赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

国民連合政府構想の実態 コラム(114)

2016-01-08 00:00:00 | 政治見解



コラム(114):国民連合政府構想の実態


共産党は、SEALDsを前面に押し出すことによって野党勢力を結集させた経緯から、昨年の国会終了後、「国民連合政府」構想を打ち出しました。他の野党も同調できる政策として、「安保法制廃止の議決」と「集団的自衛権行使容認の閣議決定を撤回」だけを提示して、選挙協力を呼びかけました。


偽装する共産党

共産党中央はソフト路線に偽装するため共産党色を隠すことに躍起になっています。

1月4日、天皇陛下を迎えての通常国会開会式に、従来、天皇制打倒の立場から欠席していた志位氏ら幹部議員が初めて出席しました。これには、大多数の国民が、共産党がいままで 通常国会の開会式に出ていなかったことを初めて知って驚いたようです。

年明けの『しんぶん赤旗』に国民連合政府構想が大きく取り上げられています。ここでは、共産党のダミー団体【※1】を全面に列記して、「安保法制は憲法違反」と叫ぶ市民団体がたくさん存在するかのように偽装しています。

【※1】SEALDs、ティーンズ・ソウル、ママの会、学者の会、立憲デモクラシーの会、多くの憲法学者、歴代の元内閣法制局長官、元最高裁長官と判事、日本弁護士連合会など・・・


なり振り構わぬ共産党員

埼玉県春日部市の市立豊春中学校の男性教諭が、昨年の9月に、共産党機関紙「赤旗」のコピーと70年談話を批判する文書を学校内で生徒たちに配布し、さらに12月にはマイナンバー制度を批判する文書を配布しました。

教育現場に特定の思想を持ちこんでいることは重大な犯罪行為です。教師ではなく共産党員として中学生を洗脳しようとした行為は厳しく糾弾されねばなりません。

この問題が報道として明るみに出たのは、埼玉県知事の上田氏がしっかりした考えを持った人だからです。他の都道府県でも同様のことが生じていますが、あまり問題にされていないようです。筆者の元には「全国の学校や教育委員会に寄せられた苦情だけでも700件近くある」との情報が寄せられています。


国民連合政府の実態

共産党は本気で政権を取るつもりのようです。国民連合政府の本当の目的は、安保法制の廃案化を目指すだけではありません。目的の一つに「天皇の国事行為の骨抜き」があります。天皇の国事行為は内閣の助言と承認を要するので、内閣の承認を与えないようにしたいと考えています。

なぜなら、共産党にとって天皇制は日本革命のための障壁と思っているので、天皇制を無効にすることばかり考えているのです。


革命政権が樹立されると

「共産主義」が過去の文明実験で失敗だったことが証明されているにもかかわらず、日本共産党は、革命を起すことができれば自分たちは特権階級になれると本気で思っています。

中国の国情を見てわかるように、特権階級になった彼らは暴力と搾取を繰り返し、国民を徹底した管理下に置きます。そこにあるのは嫉妬と怨嗟ばかりです。嫉妬社会ほど人間性を貶める社会はありません。

いまの中国がそのまま日本になることを想像すれば全て理解できると思います。


私たちは国民連合政府構想に決して惑わされてはなりません。いかに共産党が綺麗事を並べても本当はまったく違う現実が待っているのです。

私たちが目指すのは、豊かな感性や、美しい日本の文化や伝統を大切する国作りです。その理想に向かい、今年もたゆまぬ努力を重ねていきたいと思っています。



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