秋 田 奇 々 怪 会

心霊現象、死後の世界、臨死体験、輪廻転生、古代文明、オーパーツ、超常現象、UFO等不思議大好きの会です

      「奇 々 怪 会」 とは、どういう会なのか


昭和30年前後にイギリスのネス湖で恐竜ネッシーの存在が話題となり(湖面を泳ぐ姿が目撃され、写真に撮られたりした)、ヒマラヤで雪男の足跡が発見された等などが新聞やテレビで話題になりました。
こうした話題は昔から私達の興味を引く出来事だったようです。

いや、もっともっと旧くには・・・
秋田出身の国学者・平田篤胤は異界・幽冥の世界の有様をまとめて、1822年(文政5年)に『仙境異聞』を出版しています。
実は文政3年秋の末、篤胤45歳の頃、江戸で天狗小僧寅吉の出現が話題となっていたそうです。
寅吉は神仙界を訪れ、そこの住人たちから呪術の修行を受けて、帰ってきたというのです。
篤胤は、天狗小僧から聞き出した異界・幽冥の世界の有様をまとめて、出版したのが『仙境異聞』であります。これが当時大きな話題となったと伝えられています。
ことほど左様に”不思議な話”は、いつの時代でも人の興味を引き付けるのだと思われます。

心霊現象、死後の世界、臨死体験、輪廻転生、古代文明、オーパーツ、超常現象、UFO、UMA、ツチノコ・・・・・
身近では霊的な場所、遺跡、神社、お寺、巨木等なども私達の興味を引き付ける様です。


奇々怪会は、こうした事に興味を持つ人の集まりです。
新規の入会を希望する方は下記までご連絡ください。
メールアドレス arashigeru@yahoo.co.jp

恐怖の泉紹介シリーズ9 「綺麗な景色」

2024年10月06日 | メディア

ある日突然、近所のおじさんが玄関を開けて入ってきた。
酒を飲んでは騒ぎを起こし、そこいらではよく思われていない男だ。鼻つまみ者の労働者。

「ちょっと外に出てみな。すごい夕焼けだ。見た事もない綺麗な景色だよ。」
何と言うか、顔つきが清々しい。いつになく良い顔をしている。
私はすぐに外へ出て空を見上げた。
確かに綺麗な夕焼けだけど…飛び抜けて感心する程でもない。

「辺りが輝いてるなぁ。生きてて良かった。こんなに綺麗な夕焼けを拝めるなんて、すごいよなぁ。」
そう言いながら、おじさんは坂道を下って行った。
私はぽかーんと空をしばらく見上げて、家に入った。

それからパーンと突き抜けるような電車の警笛の音がした。救急車や消防車のサイレンが近くで鳴り響く。
おじさんは電車に跳ねられて死亡した。自殺だったそうだ。

生きてて良かった、なんて言った人が自殺なんてするだろうか?
今でも釈然としない。何かに魅入られたのだろうか?
人は、死ぬ前に美しい景色を見るとは聞いた事があるが…。
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日本伝承大鑑28 三ツ石神社 鬼の手形

2024年09月22日 | 伝承大鑑
三ツ石神社 鬼の手形【みついしじんじゃ おにのてがた】

昔、この地に<羅刹(あるいは羅教)>という名の鬼が棲んでおり、悪事の限りを尽くしていたという。困り果てた人々がこの地で崇拝されていた<三ツ石様>という自然石に祈願したところ、たちまち鬼はこの巨石に縛り付けられた。さすがの鬼もこの神聖な威力に恐れをなし、二度とこの地に現れないと約束し、この巨石に自分の手形を押して立ち去ったという。
この伝説によって、この地は鬼が二度と来なくなった場所という意味の「不来方(こずかた)」と呼ばれるようになり、また鬼が岩に手形を押したということから「岩手」という名前が出来たと言われている。
そして盛岡の代表する夏祭りである<さんさ踊り>の由来も、羅刹という鬼がこの地から去ったときの民衆の喜びを表現したものであると伝えられている。

三ツ石神社の入り口に立つと、その問題の3つの巨石が出迎えてくれる。
調査によると、この岩は元来1つの岩だったらしいが、年月と共に3つに割れてしまったのだという。さらに岩手山で噴火が起こった際にとんできたものであろうと推測されている。
その唐突にそびえ立つ岩を見ていると、その巨大さゆえに信仰の対象となり得たことが十分理解できる。しめ縄を張られた岩の表面は苔むしており、今でも鬼が手形を押した場所だけは苔が生えないので、手形らしきものが見えるという(残念ながら、最近ではかなり薄れてしまい、肉眼で確認するのは難しい)。


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恐怖の泉紹介シリーズ8 「母の夜食」

2024年09月15日 | メディア

これは私が経験した、摩訶不思議な出来事です。12月はもうすぐ年末という頃。
大学受験を間近に控えていた私は、最後の追い込みで深夜まで机に向かう日々を送っていました。

「夜食持ってきたわよ。」夜の12時頃だったでしょうか。
いつものように勉強していると、母が食事を作ってくれたようです。
母は勉強漬けの私にいつも気遣いの言葉はかけてくれますが、夜食を作ってくれたのは初めてでした。
丁度お腹も空いていましたから嬉しい限りです。「ありがとう!」返事したのですが…母はドアを開けようとしません。

しばらくするとまた「夜食持ってきたわよ。」
そう言うので、ひょっとして手が塞がっているからドアを開けて欲しいのかな?と思いドアを開けます。
しかし私はそこでフリーズしてしまいました。部屋の外には誰も居ないだけで無く、階段から見える1階も真っ暗です。
え?どういう事?
全く想定外の出来事に、理解が追いつきません。
急いで1階へ降り、両親の寝室を見てみましたが、父母共にぐっすりと寝ていました。

翌朝、母に尋ねてみました。ですがやはり、母はすっかり寝ていて起きていなかったそうです。
「あ、そういえば…。」母は何かを思い出して続けます。
「お母さん、そういえば夢を見てさ。あなたが勉強頑張っていたから、夜食でも作って届けてあげようと思ったの。
で、夢の中で夜食を作って届けようとしたんだけど、なぜか家の階段をいくら上がっても2階に辿り着けなくって!
そのうち疲れてご飯も冷めちゃったから、自分で食べちゃった、って夢。」

あの時、「夜食持ってきたわよ」と言ったのは誰だったのでしょうか。2度はっきりと聞いたので、聞き間違いではないと思うのです。声も母に間違いないと思います。そしてそれは母が見た夢と、何か関係があるのでしょうか…。
私には知る由もありません。
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日本伝承大鑑27  むかで姫の墓

2024年09月08日 | 伝承大鑑
南部利直の正室・於武の方は先祖がむかで退治した時に使った矢の根を持参してきたが、その亡くなった時に、遺体の下にむかでを連想させる模様が現れた。むかでの祟りを恐れた利直は、むかで除けの堀をめぐらせた墓を作るように命じた(むかでは水が苦手なため)。だが、その墓へ行くための橋を堀に架けたのだが、一夜にして破壊されてしまった。そして何度も付け替えようとするのだが、むかでが現れてそれを破壊した。墓から大小のむかでが這い出てくるし、さらに於武の方の髪も片目の蛇に変化して石垣の隙間から出てきたという。そこで於武の方を“むかで姫”、その墓を“むかで姫の墓”と名付けたという。

この於武の方は蒲生氏郷の養妹、つまり先祖は近江国でむかで退治をした俵藤太(藤原秀郷)である。このむかで姫の伝説は、まさにこの俵藤太の伝説が発端となって広まったものであることは間違いないだろう。

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恐怖の泉紹介シリーズ7 「助手席に話しかける人」

2024年08月03日 | メディア

先日、車にのってちょっと買い物に出かけたのよ。
んで目的地に向かって走ってたら前に車が入ってきたんだ。
最初は別に気にもしてなかったんだけども、ふとなんか気になったのよ。
その車の運転手、なんかうるさいくらい助手席の奴に話し掛けてるんだよ。
まぁ後ろから見てたんで黒いシルエットしか見えないわけ。
でもなんかこう助手席向いたり体近づけたり、あんまりその動きが激しいもんで俺さ
「こいつちゃんと前みてんのか?彼女かなんかしらんが事故に巻き込むなよ」
っておもったのよ。

そしたら前の車が右折のために車線変更して赤信号で止まったわけ。
そうなると必然的にその車と並ぶじゃない?
んで見たわけよ、どんな奴がどんな奴に話し掛けてるのか、気になるからさ。
運転手は中年くらいだった。
んでそいつが今信号待ちしてる間も話し掛けてる相手はさ
マネキンなんだよ。

一気に鳥肌たってすぐに目そらした。んでそのままその車は右折していった。
俺はその日おとなしく家に帰って寝たわ。
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訃報をお知らせいたします

2024年07月26日 | 会員動向
会の長老でありました髙橋忠雄さんがお亡くなりになりました。
七月十七日ご逝去 享年九十二歳でありました。

今年の総会にもご出席でしたので突然の訃報に愕然といたしました。
髙橋さんは創設時以来の会員であられ、例会にも欠かさずおいでになっておられました。日本山岳会の会員でしたので国内外の山へ登るなどご活躍でした。
二月にこのお方も長老であられました永田新作さんの訃報をお知らせしたばかりでした。誠に残念でなりません。
ご冥福をお祈り申し上げます。合掌

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恐怖の泉紹介シリーズ6 美人の肩こり

2024年07月14日 | メディア

これは私が大学の頃に知り合った、超美人な友人の話です。
彼女は芸能人に例えると、某清楚系多人数アイドルグループのセンターで活躍されている方に似ている程の容姿を持っていました。
彼女くらいの美人さんだと、もはや女性からは嫉妬ではなく崇拝の対象となり、私も例外ではなく崇拝していました。

男性にも女性にもモテモテの彼女ですが、繁華街に行けばスカウトマンからの声掛けも日常茶飯事です。彼女といるとナンパとスカウトの2つで行列ができることもあり、あまりの注目ぶりにはただただ驚きました。

そんな超美人の彼女ですが、私は知っています。
ルイヴィトンのバッグに密かに忍ばせていたもの。それはアン○ルツヨコヨコでした。
20歳前後なのにアン○ルツヨコヨコが手放せない彼女は
「これ良いわよ~」と、いつも私に勧めていました。
そんな彼女と久しぶりに再開した時、丁度肩こりを感じてアン○ルツヨコヨコを使っていた私は「本当にコレいいね!」と話を振ったら、彼女は思い出すようにこう言いました。

「実はね…私、もうアン○ルツヨコヨコいらなくなったの。」
理由を訊くと、こんな答えが返ってきました。
「この前、合コン言ったの。そしたらある男性から『あなたの背中にたくさん乗ってますよ』って言われたの。」
そこまで聞いた私は、その男性が美人の彼女の気を引こうと新手の口説きをしただけだと思いました。
さらに彼女はこう続けます。

「背中に向かって塩をまくといいよと言われ、すぐに実践したの。翌朝、昨晩塩をまいたことなんてすっかり忘れていたけれど、肩の異常な軽さで思い出したの。それから、アン○ルツヨコヨコは使ってないの。」
肩こりの原因が幽霊なのかは分かりませんが、彼女のように類い稀な容姿をもつ女性は、アチラの世界の方々にも好かれているのでしょうか。
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秋田で怪談会が開かれました 鶴乃大助さんが来県

2024年07月04日 | その他
怪談作家 鶴乃大助さんとは、このブログを通じて、そして著作を通して親しくさせていただいております(秋田怪談、奥羽怪談 鬼多國乃怪)。
その鶴乃大助さんから秋田市で怪談会が開かれるとの案内がありました。
6月29日、30日の開催でしたが、私は両日ともに所用で出席ができませんでした。

その際に秋田怪談に続き青森を題材にした新本の案内もいただきました。


昨日の事でしたが夕方のテレビで”売れている本”の案内がありました。ノンフィクション部門で、この青森と秋田がベスト5に入っておりました。
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佐々木民秀さんが書籍を発行されました

2024年06月05日 | 会員動向
当会の幹事であり会報発行担当でもあります佐々木民秀さんが書籍を発行されましたので、ご報告いたします。
今回発行されました本の題名は「伝承 大江氏と太平永井氏-そのルーツを辿るー」でB5版140ページという大作であります。
そもそもは令和四年に放映されたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」にあるそうです。このドラマに大江広元という学問に秀でた文士が出てくるのですが、この大江氏が佐々木家のルーツであることを民秀さんは小さい時から聞かされていたそうです。そこで、各種資料を取り集め編纂したのが今回の書籍であるそうです。簡単に各種資料を取り集めと書きましたが、ご親族、ご友人等の協力も得ながらでありましたが大変なご苦労があったようです。
この本は市販品ではありませんが県内図書館に寄贈されておりますので、是非お手にとってみてください。



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会報131号が発行されました

2024年05月26日 | 会報
会報131号が発行になりました。今回の注目は第2ページです。
奇々怪会の今後の在り方について「会の組織変更」として佐々木民秀幹事より重大なお知らせを掲載しております。コロナ禍以来例会の開催は見合わせておりますが、その間に会員の高齢化や訃報も顕著であります。そうした現状を踏まえて、会を一旦解散とし同好会の形で継続してゆく事にいたしました。詳しくは該当ページをご一読くださいませ。























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