会津の旅人宿 地域との交流・旅人との交流が盛んな【会津野】宿主ブログ

地域の話題、旅人のホットな話題、季節のおいしい食べ物の話題など、会津へ旅する人々への話題中心の宿主ブログです。

【会津野】歴史に学ぶ社会の共通点と行動規範の変化

2015年06月30日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

どんよりと曇った梅雨っぽい朝の会津野は、気温17℃です。どんぐりの実のあかちゃんが育ちはじめました。秋には、たくさんのどんぐりが落ちてきます。

昭和13年の近衛内閣時代、「国家総動員法」が議会に提出されました。戊辰戦争の起こった1868年に明治政府の基本方針として出された「五箇条の御誓文」から70年目にあたる昭和13年は、後に日中戦争と呼ばれる支那事変が始まっていました。この頃は、陸軍の力が大きくなっていたものの、まだ議会の力で暴走が防がれ、青年将校たちにとって上から抑えられる不満が膨らんでいる頃でした。

今年2015年は、1945年の太平洋戦争集結により、戦後の新たな枠組みへと移行して70年です。安全保障関連法案が提出され、首相擁護派である自民党青年局長が暴走し処分を受けるということが起きました。

半藤一利著「昭和史」を読むと、1868年を起点とする社会の動きと、1945年を起点とする社会の動きに、共通点を感じることがとても多く存在します。まったくシンクロするとは言えませんが、この77年でリセットした動きを考えると、2020年の東京オリンピック前後から、新たな社会へと突入すると思えないでもないですね。

日本の観光関連産業がインバウンドで生きていくという流れは、その先取りのような気もします。【会津野】airbnb(エアービーアンドビー)ではじめてのゲストを受けてみましたでは、外国の予約サイトで日本にはない概念の宿泊受け入れに挑戦してみましたが、利用なさる外国人の方が多くビックリしています。この仕組みは、今までの予約を契約(契約は概念上、売り手が承諾した場合に成立するもの)という概念でとらえる施設提供者対利用者という位置づけではなく、友達同志の約束というゆるい対等な関係性にして、それを守らない人物はSNSなどで友達をなくすというようなことにつながるような仕組みです。人としての行動規範を自然に求めることは、とても素晴らしいと感じています。

今日も素敵な1日を過ごしましょう。

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【会津野】フクシマの子どもたちの芽を育てるよろこび

2015年06月29日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

雲はあるものの、梅雨の晴れ間から太陽の光が注ぐ会津野は気温17℃、すがすがしい朝です。

この畑、毎年少しづつ石やゴミを取り除きながら開墾しています。夏を前に、とうもろこしの種を蒔きました。夏真っ盛りの時期よりは遅れるものの、9月の端境期に楽しめるかなとの想いを込めて、育てていきます。

昨日は、郡山へ行ってきました。原発事故により全村避難となっている飯舘村の子どもたちを招いて行う教育事業の準備会合です。社会貢献としての子ども向け事業を形にしていくことに、よろこびを覚える今日この頃。だいぶ原発事故が風化してきてる感がありますが、これからのフクシマを担っていく子どもたちの視野を広める目的に向かって事業を進める仲間たちは、とてもキラキラしています。

子どもたちの芽を育てることは、とうもろこしを育てるよりも難しいですが、大事に目をかけ続けながら、立派なフクシマを担うヒトに育てるよう、努力をしたいと思います。

今日も素敵な1日を過ごしましょう。

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【会津野】バグダッドカフェ

2015年06月28日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

昨日のエントリー「国道66号線」の途中には、モハベ砂漠があります。そこには、うらぶれたカフェ「バグダッドカフェ」があります。1989年に公開された映画「バグダッドカフェ」は、アメリカでのツーリング模様のある名画として知られ、私もずいぶん前ですが、楽しく映画鑑賞をしました。

同じ福島県内にある宿屋さんの女将さんと、「あの映画に出てくるカフェのような店を開いてみたいよね」と、かつて盛り上がったことも思い出しました。

旅人心をくすぐる映画ですよ。

今日も素敵な1日を過ごしましょう。

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【会津野】国道66号線

2015年06月27日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

昨日、東北南部が梅雨入りとなりました。今朝はジメジメとしたくもり空、22℃の少し気温の高い朝です。

会津名産「身不知柿」(みしらずがき)の実が、はっきりとした形をつけるようになってきました。今年はたくさんの実がついており、このままいけば豊作となりそうです。

アメリカにルート66という道があります。この道は、ロードムービーの題材とされたり、小説の舞台にされたりと、旅というポップカルチャーの代表格と呼ばれる道です。

先般、日本の観光庁が行っている広域観光周遊ルート形成促進事業に認定されたルート選定計画が発表されました。

東北地方は、「日本の奥の院・東北探訪ルート “Exploration to the Deep North of Japan”」が認定されました。

概要は、上の内容です。

日本の国道番号のうち、66号線は欠番になっており存在していません。日本を旅する方へのモデルコースとなるよう、アメリカの国道66号線のような、はっきりとしたルート提示に結び付けられれば、それから波及するポップカルチャーなど、新たな文化創生へのきっかけにならないだろうかと思う今日この頃。じっくりと計画を練って、この計画を進める東北観光推進機構に手紙でも書いてみようかな。

昨日のエントリーで記した「人口ボーナス」後の豊かな旅の時間を過ごす「台湾・香港」からの個人旅行が、計画された観光ルートのターゲットですので、「國道66路線」計画の方が良いかな。

ちなみに、旅人(高橋歩)が書いた「Don't Stop」という本でルート66を旅した様子が綴られています。映画化もされ、DVDが発売されています。

今日も素敵な1日を過ごしましょう。

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【会津野】人口ボーナスからインバウンド観光を考えてみる

2015年06月26日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

どんよりと曇った20℃の会津野です。

今日は、「人口ボーナス」を考えてみましょう。

人口ボーナスとは、15歳から64歳までの生産年齢人口が増え、15歳未満および65歳以上の従属人口が現象した状態を言います。この状態の国は、豊かな労働力にあふれ社会福祉コストも低く、大きな社会的発展が望めると言われ、日本の人口ボーナス期は、1955年頃から1990年頃まででした。戦後復興期からバブル崩壊までの高度成長期とピッタリと重なります。

人口ボーナス期にある国々は、生活を豊かにする家電製品などのモノが良く売れるとされ、日本の製造業などはマーケティングにこのデータを活かしています。

我々のような宿泊サービス業は、日々の生活が豊かになり、次に向かう消費の対象です。近年のインバウンドで大きな比重を占める中国、香港、台湾、韓国を考えると、中国・台湾の人口ボーナス終了期は2015年(つまり今年)、香港・韓国はいずれも2010年頃に終了期を迎えています。人口ボーナス終了とともに、波がやってくると予測出来そうです。

今年、人口ボーナス期を終える国は、中国・台湾の他に、タイ・アラブ首長国連邦・シンガポール・チリの6ケ国。タイ・シンガポールから旅人は距離的に近いせいか増加していると感じますが、アラブ首長国連邦・チリからの旅人は実感がないのが現実です。

5年後の2020年には、ブラジル・フィンランドが人口ボーナス期の終了を迎えます。そして10年後の2015年は、トルコ・インドネシア・コロンビアです。

先日、ホテルオークラがトルコへ進出するニュースがありました。トルコは親日性の高い国としても知られますので、この人口ボーナス終了を迎える旅行消費の増加を先取りした動きなのかもしれません。

バブル期の日本人旅行者は、世界中のどこへ行っても、たくさんいました。直行便での来日ができないほど遠い国々の方々が来日するかはわかりませんが、アラブ首長国連邦やトルコ・インドネシアなどの直行便就航可能な国は、興味深くウォッチしていきたいものです。

さあ、いつ旅立とうか。なんだか私の方が旅がしたくなってきてしまいました。

今日も素敵な1日を過ごしましょう。

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