今日の考え事〈applemint1104〉

自分の体験やニュース、テレビドラマや映画などについて感じた事を素直に書いて行きます。

「陸王」1話の感想

2017-10-16 11:12:00 | ドラマ
すごく話の詰まった初回でした。
100年続いている老舗の足袋作りの会社が舞台です。
行田市という所は足袋の町で、昔は8000万足もの足袋を作り70億円産業だったそう。
それが今では数社だけになり、「こはぜ屋」はがらんとした工場に20人の社員。しかも足袋を縫う部品が使えなくなり、生産が出来なくなりました。
廃業した会社の倉庫へ行き機械を探し回る社長と部下。あきらめかけた所に、廃棄されている機械を見つけました。
ドイツ製のミシンでもう製造していないんだそう。
それを持ち帰って、足袋を全力で作るのでしたが、納期に間に合いませんでした。これが3分くらいで語られます。

漠然と見ていたために分からなかったのですが、録画で見返し意味が分かりました。
とにかくこのこはぜ屋は斜陽産業で未来が見えず、このまま沈んで行くしかない会社です。
銀行の担当者が来て、新しい商品開発を進めます。新天地を求めないとこのままでは駄目だと説得します。
社長は色々と迷いながら、ある時閃きます。運動靴、ランニングシューズはどうかと考えました。
担当の坂本と研究のためマラソン大会に出かけたり、靴屋から運動靴について講義して貰います。
そして「マラソン足袋」を作る決意をします。
 
しかし次々に困難が待ち受けています。莫大な開発費と、研究に要する人と時間。
社員は残業しつづけて身体が持ちません。しかもサービス残業です。
それに反して、社長はどんどん研究にのめり込んで行きます。マラソン大会で選手の茂木が目の前で倒れて優勝を逃したのも、靴のせいではないかと思います。
社長は特別な靴底を作り、マラソン足袋として、売り出し始めます。
コンペでは大勢の前でプレゼンをしましたが、結局空振り。大手の靴メーカーに負けてしまいました。
 
坂本は転勤を命じられ、次の担当者はこはぜ屋をきびしい口調で責め立てます。
マラソン足袋の商品化を諦めるように言います。が、窮地に陥る社長を、社員たちは逆に応援し、一致団結します。
この辺りはもう人情話です。
下町ロケットとほぼ同じ構図です。
 
筋書きはこの程度にしときますが、初めから飛ばしすぎな感じでした。
何回分かを素早く走り抜けたような…。漠然と見ていました。
下町の伝統、技術をこのまま消えて行かせるのではなく、生まれ変わらせ、次世代に受け継がたい。
その努力と苦悩、困難をこれから描いていくのでしょうけど、見るからに社長が無謀な気がしてなりませんでした。
 
足袋屋でしょう?マラソン足袋なんて言うけど、地下足袋とどう違うんだろう。
そもそも、人が言った言葉に乗っかって商品開発するなんて甘いんじゃないの?
じっくり何年も何十年もかかって研究すべきなんでは?
今回見た限りでは、社長の行動は博打に近い気がしました。
 
珍しいことに阿川さんが出てますね。
セリフが下手なのだろうけど、強さとしたたかさがないですね。上品すぎです。
親友の檀ふみさんも出てますね。空気みたいな嫁役です。
ラストで陸王の意味が分かりました。ネーミングがカッコイイですね!
きっと最後には大成功が待ってるんでしょう。陸王が、名前負けにならないことを祈っています。