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旅の友・ポップス編 (358) 『ウィーンの夜は更けて』

2018-02-21 13:40:43 | 旅の友・ポップス編

『ウィーンの夜は更けて』 ケニー・ボールと彼のジャズメン
”Turkish Delight” Kenny Ball & His Jazzmen 【YOUTUBEより】


この原曲は御存知モーツァルトのピアノソナタ第11番第3楽章(トルコ風ロンド)、通称『トルコ行進曲』です。
『モスコーの夜は更けて』によって一躍脚光を浴びたケニー・ボールと彼のジャズメンの演奏で、1962年11月頃に
「夜は更けてシリーズ」の第二弾としてリリースされたものですが残念ながらヒットには至りませんでした。
原曲が『トルコ行進曲』なので、本来ならば邦題を『トルコの夜は更けて』と命題したいところですが当時トルコといえば
特殊浴場の風俗店の略称だったのでそういうタイトルにできなかったということのようです。
ケニー・ボールはこの後、エキゾチックな『カサブランカの夜は更けて』という「夜は更けてシリーズ」の第三弾を発表
しますが、これもヒットには繋がらずケニー・ボールの「夜は更けてシリーズ」はこれにて打ち止めとなりました。

手元の資料からこの曲のタイトルを”Turkish Delight”(トルコの悦び)とましたが、UPされたYOUTUBEでは”Rondo”と
なっています。モーツァルトの第3楽章が”Rondò alla turca”だから”Rondo”なのかもしれません。
ちなみに『ワシントン広場の夜は更けて』で有名なヴィレッジ・ストンパーズもこの曲を”Turkish Delight”としてB面に
カップリングしておりました。
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旅の友・ポップス編 (357) 『朝日の当たる家』

2018-02-20 13:11:53 | 旅の友・ポップス編

『朝日の当たる家』 ジョーン・バエズ
”The House of The Rising Sun” Joan Baez 【YOUTUBEより】


原曲はアメリカの民謡ともいわれており、英国の古いメロディーに米国のジョージア・ターナーとバート・マーチンが
詞をつけたという説もあり定かではありませんが、一般には作者不詳ということのようです。
この曲がメジャーになったのは1964年のジ・アニマルズのレコードが全米No.1になったことによるものですが、
それ以前にも多くの歌手がレコーディングしており、1960年のジョーン・バエズ盤が絶品とされています。
歌詞の内容は、身を持ち崩しニューオーリンズで『朝日の当たる家』という名の娼婦館に身を落とした女性が半生を
懺悔し、身の上話を語りながら妹に自分のようになるなと言い聞かせていますが、「こんな女になっちまった」という
怨み節のようにも思えます。
またこの曲は様々な歌詞で唄われており、母親の忠告に逆らって賭博師に惚れた挙句に棄てらてその上罪をも犯し
「朝日のあたる家」と呼ばれる監獄に身を落とす女、という内容のものもあるようです。
元々は女性の身の上話なのですが、男性が唄うとかなり内容も違ってくるようで、アニマルズの場合ですと、
girl を boy に置き換え、罪を犯して『少年刑務所』に入れられた少年の歌になっています。
フランスではユーグ・オーフレーが詩をつけて、ずばり”Le pénitencier”(刑務所) というタイトルで、罪を犯したことを
母親に詫びながら刑務所で一生を終えなければならない男の身の上をジョニー・アリディーが唄っています。

『刑務所(の扉)』 ジョニー・アリディー
”Le Pénitencier” Johnny Hallyday 【YOUTUBEより】


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2015-07-23 続・60年代ポップス変遷史 1964年 『朝日のあたる家』 ジ・アニマルズ
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旅の友・ポップス編 (356) 『あなたの想い出』

2018-02-19 13:57:58 | 旅の友・ポップス編

『あなたの想い出』 ベニー・グッドマン楽団
”Memories Of You” Benny Goodman Orchestra 【YOUTUBEより】


この曲は、1930年にブロードウェイのショー”Lew Leslie's Blackbirds of 1930”のためにユービー・ブレイクが作曲、
アンディー・ラザフが作詞してミント・キャトーが唄ったもので、同年にルイ・アームストロングが初録音、これを
追うようにデューク・エリントンがカヴァーしたジャズのスタンダード・ナンバーです。
また、1930年代に自前の楽団を設立しスイングの王様と称されたベニー・グッドマンが好んでこの曲を取り上げたため
「メモリーズ・オブ・ユーといえばベニー・グッドマン」が定着しました。
1956年にはベニー・グッドマン楽団の専属歌手でもあったローズマリー・クルーニーのヴォーカル盤も出ています。
もちろん、1955年に制作されたヴァレンタイン・デイヴィス監督による音楽伝記映画『ベニイ・グッドマン物語』でも
この曲が重要なシーンで使われていました。

関連記事
2014-03-02 映画音楽史(65)『ベニイ・グッドマン物語』1956年公開

”Memories Of You”といえば関西の洋楽ファンならご存じの番組「安達治彦のメモリーズ・オブ・ユー」を思い出します。
ABC朝日ラジオ制作によるもので、1980年代の日曜の夕刻の楽しみの一つでした。
「だっちゃん」の音楽番組もよく聞いたものですが残念の一言です。

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旅の友・ポップス編 (355) 『純愛のブルース』

2018-02-18 12:24:17 | 旅の友・ポップス編

『純愛のブルース』 ベルト・ケンプフェルト楽団
”Only Those In Love” Bert Kaempfert 【YOUTUBEより】


1961年にベルト・ケンプフェルトが作曲したブルース・シリーズの一曲です。
翌年の初めころに【P盤アワー】でよく聞いたのですが大きなヒットには至りませんでした。
この時期は【一姫四天王】を中心としたロックンロールがチャートの主流でしたが、
大ヒット曲よりも、キラリと輝く楽曲を心にしまい込むのが私流の楽しみでもありました。


参考までに
【一姫四天王】とは、この当時のヒットチャートの主役であったコニー・フランシス、
エルヴィス・プレスリー、ポール・アンカ、ニール・セダカ、パット・ブーンのことを指す
私の造語です。
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旅の友・ポップス編 (354) 『ジョニーはどこに』

2018-02-17 13:17:11 | 旅の友・ポップス編

『ジョニーはどこに』 シルヴィー・ヴァルタン
”Il N'a Rien Retrouve” Sylvie Vartan 【YOUTUBEより】


1963年制作、ノエル・オワール監督による同名のフランス映画の主題歌です。
主題歌の『ジョニーはどこに』はジョルジュ・アベール作詞で、作曲はエディ・ヴァルタンとA・ルグランの共作となっていて
作曲のエディ・ヴァルタンはシルヴィーの実兄です。
『アイドルを探せ』で一躍脚光を浴びたシルヴィーの第二作、と日本では紹介されていますが、実は『ジョニーはどこに』
の方が先に制作されていて、『アイドルを探せ』人気によって映画を前後逆に輸入したとのことです。
映画は南仏の高原を背景にシルヴィーとジョニーのコンビによるB級青春映画なのですが、今回はカラー作品でもあり
彼女の魅力の虜になったことでしょうね。

2014-10-03  映画音楽史(249)『ジョニーはどこに』1965年公開
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