最終回の録画を見ました。
続編は千明がどんどん長倉家を巻き込んで行って、今回はドラマを千明の部屋で撮影するというおよそあり得ない都合のいい展開でした。
和平と千明の二人はプロポースしながら断ったり、それでもまんざらでも無く、後は見る者へのお任せ。
曖昧な幕引きとなりました。
典子が若手脚本家の子守りをする前回で、はぁ~何て安易なんだろうと見てましたら
更に夫までがドラマの世界へ転身するわ。周りの者を千明が自分の世界へ引き寄せてしまう、磁石のような台風の目のような存在になってしまっています。
それは和平も同様で、二回りくらい年の離れたハセキョーから「セフレになって」などと慕われたり、兼務の市長秘書になって(どれだけ人手不足なのか)
市長からも私的な感情を抱かれ‥と千明と全く同じパターンです。
そうしてこの長かった続編がいよいよ一つにまとまって行くのですが‥。
今回は無理に無理を重ねて、何とかまとめ上げた感じです。
しかし振り返れば、前編で材料を使い果たしたのにこの健闘。知恵を絞って書き上げた苦労が忍ばれます。
苦労様でした。
和平と千明のかけ合いも、回が進むと飽きてきて、うっとうしくなります。
最後はもう勘弁してくれと言いたくなりましたが、中井さんはますます乗っていられたようで、アドリブだろうと思われる部分が
随所に感じられました。
最終回のせいか、今回は皆さんハイテンションでしたね。
しかし、長倉家の兄弟は一人一人決して恵まれた環境ではないのに、楽しそうにワイワイと暮らしています。
うらやましいほどです。
それは今の私たちが失った所であるからなのでしょう。
恵まれているのにも関わらずいつも不機嫌で満たされない、私もそうですがそんな人が多いんではないでしょうか。
地位や名誉や財産など、現代の価値観が一つも表れてこなかったのが、このドラマの癒やされる所です。
心臓に爆弾を抱えながらあんなに朗らかに暮らしていけるか?
妻に先立たれた男があんなに皆に好かれながら生きていけるか?
夫が蒸発したのに明るくケ・セラセラと生きていけるか?
自分に問いかけてみたら、その答えは自ずと明白でしょう。
やっと見終わりました。
もうこれで最後にして貰いたいです。このまま記憶にとどめておきたいですね。