7本もヒットを打って3点も取れたのに、しかし涌井が踏ん張れませんでした。
7回途中までを9安打4失点でしたがその数字ほど悪くもなく、コーナーのジャッジが厳しかったですがめげずにそのコーナーに投げ込み、またピンチでのギアチェンジもできていましたが、ファールで粘られたことからしてやや押し込みが足りなかったのかもしれません。
ロメロとの粘り合いが象徴的でもあり、それでも根負けすることなく抑えていただけに、追い込んでからの若月への一球が悔やまれます。
ボールがもう一つでも低ければあそこまで飛ばされなかったのではないかと、グラブに当たったので捕っては欲しかったですが荻野もあれが精一杯でしょう。
決勝点を失った七回は100球を超えてからのもう一段のエンジンがかからないのが気がかりでもあり、無尽蔵にも思えた涌井のスタミナの陰りが出てきたように思えます。
またチームとして1点を失うことへの恐怖感がプレーを固くしてしまっているような、二回の前進守備にはヒヤヒヤとさせられました。
打線はここ数試合では盛り上がるシーンが多くて楽しめはしましたが、やはり一発が無いことで迫力が足りません。
ダフィーはマルチヒットでようやくに2割台に戻しましたが、あれだけ頭を動かしてボールを見てしまえば安定したバッティングは難しいでしょう。
オープン戦ではもっと手元に引き付けて叩けていたはずで、あれでは低めのボールをすくい上げるようなスイングでなければ飛距離は出ないのではないかと思います。
そしてある意味で福浦で始まり、福浦で終わったのが今日の打線で、追い込まれながらもファールで粘って、あるいは貫禄で四球を選んだのはさすが、また先制点に繋がった走塁は暴走と紙一重、と言いますか実質的には暴走、それが結果的に六回の走塁死でチームの勢いを止めてしまいました。
あれがショートの頭を越えたとしてもホームは狙えない打球でしたのでどう贔屓目に見ても判断ミス、ここにも1点への焦りが見て取れます。
それでも必死に走る姿には心打たれましたし、四番に気負いすぎているのか外のボールを強引に引っ張っている井上を除けば逆方向への意図が感じられた今日の打線です。
九回一死からのバントにもベンチの執念が、それであれば先日に岡田に送らせろよと言いたくもなりますが、まだまだこれから、明日こそは勝ちましょう。
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◆4月22日(土) 千葉ロッテ−オリックス4回戦(2勝2敗、14時、ZOZOマリン、16,930人)
▽勝 西 3試合2勝1敗
▽S 平野 8試合1敗5S
▽敗 涌井 4試合1勝3敗
▽本塁打 T-岡田6号(涌井)
▽バッテリー
千葉ロッテ 涌井、藤岡、有吉、大嶺祐—田村
オリックス 西、平野—若月