トトヤンの家庭菜園

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番組、備忘録

2024-04-04 10:54:56 | 未解明・下山ファイル他


取材班が入手した数百ページに渡る“極秘資料”。
そこには下山事件の知られざる姿が記されていた。
中でも注目すべきはソ連の諜報員、李中煥(りちゅうかん)の資料。
見終わって、合点のいく部分と未だ消化不良の残る部分。
nhkの解説では一応、紹介されているストーリーはこう。
謎に包まれた「李」を知る人物が、アメリカで生きていた事が独自取材で判明。アメリカの元諜報員で、GHQの反共工作部隊、Z機関(通称キャノン機関)に所属していた人物がカメラの前で語った事とは―。さらに事件の背後で、共産主義を弱体化させるためのアメリカ諜報部隊が動いていた実態も判明。(解説文ママ)
とあるも、合点するところと、そうでないところ。


合点のいく部分は、ほぼ他殺説の裏付けとなる状況証拠の積み上げ。日本の捜査一課_(自殺説)と日本の捜査二課(他殺説)でも結論は二分されていたが、GHQ内部でも捜査の流れはウイロビーG2等と権力闘争の影があることも浮き上がらせている。そこで、布施検事の追及への執念は、未だ独立していない占領下にあって、占領軍の意向におもねかねない政治の動きのある中で敏感にそれらの右顧左眄する雰囲気を察知してはねのけて追っていく姿は、ドラマ仕立てで、圧巻でした。俳優・森山に感心。矢田喜美雄役を演じる佐藤隆太にも感心。
しかしながら合点いかない部分は2部構成での2部で実態が判明と結論めいているところ。膨大な資料の読み込みは、もちろん様々なその道の研究者の目も合わさっているかと思いますが、松本清張とかの市井の声も、陰謀説を主張される側でしたから、それは目をひかせるには加えるには面白いところでしたが、自分にはちょっと安直にも取れる構成。これはプロデューサーの側の問題。(検索キーワード)『深層海流』松本清張、作品めぐる盗作箇所の件で作家側に訴訟問題もちょっと念頭にあって。
その他カメラの前で生前に語ったシャグノン。声収録。これは、さすがNHK。
「マッカーサーの日本」新潮編集部、取材時のシャグノンはノーコメントで、完全拒否を通していた。それらのことも見聞きして来ていたので、それは余計に、そのNHK取材班の手柄を強調しすぎることはないでしょう。


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