ヒキガエル

決して物事は
思うようにはいかないのだ

ダメダメな毎日である
ダメダメな感じを
なんとか平常心に押し込もうとして
失敗する

今わたしはとってもふてくされていて
誰かの何かのせいにしたいのに
結局自分に返ってくる
それが顔に表れている

鏡なんて見なくてもわかる
ヒキガエルの顔を
左右にねじるようにひっぱり
さらに頭と顎を上と下から
押さえつけたかのような
仏頂面をしている

仏頂面って何だろう
仏頂さんの面？

ヒキガエルにも失礼だったか
けっこうかわいい顔しているのにね

あ
ジャバザハットか

＊＊＊

さてと
月でも眺めてみるか

明日は自分のご機嫌が
治っていますように

自分のご機嫌のせいで
今日のように
人を傷つけたりしませんように

ジャバザハットになりませんように

ヒキガエル
飼ってみたいな

ただそれだけさ

帰るなと言われると帰りたくなる
それが実家というもの

滅多に帰らないけれど
帰るたび違う花が咲いているから

＊＊＊

今日もミラーボーラ―
新曲どれもすき
何度も何度も聴く

ミラーボールズの音楽ビデオ2です。『涙のわけは』

ほやの歌

なんて気持ちのよい風でしょう
ここ数日ノンエアコン

窓を開けると
外の世界とつながって暮らしている実感がわく

窓を開けて心地よいのは
何もわたしばかりではなく
窓を開けて自分の生活音を公開している人たちの多いこと

心地よい風を受けて
大好きな音楽を聴いていると
なにやら大きな歌声が
窓から飛び込んでくる
音楽のボリュームを絞って戸外からの声に耳を澄ます
オーネスティ～
と
堂々たる歌唱
ときどき途切れては
また奮い立ち熱唱する顔も知らない住人さん
よい休日でありますように

＊＊＊

あっという間に
9月が終わっていく
どんな１０月になるんだろう
１０月は何ができるんだろう
ひと晩明けたら考えよう

LIFE

永遠のラブを誓え

新しく出会った
新しい演奏たちを
夢中で聴く
夢中になると
モヤモヤしていたことが
吹き飛んでとてもいい

ドキドキわくわくする

ひとつひとつまた
好きになる作業を繰り返している

やっぱり好き

ミラーボールズの音楽ビデオ4 『ビターなバター』

燃えろ火の玉

今日も休日恒例
配信ライブのアーカイブをたっぷりゆっくり

虫の音とともに
聴く

いい時間だな

でもやっぱり
ギターがなり始めるのを
わくわくして観てる
あの感じが
味わいたい
行き慣れたお店で

＊＊＊

久しぶりに
昼間
ドラッグストアに行ったら
あんまりにもいろいろな種類のマスクが
どどんとたっぷり売っていて

いつの間にこんなに
流通していたんでしょ
と
思ってみたり
まだまだマスクと共に
生活する日々が続くんだな
と
思ってみたり

＊＊＊

ついに
柿まで並び始めたよ
スーパー
秋秋秋秋だ

秋の味覚が大きくプリントされた
ハンカチを見かけた
手に取って
おいてきたけれど
明日
やっぱり買いに行こう
ハンカチも
季節感重視で
アイス柄の水色のハンカチは
来年までおあずけで

＊＊＊

ちょっとしたことが
とてもうれしく

ちょっとしたことに
絶望する

ひょっとして
ちょっとしていないのかも

ありがとうありがとう

ドラセナ マジナータ

キミとは
なかなか
打ち解けられない
キミのペースがわからない
どうして欲しいかわからない
尖った葉はちょっと苦手
でも元気でいてほしい

植物が順調に育っていると
私こんなに幸せでいいのかな
こんな幸せも長くは続かないんじゃないのかな
と不安になる

植物が元気ないと
自分の無力さを感じて打ちのめされる

植木鉢に水をさすたび

あんただって
のどが乾いたら水を飲むでしょ
なんで同じように
水をあげられないの

って口癖のように言っていた
義母を思い出す

月やら星やら

月も星の一味なのに
なぜ別物に思うのか
それは
親近感
だって月なら行けそうな気がするもん
ちょっとふらっと
行ってみたい気がするし
友達が
先週月に行ってきたよって言っても
ふうんって
聴けそうな気がする

それに比べて
星々の遠いこと
星々のむずかしいこと
星々のはかないこと
星々のそっけないこと

でも確かに
ここから見ていると
うたっているように見える
歌が聞こえてきそうに見える

そして
私もその井戸から汲まれた水を
必要としている
名もなき星のひとつ