今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「半沢直樹」7話の感想

2020-08-31 16:59:21 | ドラマ

やっぱり生半可に見てるとついて行けないですね。
それでなくても、銀行という舞台での内部抗争と大仕事、普通の人にはほど遠い世界です。
じっくり見て理解しました。

今週は帝国航空を立て直すべく、余剰人員の受け入れ先スカイホープ(でいいの?)に路線拡張を提案する半沢でした。が、受け付けられず、更に融資も無理ということで帝国航空に暗雲漂うのですが、どうも銀行内部に政府と繋がってる人物がいるのでは?と睨む半沢でした。
大和田か紀本かどちらかがそうではないかと推理します。
そして、どうも紀本らしいと分かり、半沢は大和田と組んで芝居を打ちます。曾根崎に紀本がそうだと告白させます。

紀本は党の幹事長と繋がっており、幹事長箕部は国交省大臣の白井を操っています。
白井は国の威信を賭けて銀行たちに圧力をかけ、債権放棄を当たり前のごとく強要します。
そしてタスクフォースの弁護士が、なんとあの昔は紅顔の美少年だった筒井道隆くん。
彼は憎々しい弁護士になって合同報告会でどなりまくります。

結局、どこの銀行も債権放棄なんてしたくないんですよね。あったり前の話です。
半沢が銀行マンの矜持みたいなのを得々と述べてましたが、普通の感覚です。
そして債権放棄を認めると思っていた他の銀行は、なんと「主力銀行および準主力銀行の意向に従わせていただきます」「主力および準主力銀行の対応に準じます」と3行が態度を保留し、爆弾回しをし、準主力の東京中央銀行の半沢が、堂々と「我々はこの債権放棄を拒否します!」と言いました。
最後が主力銀行である政府系の開発投資銀行の番です。
谷川は後からスタスタ部屋に入ってきて、こう言いました。
「我々はタスクフォースに対して、見送りの決断を下しました!」と。

なんと、政府系の銀行は国に逆らえないと思っていたら、急に民営化がまとまり閣議決定されたと言うのでした。
(出来すぎた話)
債権放棄を迫られていた銀行職員たちは手を取り合って喜びました。そうですよね…。
金融界ってあまり知りませんけど、国の圧力で一介の銀行が500億の債権を放棄するもんなんですか?
これは何かをモデルにしてるんだろうか。バブルの頃の出来事をモデルにしてるのかもしれませんね。
しかしこんな事してるんだー、と知りました。

それにしても東京中央銀行の上層部が右往左往しています。みんなハッキリしません。大和田は結果いい人なのか。
この話は内部には必ずスパイがいるという教訓でしょうか。
今の自民党にも、スパイがいるらしいですね。
野党には随分沢山いるらしいですね。スパイ防止法を作らないといけません。
オーストラリアは政治の中枢部にまで中国が入り込んであわやという所だったようです。カナダもらしいです。
こういうドラマを面白がっている間に自分たちの足下がボロボロになっているという…
笑い話じゃありません。なんで現実の話になるんだろう。

国交省の女性大臣、白井さんを江口のりこさんがやっていました。
大した貫禄だと見ていたら、最後裏切られて無残なものでしたね。
幹事長にボコボコにされて「お飾りだけの役になっていろ」と言われて。
あーなるほど、そういう役だったか、だから江口さんなんだと思いました。
一体誰を念頭に置いて作った役だったのかな。

今回も半沢が大立ち回りし、カッコ良かったです。
友達が時代劇の型のドラマだと言っていました。スカッとするのは確かですね。


安倍総理の辞任で感じた事

2020-08-29 13:28:56 | 政治経済

昨日の午後日本中に衝撃が走りました。2時頃総理辞任のニュースが流れ、瞬く間に株式市場が大幅下落しました。
(暴落日はジブリの映画の放送日が多いというジンクスが見事に当たりました)
そして5時、総理の会見がありました。長い時間でしたが、やっぱり顔色が悪く覇気がないと思っていたら、体調が最悪だったのですね。
潰瘍性大腸炎は難病指定されていて、新薬が出たことによって安倍さんは劇的に良くなったのですが、それでも8年経つと薬が効かなくなってきたようです。

コロナ禍がまだ収束してなくて、オリンピックも控え、中韓との関係も不安定、米中貿易戦争に日本はどう戦うか、尖閣に漁船が数百隻集合、韓国とは慰安婦と徴用工の問題があります。
そして念願の憲法改正は全然遠い道です。
火中の栗を残したまま辞任って、どんなに悔しい思いでしょう。しかし65歳という年を考えると…現実的にこれ以上続けられるのは無理でしょう。

今日の朝日新聞では色々と安倍政権の総括記事を載せていました。
目玉になる成果が何もなかったという意見のようです。
でも、私はネットの記事やジャーナリスト、専門家の話を総合するとよくやられてたんじゃないかと思います。

足りない知識ですみませんが、安倍さんは外向的には上手く対処していた印象でした。
韓国が北朝鮮にせどりしているのではという疑いがあった時に、安倍さんは西側諸国に協力を求めました。
すると安倍さんの一言で、英仏豪加NZの艦艇や航空機が東シナ海に集合してくれました。
そして北朝鮮の船の監視をしてくれたのです。二つ返事で艦艇を出してくれるなんてこれは信頼関係がなければ出来ないです。

1年前の6月ころ、ホルムズ海峡近辺でイランが原因と思われる他の国のタンカー攻撃が幾つかありました。
米国のグローバルホークが撃墜されたり、英国のタンカーが拿捕されたり。
日本のタンカーも攻撃されました。これはイランと米国の関係が険悪になったのが影響してると思われましたが、ISの可能性もありどこがやっているか分かりません。
米国は同盟国その他60カ国に声をかけ有志連合を募りました。主にタンカーの護衛や会場警備のためです。

でも日本は古くからイランとの関係が良好なので有志連合には加われません。自衛隊派遣は国民の同意が得られず、法律的にも難しい。
その時どうしたかと言うと、安倍さんは「現地情勢を調査研究し、情報収集する」という目的で自衛隊を派遣しました。
こういう、あっちにもこっちにも気を使い、法律に触れない全方位忖度を時々安倍さんはしていた気がします。
「いやー上手いことするなー」と私は感心していました。
私が良く知らないだけかもしれないけど、こういう大人の知恵みたいなのを時々使ってたのは、マスコミと野党、近隣諸国や米国に気を使ってのことでしょう。

安倍さんは国民に向けて会見をする時には、穏やかで腰の低い言い方をします。
国会でたまに考えなしの失言もしていたけれど、概して品の良い総理でした。
でもそういう忖度でごまかしてきた分だけ、皆のストレスも溜まっていました。
次の総理は歯に衣着せない、物事をはっきり言う人になって欲しいです。日本国民の多くがそれを望んでいます。

ネットを見て歩きましたが、時期総理候補は、石破、河野、岸田、茂木、髙市、稲田と言う名が出ていました。
どの人も経験不足で国民として不安になるけど、始めは皆そんなものです。(偉そうですみません)
誰がなっても一から経験を積み、日本の総理として相応しい器に成長してもらいたいです。


「私の家政夫ナギサさん」8話の感想

2020-08-27 10:37:23 | ドラマ

とうとうあと1話だけになりました。今回も超展開です。
田所に「あなたは誰ですか?」と問いかけられたナギサさんは一緒にメイの部屋へ行きました。
追いつめられたメイは「実は彼は私の家政夫なんです」と正直に話します。
田所はメイと向かい合い、「好きなんです。僕と向き合ってくれませんか」と直球で告白するのでした。
そこには台所に立つナギサさんもいます。これは田所がナギサさんをけん制しようとして言ったのでしょうか?

メイは心の整理が出来ずに悶々とするのでした。
一方仕事では、メイの薦めた癌治療薬が採用されるのですが、その医師によると、ある病院で子宮内膜症患者に天保山製薬のホルモン剤を投与してるが効果がないとのこと。
前例がないので、メイたちはディスカッションします。
メイは悩みながら、ヒントを見つけて他の疾患ではないかと疑います。
やがて別の病気だとわかり、解決方法を見つけます。仕事でも成果が出せたメイでした。

メイは整理のつかない自分の気持ちに思い悩みます。
「人を好きになるのってよく分からない」「昔から勉強や運動に力入れて恋愛に目が行かなかったから」
恋愛体質ではないと自分で思うのでした。

ナギサさんはまんざらでもなさそうです。メイの妹から「ナギサさんが姉をもらってやって」と少し言われただけでキョどったりしています。

メイはホントに奥手です。恋愛体質じゃないというのではなくて、心が未熟のようです。
田所の事を考え「二人で出かけたり手を繋いだり…」と想像してみますが、まったく想像できません。
「もし自分が恋をして誰かと真剣につき合って結婚する日が来るとしたら、今の生活はどうなるんだろう」
と考え、「その時はもうここにはナギサさんはいないのかな」と…ばくぜんとした不安に駆られます。
28歳になるのに、そういう事を一度も考えた事がないのか…。まぁそれだけ仕事に没頭して来たんだろうけど、いかにも幼い。
でもそこが魅力でもあります。


番組後半で、田所の部屋が物が散乱する汚部屋だと分かります。ナギサさんが朝までかかって部屋をキレイにします。
田所が仕事が抜群に出来る男という設定なのに、この部屋は衝撃的でした。

真っ暗な部屋に立ち尽くすメイに、あいみょんの歌が流れます。それはメイの心をそのまま語っているようでした。
ここが今週一番のハイライト。
「この恋が実りますように 少しだけ少しだけそう思わせて」「今私恋をしている 裸の心抱えて」
誰が自分の心を占めているのか、メイが意識した場面でした。切ないですね~

ナギサさんは田所がメイにお似合いだと勧めながら、奥歯に物が挟まった言い方です。
ご馳走の並ぶ夕食を前に、メイにナギサさんが告げます。
「実は今日で私は最後になります。部署が移動になったので」と。
メイは激しく反応して嫌だと言いながら、こともあろうに「結婚しませんか!」と叫んでしまいます。


ここで終わりでした。
そう来たか、という変化球でした。
まぁしかし、恋愛とか結婚なんて本人が決める事だし、昔むかしは家同士、親同士が決めて結婚当日まで相手が分からなかったり。
それでも平穏に死ぬまで連れそう夫婦が普通にいたんですから…
きっかけがどうあれ、幼かろうと恋愛体質でなかろうと、結婚してみればいいだけです。
メイは家事コンプレックスだから、こういう家事万能の人はいいんでしょうね。しかも元同業者ときたら、話が合うので文句なしでしょう。

来週は結婚トライアルとして一緒に生活するみたいですね。
まぁ結果ダメになりそうな雰囲気ですが…。

色々突っ込みどころの多いドラマでしたが、大森さんのおじさんっぽさに対して多部さんのフレッシュさが際だっていました。
玉を転がすような声とおっちょこちょいな性格がチャーミングです。高視聴率なのはこれが大きいのでしょうか。

昔読んだマンガで、主人公の父親が(作家)家に勤める家政婦と結婚したという部分がありました。
「へー、男の人って家政婦と結婚しても文句言われないんだ」とその時思いました。
何十年か経った今は、その逆もまたアリなのでしょうね。なにか複雑な思いです。

 


映画「恋は雨上がりのように」の感想

2020-08-24 09:15:59 | 映画

毎年8月に猛烈な暑さが続くとこの歌が聴きたくなります。それがこの映画のエンディングに流れる「フロントメモリー」です。
私が聴いていたのは「神聖かまってちゃん」のパワフルな歌。是非聞いてみて下さい。

映画はどちらかと言うと箸休め的な作品です。
一人の女子高生、橘あきらは無愛想な性格ながら友人にも恵まれ、放課後はファミレスでバイトをしています。
ファミレスの店長(45歳)を一方的に好きになります。あきらは同級生などに言い寄られても無視し、一途に店長にアプローチを続けるのでした。
実はあきらは高校の陸上部で短距離ランナーとして走っていました。が、アキレス腱断裂のケガによって部活を一時中止しています。失意の毎日を送っていたのです。

前半ダラダラと解説のない運びです。
あきらが雨の日に雨宿りに入ったファミレスで店長にかけられた優しい言葉に、張り詰めていた気持ちが溶けていく様子や、ファミレスのどこかくたびれた雰囲気、ゆるい仕事仲間との会話や関係、主人公のぶっきらぼうな態度、親との関係などが気だるく描かれます。
一体これはどういう話に発展していくんだろう?と興味を持って見つめていました。

普通の「足を痛めて落ち込んでいる高校生」と、「客に謝ってばかりいる冴えないバツイチの中年男」。
男は一方的に「好きだ」と言われどういう風に関係が変わっていくのか。
男はこの女子高生の気持ちを受けとめ、受け入れるのか?
と興味津々で見ていましたら、中盤おのおのの秘密が明かされました。
あーやっぱりそうか、と。
あきらは100m11秒44の記録を持つスプリンター。アキレス腱断裂はその将来性をも断ち切る大きな出来事です。
一方店長の近藤は文学を愛し、部屋に沢山の書物が並ぶ文人のような人。小説を書いていますが、世の中に見いだされず、友人は人気作家になっていました。
そんな彼がまぶしく、連絡が取れずにいたという繊細な一面もあります。

なーんだ、こういう隠し球か~と思いました。
何もない平凡な二人の年の差恋愛かと思って、期待したけど、残念でした。
2時間の映画はドラマを凝縮したようなもの。それだけ大きなドラマ的要素がないと、見るに値するものがありません。

私は学生時代にレストランや喫茶店のアルバイトを沢山しました。
見ながら色々な事を思い出しました。
レストランの厨房やウェイターって不思議な連帯感があるんですよね。
でも、私は映画の中のコックの男の人が、あきらに店長との事をアドバイスしたり庇ったりするのを見て、感心しました。
なかなか出来た人だ、こんな人バイト先では見た事なかったなーと。(軽口は下ネタが多かった)
周りの人が皆あきらを慕っていて、支えていて、意地悪は一人もいない。
店長はあきらに抱きつかれても「あなたの気持ちを受け止められない」「友達として」と断ります。
店長があきらと一緒に図書館で本を探す穏やかさ、自分は何もかも中途半端だと嘆きながら、淡々と仕事をこなしあきらの将来を気遣う、大人としての態度。
そういうのがきちんと描かれています。

最後の場面で、陸上部に復帰したあきらと店長が車ですれ違い、車から降りて会話する場面が良かったです。
店長は恥ずかしげに、でも誇らし気に「昇進した」と報告し、あきらは彼に一つのお願いをします。
エンディングに「フロントメモリー」が流れますが、この歌はやっぱり「神聖かまってちゃん」の方がパンチがあって良かったなと思いました。
地味だけど不思議な映画としてこれは私の記憶に残るでしょう。


「私の家政夫ナギサさん」7話の感想

2020-08-19 20:38:55 | ドラマ

今回急展開しましたね。
ナギサさんの心の傷を探ることに目標を定めたメイが、家に押しかけナギサさんの過去を告白させます。

病院である女性を見かけてからナギサさんの仕事がハチャメチャになったのを不思議に思い、
またナギサさんが仕事を休んでるというのを聞きメイがナギサさんの家に乗り込みます。
この時のメイの言葉が可笑しいです。
「私は散らかった部屋や下着、恥ずかしいところ一杯見られてるのに、ナギサさんは私に自分の事何も話してくれない」
「少しくらい私のこと信頼してくれてもいいですよね」
断られると、「あなたを助けはしません。弱みを握るんです!」と上から目線で言います(笑)
ナギサさんは「参りました。お話しします」と、これまでの事を話し始めます。

母親が癌にかかり入退院を繰り返していた。自分が出来る事はないかと製薬会社に転職しMRの仕事に就いた。
けれど忙しくなって、病院には休日しか行けなくなった。
そういう時に出会った中途採用の部下、箸尾さんは頑張り屋で「全力で突き進むところがメイとそっくり」だそう。
しかし彼女は仕事をしすぎ過労がたたり、仕事について行けなくなる。パニックのようになり社内で倒れてしまった。
同時期にナギサさんの母親が亡くなった。
看取る事も出来なかった悲しみと、部下がシグナルを出していたのに気づいてやれなかった後悔。それが今もナギサさんの傷となっているのだった。
部下の手帳を今も自分への戒めとして持ち歩いていた。

…と言うのです。あまりにも、余りにもいい人過ぎる。
こんなにデリケートで、世の中で生きていけるのか?と心配になります。
でもこういう人はいるのかもしれません。私が知らないだけで。

メイは部下の遙人に頼んで病院であの時の彼女(箸尾)を探します。そして、とうとう見つけました。
そこからメイの行動力が炸裂します。
メイは彼女を連れてナギサさんの家へ行きます。そして、二人に話し合って貰います。ナギサさんは彼女に5年前の自分を詫びます。
シグナルを受け取れなかったこと。
所が、彼女はナギサさんに感謝していました。退社後、結婚した彼女は子供を授かり母親となっていました。
今は医療事務の仕事をしていて、幸せに暮らしていたのです。
「今、私は幸せです」と彼女はナギサさんに伝えました。
ナギサさんの心の傷は独りよがりだったのです。ナギサさんは涙を流して「良かった」と何度も喜ぶのでした。

帰り道、別れ際にメイはナギサさんをハグしました。一瞬のことでポカンとするナギサさん。
それを偶然いあわせて見た田所(田所の出番の大半が偶然)が、ナギサさんに尋ねます。「あなたは、誰ですか?」と。
そしてメイも「あれ?なんで今私ハグしたんだろう?」と不思議がるのでした。


風向きが変わってきました。メイの心に変化が起き始めたのです。
懸命にアプローチする田所ですが、彼の性格や内面をあまり描いていないところを見ると、この人は当て馬でしょうね。
今までくっつくとは思えなかったナギサとメイ。不似合いな二人が、もしかするとくっつきそう?と思えてきました。

いやー揺さぶりますね。
今週のメイの行動力は素晴らしかったです。天真爛漫でケロリとしている所もいいですね。
でも、ナギサさんはやっぱりないわ~。
ドラマではナギサさんとメイがくっつくとみせかけてもう一波乱あるのでしょうか。
次回、終盤にかかります。楽しみに見て行きましょう。