今日の考え事〈applemint1104〉

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「小さな巨人」最終話の感想

2017-06-21 10:13:29 | ドラマ
ついに最終回です。感想を書いていたのでアップしておきます。
17年前の運転手殺人を隠すためと裏帳簿の存在を握られて、金崎理事長はムラムラと殺意が湧きました。
そこで江口を殺害したのです。(和田アキ子が、そんなに悪い人には見えないのに)
やっとその証拠を見つけた香坂でした。
 
香坂は捜査一課長の小野田に迫ります。それがラスト10分、見どころ満載の対決でした。
重要書類を保管しておく金庫が捜査一課長室にあります。その中に、裏帳簿の切れ端が。そこには金崎が殺人をした時の証拠となる血がついていました。
それを小野田は後生大事に金庫に隠し持っていたのです。
普通なら「なぜ?捨ててしまえばいいのに」と思いますよね。ホントこれは不思議です。
しかし、それこそが「あなたの正義なんでしょう?」と香坂は小野田に言いよります。
小野田は、捜査一課長は警察組織という重いものを背負っている。簡単にそれを裏切り、国民の信頼を地に落とすわけには行かない。
長として、自分はどんな不正があっても(そこまで言ったかどうかは不明)組織を守らなけばならない。
元捜査一課長だった富永の不正を、自分は明らかにすることは出来ない、と苦渋一杯の顔で呟きます。
しかし「それなら何もしないことと一緒でしょう」と香坂は言います。
「あなた自身の正義はどうなのか、これは私の父親からの申し送り事項でもあるんです」と更に追い詰めます。
そしてやむにやまれぬ心境を小野田が吐露したのを録音。
(笑)
この間、長谷川さんは血管が切れそうな演技。香川さんは歌舞伎の見栄みたいな節回し。でも二人とも表情はとても良かった。
すごく白熱したやりとりでした。ここがこのドラマの総括に当たると思います。
小野田さんは、この紙切れこそが自分の正義だとついに告白します。でも私は「正義」じゃなくて、「良心」でいいんじゃないかと思いました。
その程度のように思います、これって‥。
 
そしてついに、金崎理事長が殺人容疑で逮捕されます。富永もです。
しかし…あっさりとその後が説明されました。
17年前の事件は再調査される事になったけど、うわべだけだったと。…なーんだ。
富永は罪を逃れたそうです。うーむ、何のためにここまで引っ張ったのだろう?
そして最後に恒例の人事異動が。
小野田は任期延長を固辞し、所轄の署長になりました。
な・なんと!ここがミソです。小野田は交換条件として、ある男を捜査一課へ戻してくれと頼んだのです。
それは、言うまでもなく「大きな組織という怪物に挑む、戦う男」…香坂でした。山田警部補と共に。…出来過ぎですね。
でも、こういう所が小野田の器の大きさ、と言えなくもないでしょう。

ということで、丸く収まりました。
はー、凄かったですね~!二人の対決。
でもいいもの見せて貰いました。二人の言い分も納得でした。
いやーしかし、男の世界って‥ハードだなぁ。まー言うまでもなく、絵空事ですけどね。
こういう世界で生きてるんだという事を女性たちも想像しないといけませんね。(自分に言い聞かせています)