何はなくとも塀内

開幕1軍メンバーが発表されました。
オープン戦での選手起用を見ていれば予想はつきましたし、他のブログでも的中している方がいらっしゃいますので珍しくも何ともないのですが、それでも「先発投手は小林宏だけ」を当てたことには自画自賛しています。
他球団の登録状況を見てもわかる通り、ベンチ入り25人を考えれば複数の先発投手を登録するのが当たり前の話だけに、私もバレンタイン監督の思考論理に毒されつつあるというところでしょうか。

まず塀内ありき。

そんな私でも唯一外したのが塀内、彼が登録されることは予想できませんでした。
オープン戦ではヒットを1本も打てず、かと言ってバントも出来ず、さらには走者を進めるバッティングも出来ず、こういった結果しか残せなかった選手が開幕1軍メンバーに選ばれていいのか、そういった思いが強くあります。
まずまずの結果を残して期待された神戸や、慣れない外野守備もこなしてヒットも打った早坂は、どういった思いでこの発表を受け止めているのでしょうか。

塀内は別に嫌いな選手ではありません。
内野はどこでも守れる器用さがあり、ここ数年の投手補強中心のドラフトからくる野手不足の中で貴重な選手であることは間違いありません。
しかし2軍ではスラッガー的な活躍をする塀内が1軍で求められる立場、きっちりと走者を送るバッティングなどを身につけているとは思えません。
だからこそ塀内自身のためにも、2軍できっちりとそういったプレーを身につけさせることを優先させるべきだと昨年も何度も主張してきました。
使い勝手がいいので便利使いされ、本来やらなければならない鍛錬がなおざりとなり、このままでは中途半端な選手のままで終わってしまう、そういった危惧を感じています。
またバレンタイン監督の愛人と揶揄していますが、今回のことでチーム内でも贔屓されているという雰囲気が出やしないか、それがまた塀内を追いつめてプレーが小さくなっていかないか、そんな不安もあります。

野手の構成にも疑問があります。
外野手登録が5人、サブローと早川と大松＆竹原でレギュラーポジションを埋め、レフトの守備要員として南を充てることを考えているのでしょうが、1人でも試合中に怪我でもしたら大変なことになります。
捕手登録の田中雅が守れる内野はむしろ余剰気味で、塀内がどうのという以前にバランスが悪いと思います。

神戸については代打要員などでベンチに置いておくよりも、今は2軍で多く打席に立たせるべきだとの判断をしたのであれば、それはそれでよいと思います。
数試合は1軍のレベルを体感させてからの方がよいのではとの思いもありますが、経験を積むためにはプレーをすることが大事ですので間違った判断だとは思いません。
しかしやはり塀内よりも外野手、神戸でないのであれば代田や早坂などの足を使える選手を登録した方が妥当な判断だったのではないのか、そんな思いがする今日の開幕1軍メンバーの発表でした。