホームランなのですから野球はおもしろい。私の見方が間違っていたと、今年これから証明してくれるのであれば大歓迎です。
きょうの中村、細谷に、唐川、益田、大谷、西野、ナバーロと続いて復調してもらうことを大いに期待して、10月を迎えましょう。
しかし、毎年思いますが、試合日程の編成はもっと考えた方がいいですよね。きょうは何とか試合ができたからよかったものの、クライマックス直前に試合が多すぎです。春の2連戦の直後にもっと予備日を入れておけばいいのに。
大谷が2試合投げたら防御率も磐石ではない石川には、30日の日ハム戦で投げてほしいと思います。
糸井の単独盗塁王、角中の最多安打、個人賞争いで当分は見どころが多いです。
試合前に「今日はスコアボードが故障してます」との放送がありました。明日のサブローのセレモニー準備で、ガチャガチャいじっていたら壊したのでは?と心配しました。でも試合終盤には元に戻ったから安心しました。
勝ちをあきらめて降板した時に、すっかりテンションが下がっちゃったような…そんな感じでした。
もし現地参戦だったら、その時点で帰ってしまい、後でサヨナラを見れなかった事に死ぬほど後悔したでしょうw
自分としては、あとちょっとなんだから、石川には最多勝を狙ってほしいなって思うんですが…
2年連続最多勝投手がいるチームなんて、なかなかの投手王国ですよ(実際にはコマ不足ですが)
ただオリオンさんの『一気に山に登った〜』のコメントを読んで妙に納得、石川には一つずつ階段を登ってもらった方が良いかもですね。
石川に勝ちが付くことを願っていましたが残念でした。レギュラーシーズンではもう投げさせない?ようですが、当人がそれを望んでいるのかいないのか、よくわかりません。最多勝というビッグタイトル、取りたくないはずはないでしょう。30日の日ハム戦、5〜6回限定でチャレンジしてほしいです。
審判団の仕切りもあるのでしょうけれども、最近では精度の高い気象情報(雨雲の動きなど)を手に入れる事が出来ますので、確信もあったのやもしれません。
「出会い頭」ですか…「マグレ」などと言わないあたりに、伊東監督なりの言葉の選定の配慮を感じます。
先日、石川投手の個性的な部分をほめ称えたばかりではありますが、ここは伊東監督自ら、または落合コーチの人間力に期待してみたい所です。自分を持つ事は大事な事ではあると思いますが、他人のいざないは、時に自分の思慮では思いつかぬ風景を見せてくれる事もありますから…。その判断は石川投手次第ですけれど、貴方にはもの凄い力量を備えていると周囲は思っていますよ。
力で決めてほしかったけど。
ちょい投げ(先発を4回で降ろし、リリーフで5、6回だけ投げる)で勝ち投手になれますが、
さすがにそれはやらないかー。
中村はゴルフの練習場でドライバーを50発打って、会心のミートが1発出た時のような感じ?
ミート率ですね、彼の場合。
スタメンの8番と9番にみなさんもガッカリだと思います。
石川は残念であったが、次のためにしっかり調整してもらいましょう。
相手先発に予想どおり苦しみ、チャンスはあったが得点がなくイライラが続いた。
伊東も99%あきらめて三振王子中村に代打もなかったが、何と!まさかの事故りの2ラン。ストレートに拘る捕手が悪いのか、平野が中村を嘗めたのか謎の配球でした。当然今日もスタメン決定になってしまいます。31年ぶり2年連続Aクラスで、昨日は久しぶりに帰り車中で伊東は恵比須顔だったでしょう。しかし、屈辱的な3位は自覚しています。
延長戦での大チャンスでスタメン外れた細谷、当然代打井口かなと思ったらサヨナラ打で3位決定となった奇跡の勝利でした。影のヒーローは鈴木かもしれません。
久しぶり登場の唐川が心配ですが、サブローのためにビシッと決めてもらいましょう。
何かの間違い?と思ったのが、中村の同点2ランと古典的なスコアボードでした。
家族がマリーンズ同点!と大声を出したので、角中か、デスパイネか、と思っていたら、中村しょうごだと言うので、「本当か?」と聞き直してしまいました。
またスコアボードだけ映ったので、どこの球場だろうと思っていたら、マリーンズのの試合、しかもマリスタ。
川崎球場か、と突っ込みを入れておきました。