今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「G線上のあなたと私」7話の感想

2019-11-28 11:48:25 | ドラマ
いやーなぜか見直しちゃいました。今回は山場でした。話しの運びも上手いですねー。
 
それぞれが忙しくなってなかなか会えなくなって何ヶ月も過ぎるというのは現実にはよくあることです。他のドラマだと偶然を重ねてつじつまを合わせちゃうんだけど。
 
理人は大学の実習が3ヶ月もあってグロッキーです。也映子は突如仕事が決まってバリバリ働き始めました。
幸恵さんは体が不自由になった義母と受験で忙しい娘のために毎日多忙です。
でもそれぞれ何となく落ち着いたところで会ってみたら、なんと!眞於先生がピンチです。
職場放棄して連絡を絶っているのです。三人それぞれの情報を持ち寄ってみたら、先生は指が動かない何かの病気でリハビリをしていたけれど、それがもう希望がなくなった状態らしい。
と言うことで演奏家を諦め部屋に閉じこもっているのではないかと思われました。
 
三人は先生に会いに行こうとしますが、その時也映子が言い出します。ここは理人が一人で行くべきだと。
理人の人生の四分の一の時間好きだった人。すべて今までの事を分かっていて受け止められる人は理人しかいないと。
でも彼はそれを遮ります。「今は違う、僕はあなたの事が」と也映子にいいかけて止められます。
なのになぜか理人は一人で眞於のところへ行くのですが…

(也映子が好きなら断るべきでしょ)案の定、眞於は部屋の中で一人灯りもつけず悶々としていました。
理人が来たと分かると、眞於先生は理人の腕を掴んで部屋へ引き入れます。
これって見ている人は次に来るのは男女の関係になるんだろうと思いますよね。思わせぶりだなぁ。
 
一方也映子は幸恵と二人でカラオケ店にいます。が、突然胸が痛いと叫び始めます。心筋梗塞じゃないかというのですが、実は心の痛みです。
胸が痛いと涙を流しながらナレーションは「体中の細胞が行かないでと叫んでいた」と語ります。
幸恵が也映子を抱きしめます。
 
何というアホさ。人間愛とか強調していましたが、也映子の心理はいかなるものなのでしょうか。
状況をすべて把握している彼女。理人がもう眞於に気持ちはないこと。でも也映子は眞於の立場と心が分かる。だから、それを受け止める人は理人しかいない。
也映子は理人の事が好きです。幸恵さんにペラペラと理人の長所を語りました。
「理人は口は悪いし痛いことばかりする」
「でも人の事をしっかり見ていて(洞察力があるってことか?)優しい。そういう所を自分は理人になくして欲しくない」というのです。

也映子は先生ですか?
自分と眞於はライバルじゃありませんか。
也映子は眞於が良く分かる。同じく婚約破棄された絶望と悲しみ。更に大切な演奏家の希望までなくしてしまうなんて。
そして自分が立ち直ったのは眞於先生のバイオリンだという恩もあるのです。
だからと言って、理人に行かせるかなぁ。理人の気持ちが自分に向いてきたのを感じているのに。
計算の出来ない人。こういう不器用さが今まで損をしてきた理由なんでしょう。
でもどこかで共感してしまう。あー、幸せになって欲しい。
またまた不覚にも涙がポロポロ出ました。いっつも泣いてるなぁ。
 
今回は幸恵さんにも変化がありました。
義母の世話、娘のサポートに大忙しだったのに、娘から「ウザい」と拒否されたのです。自分の事は勝手にするからお母さんも好きにして、と言うのです。
何もかも背負ってた幸恵さん。見ていてホッとしました。子供だって日々成長しているのです。
 
と言うわけで、まぁ脚本家のうまいこと。そして也映子の引き裂かれそうな気持ちがよく描かれていました。
この回は今期の中で一二を争う名作(名回?)かもしれません。
でも来週は、おそらく理人と眞於は何もないと思います。先生はちゃんと新しい未来を考えてるんだと思う。
でなければ昼ドラになっちゃいますもんね。
そういうのは、これを見ている人は望まないでしょう。

「俺の話は長い」7話の感想

2019-11-25 18:02:05 | ドラマ
一週間の終わりに見るドラマにふさわしい、ゆるくて気楽に見れるホームドラマですが、そうは言っても主役が口の立つニートなので、観る側も油断が出来ません。
どんな危機的な立場に立ってもあっと驚く屁理屈で逆襲されてしまいます。

今回は、実家が売りに出されそうになるのを阻止する満の超絶理屈がおかしかったです。
自分は実家がなくなると困ると言うのですが、それを自動掃除機のルンバを例にして「ルンバは基地に戻ってくるもの、基地は充電して鋭気を養う場所である」それが人間にとって実家だと言うのです。
実家は充電して鋭気を養う場であると。
それがなければ外へ行って仕事をする事も出来ないと言いますが、6年間も家にいて仕事をしてない満が何をか言わんやです。

姉の綾子が鋭く合いの手を入れて突っ込みます。この掛け合いが絶妙でした。
そして基地を失ったルンバがどうなるか満はやってみせるのですが、道路に出て電池が切れるまでゴミを溜め込んで動かなくなる様をやってみせ、ボロボロになった自分が両脇を抱えられて姉の家へ連れて行かれるのだぞと強迫めいたことを言います。
 
もうおかしくて笑いが止まりません。
ニートを長いことやっている30過ぎの男が家にいたら、本当はもっと形見が狭いのでしょうが、満は堂々としています。
理論武装みたいなことをして、毎日明るく暮らしています。
そうして家族をけっこう助けています。お金を稼いでいないけれど、役に立っているのです。
見ていて注目するのは、姪と仲がいいところです。この春海も中3にしてはひねています。
子供らしくない落ち着きがありますが、満とは話も出来てどこかへ出かけるにも一緒に行き、いい関係なのです。
だから満はニートとは呼べないだろうと言う気がします。
 
今週、明日香のマンションに住み着いた満は、家事に精を出しています。一生懸命掃除をし、犬の散歩をし、買い物に行って美味しい食事を作ります。
かなりレベルの高い仕事ぶりです。
そんな満は、明日香の家政婦兼用心棒的な存在になりたいと宣言します。するとさすが女経営者、容赦ない言葉が返ってきます。
「そんなこと私は望んでない」「満が本当にしたい事を見つけなきゃダメ」と、家で家事をしてサポートすることについては「そんなの、端で見たらただのヒモだよ」とはっきり言います。
この鋭さ、直球ですね。それでカチンと来た満。6年も悩んでついに見つけたのがこの仕事だからと言い訳しますが、通用しません。
そこでさっさと退却です。あっという間でした。食べかけの食事を置いて、身の回りの物をまとめて部屋を出ていきます。
 
満は家に帰り、気を使いながら部屋に戻ります。そして姪と海に出かけるのですが、春海もクラスメートの男の子に振られたようで、二人それぞれに傷心の心を抱えています。
満が車の中で泣いていたのは意外でした。
 
うーん、これで終わりなのかな。もう二度と明日香は出て来ないのかなぁ。
満のプライドの高さが問題でしたね。なんだかんだ言って長いこと外に出ていないからなんでしょうね。
 
と言うわけで、物事が進まないまんま中盤を過ぎてしまいました。
考えて見ると、こういう当たり障りのないほのぼのドラマって貴重ですね。
あ、「まだ結婚できない男」があったか。
なぜかウチの家族に評判がいいドラマです。私はあの阿部寛の話し方にアレルギーがあってダメなんですけどね。
 
今年もあと少しで師走入りです。
去年の今頃は「中学聖日記」にハマっていたなぁ。…思い出すだけで切なくなります。
今もあのドラマの録画が消せないでいる私です。(笑)

TBCテレビ60周年記念ドラマ「小さな神たちの祭り」の感想

2019-11-22 12:33:19 | ドラマ
録画を二回見直してしまいました。
内舘さん脚本ということでどんなものを書いたのか期待しましたが、残念ながら期待外れでした。

舞台は宮城県の南東に位置する亘理町。苺農家の谷川家の父親は素晴らしい苺栽培の腕を持つ人です。
ですが、主人公の谷川晃は、苺農家を継がず進学することにしました。
大学入学の準備のため3/11に上京します。弟の航が付いていきたいというのを強引に断りました。
そして東京に着いたその日の午後3時前、あの大地震が起こったのでした。
谷川家は家も苺畑も流されました。家族4人と愛犬も流されそれ以後遺体は見つかりません。
そんな晃の喪失感と虚無感を軸に物語りは動いていきます。
父と弟への後悔、自分は生きていていいのかと言う思い、さまざまな葛藤が晃を苦しめます。
何年経ってもそれは拭えません。大学を卒業して仕事に就いたけれど、仕事は上手く行きません。あらゆる所で回りとの軋みが生じます。

仕事を辞めて仙台に帰ります。新しい仕事は配送の仕事です。体を使っていれば何も考えずに済むと思いました。そして保母の美結と知り合うのです。
ですが、何年かかっても家族への思いから抜け出せず、前に進めない晃に美結は失望して別れを切り出します。
ある時、タクシーに乗った晃は驚きます。運転手は亡くなった祖父、そしてタクシーは亘理町の実家へ。
そこには亡くなった家族が普通に元気に暮らしていました…
 
という、驚きの展開です。つまり、話の大半がオカルト。亡くなった家族が暮らしていて家も畑も元に戻っている。そこで晃は亡くなった近所の子達と神輿を作ります。
灯籠を海に流し、祭りを見守るのです。
これは何なんでしょう?
おとぎ話でしょうか。
地元で被災者のことを見聞きして来た者としてはあっけらかんです。

亘理町とその周辺の地域は津波の影響で土地が塩害に襲われ、すぐに土壌改良しなければなりませんでした。
遠くの土地から協力者が来て努力しましたが、効果がでず、多くの人が亘理町から移住して他の土地で苺栽培を始めました。
隣町では逆に塩に強い野菜の栽培を始めました。
羊を飼って牧場にしたり、あらゆる試みで地元の人は頑張っています。
また北の方の漁業の町では漁師さんと漁協の意見の食い違いがありました。カキの筏が全てさらわれたので、フランスからカキの養殖の専門家が来たりしました。
たくさんの死にものぐるいの取り組みがありました。そして今もまだ亡くなった人の捜索は続いています。
 
晃が身内の遺体を探す姿はまったく出て来ませんでしたよね。
私の住む町でも家族5人を亡くした飲食店の人がいましたが、ひっそりと店を閉じてどこかへ行ってしまいました。
そういう現実的な話がなくて、ただただオカルトに走るとは…。
見てる人もがっかりの思いで一杯なんじゃないでしょうか。
 
地元ニュースで見ていましたが、何年も失意にいた人たちはその後奮起して新しい人生を始めました。
子供を何人か産んで家族が増えたよーと亡くなった身内に報告している人がいましたし、奥さんを亡くした人は、再婚して新しい家庭を作っていました。
前向きに生きるということは、亡くなった人にはある意味残酷かもしれません。でも人はそうするしかない生き物なのではないでしょうか。
 
東日本大震災だけじゃなく、毎年大きな災害が発生しています。
熊本、長野、広島、今年は千葉、群馬、福島。
東日本の震災だけが特別なのじゃありません。それを思うと複雑です。
 
まぁしかしこれはドラマなんだと言われればそれまでです。
5人の身内を突然亡くした若者という主人公は書きづらかったと思います。が敢えて主人公の気持ちをメインにこういう筋にしたのでしょう。
内舘さんの挑戦に敬意を表したいと思います。

「グランメゾン東京」5話の感想

2019-11-18 13:42:46 | ドラマ
面白くなってまいりました。今週は波乱の展開です。

尾花夏樹がシェフとして出したグランメゾンがオープンしましたが、客入りが悪いです。
それはなんと、ライターのリンダが書いた「グランメゾンは3年前に日仏会談で大統領にアレルギーのあるナッツを混入させてテロ未遂を起こしかけたシェフがいる云々」との記事からでした。
キャンセルが相次ぎ、連日何組しか来店がありません。
大量の高級食材がだめになりかけています。このままいくと店はひと月持たないだろうとスタッフの焦りは濃くなりました。

しかし尾花が発想の転換をします。
残った食材を活用してカレーを作りフードフェスで売ろうと言うのです。
そして、ジビエカレーを作りフードフェスに出店しました。ところがこれが大好評で売れまくります。
次は餃子フェス、ワインフェスです。一風変わった料理で人気を博していきます。
ところが、運営側にクレームが入ります。尾花という過去に事故のあったシェフのいる店は出店中止だと言うのです。
それはないでしょう…
 
諦めて出店を中止し、悲嘆にくれるスタッフでした。
その頃、祥平はまた裏の事情で窮地に立っていました。彼女の親の口利きで信用金庫から融資してもらったのに、このままだと父親の顔がつぶれる。娘とも別れろと言うのです。
そんなことを今まで全然知らなかった倫子さんたち。唖然とします(のんきですね)
そして内部でも分裂が始まります。
 
実は、3年前のナッツ混入事故の犯人は、尾花ではなくて祥平でした。
ナッツ入りオイルを間違えて使ってしまったのです。
祥平をかばっている尾花。尾花の天才的な才能を認めている祥平。尾花もまた祥平のフレンチの才能に可能性を感じています。
二人には信頼という絆で結ばれているようです。
 
そうして、グランメゾンにも光が。
客が押し寄せ始めたのです。瞬く間にミシュランの前哨戦の東京のフレンチトップ50の中に選ばれました。(この辺よく分からない)
しかし、祥平はホテルを辞めて、ななんと!ライバル店のガクへ料理人として入ってしまったのです。
祥平の意図は?
 
いやー40分くらいの間にぎゅうぎゅう詰めでした。
じーっと見ていないと筋が分からなくなります。
一番に感じたのは、このドラマにかけるテレビ局の意気込みです。
とにかくセットが凄い。フェスは全部セットでしょ。それにあの客も全部エキストラ?
またグランメゾンの店も本格的。調理している食材も高級で、わさわざ材料の説明を書く力の入れよう。
どれだけお金かけてるんだよと。
 
筋書きはもうちょっと説明を多くした方がいい気がするけど…。
まぁでも、みなさんそれぞれ新しい役に取り組んでいます。
京野が自分を犠牲にして尾花をかばうという普段の役では見られない役だったり。
祥平は第二の主役の感じです。アレルギー事故の当事者であり、尾花を慕いながら対抗していくという。
一番難しい役です。これが役者として転機になりそうですね。
一方、主役のキムタクも熱演しています。もう若くはないけれど、顔の皺もたるみも今でなければ出ない渋さとしていい味になっている気がしました。
 
今回見ながら思ったのは、どんなに天才的な腕を持った人でもそれを支える周りの人がいなければダメだということです。
グランメゾンに足りないのは強力なスポンサーですよね。
孫正義や柳井さんまで行かなくても、富豪の心を捕まえれば…。それはやり方次第で意外と簡単なんじゃなかろうかと思いました。

「俺の話は長い」5話の感想

2019-11-12 15:53:13 | ドラマ
今年もあと二か月で終わりです、何かと慌ただしくなってきました。やるべきことが後を絶ちません。皆さん同じですよね。
あれこれ考えるのは止めて、先週のほのぼのしたドラマを見直しました。「俺の話は長い」ですが‥

軽妙な掛け合いとユーモアたっぷりの会話に気持ちが和んでいきます。
息もつかない滔々とした喋りが引き込まれます。満がなぜ家の中でくすぶってるのか、コーヒーを極める専門店をまた出そうとしているのか疑問ですが。
就活しなさいの掛け声に耳も貸さず満は口の達者さで周りの人たちを煙に巻き、この家庭になくてはならない存在となっています。
姉にもポンポン言いたい事を言い、決して負けません。
話の中身は大したことないですが、誰にでも思い当るようなエピソードばかりです。
そろそろ飽きたなと思う頃に別の話を入れて来る。例えば、綾子の娘の高校進学のこととか、光司のバンドへの未練など。
 
今週は前半30分が姉弟の言い争いと、春海が好きな男の子と同じ高校に行きたいためにわざと成績を下げているのではないかという話。
後半は一気に進みます。
なんと満が犬の世話をしに行っているバイト先の女社長との話です。
ITと美容と人材派遣の会社を持つ明日香さん。初めてマンションの中で対面する満でした。
まるで漫画のような、小説のようなウィットに富んだ会話で短時間に距離を縮めていきます。
この辺は上手ですね。
でもこれを現実だと思うことなかれ。これは充分に練られた脚本なのです。
かわいくてやり手の女社長の心にどんどん満の言葉が刺さって行きます。
この二人、似た者同士です。まるで鏡のよう。似ているけど一人は成功者で一人はニート。
辛辣さをオブラートに包んで言葉の応酬。
じらしたり気を引いたり、明日香も満もまんざらでもないようです。
 
さてこの二人はどこへ向かうのでしょう。恋人になるのか、なんだかんだあって破局するのか。
この明日香さんは従業員の海星から振られたと告白していました。満はショックです。内心メラメラと対抗心が湧いてきたかもしれません。
 
ヤスケンがとても影の薄い大人しい役です。まぁそういう人だから婿養子のように妻の家に来ているのでしょうが。
(自宅を改装している間だけでした)
その改装工事もあとひと月ほどで終わると言っていました。
 
気分転換にはいいドラマです。何も考えず見ているだけで楽しくなります。
ですが、私はこの生田斗真さんがどこか物足りないです。好演してるけど普通なのが。
これを高橋一生さんが演じたらどんなに奇天烈な人間になるのだろうと想像してしまいます。そして想像が止まりません。(勝手にしろよと)
でも高橋さんは年がずっと上だから満の役は無理なんですけどね。
 
このドラマは「あ~下らない!」と消してしまうか、何も考えずに楽しむか、どっちかでしょうね。
今週は私は後者でした。見る人の気分次第で評価が評価が分かれるってのも珍しいですね。