蚊

頭の奥がつーんとするくらい
ねむいんですもう一日中

いろいろ思うこともある

昨日も月がきれいだったし
おいしい果物も食べられたりするから
暮らしに不満があるわけではないけれど

解放されたい

この眠気から
この迷いから
このあせりから
このどろどろねちねちした思考回路から
このうれしいものや愛おしいものや美しいものから
この重力から

それは簡単なことで
ひとときうっとりと
音楽に浸ることができればいいだけなのに
それがなかなかできません
余計なことを考えちゃって

ライブに行けばいいってものでも
ないのだ残念ながら

というわけで
明日は行かない
あさってはどうする？

＊＊＊

少し涼しくなったからか
蚊の猛攻が始まった
立派な体格の
粋なシマシマのあいつ
叩くとたいてい
赤い血がはみ出す
あ
それわたしの
と思う

まんまる

月がまんまるでした
明るく
くっきり
きっぱり

見とれて歩いていたら
駐車場で迷子になり
自分がどこにいるのか
どこに車を停めたのか
さっぱりわからなく
なりました

まあいつものことです

＊＊＊

イベントやライブのあとで
アンケートや感想を書いて提出するシステム
得意ではないのですぐにあきらめて
渡された紙を持って帰ってきてしまうのだけれど

家に帰ってきて少しすると
あ
書きたいことあった
伝えたいことあった
と後悔することがあります

ああ
言いたいことあったのに
って
今日も思っています
悶々としています

言いたいことは
できれば言いたい
その時に

＊＊＊

朝も昼も夜も眠い
慢性なまけもの病だ
間違えてもういちど
みんなで日曜を繰り返さないか

泣く

学生のころ
10日間くらい多分北海道か東北あたりを
行き当たりばったりの適当なひとり旅をしていて
さて明日帰ろうという気分になったとき
なんだか急に涙が出てきて止まらなくなった
しかたがないので
ひと気のない道端に腰をおろして
なんてことの無い景色を見ながら
理由があるわけでもなく
けれども誰に遠慮するでもなく
おいおい泣いていた
多分漠然とさみしかったんだと思う
そしたらどこかから犬がやってきて
ピタッとわたしに体を寄せて前を向いて
じっとすわっている
初めてお会いする犬だっていうのに
その横顔を見ているだけで
あったかさと慈しみをとてもはっきりと感じた
今わたしと一緒にいてくれるんだと伝わってきた
どうしたのとか大丈夫とか
泣くなよとか泣いていいよとか
理由を言ってとか話きこうかとか
そんな人間みたいな不器用なことは一切言わず
ただ一緒にいて
でも気持ちだけ伝わってくる
すごいな犬って

＊＊＊

歌を聴いているとうるっとくることはあるけれど
ちょっと恥ずかしいので
誰にもばれないように一生懸命ひっこめる努力をする

恥ずかしいけれど正直に言うと
抗うこともできず涙も鼻水も垂れ流しで
号泣してしまったことが一度だけある
磔磔でゆーきゃんが不可思議Wonderboyの
銀河鉄道の夜をカバーしたとき
やっぱり明確な理由はわからないのだけれど
何かに共鳴してしまって
頭の中でいろいろな感情があちこちに結び付けられちゃった感じ
うっかり目を閉じて聴いちゃったのもいけなかったんだ

それ以来ゆーきゃんのこの歌は聴いていないので
この反応のその後の検証は進んでいません

ゆーきゃん元気かな
元気に違いない

ひりひり

ここのところ
自分があまりライブを楽しめない体質に
なっちゃったんじゃないかと
うろたえて
少しライブ鑑賞から足が遠のいていましたが

今日は
大丈夫だった

数十分の演奏でも
にぎやかなイベントの一部でも
ちゃんとのめりこんで聴ける

やっぱり演者さんが楽しそうだと
わたしも楽しいし
演者さんが集中していると
わたしも集中できるのだ

お互い生身の人間なので
いつもバチっと波長が合うとは限りませんが

だからこそ
やっぱりやめられない

明日も勇気を出して
予約したから
勇気を出して行く

＊＊＊

この夏は比呂美さんの声を聴いていないっていうのを
たいそう不服に思っていましたが
おとといラジオの生放送で聴くことができて
やっぱりすてきだった
やっぱり大好きだった

10月の講演会と対談（平田俊子さんと！）
行っちゃおうかなあ
兵庫だけど日曜だし

＊＊＊

こともあろうに
双葉双一原マスミのツーマンなんて
情報を見た瞬間に
自動的に予約をしそうになってしまいますが

しかし濃いこの組み合わせ
自分を見失う
心の平穏をどこに求めたらいいのか
感覚がくいっとねじれて
もうひとねじれしてしまいそうな
ぜひともそんな経験をしてみたいような
見てはいけないもののような

世の中には恐ろしいことを考える
人がいるものだ

怖いもの見たさにもちろん行きたいが
平日だ

＊＊＊

今日は真昼間
遮るもののない炎天下
延々と迷子になりました
汗をかき
日差しにつきさされ
どどっと
体力が奪われました
まだ少し顔がひりひりしますが
無事目的を果たし
無事帰還しているからよしとします

あしたからがんばります
たぶん

お父さんはえらい

明日帰るねと父に電話したら
お父さんはとにかくもう何もやる気が出ない
暑くて暑くてごはんをつくるのも畑をするのも
とにかく何にもやる気が出ない
と訴えられる

いいんじゃないの
涼しくなったらまた俄然
やる気が出ちゃうんじゃないの
と言ってみる

いや
暑くったって
やる気がある人なら
ほんとは何だってできるはずなのに
とにかくなんにもしたくない
勉強だってできるはずなのに
なんにもしてない
畑だって庭だって草ぼうぼうだ
もういやになっちゃった
と言い返される

うーんでもさ
お父さんなんてその歳で初めて
そんなこと言ってるけど
わたしなんて既にこの歳でもうそんな感じだよ
もうなんにもしたくないし
できる限りぐうたらしてたいし
やる気なんてどこに行っちゃったかわからない
だからお父さんはえらいよ
今までぐうたらしなかったんだから
お父さんはえらいと思う
と言ってみた

言ってみたはいいけど
何の慰めにもなってないな
ただほんとのことだ

＊＊＊

明日は車で帰るのをやめて
新幹線にしちゃったから
もう少し夜ふかししようと思う
新幹線で寝るもん