#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【雨の日の国道バンド】ウヰスキー

2009-07-17 | memories
9月末までに余計なモノは処分しようと開かずの段ボールを物色していた
ら、20年前によく聴いていたカセットテープmaxellUD46なるものが出て
きた。「雨の日の国道バンド'89 01/17国立リバプールLIVE」と書かれた
そのテープは大学時代に尊敬していた先輩のバンドで、当時学内の数ある
バンドの中でも特異な個性を発揮していた。

「雨の日の国道」から想像できるように国立界隈の忌野清志郎をルーツと
しながらも日本語をブルースに乗せて渋くキメるボーカル「タッチャン」
のソングライティングが玄人受けするバンドだった。早速20年前のその音
をデッキでかけてみる。カセットテープから流れる20年前の空気。LIVE
録音が生々しい。A面2曲目に「ウヰスキー」と言う名曲が入っていた。

  ■ウヰスキー
  それはただウヰスキーを選んだオマエが悪い
  それはただウヰスキーを選んだオマエが悪い
  そうさ、オマエが悪い

  街みたいだ オマエの上は
  街みたいな オマエの上で
  オレの気持ちが 和む 

  ただ優しく 唄ってくれた
  礼を言いに 此所へ寄ったのさ
 
  それはただウヰスキーを選んだオマエが悪い
  そうさ、オマエが悪い
 
  街みたいだ オマエの上は
  街みたいな オマエの上で
  オレのカラダが 和む

当時からこの歌詞とメロディは秀逸で「雨の日の国道バンド」と言えば「
ウヰスキー」というほどの代表的なブルースなのだが、やはりこの歌詞が
ものすごく意味深で魅力的だから引き込まれてしまうのではないかと振り
返ってもそう思う。

当時「タッチャン」から直接聞いた話ではこの歌詞は実話に基づいて創っ
たようで「酔いに任せて抱いたオンナへのオマージュ」とのことだったが
(間違っていたらごめんなさい)なによりオンナのカラダを「街みたいな」
と表現しているところが当時弱冠20歳のボクには到底理解できず、その表
現の仕方に大人を感じひたすら「タッチャン」を憧れていたように思う。

あらためてこの名曲を20年ぶりに聴き返して「街みたいだオマエの上は」
の部分を20年の経験則と照らし合わせてみると「ウヰスキー」の酔いに任
せてふわふわ上空を飛んでいるようなハイな気分で眼下を見下ろすと「街」
のような起伏を伴った「オマエ」のカラダがあって「オレの気持ちが和む」
という状況描写は理屈っぽく出来るけれど、その情景を「街」に喩えるセ
ンスには脱帽してしまった。

なんとなくネットで「雨の日の国道バンド」を検索したらちゃっかり後輩の
塚本功が新生ネタンダーズで「国道」の楽曲を2曲カバーしていた。驚き。
Comments (5)
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