弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

カナダ・オーロラの旅(1)

2016-01-18 21:18:53 | 趣味・読書
2015年12月、カナダのイエローナイフへ、オーロラを見る旅をしてきました。当初の計画は以下のとおりです。

12月12日(土)
 成田 19:00-AC004-10:40 バンクーバー 14:10-AC244-16:44 エドモントン 19:55-AC8225-22:06 イエローナイフ(着) 深夜 オーロラ鑑賞
12月13日(日) 昼間 イエローナイフ市内観光 夜 オーロラ鑑賞
12月14日(月) 夜 オーロラ鑑賞
12月15日(火) イエローナイフ発 5:55-AC8226-9:29 カルガリー 11:40-(16日)14:40 成田(着)
宿泊:3泊ともイエローナイフのエクスプローラーホテル

結論から言います。
(1)エドモントンからイエローナイフへの飛行機が飛ばず、12日はエドモントンに宿泊する羽目となりました。翌朝にイエローナイフに飛びました。12日のオーロラ鑑賞はなしです。
(2)13日、14日ともに天気は曇り、従って晴天でのオーロラ鑑賞は不可でした。
(3)15日のカルガリー発成田行きの飛行機が飛ばず、15日はカルガリーに宿泊、翌日の朝の臨時便で成田に帰る羽目となりました。

今まで、毎年海外旅行に出かけていますが、予約していた飛行機が欠航になるアクシデントは皆無でした。今回、そのようなアクシデントが1回の旅行中に2回も発生したということです。
オーロラ鑑賞のたびは、今回が2回目です。1回目は、2009年9月、アラスカのフェアバンクス近郊でした(オーロラ観察と写真撮影)。このときも、オーロラ観測時刻に空は雲に覆われ、オーロラの青白い光を雲の切れ目から確認できたのみでした。
2回目の今回も、天候は我々に味方しませんでした。

それでは、旅行の順を追って説明していきます。

12月12日(土)
成田からバンクーバー、そしてバンクーバーからエドモントンまでの飛行機は、だいたい予定通りに飛びました。バンクーバーで合流した娘を含めて3人で、エドモントンの空港でイエローナイフ行き飛行機のゲート付近で待っていました。電光掲示板に表示された我々の搭乗機符号が、オレンジ色になっていることに娘が気づきました。欄外を見ると、オレンジは「キャンセル」を意味しているとあります。キャンセル?
ゲートのカウンターで確認したら、何と搭乗機は欠航だとのことです。イエローナイフの天候が原因とのことでした。そのときは“嵐か?”と思ったのですが、後から聞いたところでは、気温が上がりすぎて滑走路表面の氷が溶け、それが原因で発着不可になったとのことでした。
天候不良が原因の欠航であり、航空会社は翌日の代替便は準備するが、当日の宿泊は各自が勝手に行うように、とのことです。さあどうするか。
今回の旅行は、HISのツアーを利用しています。HISからもらったペーパーに「緊急連絡先」の電話番号が書かれていました。そこで、自分の携帯からこの番号に電話してみました。すぐに日本語オペレーターにつながりました。事情を話したところ、取りあえずは適当なホテルを探してくれることになりました。しばらくして返信があり、ラマダ・エドモントン・インターナショナルエアポートというホテルに泊まれることがわかりました。最終的なホテルの予約は、当方からホテルに電話して行いました。
空港から外に出ると人が寄ってきて「リムジンか?」と聞きます。結局、この人のマイクロバスが、ホテルまで運んでくれました。
散々な目にあった一日でしたが、とにかく翌日の代替便チケットが入手でき、ホテルに泊まれる、ということで気持ちとしてはハッピーに床につくことができました。

12月13日(日)
代替便は二手に分かれました。私と家内は8時0分エドモントン発(AC8774)です。娘は海外からの旅行客ではないということもあり、同じ便は取れず、夜の便となりました。
イエローナイフの空港には、旅行会社のスタッフが出迎えているとのことです。てっきりHISのスタッフかと思っていたのですが、そうではなく、現地のオーロラビレッジの日本人女性スタッフがわれわれのサポートでした。大勢の日本人客が集まり、点呼から始まり、空港ロビーで時間をかけて説明を受けました。それからバスで各ホテルに向かいます。

ホテルの部屋には、すでにレンタルの防寒服が届いています。事前に身長や足のサイズを連絡してあるので、各自にあったサイズになっているはずです。試着してみて合わない場合には、連絡すれば替わりのサイズを届けてくれます。左下の写真がレンタルの5点セット、右下写真が装着したところです。フェイスマスクは新品でお持ち帰りでした。
  

天気は曇りです。このまま雲が切れなかったら、もちろんオーロラを見ることはできません。
イエローナイフ市内観光は翌日に変更になったので、夜のオーロラ鑑賞出発までは時間があります。そこで、オーロラ写真撮影のための機材準備に取りかかりました。
今回、新たに購入したキャノンのパワーショットS120を主カメラとし、以前からのS95をサブとして持参しました。S120用のバッテリーは予備を2つ購入してあります。
ところが荷物を調べてみたら、2台のカメラ両方とも予備バッテリーが出てきません。どうも忘れてきたみたいです。酷寒のオーロラ撮影では、バッテリーの消耗が激しいので、予備バッテリーなしではとても満足な撮影はできません。これは、現地で購入するしかありません。
そこで、オーロラビレッジの事務所に電話して、イエローナイフ市内でバッテリーが購入できる店を紹介してもらいました。教えてもらったところでは、「“ステープル”という店が唯一。ニュータウンにあり、タクシーで往復する。」とのことでした。そこに出かけることにしました。ホテルのフロントで確認したところ、店の住所、帰りのタクシーを呼ぶための電話番号を教えてくれました。往きのタクシーは、ホテル前で拾いました。
ステープルは、さしずめ日本の郊外にある大型電器量販店、といった店でした。私が欲しかったバッテリーは、NB-6Hという型番です。しかし店には、NB-6しか置いてありませんでした。形状は同じで、容量が少ないタイプです。店のお兄さんは、「店内で開梱してカメラに入れて見ろ。カメラが立ち上がらなかったら、購入しなくて良いよ。」と言ってくれたので、言われたとおりにやってみました。カメラは無事に立ち上がりました。お兄さんも嬉しそうでした。容量は少ないタイプですが、とにかく予備バッテリーなしではどうにもならないので、そのバッテリーを2個購入することとしました。
自分の携帯でタクシー会社に電話し、場所を言ったところ、タクシーはすぐに到着しました。
往きのタクシーも帰りのタクシーも、運ちゃんは陽気な青年でした。

夜になりました。ホテルの窓から外を眺めると、全天を雲が覆い尽くしています。時間になりました。防寒服に身を固め、迎えのバスに乗ってオーロラビレッジへと向かいます。
途中、バスが路肩に停車しました。運転手が外に出ます。何事かと思っていたら、タイヤがパンクしたというのです。代わりのバスが呼ばれ、そのバスが到着するまで30分程度でしょうか、待つこととなりました。本当に今回の旅は、あらゆるアクシデントが降りかかります。
  
オーロラビレッジは、レストラン棟が1棟(左上写真)、われわれが待機する場所は、円錐形のテントです(右上、下写真)。カナダ先住民の住居を模したものである、との説明でした。テントの中には椅子とテーブルが用意され、10人前後が待機できるでしょうか。ストーブが焚かれて暖かく過ごすことができます。
  

テント村は、氷結した湖のほとりに設置されているようです。湖は北向きであり、テントから湖に歩いたところが観察場所になります。
折りたたみ椅子を持ち出し、湖の畔あたりに腰を落ち着けて、観察の準備を始めました。オーロラ撮影の準備を含めた詳細は別の記事にしようと思っていますが、用意したカメラはコンデジが2台、三脚も2台持ち込んでいます。2台ともセッティングを行いました。
といっても空は雲で覆われています。

誰かが、「西の高台からオーロラが見えるらしい」と言ったらしく、皆さんが西の高台に登っていきます。別に湖からでも西の空は見えているのですから、高台に登らないと見えないオーロラなどない、とは思うのですが、ヒマだし、我々も三脚を1台抱えて登ってみました。
高台から西の空を撮した写真が下の写真です。
 

この場所での観察は午前1時まで。さらに$25の追加で90分の延長ができます。われわれは、前日に飛行機が飛ばずに観察ができなかったこと、本日はバスのパンクで到着が遅れたこと、などなどにより、“ご迷惑をおかけしました”ということで延長券をたくさんもらっていました。そこでこの延長券を使って、この日は90分の延長を行いました。しかし延長しても、雲が晴れることはありませんでした。

以下次号。
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