アトケロ戦闘記~皮膚筋炎やらなんやら~

見た目は元気、中身は・・・。
毎日、のんびり、戦います。

あみぐるみ

2017-09-16 | 皮膚筋炎
家の中で編みぐるみのぬいぐるみを見つける。
皮膚筋炎で入院してた時に私が作ったものなのですが、4、5年ぶりにみました。
高さ10cmくらいの小さなクマのぬいぐるみで、キット(毛糸とか材料と作り方の説明が入っていた)を100円ショップで買って入院中にあみあみしたものです。

入院中の暇つぶしはいろいろあると思いますが私の場合はもっぱら読書。ところが長ーい入院生活で、本にも飽きてしまい、次に手を出したのが編み物だったのでした。
編み物は一応できるのですが、この編みぐるみキットは説明書通りにやってみるものの、全くうまくできなくて、編んではほどき、編んではほどき、それを何度繰り返したかわからないくらい。
これはもう無理だ、と、途中であきらめそうになったのですが、ちょうどそのころ、皮膚筋炎も膠着状態に陥ってて、CPKが下がらなくって退院のめどが全く立たない、という状況だったので、ここで負けていては病気にも負けてしまう、という一種の願掛けに近いような気持になってしまい、失敗しては一からやり直し、ということを数回繰り返し、ようやく完成したという代物だったのです。
ちなみにこの編みぐるみキットは3つ買って病院に持って行ってたので、クマを編んだ後、ネコとウサギも編んだのでした。
1つ編んだら要領がわかって、あとの2つはスイスイ編めたんだな。

久しぶりに自分で編んだクマをみてぼんやりと当時のことを思い出しました。
あの時は、病気がどうなるかわからず、結構追い詰められた気持ちになっていたなあ。
自分ではどうすることもできなくて、ただただCPKが下がるのを待つだけで、検査もほとんどないし、病室で起きてご飯食べて、一日過ごして、また寝て、という繰り返しで、体よりも気持ちのほうが辛かった。
時間はかかったけど、ちゃんと退院できたんだよ、とあの時の自分に言ってあげたい。

いろいろ思い出しながら思ったのは・・・
あきらめなければ夢は叶う、というよりは、成功するためにはチャレンジし続けること、なのではないかなあということ。
似ているようで少し違う。
何もしなくてもあきらめないではいられるけれど、それでは前に進まないから、チャレンジする=行動するということが必要なんだと自分に言いたい。

進めていない、という意味ではあの時の私も今の私もそう変わりないのかもしれないと思うのです。
透析生活が始まって最初のうちは1日1日を過ごすのに精いっぱいだったけれど、1年経った今、そんな生活にも慣れ、体力的にも余裕が出てきて、ほかにもいろんなことができそうなのになかなかできないでいる私。
現状に甘えていなくはないんだよな。
未来の私がダイジョブだよ、と言ってくれるように、今を進んでいかなくちゃ、と思うのです。

コメント
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