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映画音楽史(305) 『ひまわり』 1970年公開

2014-12-09 06:22:33 | 映画音楽



『ひまわり』 I Girasoli (伊) 1969年制作
監督 ヴィットリオ・デ・シーカ
音楽 ヘンリー・マンシーニ
主演 ジョヴァンナ … ソフィア・ローレン
    アントニオ … マルチェロ・マストロヤンニ
    マーシャ … リュドミラ・サヴェーリエワ
主題歌 『ひまわり』 ( I Girasoli ) 演奏・サウンド・トラック

第二次大戦で引き裂かれた夫婦の救いがたい悲劇で、イタリアンリアリズムの先駆者デ・シーカによる久々の情感あふれる力作。
ナポリで結婚したジョヴァンナは新婚まもなく夫のアントニオがソ連戦線に出征して別れ別れになってしまう。数年後、大戦は終戦を
迎えたがアントニオは戻ってこなかった。そのアントニオは雪原の中で凍死寸前であったところを現地の娘マーシャに助けられてその
まま結婚してしまっていた。ジョヴァンナは夫の行方を尋ねてウクライナまでやって来てやっとアントニオと再会するがなすすべもなく
その場から去っていく。それから数か月ジョヴァンナのもとにアントニオからイタリアに来たという電話が入る。二人は再開したものの
互いにこれが最後の別れだと覚悟を決め、アントニオはジョヴァンナに見送られながらモスクワ行きの列車に乗り込む。

美しいメロディーの主題歌『ひまわり』はヘンリー・マンシーニの作曲によるものです。映画では、まばゆいばかりのひまわり畑の冒頭
から全編にわたってもの悲しさを演出していました。サウンドトラックはヘンリー・マンシーニ楽団の演奏です。

↓はヘンリー・マンシーニ楽団の『ひまわり』 YOUTUBEより



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お付き合いいただきました『映画音楽史』ですが、1970年に達して私の守備範囲が終了です。
数多くの映画音楽の中で、漏れてしまった作品も多々あって多少気になっているところです。
当初、このブログで記述しましたように私は『1970年に芸術映画は死んだ』と結論づけています。
1970年以降は劇場で映画を観ることも少なくなり、以降の作品については語ることができません。

この後の『映画音楽史』につきましては、1970年以降に心に残った主題歌を駆け足でめぐり、
次いで、戦前の作品について少々掘り起こしてみようと思っているところです。





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2 コメント

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そうなんですか (オンリー・ザ・ロンリー)
2014-12-11 18:28:16
「1970年に芸術映画は死んだ」

僕は1970年だと大企業に
入って確か2年目で、残業や
休日出勤の日々で映画どころ
ではなかったです。
印象に残っているのは
「エルビス・オン・ステージ」
と「ソルジャー・ブルー」。

脱線します。
過日、久々に「逢う時はいつも
他人」を観ましたがジョージ・ダ
ニング、なかなか聞かせますね。
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オンリー・ザ・ロンリーさんへ (CHOCHIN)
2014-12-12 02:15:10
1970年、給料は五万円くらいだったように覚えています。
所得倍増計画の行き止まり感があって不況な時期でした。

ジョージ・ダニングはコロンビアの専属だったでしょうか。
キム・ノヴァック作品には欠かせない存在でした。
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