セカンドキャリア。

資格試験をお受けなさる、Aさん。

それは合格率15%未満、難関である。
しかも受験資格に制約もある。

社会人で毎日遅くまで働きながら、コツコツと努力を積み重ねてこられたその背中を、折にふれて見せて頂いてきた。

以前にもブログで書いたが、資格取得や勉強に専念できる、勉学に一番適しているのは学生時代だ。

教育環境の整った大学施設や指導のプロ(教員)らから毎日学ばせてもらえて、社会人のような就労がない為、それこそ朝から晩まで丸一日勉学にいそしむことが可能、長い人生の中で、最も恵まれている貴重な期間である。

社会人になってからの勉学は、並大抵ではない。
仕事と両立させねばならず、時間の捻出が厳しい。
脳ミソだって、若い頃よりも吸収が悪くなってる。

じつは僕も、Aさんとジャンルは違えど難関といわれる資格取得の為、専門書を買い込み、独学で勉強を始めていた。

僕が、毎日忙しいと言い訳している間にも、Aさんは地道にやってこられたのだった。

その姿勢からして、僕は負けている。

Aさんの頑張りには心から脱帽、そして心から応援する。

Aさんの頑張りは、同じ社会人である僕からしても『希望』なのだ。

どうかどうか、Aさんに良い結果がもたらされますように。

寿命が延び続ける昨今、時代のニーズを図りながらスキルアップをし、セカンドキャリアについても考えていかなくてはならない。

僕が普段から患者さま方へ、半分おちゃらけつつも半ば真剣に、

「現役のうちに、定年後の天下り先、及び、天上がり先の確保工作をなさいませ」、

「定年後も、是非とも再雇用を勝ち取りなさいませ」、

と僭越ながら申し上げているのは、それがセカンドキャリアのひとつの形だから。

といっても、何でもかんでも闇雲にいけばいいってもんではなく、突飛もないようなリスキーなことには、さすがに賛同いたしかねますけども…。