#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【Jobim+Mendoca】Caminhos Cruzados

2010-03-26 | MUSIC
【YouTube】Caminhos Cruzados/Caetano Veloso

Quando um coração que está cansado de sofrer,
Encontra um coração também cansado de sofrer,
É tempo de se pensar,
Que o amor pode de repente chegar.

Quando existe alguém que tem saudade de outro alguém
E esse outro alguém não entender,
Deixa esse novo amor chegar,
Mesmo que depois seja imprescindível chorar.

Que tolo fui eu que em vão tentei raciocinar
Nas coisas do amor que ninguém pode explicar!
Vem, nós dois vamos tentar...
Só um novo amor pode a saudade apagar

      ●

 疲れ果てた魂がもう一つの疲れ果てた魂に出会う時
 愛が芽生えることがある、突然に

 愚かだった、誰も解けない愛を一人で解こうとしていたんだ
 愛だけが、古い愛を砕くのだから

From Newton Mendonca+Tom Jobim / 十字路


 「十字路」…JobimとMendoncaの「さだめ」が交差した美しい創造。
 ひとつの幸福な結晶だと、ボクは思う。
 Bossa Nova黎明期の傑作。

      ●

3月28日、日曜日。花冷えの東京。
昨日よりも気持ち寒い気がする。

「ボクは結局、そういった人間の持つ祈りにも似た「想い」に共鳴しているんだと思う。」
…と昨日書いたけど、1年前の誕生日を読み返してみると、輪廻転生について触れていた。

今日も撮影しながら「想い」を写すってどういうことだろう…と考えていたんだけど、
そういや「念写」って言葉があるよなあ…と漠然と思った。

写真黎明期の時代は、「魂が盗られる」とまで恐れられていたメディア。
やはり「想い」とか「祈り」とか表層化しない部分を写し取る力が、
写真にはあるんじゃないか…少なくも銀塩写真にはその力が残っているんじゃないか?

ケータイでも簡単に写真が撮れる時代に、なんとアナログな…と思うだろうけど、
ボクはそういった「人の業(ごう)」に親しみを覚える人間だから、
どうしてもデジタルの割り切れた世界には気が削がれるのだ。

世界そのものが、…理屈では説明できない成り立ち。

人と人とが交差する…その偶然性・必然性も、

生と死を分つ…その理不尽なさだめも、

ボクが生きている…その事実自体も、決して説明はつかない。

そう、説明不要の事実として、ここに在る。

      ●

そんな「さだめ」の交差したところで、
新たな創造が生まれる。
ボクはそういった予兆を期待し、被写体にカメラを向ける
…のだと、思う。

いわば、写真は「過去」ではなく、「未来の兆し」なのだ。







Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【bozzo】FOREVER 41

2010-03-26 | Photo-diary
3月25日。誕生日。
雨が一日ふりそぼる気温8度の東京。

台東区の書道博物館
中村不折の龍眠帖を観に行く。

3時間どっぷりと書の世界にひたる。

外の雨を静かに感じながら、
白と黒のシンプルな世界における「粋」を堪能する。

その後、浅草今半へ。
創業明治28年。江戸の「粋」が詰まった「すき焼き」を食す。

      ●

一日、台東区の時間感覚に触れながら
サウダーヂとJobimと「粋」について思考をシャッフル。

…ボクはいったい何に感動しているのだろう?

中村不折の書にしろ、浅草今半のすき焼きにしろ、
アントニオカルロスジョビンの300に及ぶ楽曲にしろ、
そこに横たわるモノってなんなんだ?

ジョビンと仲間たちが創造した新しい音楽のカタチは、
50年の紆余曲折を経て、BossaNovaに昇華された。

そこにはサウダーヂが常にあった。
…サウダーヂって?
ボクは思うに、それは「想い」なんじゃないかって思うんだ。

前出の上田力さんが、沖縄の唄者古謝美佐子さんに
サウダーヂを感じたって読んだとき、
ボクはそう思った。

沖縄には昔から「祈り」を重んじるところがあって、
いまだに御願所がしっかり機能している土地だけど、
古謝さんの唄には常に「祈り」が込められている。

あの人の唄は「祈り」そのもの。

それは強力な「想い」が情念として埋め込まれて、はじめて立ち上がってくるもの。

Jobimの楽曲に「情念」なんて言葉は似合わないんだけど、
彼の伝記や岩切さんの著作を読んでみると、そのBossaNova、ブラジルに対する「想い」って
「祈り」にも似た情念が色濃く横たわっている…そう思った。

Bossa Novaって思っている以上にブラジルでは亜流なわけ。

ほとんどがJobimとその周りの仲間たちによって生み出された…といっても過言じゃない。

でもここまで胸に打つ音楽として、今も輝きを喪っていないのは、
彼らのブラジルへの「想い」があったからだと、ボクは今確信してる。

中村不折や浅草今半がその「想い」につながるか…って言うと
ちょっと大げさなことに聞こえてしまうけど、
不折の生きた明治大正昭和初期の日本には、日本を興そう…という強い「想い」があって、
だからこそ彼はフランスパリへ絵画留学をして世界を吸収し、
中国へ赴きカリグラフィーへの造詣を深めていって、
最終的には日本人不折のオンリーワンな書を確立できたわけで。

書道博物館のコレクションはすべて、不折が個人で集めた中国の書の歴史であって、
その量を見せられると彼の書に対する「情念」も実感できるかもしれない。

      ●

ボクは結局、そういった人間の持つ祈りにも似た「想い」に共鳴しているんだと思う。

それを写真で表現できるかどうかは、今後の課題だと思うけど。












Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【岩切直樹】SAUDADEとは?

2010-03-26 | MUSIC
岩切直樹さんの著作「愛と微笑みと花」を読む。
もうすっかりTom Jobimの世界に浸かりっぱなしで、寝ても覚めてもBossa Nova なのだけど、

その著作の中でJobimの楽曲を全曲演奏する偉業に挑戦している音楽家上田力さんが紹介されていて、
彼のインタビューでとても感銘したところがあった。

「歌は伝わらなきゃ意味がない」というバーンスタインの言葉を受けて
上田さんは沖縄の唄者古謝美佐子さんを例に

 彼女のアルバムの中で、ドヴォルザークの「家路」を完全に沖縄節にして歌っているんだけど、
 これがすばらしいんだよ。ああいうふうに歌える人はちょっといないよ。
 わざと沖縄のこぶしを入れているわけじゃないんだ。それなのに、
 元から沖縄の歌のように歌っているんだよね。伴奏にしても三線を使っているわけじゃなくて、
 弦楽をバックにして。だから古謝美佐子の歌一発の世界。でもそれと同じことは、
 Joao Gilbertoについても言えるよね。

最近の音楽はつまらない…ということを受けて

 それはやはりサウダーヂがないからなんだよね。
 サウダーヂっていうのは、ブラジル音楽だけじゃなくて
 どの音楽にも必要だと思うんだ。
 古謝美佐子の歌だってサウダーヂがいっぱいあるんだよ。
 
サウダーヂとは?  …ウィキから引用すると…

 単なる郷愁(nostalgie、ノスタルジー)でなく、温かい家庭や両親に守られ、
 無邪気に楽しい日々を過ごせた過去の自分への郷愁や、
 大人に成長した事でもう得られない懐かしい感情を意味する言葉と言われる。

 だが、それ以外にも、追い求めても叶わぬもの、
 いわゆる『憧れ』といったニュアンスも含んでおり、簡単に説明することはできない。
 ポルトガルに生まれた民俗歌謡のファド (Fado) に歌われる感情表現の主要なものであるといわれる。 


Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【Vinicius de Moraes】Estrada Branca

2010-03-26 | MUSIC
【YouTube】Estraa Branca/Yoshiro Nakamura

 白い道
 白い月
 夜も更けて
 君の不在がひたひたと寄せてくる
 ボクの隣を
 面影が 想いが
 人生を打つ
 死んでしまった人生を

 鳥たちの道
 月夜
 この道は こんなにも独り
 独り ボクは進む
 悲しく月を見上げ
 前へ進んでいるのに
 歩いても歩いても
 ますます君に近くなる

 夜が昼であったなら
 陽がかがやき 詩が流れたなら
 旅立ちが哀しみでなく悦びであったなら
 この道に落ちる影が ボク独りのものではなかったなら
 この道に
 ボクを追う もう一つの影を見られたなら
 
 町はもう ずいぶんと遠くなった
 遠く あの町に 愛する君を置いてきた
 優しさのカケラもなく この道をボクは独り
 歩いてゆく
 死にたい気持ちを抱えたままで


Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【0313ISSB】Steelpan:TAKESHI TOKI

2010-03-22 | MUSIC
そしてオオトリは、セカンドステージのスペシャルゲスト
LITTLE TEMPOの土生TICO剛さん。

カーペンターズのClose To You
Steelpanソロから始められたのには、
予想だにしなかっただけにググッと持って行かれた感があって、
メチャクチャしびれた!

SKATALITESでClose To You!!

それがまたオーセンティックなSKAとして、
身に沁み入る感じで、ハートウォーミングなのよ。

Ticoさんおいて、Steelpanをここまで操る人をボクは知らないけど、
見事に歌いまくるなあ、この人は。

きっと心底Steelpanの音色に惚れ込んだんだろうなあ。

リハーサルの時にSteelpanを片付けるとき、
抱きかかえるようにそうっと特製のソフトケースにしまわれるのを見て、
「ああ、愛情たっぷり注いでるなぁ」と思ったもんだけど、

Close To Youの入りクチ、トレモノでメロディ奏でるあたり、
やわらかくて、いやあ、泣けた。ホント、泣けた。

LIKKLE MAIさんのLITTLE TEMPOの時とは、ひと味ちがった聴かせるSteelpanだった。

      ●

…とまあ、こんな感じで3月13日のISSBは、
心底楽しめた夜中のLIVEだったんだけど、
音楽の楽しさって、やっぱりその場で共有できるってことかしら。

オーディエンスが盛り上がれば、ミュージシャンも盛り上がる。

そんな高揚感が一挙に押し寄せてくる感じを、ステージ前で文字通り体感して、
撮影してて、ホント至福の時だった。

50年代のBEBOPで今に伝わるモノクロ写真も、
きっとあの時代のホットでヒップなLIVE感をカメラで捉えているんだろうな。

FLICKRにその全貌を納めてみた。ヒマな時にでもチェックしてみて!

Comments (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【0313ISSB】Piano:Yossy

2010-03-22 | MUSIC
先ほどのYossy Little Noise WeaverのYossy。

LIKKLE MAIさんのイベントでは、
ステージ中央でボーカルも取りながらバンドのサウンドを作り上げて行く感じだったけど、
ISSBでは完全に女房役に徹していて、ワンドロップを効かせていた。

ステージングもホーン隊に隠れる場所で、
正直あまり撮影できてないんだけど、
演奏中も終始にこやかに楽しんでいた感じ。

外池さんのオルガンとYossyのピアノが
ぶつかることなくしっかり棲み分けされてて、すばらしい。

4月3日のVOLCANOリリースパーティ、ホント楽しみ。



Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【0313ISSB】Organ:MITSUHIRO TOIKE

2010-03-22 | MUSIC
MIGHTY TWOのもうひとり、外池満広さん。

東京に戻ってきてからは、ホントお世話になりっぱなしで、
今回のLIVEも元はと言えば外池さんから始まったようなもんで、頭が上がらない。

ISSBではシンプルにオルガン1台で参加。

身軽になった分、演奏も飛ばしてた。
ガンガンテンション上げて装飾音を入れまくり。
ソロも縦横無尽に楽しんでる感じで、弾けてた。

ISSBのこういったセッションスタイルは、
ミュージシャンも客といっしょに楽しめる感じで、
夜中のステージだと言うのに、3時からのセカンドのほうが、
俄然盛り上がっていて、こちらもバシバシシャッター切るわ、
撮りながら踊るわ…で、心底楽しませてもらった。

エマーソン北村さんも
セカンドでは飛び入り参加したりして、ちょこっとだけオルガンを弾いたのだけど、
こういったコトもセッションならでは。

そのエマーソン北村さんもゲスト出演する
Yossy Little Noise Weaver のリリースパーティでは、
大阪公演でソロLIVEを控えてるみたい。

青山CAYで行われる東京公演では
ボクも三たび撮影で参加する予定だけど、
大阪公演も納められたらいいなぁ。

ソロLIVEは、まだ見たことがないから結構楽しみ。
MY JAMAICAみたいな
ラウンジ仕様で攻めるんだろうか?それともひとりMIGHTY TWO?

Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【0313ISSB】Drums:SYUNYA MORI

2010-03-22 | MUSIC
MIGHTY TWOでは、
外池さんと見事なインプロビゼーションを聴かせてくれる森俊也さん。
この人も元ロッキングタイムで、真一郎さんとのバンドDREAMLETSでは、
なんとベースを弾いているみたい。

頭の先から足の先までモノの見事にミュージシャンな方。

キーボード、ベース、ドラム、なんでもゴジャレ。
ISSBでは、ドラムを担当。
やはり骨の髄までリズムが刻まれている感じで、
小粥&森のロッキングタイムリズムセクションは、
エモーショナルでホント、心地よかった。

ドラムを叩くと感性的になるのか、
俊也さんも、どことなく茶目っ毛があって、
バンドの盛り上がりにオカズも増えて、
MIGHTY TWOの時みたいな小難しい表情もなく、
終始リラックスしていて、とてもイイ顔してた。







Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【0313ISSB】Bass:TETSUNDO KOGAYU

2010-03-22 | MUSIC
TETSUNIQUESのリーダー、小粥鉄人さん。
今野英明率いるロッキングタイムのベーシストでもあった人。

ロッキングタイムの沖縄初LIVEは、
DJ SASAプロデュースのEVENING TIME Vol.13というイベントで、
2003年7月5日 (SAT)だったのだけど、小粥さんしっかり覚えてくれてた。

今ちゃんとは、大学卒業以来の再会でお互いびっくりしてLIVEは当然盛り上がったのだけど、
あの夜の小粥さんもいい味出してたよね。
ボクはあれ以来、勝手に親近感抱いちゃってる。

ロッキングタイムには、翌年ジャパレゲにも出演してもらって、
オープニングアクトを務めてもらったのだけど、いやあなつかしい。

小粥さんにお会いできるとは…。

相変わらずの地を這うベースは健在で、
ステージングも愛嬌があって、いいなあ。

音楽って、やはりその人のキャラが出るなあ。
写真もそうだけど。

TETSUNIQUESも気になる。




Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【0313ISSB】Guitar:SHINICHIRO AKIHIRO

2010-03-22 | MUSIC
3月22日。月曜日。
3連休最終日。
今日も朝から春の陽射し。

しかし風は冷たく、油断は禁物…と感じた。

昨日痛めた腰をかばいつつ、朝の散歩。
どうにか状態は良い方向に向かっている。
このまましっかりと復活できるか。

仙台堀川公園のソメイヨシノは
蕾が桜色に色付いてきていた。

意外に早く花開くかも…しれない。

テキ屋のおじさんたちも朝から射的の景品を並べたり、
スーパーボールをトタン板の水槽に放り込んだり…と忙しい。

こういう人たちって、祭会場を点々と移動しながら
生計立てて行くのだろうか?
子供たちの学校はどうしているんだろう?

ちょっと気になった。

屋台は確かに風物だけど、
この価格設定もそろそろ飽きられるような気がする。

      ●

昨日に続いてIcchie Special Session Bandのメンバー紹介。
マジでスペシャルなミュージシャンたちで、ビックリンコなんだけど。

ホーン隊の次はリズム隊。まずはギター。

秋広真一郎さんは、女性コーラスメインのオーセンティックSKAバンド
DREAMLETSのギタリスト。

この夜は、今年1月に亡くなったRock Steadyの創始者とも言われる
ジャマイカ伝説のギタリストLYNN TAITTを追悼して2曲、
見事なギターソロを魅せてくれたんだけど、

そのゾクッとする間合いとカッティングは
1音1音、その成り立ちが、ロックステディって感じで、
うわぁ…と声をあげちゃったぐらい、LYNN TAITTしていた。

そのギターワークは、
最後までISSBのリズムを支える
いぶし銀な存在感だった。

かっこいいなぁ。

しかし、振り返るとホント凄いメンツばかり。
写真を見ているだけで、あの夜のコーフンが蘇ってくる。

イカすよねえ。…あの夜に戻りたい。




Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【0313ISSB】Trumpet:Taichiro Kawasaki

2010-03-21 | MUSIC
今回のスペシャルゲストのひとり、川崎太一朗さん。
オーサカモノレールで元々は吹いていて、
Ego Wrappin'やSUPERFLYなどでサポートしているらしい。

今回はじめて生を体感したけど、すばらしいソロワーク!
畳み込むようなフレージングとエキセントリックな組み立てには
ホント惚れ惚れしてしまった。

こんなにも軽妙にトランペットを吹かれてしまうと、
自分はなんであんなに苦労してたんだろう…と訝しんでしまう。

見ていて気持ち良いくらいにメロディックなソロを聴かせてくれる。
ああ、こんなに楽器を自分のモノに出来たら、さぞ陶酔できるだろうな…と
何度も口をあんぐりさせてしまった。

経歴を見てすべてを納得してしまったけど、
容姿がまたイマドキの草食系な雰囲気でいて、
とても洗練されたファッショナブルな音色なもんだから、僻みようがない。

4月10日に初のフルアルバムも出るようだ。
今後がめちゃめちゃ楽しみなラッパ吹き。

とにかく、魅了されてしまった。

【YouTube】EGO WRAPPIN' and The Gossip of Jaxx
Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【0313ISSB】Tenor Sax:Satoru Takeshima

2010-03-21 | MUSIC
西内撤さんがぶいぶいとファンキーな音色を奏でている横で
妖艶なフレーズを吹き捲くっていたのが、
Ego Wrappin'The Netandersで活躍している武嶋聡さん。

フレージングだけでEGO WRAPPIN'を感じてしまうから、すばらしい。

そんな武嶋さんがSKATALITESだなんて。
ちょっと結びつかないけれど、
いやあ見事なアンサンブルとソロワークを魅せてくれた。

なぜ同じ楽器なのに、ここまで妖艶だったりFunkyだったりするんだろうか。

テナーバトルもすざまじかった。
西内さんに押されっぱなしだったけど。

この人はこの人で、魅せ方を知ってるからとても絵になる。



Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【0313ISSB】Tenor Sax:TETSU NISHIUCHI

2010-03-21 | MUSIC
アルトとテナーを2本いっぺんに吹いたときは、
度肝抜かれた。

ものすごいパフォーマンスをする
Reggae界の重鎮sax奏者、西内徹さん。

前回のLIKKLE MAIさんのLIVEでも
かなり魅せるパフォーマンスを披露してくれたけれど、
今回はまた凄かった。

撮ってて、とにかく絵になる。

吹いてる立ち姿がかっこいい。
黒人のようなイデタチ。

Reggae Disco Rockersなるバンドを組んでいるようなので、
こちらのパフォーマンスも見てみたい。

アルトはMecio Parkerのような派手でファンキーな吹きっぷりだった。
女性じゃなくてもあの音色にはやられる。


Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【0313ISSB】Trombone : icchie

2010-03-21 | MUSIC
03月21日。日曜日。
この3連休は東京も晴天続き。
気温も20度を超え、一挙に桜も蕾が色づいてきた。

仙台堀公園の桜並木は
ちょうちんが飾られ、テキ屋も出店を構えて
ソメイヨシノが開くのを今か今かと待ち構えている。

この連休はブライダルも一休みで
予定もない気楽な週末。

免許の更新があったので
江東運転免許試験場へ朝から赴く。
駐車違反を2回罰せられていたので、
講習は120分のロングコース。

狭い椅子と机に押し込まれ、
2時間、交通規定の新しい内容を叩き込まれる。

なぜか周りは男ばかり。

やはり2回も違反をするような運転は
男性しかしないのだろうか?

窮屈な姿勢で講習に堪えていたら
どうも腰を悪くしたようで、
帰り道は自転車を押して帰宅。

せっかくの連休、これでは寝て過ごすことに…。

天気も良いのに、身体はどんどん故障気味。
これが不惑の肉体なのだろうか。

靭帯損傷といい、腰痛といい、
先が思いやられる。

      ●

3月13日の【ISSB】Icchie Special Session Bandの写真が
なんとか再編集できて、今先ほどicchieさんにお送りしたところ。

やはりこちらが乗って撮った写真は、
そのノリが伝わってくる気がする。

メンバー紹介も兼ねて写真を紹介してみたい。

まずはicchie。

ものすごい野太いTromboneを吹く。
このセッションバンドのリーダー。

DETAMINATIONSではTrumpetを吹いていたのだが、
いつからTromboneメインになったのか、そのあたりは今度聞いてみたい。

オーセンティックなSKAを
今一度フューチャーして生LIVEの醍醐味、
SKATALITESという希有なバンドの素晴らしさを伝えたい

…そんな想いは、ものすごくよくわかる。

そうそう、SKATALITESにせよ、KING TUBBYにせよ、
一昔前のSKAやDUBは、今も色褪せず心に響く。
いつまでたっても彼らの域を超えられない。
永遠にRESPECTなのだ。

Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【Antonio Carlos Jobim】三月の水

2010-03-17 | MUSIC
【YouTube】Aguas de Marco/Elis Regina

棒、石 道の終わり 切れ株の残り
ちょっとひとりぼっち ガラスのひとかけら
命、太陽 夜、死 投げ縄、釣り針
ペローバ・ド・カンポの樹 材木の節目
カインガーの樹、カンデイアの樹
マチータ・ペレイラの樹
風の木 川岸の崖崩れ 奥深い神秘 
求めても、求めなくても 吹いている風
坂の終わり 梁、空間 棟上式 降っている雨
三月の水の 小川の会話 疲れも終わり

足、地面 ぶらぶら歩き 手のひらの小鳥 パチンコの石
空の鳥 地面の鳥 小川、泉 パンのひと切れ
井戸の底 道の終わり 顔に不機嫌
ちょっとひとりぼっち 棘、釘 先っちょ、点
滴り落ちる雫 計算、物語 魚、仕草
輝いている銀 朝の光 届いたレンガ
薪、昼 森の道の終わり ピンガのボトル
路上の破片 家の設計 ベッドの中のからだ 故障した車
泥、泥 足跡、橋 ひきがえる、かえる 森の残り
朝の光の中に 夏を閉じる
三月の水 君の心には 生きる希望

蛇、棒 ジョアン、ジョゼ
手のひらの棘 足の切り傷
夏を閉じる 三月の水
君の心には 生きる希望

棒、石 道の終わり
切れ株の残り ちょっとひとりぼっち
足跡、橋 ひきがえる、かえる
ベロ・オリゾンチ 三日熱
夏を閉じる 三月の水
君の心には 生きる希望

【YouTube】Aguas de Marco/Antonio Carlos Jobim

      ●

3月は誕生月だ。
春へと季節が移ろい、沈丁花が心を惑わし、
若葉が芽生え、むき出しの枝に白やピンクの花が咲き、
人々の心にも色が生まれ、服装もどことなく軽やかになり、
心と心が解きほぐされ、出会いと別れ、新たな恋の予感…。

ブラジルは南半球なので、夏から秋への移ろい。
「三月の水」はそんな季節の変わり目をポッソフンドの山間で
小川のせせらぎを耳にしながら曲にした作品である。

「Ligia」で心揺さぶられてから、ここのところJobimの曲ばかり聴いている。

日がな一日、Jobimの伝記を読みながらBossaNovaの成り立ちに想いを馳せていると、
ボクはこの音楽をどれだけ誤解していたのだろう…と深く深く悔いる。

いや、Jobimがどれだけ曲解されて今に至っているかを思い知るのだ。

これもBossaNovaが世間的にAmbiento Musicとして片付けられているからだろう。
たしかに心地いい音楽だ。ひとり静かに過ごすにはもってこいの環境音楽である。

    そう感じるのは、なぜか?

そう、Jobimが自然を愛して止まなかったから…なのだよ。
この伝記を読むとおのずとブラジルの光や風が感じられるのだけれど、
森を愛し、釣りを愛したJobimは、いつもブラジルの自然と対話し、
自然と呼応するかのように、曲を作り上げていった。

 森を歩くと曲が丸々響いてくるのだと妹に語った彼は、大自然のもつ超常的な力を知っていた。
 音楽を、肉体的な癒しを与えてもらった彼は、その大自然に、混沌に生きる人間たちが自らを縛っている
 差違や矛盾や対立といった鎖の一切を超越する存在を見ていたのではなかろうか?
 万人の笑いや哀しみ、生き死にを包み込んで余りある存在を見ていたのではなかろうか?
 人と自然の調和がなされれば、いつかはきっと人の間の調和も得られる。
 彼が残した自然讃歌には、そんな切々とした願いが込められているように思われてならない。
 ジョビンはエコロジスト、ナチュラリストであるより前に、痛ましいほど繊細な心を抱えた
 ヒューマニストであったのだと、思えてならない。
                          (「ボサノヴァを創った男」訳者あとがき抜粋)

think globally act locallyじゃないけど、
Jobimの中には常にブラジルの愛すべき自然があり、
日々の中で感じられる季節の移ろいに五感を反応させ、
生きることの悦びをメロディに乗せていたように思う。

BossaNova自体がJobimから遠く一人歩きしてしまって
軽やかなカフェミュージック程度に成り下がってしまっているけれど、
実はJobimなりのProtest Songなんだと、ボクははっきり認識した。

彼もBob Marley同様、世界を変えた男なのだ。

ボクはこれから先、もっともっとJobimの歌に耳を傾け、
歌詞を理解し、背景を理解し、ハーモニーを血肉化し、体現できるように努力したい。
嗚呼、Amparoの旋律のなんと胸に響くことか。
Comment
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする