端午の節句も合理化？

庭で優雅に泳ぐ鯉のぼり、昔ほど見かけなくなったね。

端午の節句の、鯉のぼりや兜って、
爺ちゃん婆ちゃんに買ってもらうことも多い。

祖母の立場であるAさんは、孫ちゃんの端午の節句に、
鯉のぼりを買ってあげることを楽しみにされていた。

しかし、買ってあげることはできなかった。

マンションのベランダに鯉のぼりを設置してはならぬ、
という規約があるからなんですって。

そら、昔ながらのデカイのを泳がせたら迷惑やろけど
ベランダ用のスモールサイズならいいのでは？

ダメ、小さいのでもアカンのやて。

鯉のぼりがパタパタ　はためく音や、
矢車(風車みたいに回るやつ)がカラカラいうて、
近所迷惑、うるさいから厳禁やねんて。

そうなんかぁ、風情あるこいのぼりが騒音になるんや。
なんや世知辛い世の中でんなぁ。

じゃあAさん、代わりに兜を買うてあげはるん？
いいえ、鯉のぼりも兜も何も買わへんのですって。

孫ちゃんのパパママから、鯉のぼりも兜も不要、
その分をお祝い金にしてくれへん？、と言われたと。

ハイ出た～、現ナマ支給。

そして皆で節句の祝い膳をちょっとばかし豪華に
食べに行き、それで済ませましょうって。

ちなみに祝い膳代も、祖母であるAさん持ち。

今の若い方は、合理的でござる。
んで、これもまた、時代の流れでござるか。