オリオン村(跡地)

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2007年通信簿 25 竹原直隆

2007-11-11 19:10:22 | 千葉ロッテ

25 竹原直隆 外野手 27歳 年俸1130万円

【2007年成績】 66試合 122打数 17得点 30安打 打率.246 6二塁打 0三塁打 8本塁打 23打点 2盗塁 11四死球 29三振 得点圏打率.194

2軍で2年連続ホームラン王に輝いた長打力の片鱗を、ようやく1軍で見せてくれました。
ホームランアーチストらしい美しく弧を描いた弾道は、来季に大きな期待を持たせてくれます。

終盤やCSで先発が左腕の時には3番を任されるなど、左キラーが定着してきました。
チームが苦手としている和田をカモにして名をあげました。
しかしプロ初ホームランは右の谷中からでしたし、レギュラーを獲るためには左キラーなどと言われることは竹原にとってはマイナスでしかありません。

サブローと早川が健在であれば、残るポジションはレフトのみです。
この最後の席を大松と争っていくことになるわけですから、ツープラトンが好きなバレンタイン監督は右腕には大松で左腕には竹原と来季も考えているでしょう。
しかし幸か不幸か左腕に対する左打者ほど、右腕に対する右打者の不利は球界でも言われていません。
右腕が圧倒的に多いことによる慣れが理由でしょうが、つまりは大松よりも竹原の方がレギュラーに近いとも言えるわけです。
大松も昨年は8本塁打を放ちながら打率は2割ちょっとと、今年の竹原ぐらいの成績でした。
しかし今年は自ら設けた課題をクリアして3割を記録し、竹原の1歩も2歩も前を走っています。
竹原が大松を抜くためには来季の打率を.270程度までは上げること、これが最低条件です。

また大松と同様に、守備を何とかしなければなりません。
昨年よりはかなり上達しましたが、まだまだ安心して任せられるレベルではありません。
大松と竹原を同時に外野で起用することは投手にとって負担でしかない、こんな評価をされるようではいつまで経ってもレギュラーにはなれません。
ズレータがいるのでDHも空いていませんから、福浦の跡を狙ってファースト守備の練習をするのも良いかもしれません。

竹原の良さは、あそこまで振るかと思うような思い切りのいいスイングです。
どこか新庄にも似ており、当たった時の美しい弾道にはほれぼれします。
ただ彼の場合は山張りタイプではないとは思うのですが、狙いが外れた時の見逃し三振が多いような気がします。
打率を上げるためにも粘り強いバッティング、タイミングを外された時のバットコントロールに磨きをかけることが必要だと思われます。

来季は.270の15本、これぐらいは狙って欲しいですし、また達成できる力は充分にあるはずです。
本人も今年の成績で満足しているわけもないでしょうから、秋季キャンプでも守備練習に汗を流しているようですし、弱点克服&長所磨きでブレークしてくれることを期待しています。


【オリオン村査定】 1130万円 → 1600万円 (△42%)

 

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5 コメント

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確実性を! (富山マリン)
2007-11-11 20:17:34
豪快なホームランとフルスイングはかなり魅力的ですが‥

打撃が粗すぎます。もう少し確実性を上げないと厳しいと思います。

ただやみくもにフルスイングしているようで、素人目ですがバットが大きく外回りしているように見えます。

フォローは大きい方がいいですが、バックスイングというか後ろが大き過ぎるので、真ん中から内のボールに差し込まれるシーンが目立ちます。あくまでも素人目ですが…。

将来は.250でもホームラン30本打ってほしいと思います。

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お返事 (オリオン)
2007-11-11 21:59:43
確かにドアスイングの嫌いはありますね。
あれでは内角を対応するのはきつく、内角→外角の配球で軽く料理されてしまうケースも目立ちます。
打率が低い理由の1つであるミート力の低さ、これもドアスイングからきていると思われますので、もう少しシャープに最短距離で振り抜けるようなフォーム改造も必要かもしれません。
簡単にはいかないでしょうが・・・
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来期こそ (HJM)
2007-11-12 10:24:28
7/13?の対ORIX戦。コバマサ投入で失点し、12回に追加点獲られ、12回裏2アウトからの代打。精神力で打ったと勝手に判断した2ベース。続くオーティズのタイムリーで引き分けに持ち込んだ試合の印象が今期のプチブレークの起点となったと判断してます。
その後には『対左投手』での先発出場。豪快な一撃でチームの勝利をもたらし、出場試合数の割りにお立ち台の多い選手までなってくれました。

来期の課題は『守備』。8月頃からスタメンは増えましたが、多くは『DH』での起用と、かなり足・肩・判断の衰えたベニーを守備位置につけないといけない位、ベンチからの信用の無い守備力は大いに改善してほしいと考えます。
マリンのレフト守備は風の影響をモロに受け、12球団でも1番難しいポジションだと思います。(言いすぎですかね?)
出場機会が増えれば打席数もおのずと増加すると考えます。よって来期に向けては『守備力強化』これに尽きると思います。
大学から社会人を経てのプロ入りであり、はっきり言って『若手では無い』。よって来期は正念場だと思いますので、是非とも『レフトレギュラー』定着を希望いたします。
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Unknown (柏マリーンズ)
2007-11-12 10:46:20
竹原にはファウルで逃げる技術を身につけて欲しいです。

ただそれをやると、竹原の魅力が半減してしまいそうな気もしますが…。守備はもちろん、打率のアップを図っていかないと、このままだと器用な一面を見せつつある大松に差をつけられる気がします。
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お返事 (オリオン)
2007-11-13 02:06:19
>HJMさん
打率が低い上に得点圏打率もダメダメな割には、試合を決めるような印象的なヒットやホームランが多いのが竹原の特徴ですね。
和田キラーだけでなく帆足もお得意さまですし、やはりあの弾道や打球の鋭さが印象に残るのでしょう。

ご指摘の通り、ベニーを守らせて自らがDHということを恥と感じてくれていればと思います。
守備が課題というのは当然本人もわかっているからこその秋季キャンプでの守備特訓、結実してくれることを願っています。

>柏マリーンズさん
思い切りのよいスイングと粘れる技術、確かに相反するような気がしますね。
特長を伸ばすのか弱点を克服するのか、どちらでも構わないので中途半端はやめて徹底してくれればそれでもよいです。

三振かホームランかという打者も、チームに1人ぐらいいてもいいかも、と思い始めた今日この頃です。
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