トトヤンの家庭菜園

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『光る声』~中曽根康弘

2019-12-26 23:31:18 | 日記

 

 

ハンガリー事件を契機とした日本の知識人の思想的動揺と党細胞の瓦解を描いた『光る声』は、読んだ記憶が。

小説の素材に使われている、国内政治状況の背景としては、作品内に登場してくる公明党の進捗と共産党の退潮が。

そして、著者は作中人物に共産党の敗退を予兆させてもいたなあと。

その後の現実の政治は、共産党の敗退は当たっていたが、東西冷戦の終焉、まさかのソ連崩壊、東西冷戦の終結になるまでの予想はされていなかった。

そして新たな冷戦、新冷戦ともいうべき、分断とグローバリズムの経済進捗状況に格差の問題が各国共通に顕在化してくるだろうことまでは思ってもみなかったのでは。

その他の真継伸彦作品にある、念仏思想とかは理解できるものは少なかったのですが、政治的なものを扱った作品は今も思い起こしてしまうことがあります。

今回は、埼玉の地方の、S市の共産党会派消滅のニュースがそれ。

やはり、退潮基調は間違いのないところ。

 

とはいえ、いまだ、保守のほうでも不祥事は続いているのだが。

 

それを、どうみるか。あるひとにいわせればほくろのような存在の共産党。あってもなかっても変わらん。関心は普段ないが、スキャンダルがあれば注目されるぐらいと。

地方議会の会派消滅は、唯一会派構成限度の人員を保っていた共産市議のなかから、分裂騒ぎ。

これも、思想的な問題だったら、真継作品みたいなものだけれど、もっと、卑近なセクハラ問題だから、はっきりいって、議員自ら、一番律していく立場の根幹に関わる問題。

党に訴えるも、らちのあかないとみたのか、離脱騒ぎ。結果、所属の3名も離脱。こんな党に所属していられるかということなのか。

長らくの所属会派が消滅してしまうというニュースだった。

(参考キーワード)草加の共産市議団消滅 セクハラ疑惑が原因か - 産経ニュース

一方の国政の方では一定の議員数を確保してきている状況の与党には、

お金にまつわる、種々の不祥事の疑惑報道が始まっていますね。

 

101歳で亡くなられた中曽根元首相のことを振り返りながら、責任ある政治運営を望み、そして求めていきたい。

 

 


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