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【会津野】書籍「土と内臓」

2017年04月27日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

「土と内臓」(デイビット・モントゴメリー、アン・ビクレー共著、片岡夏実訳)をやっと読み終わりました。

この書籍は、「本の雑誌(2017年3月号)」にて椎名誠氏の書評を読み、興味を覚えたことがきっかけで読んだものです。

読みはじめから、「これはすごい!」と感動しきりの文章が続き、食べ物への考え方、健康への考え方を大きく変える視点が満載です。

私にとっての農業は、高校時代に勉強した肥料の3要素である窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)くらいの知識しかありませんでした。これらの栄養を化学肥料として与えても、少量の肥料として必要な鉄(Fe)やマグネシウム(Mg)などの補給がないと希釈化して、結果的に栄養が少ない野菜に年々変化していることが書かれていたり、病原菌を駆除するために用いる抗生物質は、多くの良性の微生物までも駆除してしまっていることなどが詳しく述べられています。

作物についての結論は、良性の微生物は、作物に対する栄養源を創出するものだから、微生物が必要とする栄養である有機物をしっかりと土に与えることが重要ということです。

ところで、この本の驚きは、この内容と人体を比較して述べているところです。

身体が必要とするエネルギーを得るための臓器のうち、特に胃、小腸、大腸について詳しくその働きを説明し、エネルギー源となる食べ物のうち炭水化物やたんぱく質、脂質、繊維質などが、どの臓器でどのように消化や吸収が行われるをも詳しく述べられます。

そのうえで、良性の微生物が大腸に多く住んでおり、その微生物が元気に活動し、悪性の細菌などの動きを上回ると、我々に健康をもたらすことを導きます。

ここでの結論は、大腸の微生物が必要とする作物を、しっかりと摂る食事を心がけることです。

両結論から、作物を育てるのも、身体を健康に維持するのも、良性の微生物たちにしっかりと栄養を与えることが必要だということがわかります。

土も身体も、抗生物質や化学肥料・化学食品に頼らず、有機物・複合糖質(繊維質)をしっかりと与える・食べることなのですね。

なんだか、有機農業の本質を知った気分になりました。

今日も素敵な一日を過ごしましょう。

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