外苑茶房

神宮外苑エリアの空気を共有し、早稲田スポーツを勝手に応援するブログです。

新入社員研修

2010-04-30 17:46:05 | 社会全般
金融専門紙に目を通していたら、いくつかの地域金融機関における新入社員研修の様子が紹介されていました。

ある地方銀行では、新入行員33名(うち女性5名)が、3泊4日で自衛隊の駐屯地で入隊訓練に参加したのだそうです。(写真)

朝6時に起床し、装備を身に着けて15キロの行進、あるいは重装備での2キロ走、腹筋運動などの7種目の体力測定を行ない、夜23時消灯というのが日課。
「時間管理と連帯責任の重要性を学んでもらった。来年も実施する。」という、その銀行の人事部・研修担当者のコメントも添えてありました。

他にも、いくつかの信用金庫で、新入社員研修で自衛隊での訓練を取り入れているそうです。

だいたい、この手のモーレツ型研修は、雇用する側と雇用される側の力関係が極端に雇用側に偏る就職難の時代に、必ずといってよいほど登場してきます。

文句を言おうにも言えない立場の新人たちに、このような研修を強制する感覚は、私には全く理解できません。
私が現在勤務する銀行でこんな研修を実施したら、その研修を企画した者は懲罰委員会にかけられて厳しく処分されてしまうことでしょう。

日本の多くの大学が、かつての自由放任の態勢から脱却して、より社会で役立つ知識を学生達に学んでもらおうと様々な工夫しています。
昔の自由放任の時代にもノスタルジーを感じますが、厳しさを増す社会情勢を考えれば、若い時に勉強して損することはありません。

それなのに、採用する側の企業といったら、三年生になった学生達が専門課程をじっくり学ぼうにも学べなくなるような日程での就職活動を強要し、苦労の末に入社したと思ったら、自衛隊に行ってこいと言うのですから、学生達もたまったものではありません。

この記事を読みながら、自分自身が新米の銀行マンだった時のことを思い出していました。

私が大学を卒業して邦銀に就職した30年余り前。
私が就職した銀行では1ヶ月の新人向け合宿研修があり、その研修メニューの中には2泊3日で禅寺に合宿し、朝は座禅、昼間は境内などの掃除、夜は再び座禅という日程も含まれていました。
同期生の中にはキリスト教の洗礼を受けた者もいましたから、現代の目線で考えれば、この禅寺合宿という企画自体も、かなり問題含みでした。

そして、お堂の中での掃除を行なっている際に、ちょっとした揉め事が発生しました。
人事部の30歳過ぎの研修担当者(某・旧帝大OB)が、「何をモタモタしてるんだ。お前らは、さっさと言われたことをやれ・・・」というような口調で私達に指示をしたために、新人達が一斉に反発して、その研修担当者に食って掛かったのです。

「あなたに、『お前ら』呼ばわりされる憶えはありません。」
「先輩行員ならば、どんな無礼な言葉使いでも許されると思っているんですか。」
(`へ´)

大学を卒業したばかりのヒヨッ子たちから予想もしない反発を受けて、研修担当者は青ざめていました。

幸い、もう一人の人事部研修担当者Aさん(早大OB)が、ビックリして飛んできて揉め事の仲裁に入り、大事に至りませんでした。

まだ試用期間中だというのに研修担当者を吊るし上げてしまった私たちも若かったですし、今から考えれば冷や汗ものです。
(;^_^A

それから十数年経って、私達の多くが支店長・副支店長クラスに昇格していましたが、『お前ら』発言をした研修担当者は、課長クラスにとどまったままで関連リース会社に出向。
つまるところ、若い後輩たちの人格を軽くみて、自分達の後継者として育てるんだという気持ちに欠ける人物だったということです。立派な学歴が泣いていました。

一方、仲裁に入ってくださった早大OBのAさんは、いくつかの支店で支店長を務められて、現在は、中堅の上場会社で役員をされています。
数年前にAさんとお会いした際に、『あの時のay君たちは、学生気分が全然抜けていないんだもの。学生集会みたいな雰囲気になっちゃって、本当に参ったよ。』と、楽しそうに笑っていらっしゃいました。

冒頭の自衛隊での訓練の写真、そして人事部研修担当者の得意げなコメントを読みながら、『行進している新入行員の中に、この研修担当者に文句をつけるようなヤンチャな連中はいたのかなあ』などと、昔日の自分達と重ね合わせていました。
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食事会

2010-04-29 23:10:07 | 大学野球
今夜は、野球部の下級生部員数名と食事に行きました。

旺盛な食欲を披露する一方、二十歳となっている部員も一貫してソフトドリンク。
みんな本当に真面目、そしてナイスガイです。

今日から新人戦に向けた練習も始まりました。

彼らの前途に栄光あれ。

なお、上級生の主力は、東大戦に向けて、夜になってもミーティングと決起集会を行なっていました。
せひ東大を撃破して、流れを変えてもらいたいですね。


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『浅七』から『だるま』へ

2010-04-28 18:07:29 | 好きなお店
今日の朝、早明戦に出場した選手の一人からメールをもらいました。
『残念な結果だったんですけれど、また気持ちを切り換えて、みんなで頑張ろうと集中力を高めるよう努めています。』
ファンも選手も、思いは一つですね。

さて、昨日の夕方、邦銀時代の上司Kさんが、私のオフィスにヒョッコリやってきました。

Kさんは、都立青山高校-早大という私の直系の先輩であり、2年間ほど、融資課長代理と部下という関係で同じ支店で働いたこともあります。

亡くなったラグビーの宿沢さんと同期で、このたび満60歳となって、転籍出向されていた上場企業を定年退職されたということで、ご挨拶に来てくださいました。

Kさんが夕方に来ると言うことは、すなわち「飲みに行こうよ」というメッセージ。
大慌てで机の上を整理して、二人で門前仲町に繰り出しました。

まず、美味しい日本酒が飲める渋い店「浅七」に入りました。
『浅七』の訪問記事へのリンク

穴子の肝の煮付け、マグロの漬け、焼き味噌、穴子の煮凝り、炒り豆腐などを肴に日本酒を飲みながら、話しが弾みました。

>早稲田の法学部から同じく法科大学院に進んで勉強していたご次男が、司法試験に合格し、司法修習を終えて弁護士事務所で働き始めた
>Kさん自身は、6月から別の中堅企業の監査役に就任する予定で、それまで週1-2回、顧問として出勤するだけ

お互いの近況報告を一通り終えると、あとは「なぜ明治に連敗しちゃったのか」「来年は誰か良い選手が入りそうか」「ラグビーの中竹監督は、今、何をやっているのか」等々、早稲田スポーツ談義に花が咲きました。

思い出してみれば、Kさんが融資課長代理で私がヒラ社員だった頃、直属の融資課長は法政OB,私の前の机には慶応OB, 斜向かいには立教OBという顔ぶれ。

週明けの月曜日には、朝刊のスポーツ欄を読みながら、話題についてこれない一橋大や東北大のOBをカヤの外に置いて、大学スポーツ談義で盛り上がったものでした。

ひとしきり日本酒を楽しんだ後は、二人揃って大通りを渡って、昨年秋以来の居酒屋「だるま」へ。
青島幸男さんと早大学院で同期だった、早稲田OBでJazz好きなご主人と歓談しようという目的でした。
『だるま』の訪問記事へのリンク

いつも通りハードバップが流れる店内に入り、定番のポテトサラダと手作りメンチカツを注文してから娘さんにご主人の様子を尋ねたのですが、何と、昨年11月にお亡くなりになったということでした・・・
(T_T)
壁には、奥島さん・青島さんと一緒に写る笑顔のご主人の在りし日の写真。
ニューヨークのMid TownにあるJazz Club「Birdland」で私が買ってきたTシャツを、お土産に差し上げたこともありました。
『バードランド』の訪問記事へのリンク

ちょっとシンミリしてしまった私でしたが、ご主人が遺されたCDに耳を傾けながら、「いやー、今日はガラガラで困ってるんだよ。寄っていっておくれよ。」と、路上でご主人から陽気に声をかけられた最初の出会いの雨の夜を、しみじみ思い出していました。
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東大戦展望

2010-04-27 17:49:40 | 大学野球
今週末は東大戦です。

早稲田打線が不調なだけに、今季は決して油断できません。
東大打線といえども1-2失点は覚悟しなければなりませんから、今の早稲田打線の得点力を考慮すると、正直なところ一抹の不安があるのです。

何とか試合の中盤までに東大投手陣を攻略して、ファンが安心して観戦できる展開にもっていってもらいたいものです。

東大戦で、何よりも期待したいことは、まずは斎藤佑樹主将と宇高副将の復調です。

このところ、斎藤くんは勝ち星から遠ざかっていますし、宇高副将も早明一回戦は欠場。
チーム・リーダーとなるべき立場の二人ですから、このままの状態ではチームに勢いがつきません。

以前、週べで豊田泰光さんが、「斎藤投手には、詰襟野球ではなく、早稲田の先輩達が脱帽するようなケンカごしの野球をやってほしい」とエールを送ってくださいました。

今こそ、斎藤主将には、そんな力強い姿勢でチームを牽引してもらいたいと思います。
そして宇高副将にも、力強いサポートを期待したいです。

一方、本来であれば、東大戦では新人投手、あるいは代打陣を数多く起用して、リーグ戦の雰囲気に慣れさせておきたいところ。
そして、できれば第一週に東大とは対戦したかったところですが、こんなところにも前季Bクラスだった影響が及んでいます。

個人的には、次のようなシーンを神宮で見たいものです。
>横山、小山田の両新人投手の登板
>地引、江塚の代打起用
>徳井、東條、大野大の内野守備での起用
>白澤の代走での起用

東大戦が終わると、新人戦に向けた人選も本格化します。

ぜひ若い力の台頭を期待したいと思います。
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ため息ばかりの1 日

2010-04-26 17:31:11 | 大学野球
今日は、明治戦連敗のショックから全く立ち直ることができずにいます。

3月にオープン戦を観戦された野球部OBが、「このチーム状態では、今年の春は苦労するよ」とお話しされているのを耳にしていたので、私自身、それなりの覚悟をしてリーグ戦に臨んだつもりでした。
しかし、実際に明治に連敗して選手達が悄然としている姿を見るのは、本当に辛いものです。

昨夜はお酒の力を借りて、あれこれと書きましたが、アルコールが抜けた今日は、全く筆が進みません。
朝から溜息ばかり。
(>_<)

ということで、今日はブログも実質お休みということにさせてください。
明日からは、今週末の東大戦に向けて、気持ちを新たにして、応援に取り組みます。
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明治に連敗し、勝ち点を落とす

2010-04-25 22:11:50 | 大学野球
早明二回戦に2対5で連敗し、早稲田は勝ち点を落としました。

今夜は、かなり酔っ払って、このブログを書いています。
失礼な箇所、不愉快な箇所がありましたら、大変申し訳ありません。
先にお詫びしておきます。

さて、明治の先発を左腕・西嶋と読んで、スタメンには土生以外は全員右打ち・スイッチの打者を並べ、杉山くんを左翼、大野大くんを中堅に配するという大胆な賭けにでた今日の早稲田でしたが、勝負どころでの投手交代のタイミングを誤り、逆転負けを喫しました。

投手力で敵を圧倒するのが今季の早稲田の戦い方。
しかし、四年生三人衆で投手をやりくりしようと固執したことが裏目にでて、先発・福井くんの替え時を見誤ってしまいました。
立教二回戦で、大量点のリードにも関わらず、三人衆以外の投手、池下・大野・小山田を投げさせなかったツケが、この場面に回ってきたとも言えます。

それでも、何が何でも四年生三人衆で切り回す覚悟であるならば、二番手・大石くんが明治打線に捉まってしまった時、彼に代わってマウンドに立つべきは、主将である斎藤投手であって欲しかったと私は思います。
それが私の期待する学生野球のエース。
実際に、斎藤くんが下級生の時には、そのような起用をされていたと思うのですが、最上級生となり背番号10となった今季に、あの場面で、なぜ彼をマウンドに送らなかったのか、私には分かりません。

好投した大野くんは申し訳ありませんが、今季初登板の投手が起用される場面ではありませんでした。
適切な表現が見当たりませんが、大野くんがマウンドに向かった時点で、何が何でも勝つぞというベンチの意志が伝わってこないで、敗色濃厚という重い空気が、グラウンド全体に漂ってしまいました。

また、早稲田の守護神・大石くんが2試合連続で打たれたのは私にも大ショックです。
彼も決してスーパーマンではないのですから、投球に専念させてあげた方が良いのではないでしょうか。
球速は出ていても、どこか雑、どこかが緩い。
打者を討ち取るために、あらゆる工夫と努力をして投手としての自分を磨き上げるべき時期です。
結果が物語るように、明治は、付け焼き刃の二刀流で対処できるようなヤワな相手ではありませんでした。

野手に関しては、右打者である山田くんには今日もスタメンで頑張ってもらいたかったです。
昨日の彼の打席は決して悪くなかったと思うので、今日のスタメン落ちは本当に残念でした。

一方、2試合連続で未熟な守備を見せてしまった渡辺くんですが、彼のスローイングに難があることは分かった上で、彼の持ち味である攻撃的な打撃を買われて起用されているのですから、気にしないことです。
それにしても、オープン戦では大過なく守備機会をこなしてきましたが、リーグ戦になると隠れていた弱点が重要な場面で出てしまう。
野球とは怖いものです。

今日の明るい話題といえば、就職活動にメドをつけた白川くんが、再びベンチ入りを果たしたことぐらいでしょうか。

冷静になって考えてみれば、昨秋にBクラスへと転落したところから、一つでも上をうかがうというのが、今季の早稲田の立ち位置。
明治には敗れてしまいましたが、残る東大、法政、慶応から、一つでも多くの勝ち星をあげることができるよう、選手たちと心を一つにして頑張っていきたいと思います。

今夜は、酔っぱらいのボヤキにお付き合いいただき、申し訳ありませんでした。


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早明一回戦は完敗

2010-04-24 15:54:21 | 大学野球
本日行われた早明一回戦は、0対3で完封負けを喫しました。

明治の先発・野村投手は、ストレートの球速、変化球のキレと制球が申し分なく、早稲田打線は散発2安打に封じ込められてしまいました。

対する早稲田の先発・斎藤投手は、立教戦の時よりも制球に拘った投球パターン。
予想通り、野村投手とのガップリ四つの投げ合いとなりましたが、味方内野陣の失策から先取点を与えてしまったことが最後まで響きました。

そして、一点差が続く緊迫した場面で、難しい二塁ゴロを冷静に捌き、そして痛烈なライナーを横っ飛びに好捕した明治・上本二塁手の守備力、あるいは得点圏に走者を置いて松永くんのライナー性の飛球を思い切った前進守備でアウトにした明治外野陣の心憎い守りにもやられました。

一方、勝敗を決める二点本塁打を打たれた場面ですが、明治の次打者が野村投手だっただけに、大石-杉山のバッテリーには別の組み立てもあったような気がしました。

ともあれ、今日の戦いぶりを振り返ると、良くて引分け、というのが実感でした。
加えて、予想を上回る明治学生席の迫力!
あの熱い応援で、早稲田は1点分ぐらいのハンデを背負っていたように思います。
現役早大生の皆さん、明日は頼みます。

なお、敗戦の中にも、明るい材料がありました。
代打・桜庭選手の投手返しのクリーン・ヒット
新人・大野選手が、同期一番乗りで代打として公式戦デビューを果たし、その後は驚きのセンター守備についた、
同じく新人の白澤外野手が、初めてベンチ入りを果たした
明日の先発が予想される福井投手が、元気そうにブルペンで投げ込んでいた


明日の明治は、西嶋投手をたててくるでしょう。
そうなれば、今日はスタメンから外れた副将・宇高くんに頑張ってもらわなくてはなりません。

今日の勝ち星は、学生席の大応援団に免じて明治に一時預かりにしておきます。
明日は、早稲田が勝たせてもらいましょう。

ガンバレ 早稲田!
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さあ四強の激突だ

2010-04-23 18:00:33 | 大学野球
昨日の日経夕刊によれば、総務省は、人の意図や感情を読み取り、意のままに動くロボットや家電製品の開発に産学官で乗り出すそうです。

耳に掛けたセンサーで脳の活動を測る技術を開発して、例えば次のような電子機器を開発しようというのです。
>思い浮かんだ言葉を、メール文に変換する携帯電話
>食事がしたいと思ったら、即座に近隣のレストランを表示するカーナビ
>重い荷物を前に困ったなあと思ったら、先回りして手助けするロボット

念じるだけで操作できる電子機器や自動車は確かに重宝すると思いますけれど、人間には様々な感情がありますから、きちんと制御できるのか不安もあります。

例えば、嫌いな上司から残業を指示されて「冗談じゃないよ」と思ったら、その意を読み取ったロボットがトコトコと前に進み出て、いきなり上司をバチーンと張り倒してしまったり。
あるいは、目の覚めるような美女が近くを通り過ぎた時に、男性の抗し難い感情が心をよぎったら、その気持ちが赤裸々にPCのメール入力画面に変換されてしまったり。
(;^_^A

こんなバカげたことを思い浮かべ、「でも、せっかくの最新技術の開発を、茶化していても申し訳ないかなあ」と少し反省もしながら新聞記事を読み進んでいくと、そのあたりは総務省も実際に心配しているようでして、『雑念が誤作動につながる恐れ』『倫理面の配慮から、使用方法が限定される可能性』と、記事の後半にサラリと注記してありました。
さすがに新聞記者は、ソツのない書き方をします。


ことさように、世の中、思い通りになれば良いと言うことばかりではありません。
けれども、何が何でも思い通りの結果になってもらいたいのが、明日からの早明戦です。

この週末の神宮球場では、いよいよ四強の激突。
各校のエースがいずれも順調な仕上がりを見せているだけに、その直接対決は間違いなく見ごたえがあります。
この週に勝ち点を上げる2チームが、賜杯争いの主導権を握ることになります。

早稲田としては、第二エースの福井投手の復調、打線では土生・山田・宇高の奮起に期待したいところ。
そして、先の立教戦で活躍した渡辺、松本、杉山が好調を持続できるかという点にも注目が集まります。

試合展開としては、息詰まる投手戦が予想されますけれど、別の言い方をすれば、それが今季の早稲田の戦い方。
立教一回戦のようなシンドイ戦いになっても、グッと堪えて相手よりも一点多く取る。
とにもかくにも、まず一勝することです。

いつのシーズンでも明治は難敵ですが、粘っこく戦っていけば必ず勝機はありますよ。

また、明治の学生応援席も、もう一つの強敵です。
ぜひ早稲田も多くの学生さんたちに神宮に駆けつけてもらい、応援席同士の戦いにおいても明治を圧倒してもらいたいと思います。

写真は、早慶レガッタでの応援風景。
リーダー部員たちによるソーダ水の早飲み競争で早稲田は慶応を破り、その勢いで対校エイトの勝利を導き寄せました。
(^^)v
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林田真人さん

2010-04-22 17:38:25 | 大学野球
agechidaigakuさんも外野席からの観戦が良い思い出となっていらっしゃるのですね。
かつて芝生席のあった頃の神宮の写真を、もう一枚見つけましたので、ご覧になってみてください。

agechidaigakuさんが後ろ姿をご記憶されていたという林田真人外野手は、角帽がとても良く似合い、走る姿が抜群に美しい選手でした。


角帽が似合うことについては中村勝広さん(成東高校‐早大‐阪神)と双璧、走る姿の美しさでは松本匡史さん(報徳学園‐早大‐巨人)と双璧だったと私は思っています。

かつては、野球選手といえば上級生といえども丸刈りでしたから、外出する際には角帽を被った方が、むしろシックリきて良かったと思いますし、上級生まで使い込んで年季の入った角帽には、新品にはない独特の貫禄があります。

もちろん林田さんも、四年生で主将となった時といえども丸刈りでした。


なんといっても、体を鍛えている運動部員には、角帽と学生服が良く似合います。

今は、上級生になると髪を伸ばして、美容院にカットにいったりもしますから、角帽を被るのは下級生の時だけですね。

林田さんは1967年(昭和42年)秋のドラフトで阪神から三位指名を受けたのですが、入団を拒否して社会人野球のクラレ岡山に進みました。

そのあたりのことは、林田さんと同期である姫路のM先輩が、ご自身のブログの中で触れていらっしゃいました。
ブログへのリンク

なお、Mさんは、『フリッパー』というニックネームで林田さんを呼んでいらっしゃったような記憶があります。


スポーツ・メディアは、後にプロ入りした選手ばかりが、その時代の大学野球を支えていたかのように、とかく報道しがちです。

でも、林田さんのようにプロ入りしなかった選手にも素晴らしい方がたくさんいらっしゃって、大車輪の活躍で、それぞれの時代の屋台骨を支えているんですね。

今回は、個人的に以前からファンだった林田さんを話題に取り上げることができて、本当に嬉しく思います。
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高橋直樹さん

2010-04-21 18:05:18 | 大学野球
お茶の水女子大の外山滋比古先生が、『転がる石は苔をつけない』という諺に関して、とても興味深いコラムを書いていらっしゃいました。

これは英国の諺の和訳で、住まいや職を転々と変える人間は成功しない、あるいはお金が貯まらないというのが本来の意味です。
ところが、米国ではこれが逆の意味、すなわち有能・活動的な人は常に新鮮であるという意味で使われているというのです。

英国は安定・定着の社会ですから、転がる石は冷たくあしらわれます。
それに対して米国は流動的、活動的ですから、動き回るものが肯定される社会だということ。

伝説のロック・グループ『ローリング・ストーンズ』のバンド名も、英国と米国では異なる意味で受けとめられるということになるわけで、実に面白いですね。

さて、転身といえば、早稲田出身の元プロ野球選手で、メジャーリーグの解説者としても活躍されてきた高橋直樹さん(65歳)が、大学野球の指導者に就かれると報道されていました。
流通経済大学野球部のコーチに就任されるそうです。
記事へのリンク

高橋さんは1964年(昭和39年)に、大分県立津久見高校から早大に進学。
在学中の成績は2勝2敗にとどまりましたが、日本鋼管を経てプロ野球に入り、42歳まで現役を続けて、通算169勝をあげる名投手となりました。
大学と社会人経由してからの勝ち星ですから、これは大変な実績です。

早大の同期の主将は、林田真人選手(岡山東商業)でした。

とても均整のとれた容姿で、西早稲田の商店街の娘さんが、手製のお弁当を毎日届けるような人気者だったそうです。
林田さんとは、『源兵衛』で、私も何度か一緒にお酒を飲ませていただきました。
今もスラリとした体形で、とても穏やかな方です。

当時の投手陣をみると、一学年上に八木沢壮六投手(作新学院)、同期に三輪田勝利投手(中京高校)、一年下に小川邦和投手(尾道商業)と、後にプロ入りする投手が揃う布陣。
高橋直樹さんも、強力なライバル達に挟まれて、登板機会がなかなか巡ってこなかったということでしょう。

日米のプロ野球で豊富なコーチ経験をお持ちの高橋さんですが、学生野球となると、また違ったご苦労も多いことでしょう。

でも、ぜひ力を存分に発揮されて、大学選手権や神宮大会で、そのお姿を拝見したいと思います。


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