成瀬の人的補償を考えてみる

成瀬とヤクルトとの契約が公示をされたのが先月の27日、そうなればプロテクト外の選手リストの提示は半月後、そろそろこの手の話題が出てきてもいい時期です。
人的補償を求められなければ提示の必要がないのか、それともどうあろうが提示は必要なのか、そのあたりのルールは今ひとつ分かりませんが、結果的に金銭補償のみで終わるにしてもリストを見ておくぐらいはしておいても損はありませんので、形だけであってもおそらくは行われるのでしょう。
そんなこんなでヤクルトの立場でプロテクトを検討して、ロッテが人的補償を選択するかどうかを考えてみました。

●プロテクト
投手：由規、石山、秋吉、村中、木谷、杉浦、石川、山本、松岡、館山、久古、小川、古野、七條、江村、岩橋、赤川、中澤、児山、徳山、八木
捕手：中村
内野手：川端、山田、畠山
外野手：飯原、雄平、上田

●プロテクト外
投手：田川、新垣、大場、平井、山中、金伏
捕手：田中雅、西田、星野、藤井
内野手：西浦、田中浩、武内、森岡、荒木、谷内、今浪、三輪
外野手：比屋根、松元、川上、松井、川崎

かなり思い切って投手をプロテクトしてみました。
ヤクルトもロッテに負けず劣らず投手難ですし、ロッテが欲している左腕は徹底をしてのキープです。
捕手は相川が抜けて顔ぶれだけではなく頭数も寂しい限りですが、若手捕手がひしめき合っているロッテであれば中村を除けば持っていかれる心配はないでしょう。
それは内野手も同じで、ドラフト1巡目で中村を獲った上にクルーズの残留も決まりましたので、田中や森岡であっても大丈夫だろうとの見切りです。
外野手も清田らがピリッとはしませんが今の布陣に放り込んで一軍に残れそうな顔ぶれは、ヤクルトにはそう多くはいません。
このリストであれば金銭補償のみとの差額は2880万円ですからドラフトでそのクラスを獲得をした場合の投資と天秤で若い川上あたりは魅力的ですし、野手の層を厚くすると割り切る可能性もないではないですが、故障の状況の見極めが難しい田川、平井といった面々もいますし、結局のところは人的補償の可能性は低いように思います。
ただここまで投手偏重に踏み切れるかどうか、あるいは餌として江村あたりを意図的にプロテクトから外すといったことがあるかもしれず、また野手の頭数が足りていないこともあり20代の野手を獲るという前向きな選択や西田を獲って金澤と左腕とのトレードを持ちかける、など暫くは脳内で楽しませてもらいます。