今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「知らなくていいコト」8話の感想

2020-02-27 12:32:34 | ドラマ

今回もドラマの山場だったようです。
色んな件が急展開しました。
イーストの編集室に侵入してきた女に刺される寸前、尾高がおおい被さってくれたために難を逃れたケイト。
幸い右手の打撲で済みました。しかし尾高は入院するはめに。

野中がケイトの父親をバラした週刊誌に、傷害事件と一緒にケイトの秘密がセンセーショナルに報じられました。
編集室はちょっと異様なムードです。
でも、編集長の岩谷がケイトをかばいます。

上司がケイトを異動させようとしているのですが、岩谷はケイトにスクープのネタを教えてそれを取材しろと言うのです。
つまりそれを物にすればケイトの価値が上がり異動されられずに済みます。

ケイトは当然それを知りません。
とか何とか言ってる間にも回りが騒々しくなります。
ケイトのマンションでは噂が立ち、バスの中では週刊誌のカメラが狙っています。

でも仕方ないんですよね、人の痛みを書いている記者はそれが自分に向けられた時にはもろにその苦しみを味わうことになります。
本人も分かっているはずです。
ケイトは気丈にも誰にもグチを言わず、会社で寝泊まりします。
ギブスの右腕を吊ったまま取材に飛び回ります。

デスクがくれたネタは、このようなもの。
代議士の梅沢が国のリゾート開発で賄賂を受け取っていたのではないかということ。資産管理の秘書が自殺しています。
そしてなぜか3ヶ月分の帳簿だけが紛失している、それを捜せというのです。

これはあり得ないですね、自殺した秘書の家に潜入して捜せと?無理でしょ。
しかし運良く秘書の妻がケイトを家に入れてくれました。
そして、ケイトは妻を何とか説得して机の中を捜させてもらいました。これもあり得ない。
でもまぁ遠藤久美子だからなぁ、人が良さそうだもんな。
結果見つからず…

そしてななんと、ケイトの同僚の男の一言で、ケイトにインスピレーションがビビッと沸きました。
バタバタと相田家へ駆け込んで、犬の首輪を調べます。
すると、そこにSDカードがありました!
すべてカードに帳簿の記録が残されていました。(…見つからなかったら永遠にそのままかよ)

最後、妻が泣きながら言った言葉は「これを週刊誌で公表して下さい」「夫の正義心を尊く思わなければ、妻であった意味がありません」です。
(すすごい、立派です)
それによって実家の仕事に影響が出たり、息子が大学入学を断られるかもしれないことについては
「命まで取られるものではない」「息子は身の丈に合った大学に入るか、働けばいいだけ」ときっぱり言い切りました。
素晴らしいです。私はここが一番感動しました。
…でもその賢さを、どうして夫が生きている間に発揮できなかったのか。

そもそも賄賂3千万受け取って、それを隠すために自殺しろよと強制する国会議員なんているか~?
どれだけ人の命は安いんだ。せめて3億にしろよ、と言いたい。
そして安易に自殺なんかせずに逃亡すれば良かったのにと思います。相田が気の毒でしょうがありません。

まぁしかしこのスクープでケイトは助かったのです。見事なスクープでした。

ケイトが運がいいと思うのは、窮地に追い込まれると回りの男性が優しくフォローしてくれる所です。
編集長や尾高やら。
尾高なんてケイトを守るためにいるナイトみたいな存在だし。
ドラマはこういう救いがないと見てもらえないんですね。

映画なら面白がって徹底的にケイトを叩きつぶすでしょう。血も涙もないものですから。
編集長が大甘ですよね、今週はなんとケイトに尾高との復縁?を薦めています。
ケイトらしくあれとか。不倫推奨してるの?

もう一つ、疑問があります。ケイトの出生の秘密です。まだ乃十阿の娘かどうかは確実でないんだよね?
だったら秘密にしておけばよかったのにね。
何も自ら殺人犯の乃十阿の子と認めなくても良かったのに。
プライバシーを秘密にする権利は誰にでもあるでしょ。
その辺、記者という立場で分かっていた筈ですが。

しかし見応えはありました。吉高の美しさと言ったら…今が旬なんでしょうね。
どの場面もキレイです。
でもサバサバしてるから繊細な気持ちはさほど伝わってきません。

今週の最後で、副社長だかが岩谷に「ケイトに手記を書かせろ」と言ってました。
ダメ出しなんだろうけど、一人の記者にそんなに世間が興味を持つか~と思いました。
こういう「主人公を中心に世界が回ってる」ところがなんだかなと思うんですよね、でもそれはドラマの宿命なのかな。

 


NHKスペシャル「最後の楽園・シーズン3」2話の感想

2020-02-23 17:50:33 | テレビ

福山雅治のナレーションで福山本人が南米に旅して実況するこの番組はこれまで見たことがありませんでした。
でもたまたま昨日見たこの番組が予想を超えた美しさだったのと、動物たちの過酷さが真に迫っていたので、感想を書いてみることにしました。

南米のアンデス山脈を中心に、いくつかの湖や山を取り上げています。
一つ目はウユニ塩原という湖です。水が張ると地平線が消滅して天と地の堺がなくなるこの風景は、たまにインスタなどで見ることがある絶景です。その中に小さな島があるのですが、そこにサボテンが生息しています。
サボテンは夏の間だけ花をつけますが、花の蜜を目指して数百キロ先の森からハチドリが飛んでくるそうです。休みなしで。
天敵がいないことと、夏の間に子供を生み子育てを終わらせようという目的だそうです。その為にサボテンの中に巣を作るそう。
何という選択でしょう。頭がいいのか…、そうじゃないのか。

アンデスの高山地帯にいくつもの塩の湖があります。その中で標高4300メートルにある真っ赤な湖に数万のフラミンゴが住んでいます。
ここは栄養分の宝庫です。ここのプランクトンを餌にしている生き物がフラミンゴです。
塩の湖なのでなかなか近寄れず天敵はいません。が、餌はあっても夜になると凍り付く寒さだったり、過酷な環境です。

そこでは夏の間の繁殖期に奇妙な団体行動が行われます。集団ダンスをして、自分とシンクロする相手を見つけカップルになるのだそうです。
この様子が何とも奇妙でおかしく、思わず笑いました。

また乾燥を逃れた湖に生えた草を食べ、一日数十キロを移動して生きるラクダの仲間、ビクーニャ(この名でいいのか自信がない)さらにアンデス山脈を南下した最果ての地、パタゴニアに出ると風景は一変します。
猛吹雪と雪に閉ざされた山岳地帯。
そこに新天地を求めて南下してきたグアナコが住んでいます。
山の斜面にわずかに残った草を食べて生活しています。しかしそれらを追って来た天敵がいます。それはピューマです。
アンデスの中の最強の捕食者である彼らが虎視眈々と獲物を狙っているのです。
夏の間の繁殖期には同じ種同士で壮絶な争いが起こります。オス同士でメスを巡って格闘が行われるのです。

余りにも過酷な環境と生き方。
動物の世界は掛け値なしの弱肉強食。段々うんざりしてきます。
人間社会なら言葉があり社会があり、セーフティネットもあるけれど、そういうものが一切ない。ただ生きて食べて繁殖するだけの世界。
しかも弱者には誰も容赦しない。即、死があるのみです。


人が住めないようなへき地に住み自給自足で賄っている人たちをテレビで見ます。
ああいう生き方には憧れますけれど、そこで生きて行く特別な力と能力がいるのと似ていますね。

美しい風景は何万年もの地形の変化で作られたもの。そこで生きる生き物は厳しい環境を乗り越え適応したものだけ。
壮大だけれどいつもの生き物のストーリーになっていました。私には負の方の印象が強く残りました。

しかしロケが凄いですね。フラミンゴの集団ダンスを上から撮ったのなんて、ドローンなんでしょうか。
国営放送でなければ出来ないロケ。民放では無理でしょう。
これを大画面で見られる人はいいですね。ウユニ湖や赤い湖へ行った気分になるのは間違いないと思われます。


「テセウスの船」5話の感想

2020-02-18 10:37:54 | ドラマ

見ている内にさっぱりわけが分からなくなってきました。
時間軸がそもそもはっきりしません。心はどの現代に戻ってきたのでしょう。2020年ですよね。
前に岸田と結婚していたのはどうなったの?岸田は、心が戻ってきた今は記者です。彼女は音臼事件の真相に興味を持ち追跡しています。
前の話だと、2020年、岸田は心と結婚して妊娠して出産で命を落としましたよね。あれはないことになってるのか。
こういうタイムスリップの話は私は慣れていなくて、ややこしい。

心は父親の冤罪に向けて一人で奔走しています。
今回は心は父親が無実だと証言してくれる人、音臼村のあの松尾さんに接触して証言してもらうことになりました。
そこに到るまでの心の奮闘振りがすごいです。雨の中、松尾さんの家の前でずぶ濡れになりながら座り込んだり。

まぁしかしですよ、もっと適切なやり方がありそうなものです。
冤罪というならそれを専門にしている弁護士にまず相談して、支援の輪を広げるとか。
どう見ても無鉄砲です。心が可哀想です。

また、姉の鈴が謎の行動です。なんと名前も変え整形までして被害者の一人と結婚しました。
相手は妻が加害者の娘だと知っているのか?そこは分かりません。でも義母?があの、白髪の老婆、木村さつきなのです。
音臼村の学校の先生でしたっけ。父親がメッキ工場を経営していて、その従業員が松尾さんでしたよね。

村にメッキ工場とかあんまりないけどなぁ。村なら農業とか加工産業くらいで。そんなことを言っても始まらないけど。
このさつきがものすごく気持ち悪いのです。風貌もだけど、セリフが素っ頓狂な高い声で、更に不協和音みたいな音です。
この人が出る度に鳥肌が立つくらいです。(それだけの存在感を出せる女優ということですね)

なぜかこの人が、松尾さんか証言するのを妨害しようとします。
鈴に手製の芋羊羹を持って行かせ、また松尾さんが喋る前にこれを飲みなさいと錠剤を渡します。
そんな得体の知れない薬を普通黙って飲みますか?でも鈴は、素直に従うのです。
松尾さんが「犯人に心当たりがある、その人は…」と言った所で薬を飲みます。そして倒れて救急車で運ばれます。

松尾さんが一人部屋に残された時に、さつき婆さんが現れて、多分毒入りの芋羊羹を手渡すのです。
そうしてまんまと松尾さんは亡くなってしまいました。一人病院のベッドでほくそ笑むさつきでした。

今回、松尾さんは音臼村で見たことを心に話しました。
どうも、一連の事件には黒幕がいたよう。そして犯人がユースケサンタマリアの刑事と話をしてその後突き落とされたことまで言いました。
あと少しだったのに…。これだけでは犯人が分かりません。もしかしてさつきだったのか?

謎が謎を呼び、そして時空間の入り乱れでますます混乱するばかりです。
崖下に落とされた心の未来を書いたノート、それを読んだ人は誰なのでしょうか。
にしても、もう未来が変わって来ています。

このドラマ、一つも進んでいません。心はどんどん追いつめられ崖っぷちに立たされています。
鈴も何を考えているんだろう、夫も出て来ませんね。この辺りですか、犯人は。
見ている方も力が要るという典型的なドラマです。
でも視聴率はいいんだよね、そりゃーそうでしょう。日曜の夜は大抵皆家にいますからね。


「アライブ」6話の感想

2020-02-15 13:53:38 | ドラマ

恋愛ものや喜劇の要素を含まない、こんなに自然な医療ものは珍しいのではないでしょうか。
段々展開にドライブがかかってきました。
それぞれの思い込みが裏返り、黒が白に、白が黒に変わってきました。
心に薫は正直に告白します。自分の手術が失敗したせいで心の夫の匠が亡くなってしまったこと。それを詫びて頭を下げます。
心は衝撃を受けますが静かに「私の前から消えて」と薫を拒否するのでした。

そうは言っても仕事上のバディ。内科医と外科医という相棒の立場。そうそう簡単に関わりを切ることは出来ません。薫は病院に辞表を提出します。
部長は受け入れません。
そんなこんなしてる間も、様々な厄介な患者が現れて心を困らせます。

今週の厄介な人は、娘がステージ3のがん患者なのに、抗がん剤治療を受けようとしている時に押し入って治療を妨害し、娘と共に帰った患者の父親です。
その後、この患者は怪しげなクリニックに行きます。がなんとそこは、ニュースで報道されたインチキ民間療法の病院でした。

心の患者、高畑さん演じる民代は手術を受けることになりました。
心は本当に手術が必要なのか、薫に迫ります。
薫は大丈夫と強く言って手術に臨みます。でもお腹を開けてみれば、なんと、恐れていた腹膜播種でした。手の施しようがないのでそのまま閉じます。
また一つ、薫の信用は失われたのでした。

そして、ジャーナリストの関河が、心と会って伝えます。
亡くなった匠の手術が、実は薫のミスではなくて須藤のミスだったという事実を告げるのです。
なんということでしょう!
今まで高みの見物だった須藤が、悪人の顔を表しました。(彼は自分のミスをわざと薫に押し付けたのか?)
なんかこの人、もっといろいろ悪い事をしてきた感じがします。

動揺する薫でした。心に謝られてもすぐにその事実を受け入れることが出来ません。
ワナワナと混乱します。
さぁどうする。ここからは薫のターンです‥。

至って理性的にすべての医療をこなす心と薫。彼女たちにも、さまざまな葛藤と悩みがあります。
それが端々に噴き出すのです。
しかし治療と病気は非情にも淡々と進行していきます。
見ていてジーンと切なくなるのは、BGMの悲しくてきれいな音楽のせいでしょうか。

浮かび上がってくるのは病気の残酷さと人間の抑えきれない感情。誰も悪くないのです。
患者は必死で病気を受け止め、肉親はそれ以上に心の痛みをどうすることも出来ずに苦しみ、医者たちは混沌とした現場に常に向き合い、対応を迫られます。
一見穏やかな中に人々の交錯した感情と医療判断のすれ違いが生じます。

面白いとかいうのではなくて、ありのままに見ていたいドラマです。
これは着地点はあるのでしょうか。それともこのまま患者を中心に最後まで行くのでしょうか。
須藤さんの過去が次々に暴露される展開になれば面白いかなぁ。でないと、関河さんがあれだけで終わるはずがないですもんね。
段々とこのドラマに引き寄せられ、乗せられてきた感じがします。


「知らなくていいコト」5話の感想

2020-02-09 11:35:00 | ドラマ

今季のドラマ医療ものが多すぎて…これ前にも書いたかな。
一応9,10時台のドラマは録画していますが、さすがに連続して見るのはきつくて、「念仏…」はすべて消しました。
友人が何度も話題にするので、結構面白いようですね。
私の好みはヒューマンものです。今季は捜しても好みのがないので諦めてこのドラマの感想を書いてみることにします。

舞台はイーストという極めてこじんまりした週刊誌の編集部です。真壁ケイトという女性記者は特集班でいつもスクープを捜しています。
この設定ってどうなんですかね。
前の感想と同じですが、記者魂に燃えてスクープを捜す、どういう風に記事を書いたら読者を煽ることが出来るか毎日奔走してるってのが、まぁ実際そうかもしれませんが、古い気がします。
過去に使い回された主題なんでは。
早く言うと感情移入できない。と言ったら見なきゃーイイじゃん、と言われそうですが。
だから見るものないから言ってるんでしょ!と堂々巡りになってしまいます。

結局作者との感覚の違いなんでしょうね。例えば、ドラマの中の今回の週刊誌のネタです。
「独り身で寂しい女がセレブの家に忍び込んで裕福な家庭の雰囲気を味わおうとした事件」これをある記者が押してました。
こんなの面白いと思いますか?あり得ないでしょ。気持ち悪いだけ。
これは実は「セレブの家に忍び込んで高級家電を使いたかった女」だったらしいんですよね。
どんな女だろう。きっと作者が頭の中で作った女でしょうね。
現代人ならもっと賢いでしょう。例えば取りあえず欲しい高級家電を買い、少し使っては売り、そのお金で別のを買う、とか。
まったく手が出ない家電なんてそもそも売ってないし。

そして今週ケイトは週刊誌記者の意気込みを他の取材者たちの中で堂々と演説しましたよね。
これも作者の主張かな。内舘牧子さんもこのタイプです。
見ている方が恥ずかしい。

もし主人公が真正直で真面目なら、見る目が違ったでしょう。でも吉高さんです。この人は内気とか繊細さとか感じられないんですよね。
どちらかというと、ふてぶてしくて、要領がいい。だからかな、このドラマの主人公とあんまり合わないのかもしれません。

母親を亡くしてるのに悲しみが伝わって来ない。吉高さんのこれまでの役はそれなりにかわいくて生意気、というのがとても良かったのです。
今回は合わないのかなぁ。それだけ難しい役なのかもしれません。

また私には佑さん、いや尾高が芯が無くて優しいだけの男に見えます。私の見方が浅いのかもしれませんけど。
そうそう、今回の事件です。警察署長なのに、息子を殺してしまった。理由を本人は言わない。
ケイトが突きとめたのは、息子が爆弾を作って幼稚園を爆破しようとしていた。それを止めるために息子を殺してしまった、という悲しい父親の姿です。
これって、あの息子を殺した元官僚の事件と同じですよね。
ドラマ後半で気づきました。

今回一番ハッとしたのはケイトが実の父、乃十阿(元無差別殺人犯)に会いに行って話をした時、父親が「それなら金を出せ」と言った所です。
これはリアルですね、一言で全く違う世界にいる人なんだと分かりました。

もう少し見ていきます。期待せずに、というところです。私も辛口ですね、どうか大目に見て下さい。