今日の考え事〈applemint1104〉

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「デート」7話の感想

2015-03-03 15:34:15 | ドラマ

今回は巧の母親の留実が胃潰瘍で入院するという回でした。
依子が母親を末期の胃がんで亡くしている事から、あえて谷口家の母親にも深読みをします。
ワイワイと皆で留美が末期癌だと決めつけて、騒動になってしまいます。

依子は別に悪いことだと思ってそうしたのではありません。
少女時代の切ない母親との死別が心にあり、父親が未だに何も出来なかったのを悔やんでいるのです。
せめて谷口家にはそういう後悔をして欲しくない、との心遣いで行動に出たのです。

まず行方不明になってる巧の父親を探し出します。
婚姻届も早く出そうと、結婚契約書の草案を二人で徹夜して練ったりします。
そうしたら何と!離婚したと思ってた父親はただの別居なのでした。
教育評論家の地位を捨てて、今はしがない日雇い労働者として粗末な部屋に住んでいました。
のんきに彼はブログなんぞを開いて、レビューを書いているのです。

よく巧は気がつかなかったなぁと思います‥。
たった一分の検索で分かるんですよ。何故しなかったのか?
しかも、ラストの方で、母親が父親と会っていた事が発覚します。照れくさそうに「一月に3回会ってた」ですって‥。
もう巧が蚊帳の外なのもいい加減にして欲しい。
そして結構二人はラブラブなのです。

しかし何かある度に絶叫しか出来ない巧の、なんと幼いことか。
依子は何故に彼と結婚したいと思ったんでしょうね。客観的に見て、いいところが見当たりません。
巧は父親を「あんたのせいで、どんなに母親が大変だったか」と責め立てます。
すかさず依子が「あなたのせいでしょ」と言います。
「あなたが働かなかったから」と。
巧は絶句します。

こういうのを見てると、一つ一つの家庭って見事にカラーが違うんだなって思います。
こういう家庭もそれなりに成り立っているのが不思議な気がします。
のほほんとした母親、真っ直ぐな父親、甘ったれた息子。それでもバランスが取れているのです。
父親はそっと巧に言います。
「妻に寄生するために結婚するのか。妻を支えるのも大切だが‥。外に出て働いた方が楽だぞ」と。う~ん、そうだろうな‥。
最後の方で、留実はただの胃潰瘍でしたとのオチがありました。依子は自分の空回りに気づきます。

そして、依子は父親に電話します。
「人は大切な人の死に直面すると、やるべき事も出来ず、頭の中が真っ白になり、だただ呆然とする。得てしてそういう物よ」
「それもまた見送り方の一つなの。だからお父さんは後悔する必要なんてないわ」と。この表情が深かったです。
いやー見事ですね、脚本家すごいっ!(拍手)これが今週の主題でした。
てきぱき動く依子も、また一つ大人になったのです。

ラストで巧と父親が映画の採点をしていました。パシフィックが何点かとか、アバターが85点とか20点とか。
似たもの親子が和解する日も近いでしょう。

ロボットみたいな依子は順調に成長しています。
来週は鷲尾から告白されて恋愛の気持ちが沸くかどうか。依子の内面に迫っていくようです。
私たちはじっと見守りましょうね。(笑)

 



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