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「奇 々 怪 会」 とは、どういう会なのか

昭和30年前後にイギリスのネス湖で恐竜ネッシーの存在が話題となり(湖面を泳ぐ姿が目撃され、写真に撮られたりした)、ヒマラヤで雪男の足跡が発見された等などが新聞やテレビで話題になりました。
こうした話題は昔から私達の興味を引く出来事だったようです。

いや、もっともっと旧くには・・・
秋田出身の国学者・平田篤胤は異界・幽冥の世界の有様をまとめて、1822年(文政5年)に『仙境異聞』を出版しています。
実は文政3年秋の末、篤胤45歳の頃、江戸で天狗小僧寅吉の出現が話題となっていたそうです。
寅吉は神仙界を訪れ、そこの住人たちから呪術の修行を受けて、帰ってきたというのです。
篤胤は、天狗小僧から聞き出した異界・幽冥の世界の有様をまとめて、出版したのが『仙境異聞』であります。これが当時大きな話題となったと伝えられています。
ことほど左様に”不思議な話”は、いつの時代でも人の興味を引き付けるのだと思われます。

心霊現象、死後の世界、臨死体験、輪廻転生、古代文明、オーパーツ、超常現象、UFO、UMA、ツチノコ・・・・・
身近では霊的な場所、遺跡、神社、お寺、巨木等なども私達の興味を引き付ける様です。

奇々怪会は、こうした事に興味を持つ人の集まりです。
新規の入会を希望する方は下記までご連絡ください。
メール arashigeru@yahoo.co.jp

本会最高齢 加藤英子さんが逝去されました

2020年11月22日 | 会員動向
秋田魁新報によれば今月16日にご逝去されました。
本会の会員中の最高齢者で享年94歳でありました。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

ここ数年は体調もあり例会は不参加が続いておりましたが、今年の総会(新年会)にはご参加いただき、手作りのガッコを差し入れていただきました。
私は宴席で偶然にも隣席に座らせていただき、色々と話もしながら楽しく過ごさせていただきました。
数年前に例会にご参加の折りは、そこそこの距離を歩くのですが健脚でお歳を感じさせないお姿が目に浮かびます。
重ねてご冥福をお祈り申し上げます。

西之島だけじゃない 過去100年ほどの間に新しい陸地ができた場所4選

2020年11月19日 | 地球・宇宙・太古
2013年以降新たな陸地の出現という、壮大なイベントを提供しているのが、小笠原にある西之島です。新たな陸地が誕生することはまれで、かつ大きな面積の拡大はとても面白いことですよね。では、西之島のほかに、新しい陸地が誕生したことはあるのでしょうか。今回は西之島と小笠原の硫黄島、鹿児島の桜島、そして昭和硫黄島を紹介します。
西之島だけじゃない 過去100年ほどの間に新しい陸地ができた場所4選

人を化かした昔の狐、狐に化かされた昔の人間

2020年11月14日 | 不思議
「遠野物語」(柳田國男)には、村人から聴き取った昔の不思議話がたくさん収録されている。ザシキワラシの話、山の神の話、山男の話、河童(かっぱ)の話など多種にわたり、キツネの話もある。「遠野物語拾遺」と合わせると、キツネの話は12話載っている。
 キツネとタヌキは、人を化かすと信じられていた。キツネに化かされたという体験談が語られたのは、昭和20年代までである。

 ぼくが小学生だったとき、わが家でも自転車がほしいということになった。子ども5人に祖母もいて、8人暮らしでは家計が厳しく、新しい自転車は買えない。そこで、近所の溝川さんのおっちゃんに頼むことになった。おっちゃんは、何を商売にしていたのかよく分からなかったが、おっちゃんに言えば、古自転車を見つけてくれるというので、母が頼んだ。何日かして、おっちゃんは古い自転車を持って来てくれた。玄関のあがりがまちに腰を下ろしたおっちゃんは、タバコに火をつけて一服しながら、母を相手に世間話をしていたが、先日体験した話だと言って、キツネの話を始めた。我が家の裏に、巨大な古墳があった。仲哀天皇陵として宮内庁の管轄になっている前方後円墳の森であった。
 「野々上から畑の中を帰ってきましたんや。日い暮れて、暗なってましたな。道がぼんやり見えるだけで、途中、林あって池と火葬場ありますやろ。そっから仲哀さんの近くまで来たんですわ。ほんだら、道がふたつに分かれてるんですわ。どっちやったかなあ、わからんようになりましてな。こんなとこに分かれ道あったかな、おかしいな、そう思いましてな、こりゃ、狐かもしれん、そう思たから、だまされたらあかん、道に座ってタバコを一服吸うたろ思て、火つけたんですわ。そしたら、二本あった道が一本になったんですわ。狐ですわ」
 おっちゃんはそんな話をしてから、
 「この自転車、まだまだ乗れまっせ。大丈夫ですわ」
と言って、いくらかの金を受け取って帰っていった。その自転車、友だちの家に遊びに行くときよく乗った。ところが、前輪を支えるハンドル下にのびる軸がゆがんでしまった。それでもぼくは、まがった自転車をギコギコ言わせて乗っていた。

さて、「遠野物語拾遺」の第204話はこんな話である。
 「これは大正十年十一月十三日の岩手毎日新聞に出ていた話である。小国の先の和井内というの奥に、鉱泉の湧くところがあって、石館忠吉という六十七歳の老人が湯守(ゆもり)をしていた。去る七日の夜のことと書いてある。夜中に戸をたたく者があるので起き出てみると、大の男が六人、手に手に猟銃を持ち、銃口を忠吉に向けて、三百円出せ、出さぬと命を取るぞとおどかすので、驚いて持ち合わせの三十五円六十八銭入りに財布を差し出したが、こればかりでは足らぬ、ぜひとも三百円、無いというなら撃ち殺すと言って、六人の男が今や引き金を引こうとするので、夢中で、人殺しと叫びつつ和井内のまで、こけつまろびつ走ってきた。村の人たちは、それは大変だと、駐在巡査も消防士も、青年団員もひとつになって、多人数で駆けつけてみると、すでに六人の強盗はいなかったが、不思議なことには先刻爺が渡したはずの財布が、床の上にそのまま落ちている。これはおかしいと、小屋の中を見回すと、貯えてあった魚類や飯がさんざんに食い散らされ、そこら一面に狐の足跡だらけであった。一同さては忠吉爺は化かされたのだと、大笑いになって引き取ったとある。この老人は、四、五日前に、近所の狐穴を生松葉(なままつば)でいぶして、一頭の狐を捕り、皮を売ったことがあるから、さだめてその眷属(けんぞく)が仕返しに来たものであろうかと、村ではもっぱら話し合っていたと出ている。」

 そのころは、新聞にまで狐に化かされた話が出る時代だった。
 現代社会では、狐や狸、天狗や河童、ザシキワラシ、オシラサマ、雪女、山男などの不思議譚は聞くことはなくなってしまった。
 そしてはびこるのは、詐欺師をはじめ、えげつない、非情な、人をだまして骨までしゃぶる、金の亡者、人間の話である。(Hatena Blog 野の学舎より)

秋田弁って、意外に深いね!

2020年11月07日 | メディア
今日は奇々怪会のテーマからまったく外れます・・・・・・
秋田弁というか秋田の方言で面白い動画がありましたので!!
東京から秋田に移り住んで20年の私は秋田弁にもなれてきたのですが、どうも自分で使いこなすのは無理なようです。
ひと頃方言を”ズーズー弁”などと揶揄した昔もあったようですが、最近は方言を尊重するというか大事にする風潮もあるようです。
その一方で若い人にはテレビの影響か方言が使われない、標準語が当然のような傾向がみられます。
私は秋田弁大好きです。
秋田弁って、意外に深いね!

不在の家から「無言119番」 秋田市で相次ぐ

2020年11月06日 | メディア
住人の身に覚えがないのに住宅の固定電話から119番が誤発信され、消防隊が出動する事案が秋田市内で相次いでおり、隊員らに困惑が広がっている。市消防本部は9月、この事案を受けての質問状をNTT東日本に対し提出。同社では原因究明に向け調査を進めている。(毎日新聞報道)

市消防本部によると、今年度に入り4日現在で計9件発生。これまで類似事案の発生は年間1~2件程度だったが、5月以降に急増している。受信の時間帯は未明から夕方までと幅広く、受信した際に相手側の応答がなく「ザー」「ガサガサ」という機械的な雑音が聞こえるのが特徴だ。

 市消防本部では119番を受信した際に問いかけをしても相手側に応答がない場合、一度電話を切って発信先の電話に本部側からかけ直している。それでも「話し中」となるなど電話がつながらなければ、「無音119番」として扱い、何かが発生したという前提で消防隊を出動させている。

 今回の9件の事案では隊員が現場に駆けつけると、約半数は住人が不在中に119番が発信されていた。住人の中には何も知らずに帰宅し、自宅周辺が騒ぎになって困惑を隠せない人もいた。

 また9件のうち、5月10日と7月10日に発生した事案では、午前3時前後に119番を受信し、就寝中に消防隊が来て目を覚ました住人もいた。5月10日の事案では、住人は「(119番の発信があった)電話の回線は今は使っていない」と答えていたという。

 市消防本部指令課の阿部憲悦課長は「夜中に急に起こされたり、休日に消防車や救急車が突然自宅に来たりするのは、住人にとってかなり不快なことだろう。場合によっては今後トラブルに発展しかねないという危機感はある」と話す。さらに「何らかの原因で、ある特定の時間だけそういう現象が起きてしまっていると考えられる」とみる。

 市消防本部は事案が相次いだことを受け、通信指令センター内の119番の受信装置を点検したが、異常は確認できなかった。阿部課長は「個人的な印象だが、プッシュホンではないダイヤル式の黒電話など、比較的古い設備で多く発生しているのではないかという可能性を情報収集の中で感じている」と打ち明ける。

 市消防本部では9月上旬、事案の発生の報告と技術的な指導を依頼する質問状をNTT東日本秋田支店に提出した。支店は「消防本部側と連携し、当社の設備が起因かどうかも含めて現在調査中」としている。

 ◇過去に青森でも
 類似事案は過去に青森市でも発生し、一時話題になった。青森地域広域事務組合消防本部によると、2014年5月17日午前0時ごろ、八甲田山の別荘の固定電話から119番が発信され消防隊が出動。しかし別荘は無人で、窓なども完全に施錠された状態だったという。固定電話の受話器は置かれたままだった。本部でNTT東日本側に問い合わせたところ、「電話回線の異常が強く疑われる」という回答があったが、明確な理由は今も分かっていないという。

 本部の担当者によると、本部管内でも類似事案は年間1~2件あるが、「秋田市のように特定の時期に集中的に発生したことは過去にない」としている。