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映画音楽史(274) 『国境は燃えている』 1966年公開

2014-11-03 07:16:22 | 映画音楽



『国境は燃えている』 Le Soldatesse (伊) 1965年制作
監督 ヴァレリオ・ズルリーニ
音楽 マリオ・ナシンベーネ
主演 マルチーノ … トーマス・ミリアン
    エフティキア … マリー・ラフォレ
    エレニッツァ … アンナ・カリーナ
    トゥーラ … レア・マッサリ
主題歌 『国境は燃えている』 ( Le Soldatesse ) 演奏・サウンド・トラック

ウーゴ・ピッロの第二次大戦下の小説をもとに、イタリア将校と慰安婦の目を通して戦争の悲惨さを鋭いリアリズムと
情感豊かなロマンチシズムで描いた反戦映画の傑作。
第二次大戦開戦直後のギリシャは独伊両国の占領下にあった。イタリア軍中尉のマルチーノは12名のギリシャ人慰安婦
を国境部隊に運ぶ任務に就く。マルチーノは慰安婦の中に無口なエフティキアに心をひかれるが冷たい瞳で見返される。
一行はパルチザンの出没する危険な街道を通過するときに慰安婦のエレニッツァが銃弾に倒れたが、何とか目的地の
オクリダに着いた。そこはイタリア軍の黒シャツ隊がゲリラを一掃するために住民を虐殺し町に火を放っていた。同胞の
地獄を見たエフティキアは初めて涙を流した。いつしかエフティキアを愛していたマルチーノもどうすることもできなった。
エフティキアは「私もあなたを愛している。でもイタリア人を決して許すことはできない」とマルチーノに告げるとパルチザン
に加わるために国境の彼方に去っていった。

アンニュイなメロディーラインの主題歌『国境は燃えている』はマリオ・ナシンベーネの作曲によるもので、映画では
全編に流れていましたが、この主題歌のサントラ盤が日本でリリースされたという記憶がありません。
レコードとしてはモーリス・ルクレール楽団の哀愁をおびた演奏でヒットしました。

↓はモーリス・ルクレール楽団の『国境は燃えている』 YOUTUBEより





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