
ニシキソウ属のオオニシキソウです。
ニシキソウ属には このほか、コニシキソウ、ハイニシキソウ、さらには アレチニシキソウなど一見して区別の難しい仲間がいます。今盛んに果実を実らせてますから、「雑草め!」といって引っこ抜く前に 名前を確認してください (´v_v`)

ニシキソウ属の中では、立って生えてますから、一番目立ち、また一番分かりやすいです。
その特徴のひとつが、果実の表面に毛がないことです。ヒメリンゴを小さくしたような形状をしています。
一般的に ニシキソウの仲間は 杯状花序といって、苞葉が変化した杯(カップ)の中から、雌しべ、雄しべ、腺体(と付属体)を産出します。そして、受粉した子房はカップには収まらないほど大きくなるので、カップの横に果柄を曲げてぶら下がるようになります。
なお、左手の上を向いた爪楊枝状の棒は 受粉できなかった雌しべです。子房部分が芯だけ残して朽ち落ちています。

白い花びら状のものは、その内側の蜜のある腺体についた付属体です。腺体とその付属体はニシキソウの仲間を区別するのに大切なポイントになります。

というわけで、ポイントはすべて話しちゃいましたが、上から見て再確認して見ましょう。
白い花びら状の腺体の付属体の位置が杯(カップ)の口元になります。果実は杯(カップ)から横に果柄を折り曲げてぶら下がっています。いちばん右手のカップは雌しべの柱頭が顔を出したばかりです。(果実が横にぶら下がっていません)

こんどは横からみて見ます。
赤く紅葉した杯(カップ)はこんなに細長いです。大きな果実が杯(カップ)から飛び出してぶら下がっていますが、みなこの小さな細いカップから産出されたものなのです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます