明美指圧はりきゅう室の健康歳時記

季節の変化を身心で感じていますか?

少陽の脉

2017-02-04 21:14:57 | 学問

立春を迎え、ガラス越しの日射しは、

とても暑く感じるようになりました。

今年も河津桜をいただき、玄関に飾りました♪

『難経』という古典に、

冬至から初めての甲子から60日間、

少陽の脉になると書いてあります。

今年は、来週の2月6日ですが、

少陽の脉とは、

今までの陰の脉に陽の脉が少し入ってくるということ。

まだ寒い日もあれば、暖かい日もあります。

その日によって、身体も順応しているのですね。

生活も変化の多い季節です。

余裕をもって毎日を過ごしたいものですね。


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美容鍼灸

2017-01-24 21:18:48 | 学問

22日に「はりの美容効果について」という題で、

学会の講習会がありました。

美容鍼灸というと、

顔面に鍼をするだけだと、

勝手に思い込んで受講しましたが、

講師の先生が、文献では顔面以外のツボも使っているとのこと。

今回はあえて、顔面のみ刺鍼して検証され、

確かにリフトアップ、たるみ、むくみ、乾燥肌などに、

効果があった旨、発表されていました。

私は、美容鍼としては施術していませんが、

全身治療を行った後に、

全身、または顔面の皮膚の色調が、

血色が良く、透明感が出ることは実感しています。

顔だけでなく、全身を整えることで、

身体に活力がでて、

結果的に美容効果も出るものと思います。

今回の講習は、大変参考になりました。(^-^)


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雨の風

2014-05-13 22:38:29 | 学問

11日の日曜日、静岡脉診医学研究会の例会で、

黄帝内経 霊枢、本輸篇の講義がありました。

経絡治療では欠かせない、

五行穴(肘、膝より先にある主要なツボ)などについて

書かれていますが、

最後の章に、

は絡脈・諸榮・大経分肉の間に取り、甚だしき者は深くこれを取り、間なる者は浅くこれを取る。は諸腧・孫絡・肌肉皮膚の上に取る。は諸合に取り、余は春法の如しは諸井・諸腧の分に取り、深くしてこれを留めんと欲す。此れ四時の序、気の処る所、病の舍る所、蔵の宜しき所なり。

とありますように、季節によって病の深さが違い、

鍼を刺す深さを変えることが書かれています。

今、立夏が過ぎて、脉も浮いてきていますので、

自然の流れに沿った治療を心がけてまいります。

その帰り道、八木会長が、

「明日は雨だな。」と、ぽつりとおっしゃいましたので、

私が「なぜ分かるのですか?」とお聞きしましたら、

風が湿っているし、物音が違うと・・

まだ雨空でもなく、先生は視力が無いですので、

肌で感じるのだなと。

私たちは、だんだん自然の変化に疎くなってしまいましたが、

本来ある五感を鍛えられればと思います。(^_^)


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AZP理論にガッテン!

2014-02-07 20:46:13 | 学問

2月2日の日曜日、

所属する公益社団法人 静岡県鍼灸マッサージ師会の、

創立90周年記念の式典の前に、記念講演がありました。

西村久代先生により、

「寝たきりにしない関節リラクゼーションテクニック」

という題でした。

先生のテンポよく、わかりやすい解説に引き込まれていきました。

私はAZP(Anatomic Zero Position)理論という言葉を、

初めて聞きました。

ゼロポジション、解剖学的肢位の姿勢にすることで、

関節拘縮の改善。血行、循環の改善。疼痛の緩和など、

数えきれないほどの効果が見込めるとのことで、

実技を交えながら、教えてくださいました。

ここで、以前から合氣道で教えていただいた、

氣のテストのように、ゼロポジションの姿勢が強い状態とわかり、

また、坐禅をすると肩こりが治り、体調が良くなることも、

無意識にゼロポジションになり、

筋肉に負担をかけない姿勢になっていたのでは?

と合点がいきました。

寝たきりの方以外でも、応用ができそうなので、

早速自分の身体で試しながら、取り入れていこうと思います。

ユーモア溢れる先生で、あっという間の90分でした♪


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九鍼十二原篇 ⑦完

2013-10-15 20:23:20 | 学問

10月13日で、九鍼十二原篇の講義が終わりました。

今回はこの篇の重要な部分が書かれていました。

五蔵に六府あり。六府に十二原あり。十二原は四関に出で、四関は五蔵を主治す。五蔵に疾あれば、当にこれを十二原に取るべし。十二原なる者は、五蔵の三百六十五節に気味を稟くるゆえんなり。五蔵に疾あるや、応は十二原に出で、而して原に各おの出づる所あり、明らかに其の原を知り、其の応を睹れば、而ち五蔵の害を知る。

陽中の少陰、肺なり。其の原は太淵に出づ。太淵二。陽中の太陽、心なり。其の原は大陵に出づ。大陵二。陰中の少陽、肝なり。其の原は太衝に出づ。太衝二。陰中の至陰、脾なり。其の原は太白に出づ。太白二。陰中の太陰、腎なり。其の原は太谿に出づ。太谿二。膏の原、鳩尾に出づ。鳩尾一。肓の原、脖?に出づ。脖?一。

いよいよ十二原の経穴名が出てきました。

鍼灸師にはおなじみのツボです。

太淵、大陵、太衝、太白、太谿は左右にある為、各二穴。

鳩尾、脖?は、胸腹部の正中にある為、各々一穴。合計十二穴

脖?(ぼつおう)は、氣海のことのようです。

凡そ此の十二原なる者は、五蔵六府の疾あるを主治する者なり。

脹は三陽に取り、?泄は三陰に取る。

今夫れ五蔵の疾あるや、譬うれば猶お刺のごときなり、猶お汚れのごときなり、猶お結ぼれのごときなり、猶お閉ずるがごときなり。刺すこと久しと雖も、猶お抜くべきなり。汚るること久しと雖も、猶お雪ぐべきなり。結ぼるること久しと雖も、猶お解くべきなり。閉ずること久しと雖も、猶お決するべきなり。或るひと久疾の取るべからざる者を言うは、其の説に非ざるなり。夫れ善く鍼を用いる者は、其の疾を取るや、猶お刺を抜くがごときなり、猶お汚れを雪ぐがごときなり、猶お結ぼれを解くがごときなり、猶お閉ずるを決するがごときなり。疾久しと雖も、猶お畢わるべきなり。治するべからずと言う者は、未だ其の術を得ざるなり。

長く患っている病でも、治せないということはない。と言っています。

治せないのは、技術がまだ未熟だからだ!と。

とても耳が痛い文章です。

諸熱を刺す者は、手を以て湯を探るが如くし、寒清を刺す者は、人の行くを欲せざるが如くす。陰に陽疾ある者は、これを下陵三里に取り、正しく往きて殆うきことなく、気下れば乃ち止め、下らざれば復た始むるなり。疾高くして内なる者は、これを陰の陵泉に取り、疾高くして外なる者は、これを陽の陵泉に取るなり。

最後の段は、臨床時には、必ず頭の隅に入れておきたい言葉です。

熱の病は、「手を以て湯を探るが如く」・・・

寒の病は、「人の行くを欲せざるが如く」・・・

譬えがとてもわかりやすく、何千年経っても人間は同じなのだな。と、

時代の差を感じさせませんね。

足の三里、陰陵泉、陽陵泉の使い方も書かれていて、

今後の臨床にとても役立ちそうです。

「霊枢」には、まだあと80篇ありますので、

講義は終わりましたが、この後の篇も興味が湧いてきました。

自分でも読んでいきたいと思います。


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