今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「私たちはどうかしている」6話の感想

2020-09-18 12:00:13 | ドラマ

今回はどっと話が進みました。
光月庵で大事な茶会に人を招いておきながら、客そっちのけで家族がそれぞれ長年の秘密と心の内を暴露です。

茶会の合間に女将が大旦那の遺言を探して部屋を引っかき回しています。遺言を処分したかったようです。
そこへやって来た大旦那と言い合いになり、なんと、ここで大旦那は昔見た女将と誰かの逢い引きを話してしまいます。
頭にきた女将は、長年の憂さを吐き出します。亡くなった旦那と自分の間に愛情はなかった。
亡くなった夫は自分に一度も触れてくれなかった。そして、夫は職人の大倉百合子と愛し合っていた。
それがどんなに悔しく、恨みに思っているかを体を震わせて語るのでした。

何故茶会の大事な時間にそんな事を言ってゴタゴタするのか。
勢い余って大旦那は女将を邪の蛇だとののしります。
もみ合いになってなんと、女将は大旦那を突き飛ばしてしまいます。すると大旦那は家具に頭が当たって転倒してしまいました。血が畳に広がります。
燭台のロウソクが転がって燃え始めます。

大旦那を探しにやって来た七桜はそこにいた女将と対決します。何も今ここで言わなくてもよさそうだけど…
ここでも二人の暴露大会。七桜は「子供の頃ダンナさまが死亡した現場にあなたがいるのを見た。私は大倉百合子の娘です」と言います。
安泰だった光月庵に、雷が轟き落雷したかのようです。女将は、蛇の形相になりました。
椿は部屋の外でこれを聞いていました。

止せばいいのに、七桜はとどめの言葉を言い渡しました。
「私は15年前にこの部屋で何があったか知りたかった。母親の無実を証明したくてここにやって来ました」と。
唖然とする椿でした。

椿は大旦那を探しに行き、火の中に飛び込み、倒れます。
火事の中で客は避難しますが七桜は椿を待ち続け、体調が悪くなってうずくまります。そのまま救急車で運ばれました。

病院で七桜は目覚め、お腹の子が助からなかった事を知ります。
一方椿は十日間も意識不明でしたが、意識を取り戻します。

二人はここからまったく違う道を歩み始めます。
椿は自分を助けてくれた以前の婚約者栞と心を通わせ、光月庵に迎え入れます。
そうして、何と一足飛びに3年後に画面は変わります。

栞は職人として光月庵で働き続けています。七桜は「花がすみ」という店で和菓子職人として働いていました。
客から花がすみの和菓子について噂が流れ、椿の耳に入ります。
七桜は光月庵に対して闘志を燃やしていました…。

と言う筋です。
今回光月庵の家族は皆それぞれ激白してお互いの本性が露わになったのに、結局破綻もせず3年経っても元のまま平穏に暮らしているのでした。
一体この家はどうなってるのでしょう。
実の孫でない椿に店を継がせたくない大旦那と、自分には見向きもしなかった夫への復讐に執念を燃やす女将。
殺人者の濡れ衣を着せられた母親の罪を晴らすために潜入した七桜。みごとに解けない糸が絡み合っています。

こうやってみると、一番災難なのが椿です。何の罪もなく、肉親の怨嗟に巻き込まれているのですから。
椿は火の中で倒れながら、七桜の正体にショックを受けていました。
復讐のためにここへ来たと言う。
では今までの言葉も行動も嘘だったのか。自分は素直な彼女の言葉を信じ、好きになっていた。
周りから疎まれ、本当の愛情を知らないでいた彼が見つけた愛情だった。
裏切りと分かっていても信じがたい。椿の絶望が悲しいです。

とはいえ、家を背負っている人間。椿は前に進まなければなりません。和菓子教室を開いたり、大旦那の代わりに仕事をしたり忙しいです。
が、密かに桜の行方を追っていました。


七桜はこの家に来た理由をバラしました。
しかし母親が犯人じゃないという証拠までは見つからなかった。では後は何がしたいのでしょうか。
花がすみに移った後は「光月庵に消えて貰う」と言っていましたから、光月庵を潰すのが目的なのかもしれませんね…。

私は今まで横浜さんの映画やドラマを見たことがありませんでした。
が、こんなにりりしくて美しい男性だとは知りませんでした。役柄のせいもあるかな?
浜辺さんも、一点の曇りもない美女ですね。ですがそれにも増して観月さんの貫禄と佐野さんの渋い個性がぶつかり合っています。
すごいキャスティングですね。

やっぱりこの中に入ると浜辺さんはちょっと弱いかな。美人だけでは太刀打ち出来ない感じがします。
ドラマの雰囲気もいいですね。アホらしさを微塵も感じさせない真剣さがいいです。
今回大きな波は超しましたが、この後どんな展開になるのか、見守りましょう。