港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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『スターダスト』 ナット・キング・コール

2016-05-26 16:39:58 | 名曲セレクション

”Stardust” Nat King Cole



引き続いて『スターダスト』です。
前日にロイ・エルドリッチのトランペット演奏を紹介しましたが、今回はヴォーカルです。
ヴォーカルもビング・クロスビー、ルイ・アームストロング、エラ・フィッツジェラルド、フランク・シナトラ、ドリス・デイ、
サラ・ヴォーンなど…こちらも数多くのレコードが存在しますが、1956年にレコーディングされたキング・コール盤が
最も有名かもしれません。

And now the purple dusk of twilight time
Steals across the meadows of my heart
High up in the sky the little stars climb
Always reminding me that we're apart
You wander down the lane and far away
Leaving me a song that will not die
Love is now the stardust of yesterday
The music of the years gone by

↓はナット・キング・コールの『スターダスト』 YOUTUBEより



『スターダスト』 ロイ・エルドリッジのトランペット

2016-05-25 15:52:05 | 名曲セレクション

”Stardust” Roy Eldridge



1927年にホーギー・カーマイケルが作曲し自演した不朽の名曲です。1929年にミッチェル・パリッシュが作詞、
アイシャム・ジョーンズがバラード・ナンバーとしてレコーディングして一気に有名になりました。
その後も、演奏としては、グレン・ミラー、デューク・エリントン、アーティー・ショウ、ライオネル・ハンプトン、
ジョン・コルトレイン、クリフォード・ブラウン、アル・ハート、ロス・インディオス・タバハラス(既出)など数多くの
ミュージシャンがスタンダード・ナンバーとしてレコーディングを競い合いました。
中でも、ラジオ関西・電話リクエストのオープニング・テーマ曲であるロイ・エルドリッジのトランペット演奏は
関西の洋楽ファンにとってはどんな優れた名曲よりも忘れることができない珠玉の逸品でもあります。

↓はロイ・エルドリッジの『スターダスト』 YOUTUBEより


『黄金の心』 フランシスコ・カナロ楽団

2016-05-24 14:09:35 | アルゼンチンタンゴ

”Corazon de oro” Francisco Canaro



この曲はフランシスコ・カナロの作曲による『巴里』というタンゴだったのですが、1928年にカナロ自身が
リズムを三拍子に変えて甘く切ないバルス(アルゼンチン・ワルツ)に書き換えたものです。
作詞はヘスス・フェルナンデス・ブランコなのですが唄われることはないようです。
日本ではあまり知られることがなかったのですが、1961年のカナロ楽団来日公演で披露され、三拍子のタンゴに
観客が驚き、さらには絶賛の嵐となってまさにカナロの日本における伝説的な名曲名演となりました。

↓はフランシスコ・カナロ楽団の『黄金の心』 YOUTUBEより


アルゼンチン・タンゴの名曲を紹介してきましたが、次回から通常の名曲セレクションに戻します。
アルゼンチン・タンゴにつきましてはまた随時挟んでみようと思っています。

『大きな人形』 カルロス・ディ・サルリ楽団

2016-05-23 11:16:39 | アルゼンチンタンゴ

”A la gran muñeca” Carlos Di Sarli



1922年にタンゴ音楽喜劇の興行主ムイニョ・アリピーによってブエノスアイレスで上演された ”A la gran muñeca”
のためにヘスース・ヴェントゥラが作曲、その兄のラファエル・ヴェントゥラとミゲル・F・オセス作詞による楽曲です。
劇場では当時の人気女優マノリータ・ポリが唄って喝采を浴びたといわれています。
タイトルの『ア・ラ・グラン・ムニェーカ』は直訳されて日本では『大きな人形』で通っています。人形のように美しい
お嬢さんということなのでしょう。
ちなみに、その音楽劇では舞台となった商店街の名前が”A la gran muñeca”となっていたそうです。

↓はカルロス・ディ・サルリ楽団の『大きな人形』 YOUTUBEより



『カミニート』 リベルタ・ラマルケ

2016-05-22 11:19:18 | アルゼンチンタンゴ

”Caminito”  Libertad Lamarque



1923年にフアン・デ・ディオス・フィリベルトが作曲、ガビーノ・コリア・ペニャローサが作詞した世界で最も愛されている
タンゴのひとつで、歌詞も文学的で格調高く当時としてはかなり斬新な楽曲です。
しかし、1926年のタンゴ・コンクールに出品されたものの、既成の音楽を求めていた聴衆から非難や罵声を浴びてこの曲の
演奏自体が中断してしまうという最悪な扱いでした。しかしこの曲を良さを認めていたフランシスコ・カナロがコンクール
開催中の演奏会で連日連夜に演奏したことで楽曲の素晴らしさが漸く認識され、ついにこの年の優勝曲となりました。
タイトルの『カミニート』とは「小径」、すなわちブエノスアイレスのボカ地区の通りのことなのですが、ペニャローサが
幼少期を過ごしたラ・リオハ州のオルタという町の小道だという説もあるようです。

Caminito que el tiempo ha borrado
Que juntos un da nos viste pasar
He venido por ltima vez
He venido a contarte mi mal.
Caminito que entonces estabas
Bordeado de trbol y juncos en flor
Una sombra ya pronto sers
Una sombra lo mismo que yo.

↓はリベルタ・ラマルケの『カミニート』 YOUTUBEより