つれづれなるまま桐野日記

主婦向け漫画雑誌の漫画家、桐野さおりのブログです

閏年

2016年02月29日 18時09分37秒 | book
今年は4年に一度のうるう年っ
つう事で、今日はおまけの日(笑)

何をするでもなく一日過ぎてしまったなー・・・・



昨日に引き続き、今夜も読み終えた本について少し。


   
 




郊外の団地で暮らす京橋家のお話。
家族のモットーは「何事も家族には包み隠さず」、
でも一章づつ母や娘や父や息子、家庭教師の先生、などの視線で描かれていくうち、
実は全然ふつーの人たちではなく、それぞれが波乱な生活している事が垣間見えてくる。

一見平凡そうに見える京橋家の色んな秘密と嘘の数々、
家族の誰もが、実は「幸せな家族の一員」を演じているのかもしれない・・・・



面白かったですっ そして少しだけ切なくなるお話でした。

角田光代さんの本、ホント好きだなぁ~
いつも意表を突く展開で、毎回「こうきたか、こうくるのか!」って唸ってしまう。
でもいつもの角田さんの本に比べて「余韻」はさほどなかったかも・・・・

直木賞候補だったこの小説、でも実際に直木賞を受賞したのは数年後、「対岸の彼女」という小説で。

「対岸の彼女」は、女の友情のお話で、切ないながらも最後に希望が持てるお話だった。
(もしや・・・救いようのない顛末より、見通し明るい未来の話の方が受賞しやすい、とか?)



家族の秘密といえば、向田邦子さんの本をふと思い出した。
「人は誰でも家族に言えない秘密の一つや二つ持って生きている」というフレーズ、
あれは『夜中の薔薇』だったか『父の詫び状』だったか・・・・


ま。
どこの家庭も、みんなそんなものでしょう(断言 笑)
「秘密」と言わないまでも、「ま、わざわざ言うほどの事でもないか」っつう事はたくさんある。


私の場合、
時折ネットで一目ぼれして、ぽちっとな、買い物かごに放り込む洋服やアクセサリー等が、まさにそれ(笑)


いや、もうとっくにバレてんのかなぁ~?






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« だら~り・・・ | トップ | 弥生三月 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。