あのころのまま

知ってる
明日の晴れ豆
楽しそうだなあってこと
でも
平日はやめとこうねえ
無理するのは

＊＊＊

学生のころ
征矢泰子さんという京都の方の書かれる詩を
好きだったことが忘れられず

先日
どうしてもまた読みたくなって
現代詩文庫を買いましたら

ずっと
「まさやたいこ」さんだと思って
慕っていたのに
「そややすこ」さんと
ふりがながふってあって

恥ずかしくなりました

そして
紹介のところに
1992年11月28日突然、自らの命を断った
なんて
書かれていたました

知らなければよかった
知らなければ

私の中の
「まさやたいこ」さんは
あのころのまま
いまも静かに花をみつめて
物語や詩を書いているのに

私は
立ち戻る場所があると信じて
平気でいられたのに

作品を遺書のように
読み直してしまうのは嫌なので

少しの間
本は閉じたままに

＊＊＊

毎朝
筑波山を眺めながら
仕事に行きます

最近は
特に意識して眺めます

お父さんかお母さんか
友達のごきげんを
うかがうように

冬は空がきれいです