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2010年通信簿 1 清田育宏

2010-11-14 00:30:24 | 千葉ロッテ

1 清田育宏 外野手 24歳 年俸1500万円

【2010年成績】 64試合 186打数 34得点 54安打 打率.290 11二塁打 0三塁打 2本塁打 18打点 5盗塁 25四死球 51三振 得点圏打率.372

期待以上の結果を残した清田は、開幕ダッシュの象徴とも言える荻野貴と遜色のない成績でルーキーイヤーを終えました。
印象度でもCSから日本シリーズでの活躍で荻野貴を抜いたとも言えますし、そのどこか抜けたような明るいキャラクターと地元千葉の鎌ヶ谷出身ですから人気も高まっています。
大松の5巡目に続いて清田の4巡目での獲得は大ヒットで、他球団の歯ぎしりが聞こえてきそうです。

荻野貴とともに右の外野手という補強ポイントを埋めるべくして入団をした清田でしたが、長打力のある荻野貴という立ち位置にその獲得に疑問が無いわけでありませんでした。
ですから1月2日の千葉マリンでの初投げに登場をしたのは地元出身というアドバンテージによるものであり、故障で早々に1軍から外れたのも当然だとの思いがあり、社会人出身ではあるものの大学で野手に転向をしたことから素材型で時間がかかるだろうとの見方をしていた自分がいます。
実際にファームでは開幕から主軸として活躍はしたものの荻野貴の故障で穴を埋めたのは早坂であり、その早坂が故障をしても結果の出ない竹原を使い続けるベンチに清田への期待は感じられませんでした。
素材型だけに試合で使ってなんぼの選手だと考えており外野手の頭数が不足をしたことで1軍に呼んだもののベンチで置き石状態にしていることに憤慨をしましたし、それであればイースタンでフル出場をさせるべきだと主張をしました。
その私ですら使うことで清田がここまでの結果を残すとは思いもよらず、その成長ぶりには驚き、そして喜んでいます。

清田の持ち味は日本シリーズでのバッティングに見て取れるように、その思い切りの良さであることは衆目の一致するところだと思います。
その代償として三振が多いのが難点ではあるものの、積極性の裏返しですから気にする必要はありません。
死球が6と打数換算をすればリーグトップの井口をも上回っており、その事を裏付けています。
三振の多さはルーキーとしてプロに慣れるための勉強代でもありますし、空振りを怖がって手打ちになるよりはマシです。
投手からすれば振ってくる打者の方が怖いとも言いますから、その積極性を来季以降も持ちづけてもらいたいです。

その長打力から将来の主軸として期待をされる清田ですが、2番という制約のある打順でも持ち味を発揮しました。
バントなどの小技も徐々に上手くなって順応性の高さを見せてくれましたし、右方向への意識の高さは金森打法の習得によるものなのかもしれません。
かなり難易度の高い金森打法を学ぶことは1軍に定着ができない清田には無理があると思っていましたが、結果的にレギュラーになったことで花開いたことはラッキーでもあります。
長距離打者に向いているとも言われる金森打法を清田が完全にマスターをすることができれば、3年後ぐらいの4番打者に期待をしたくなります。

その清田が来季は何番を打つのか、個人的には西岡のメジャー移籍を前提に1番を推したいです。
2番に比べれば自由に打てますし、俊足を活かして盗塁の数を増やして欲しいとの思いもあります。
何より長打力もあるトップバッターとしての新しい境地を切り開くことへの期待がありますし、荻野貴との核弾頭コンビに注目が集まることは間違いないでしょう。
そのためにはオフをしっかりと節制をすることが大切で、見るからに太りそうな体質が心配ですから、ポストシーズンで活躍をしたことで増えるであろう誘いをどう切り抜けていくかに来季に清田が活躍できるかどうかがかかっているとは言い過ぎではないと思います。
春季キャンプにどういった体型で現れるか、まずはそこに注目です。


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19 コメント

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不思議 (doushitakoushita)
2010-11-14 01:19:02
清田はまったくもって不思議な選手です。足はある、元ピッチャーで肩は強い、思い切りがいい、引っ張りも右打ちもできる、長打力もある、状況判断力もありそう、意外と器用にバントもバスターもする、どうもあまり細かいことは気にしなそう、インタビューでの井口に言わせれば見た目よりしたたか、などなど。しかもここ2-3ヶ月を見れば吸収力があって成長が早い。iPS細胞、という言葉が浮かんできます。育てる方向によって、1番にも4番にも3番にもなれそうな。チームはどういう判断をするでしょう。いずれにしても数年後の主力の可能性は大ですから、ケガなく育ってほしいです。

担当スカウトって誰だったんでしょう。こういう選手を発掘できれば自ずとチームは強くできそうです。
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Unknown (京葉ラビット)
2010-11-14 01:23:22
仰るように、清田の急成長ぶりには驚くばかりです。野手経験も浅く、まだまだ伸び代もありそうですし、大舞台で活躍できるハートや先輩方にいじられるキャラなど、愛される要素いっぱいの選手だと思います。

地元出身でもありますし、新しいマリーンズの顔としてどんな選手に成長するか、本当に楽しみです。
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Unknown (デリック・メイ)
2010-11-14 02:53:28
まず、阪神にお礼を言います
清田を指名しないでくれてありがとうっと
阪神がまさかの甲斐の指名で助かりました
私は、何があっても清田は確保したかったので荻野1位には戸惑いました
荻野は2~3巡クラスと判断していたからです

選手権の前にインフルエンザにかかっていたことにより、4巡目と言うお買い得な位置になりましたが、力はドラ1級でした
金森打法というより、アマ時代からひきつけて打つバッティングだったので、清田は右方向にも大きいのが打ててましたよ
だから、ドラ1に推していたんです
社会人時代は守備でもなかなかやってくれると思わせてくれましたが、プロに入ると勉強ばかりで、日本シリーズでもマズイもんおをいくらか見せていました
皆さんには、ポストシーズンの守備はいいイメージだと思いますが…

打撃結果は、2番を打っていたのが影響なのか、期待していたよりも率が高く、長打は少なめでした
.270で10本くらいの活躍を期待していましたが、荻野の予想以上の活躍と出遅れもあって2本とややさびしい気がします
個人的には、肩、足があるので、将来は中堅手で4番を張ってもらいたいんですが、伊志嶺の守備も定評があるので厳しそうですね
それでも、将来の清田、荻野、伊志嶺の外野陣の守備力と打力は球界屈指になりそうですね(嬉)

清田とは関係ありませんが、本音を言うと、全員右打ちなので今年は伊志嶺ではなく日ハムに5巡目指名された谷口を3巡目に持ってきて、即戦力投手を1巡目に行って欲しかったです
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GO 清田 (ムニス)
2010-11-14 07:21:41
奇跡的な後半の活躍。まさにふしぎちゃんですね。 
個人的にも入団交渉時、入団を少し拒んだこと。1億の破格の契約金。7月ごろマリンで応援していても、反応薄いし、‘清田ボールくれー‘とライトスタンドから叫んでも、こっちをチラ見して、神戸に返球したり、とっても嫌いでした。
しかし、日々好感度も上がり、いつしか足利ガス出身の岡田を好感度で抜きました。
2年目の飛躍があれば将来のポスト井口あたりになってくれれば幸いです。 
少し気になるのは、アマ時代は強肩でならしていたようですが、シリーズ中のバックホームの暴投やノーコンが気になります。
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Unknown (ととり)
2010-11-14 07:55:20
正直、ここまで活躍できるとは思いませんでした。
清田の凄いと思う所以は凡退するにしても良い当たりが多い。ミート力が高いのでしょう。シーズンでも最終的に.290まで上げてきましたし、来季は規定打席.300を目標にして欲しいです。

しかし課題もあります。清田は細かいミスがあまりにも多すぎます。CSや日本シリーズ。また、昨日の日韓戦だけでも、バント失敗。センターライナーで二塁から飛び出してアウト。ランナー一二塁で重盗仕掛けるも二塁で刺される。センター岡田の守備範囲で捕球体勢に入っている打球を横から取ってしまう。などなど。
特にバントはかなり深刻ですね。あれじゃあバントのサインは出せません。
一年目だからとか野手経験が浅いからだとか言い訳せずに精進して欲しいですね。順調に成長すれば必ずや将来のマリーンズを支えてくれる逸材だと思っています。
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バントは練習してね! (skymarin)
2010-11-14 08:41:16
ドラ4は当たりくじらしいです。(08年の坪井は除きますが)05年の川崎、06年の荻野、07年の伊藤とみんな1軍で活躍しました。成功は運命的なものかもしれません。
それにしても後半戦の勢いは凄かったです。1軍に出たての時はイマイチでしたが、その後の対応力は新人離れでした。来年はしっかり分析されるでしょうから本人にとって真価を試される年です。しっかり地に足をつけて頑張ってもらいたいです。(バントとか)


ちなみに04年のドラ4は竹原・・・( ̄ー ̄?).....??アレ??
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勝て~ば、休~みだ~ (ぶちくん)
2010-11-14 08:47:05
 清田には、盗塁技術を磨いて大きいのも打てる1番を目指すのか、それともプロのスピードにも慣れてきたことからクリンナップを目指すのか、どちらもできそうで、とても楽しみです。
 昨年は、1位菊池、外れ1位清田だろうと思っていたのに、1位荻野、2位大谷と聞いて愕然としましたが、まさかのシリーズ制覇。これだから野球は面白い。今年もまさかの伊志嶺を指名。終盤のマーフィーを見る限り、即戦力投手の補充が絶対必要だと思いますが、若手ブレイクで連覇しちゃったりして。
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Unknown (はれたろう)
2010-11-14 09:54:54
当初、ルーキー外野手の中では伸びしろは一番ありそうだけど今年は厳しいかなと思ってました。

予想以上の活躍というか適応力です。
インタビューの記事で「バットを短く持つことに何の抵抗もないしそれで試合に出られるなら」と答えていました。この辺の割り切り具合も良いです。、
社会人時代にバントをしたことがない割には小技も出来ますし、守備の握りなおしも5月ごろに比べれば、格段に良くなっています。

ただ将来的には主軸を打たしたいと思えるバッターです。大きく育てていって欲しい。
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あと1ヶ月早ければ (ちゃ)
2010-11-14 10:00:08
 清田がここまでやるとは首脳陣も含めて誰も思っていなかったんでしょうね。私もCSの初戦を西武Dで観戦した時には全く無印でしたもん。でも今から考えると、清田は結果が出ないときから右打ちにはいいものを感じさせていましたし、PSで最も素晴らしかったのはセンター中心のバッティング。これに関してはレギュラー全員の中でも出色だったんではないでしょうか。1軍に上げてからしばらくベンチの置石とされてましたが、もう少し早く試合に出ていればシーズン終盤から力を出していて、新人王の資格も十分に、っていう感じではないでしょうか(今でも資格あり?でもこれはレギュラーシーズン対象なんですよね)。
 私は清田には井口の後継、3番タイプになってほしいと思います。最近メディアに引っ張りだこで、そのたんびに謙虚な発言に終始していますが、ドラフトの指名順位に不満を持ち、入団を渋ったプライドの高さ、鼻っ柱の強さにもこれからのステップアップに大きな期待を感じさせられます。TVでは全試合出場を来季の目標に掲げていましたが、長丁場を乗り切る体力と怪我への強さをオフシーズンの課題として精進して欲しいです。
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Unknown (JF)
2010-11-14 10:53:45
確かにミスは多かったものの、それを帳消しにするだけの鮮明な印象を与えてくれました。
野手に転向して間もない選手ですからやむを得ないところもありますし、荒削りなところが逆に伸びしろを感じさせます。
「シーズン当初は誰も期待していなかったのに、気が付いたら日本シリーズで大活躍」、こんな選手がいるからこそ野球はやっぱり面白いと思いましたし、同じような境遇にいる他の選手たちの励みにもなると思います。
シリーズ第3戦の走者一掃の2ベースは本当に鳥肌が立ちました。至る所で言われていますが、ストライクが全然入らない投手相手にカウント0-2になっても「バッティングカウントだ」と捉えて積極的に打ちに行った姿勢は素晴らしいの一言です。私だったら絶対押し出し狙いで逆に追い込まれていたでしょう(笑)。彼のスタイルに教わるものは非常に多いです。

今年は勢いで突っ走ったようなところがあるので、来季の反動が心配ではあります。
ただ今回は伊志嶺をドラフトで獲得し荻野貴や早坂も控えていますから、気を抜いたらどうなるかは明白で、06年の西岡や今江の再来にはならないのではと楽観的に構えています。
早打ちが多く時に淡白な印象があるので、個人的には1番はどうかと思いますね…。ただし2番を打たせるよりは遥かに彼の持ち味が出るはずで良いと思います。
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