脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

取りまとめて右脳訓練―食べる

2019年11月04日 | 私の右脳ライフ
食べることも脳を活性化します。空腹を満たすために単に食べるのではなく、楽しみが加味されると、さらに前頭葉が喜びます。
須走口からふじあざみラインで20分くらい走ると、富士山須走口五合目に到着。そこの東富士山荘という茶店(山小屋も兼ねているようです)で自生のキノコを食べさせてくれるのです。

天候が安定していて、キノコが出るとき、営業期間内(今年は11/3まで)に行かなくては食べられません。
今年は10月30日に行きました。キノコ鍋1500円。全部自生のキノコに、ごはんも小鉢も食後の一口お饅頭もついてですから、コストパフォーマンスはいいです!

野生の地味そのものを求めてでもいいし、富士山五合目で食べるということの非日常性を求めてでもいいし、友人と旅を楽しむことそのものが目的になることだって、お店の人との再会のためだってありますね。
家でキノコ鍋を食べるときと比べてみたらわかるでしょう。食べることは脳を活性化させるという意味が。
ガスっていたので、下界の眺望はありませんでしたがカラマツの黄葉がきれいでした。
駐車場に戻っていたら、ざるを持った男性とすれ違いました。
キノコ狩り!東富士山荘に納品だそうです。「ボクたちは、根は来年のために全部残すんだよ」と教えてくれました。こんなにきれいに採れるのはプロだけですって。


たまたま届いた旅の雑誌に「箱根で豆腐を食す」という特集が組まれていましたので、前日の箱根のランチは、そこに行きました。

その記事に待たずに食べられたらラッキーと注釈がありました。本当でした。平日の小雨の中なのに、待ってる!
情報があるということは、その時点でシュミレーションができているわけです。少々待ちましたが、ちゃんと待てました。想定することも前頭葉機能。想定外に対応することも前頭葉機能です。

ひき肉を挟んだ固いお豆腐をとんかつのように揚げて卵でとじたお料理でした。
おいしかったですよ。なんだかヘルシーなのもうれしいし。
外の食事も楽しいものですが、今日は家でもちょっと興奮する出来事がありました。

急なお客さんが見えて、お茶菓子をどうしようとちょっと考え、「そうだ。いきなり団子」と思いつきました。
家にあるもので、手早くできて、ちょっと話題性があって、もちろんそれなりにおいしくて。
取り掛かる前に、今日はこのくらい考えたような気がします。

このいきなり団子は熊本の郷土料理です。実家が北九州の私には、母が手作りしてくれた懐かしいお菓子です。
昨日サツマイモを掘り上げました。中くらいのが一つ、もう少し小さいのが二つ、指くらいのが二つ。つまりとっても貴重なサツマイモとアピールしました。

お芋の色がきれいでした。味はそれなりにおいしかった(ことにしよう)。

今日、私の誕生日でした!
朝、次男一家から一人一人のメッセージが届き、友人たちからもお祝いの言葉をいただきました。今パリにいる長男からはお花カードと虹の写真。夫は夕食の申し出。十分満足していました。


夕方、「自称」四男といって慕ってくれるS住建のS木T二さんがピンポ~ン。
何の御用かと思ったら、ほんとに思いがけないプレゼントを持ってきてくれました!

かわいいチョコレートケーキ。マカロンもバームクーヘンもおいしそう。果物たちもおいしそう。

一応電気を消して、ハッピーバースデイを歌ってもらって(自分でも歌ったけど)、皆でケーキを分けていただいて無事に誕生日セレモニーは終了しました。
贈り主のおすすめにより、お祝いプレートは全部私がいただきました!
ほんとにありがとうございました。
思いがけないバースデーケーキの到着でちょっと忘れられない誕生日になりました…

今年の誕生日は一気にブログを6本書きました。
小鳥がえさ場にたくさん来るようになったので動画を撮りました。
IMG 9121
小鳥はエサがあるとうれしい?かもしれないけれど、今日書いたような喜びは感じられるはずがありません。前頭葉がないからです。



取りまとめて右脳訓練ー訪れる③河津のお寺

2019年11月04日 | 私の右脳ライフ

河津町に「禅の湯」という宿があります。かなり前から親しくさせていただいて、友人が来るとよく行きます。何しろ自家源泉かけ流し、岩盤浴、ヘルシーな手作りの食事があって、日帰り入浴もできるしもちろんお泊り可。料金はリーズナブル!
ここはもともと天城山慈眼院という曹洞宗のお寺に付属したいわば宿坊。

そのお寺の御朱印帳の印作成にちょこっとかかわりました。
河津の駅から七滝の方へ入ります。古い歴史があるお寺で、古いものが大切に守られています。
ご本尊聖観世音菩薩

弘法大師像。お若くイケメン。

本堂の天井画はみごとな龍図。お世話になった旅の方が一夜にして書き上げたという賛が入っています。

ほうそうばあさん像。500年以上も前から、疱瘡(天然痘)を治してくださるという村人の信仰の対象なのです。年貢が過酷すぎると小豆袋を背負って、韮山の代官所(これが二つ前に書いた江川邸のことです)に訴えに行く途中、天城山中で転んで亡くなってしまったという悲しいお話があって、菩提を弔うために像を作ってお祀りしたら霊験を表すようになったということだそうです。素朴などこかかわいいお像でした。

禅の湯のおかみの坪井由里子さん。私は「かわいい」ほうそうばあさんにそっくりだと思います。

この由里子おかみの長年の念願だった慈眼院のお宝の御朱印。
今を時めく仏像イラストレーターの田中ひろみさんと、フリープロデューサーの西村さんと三人で禅の湯に泊めていただいたご縁で完成しちゃいました。西村さんの見事なコーディネートがあったからですが。
イラストはもちろん田中ひろみさん
書は女流書家五十川るりさん
彫りは消しゴム版画作家のこじましほさん
発案者坪井由里子さん
コーディネーター西村知子さん
応援団高槻絹子
なんと関係者全員女性!
もう一度見てください。禅の湯を訪れる方々から、ご好評だそうでうれしさ倍増です。

河津町にもう一つお寺があります。南禅寺(なぜんじ)。
平安前期の仏像があると聞いて一度は行きたいと思っていました。保存状態もいいそうだし、なぜ国宝じゃないのかも疑問でした。24体もあるそうです。

本堂横の伊豆ならんだの里 河津平安の仏像展示館 (撮影禁止。HPに見事な写真がありますのでご覧ください)

見せていただく価値が、驚くほどあります。
薬師如来坐像はとてもやさしくきれいな仏さまでした。一度は国宝指定を受けたのですが、東京国立博物館から、地元南禅寺に返されるときに「国宝は鉄筋コンクリートの建物を用意しなくてはいけない」決まりがあって、この小さなでは地元負担金が出せないということで「元国宝」の表示がされていました。
ネット検索したらなんと上にあげた田中ひろみさんのまとめがありました。とてもよくまとまってますので挙げておきます。
河津の仏像に会いに行く!
奈良時代から風待ち港として、栄えた河津。だからこそ、航路の安全を祈って仏教美術が花開いたのです。その河津港が消えてしまったのは、天変地異。地震か土砂崩れか高波か・・・
1432年の山崩れで地中に埋もれてしまった仏像たちは、110年後1541年に掘り起こされました。薬師如来、二天像などは粘土質の地質に助けられて見事な保存状態を保つことができました。朽ち果てている仏像にもまた訴えかける力があります。地域の方々が大切に守ってこられた思いが仏像をより気高くさせているのだと思いました。
フロク
河津の手前の今井浜海岸によりました。
舟戸の番屋で食事をして、同行の友人に「ほんとに海に突き出しているんですよ」と露天風呂を案内しました。
なんと、先日の台風で男女のお風呂の仕切りがきれいになくなっていました。普段見慣れない景色に、単純にびっくりしました。(男性入浴客はいませんでした)
早く修理ができるといいですね。

今井浜海岸は、ちょっと波が高くサーフィンをしている人がいました。





取りまとめて右脳訓練ー訪れる②(東山旧岸邸)

2019年11月04日 | 私の右脳ライフ
最近お知り合いになったMikeが、歴史、社会、文化いろいろなことに興味津々のタイプなのです。
一泊旅行をご一緒することになって、スケジュール作成担当として知恵を絞りました。
箱根が宿泊地でしたから、御殿場もエリア内と気づきました。
朝は一面霧の箱根でした。

みるみる晴れ渡り、絶好の行楽日和です。

さて、御殿場の東山旧岸邸

私の推理ですが、岸さんは富士山が見たかったのではないかと思います。富士山は日本の象徴ですから、日々に見て日本を大局的に見ようとしていたのではないかと思うのですが。

吉田五十八の設計。今年で50年だそうですが、とても上質な空間が広がっていました。「政治家の家」を設計の主眼に置いたという説明がありました。開口部が広く明るい新数寄屋風のお屋敷です。雨戸、網戸、ガラス戸、障子を全部引き込んであたかも額縁のような作りにするのは、吉田五十八の発案だそうです。

「岸さんといえば日米安全保障条約だね」「岸さんの功罪は」「なぜ戦犯にならずに済んだのだろう」「冬は寒いのにどうして御殿場に住んだのだろう」等々おとこ組で話が盛り上がってます。応接室は自由に座れますので、自然にこのようなテーマの話になるのでしょう。

自由に庭に出ることもできるのです。庭から眺める岸邸。

そんなに広くはありませんが、散策道があります。透明度の高い池に驚かされました。

よくよく眺めると、清水が流れ込んでいます。確認したわけではありませんが、富士の伏流水が引き込まれているのではないでしょうか?これも岸さんが御殿場を選んだ理由かもしれません。

1970年73歳の時、御殿場に転居。一応引退なのでしょうが、東名高速道路でたびたび東京に通ったとのこと。
突然私の人生とクロス!。私はこの年に結婚しました。考えると私の学生時代「安保反対!」のデモが度々あったのです。その時の首相が岸さんだった。
世代は少し違いますが、急に一緒の時代を生きた実感がわいてきました。
個人の中にも時代の歴史は刻み込まれていくものですね。
Mikeの 「いや~よかった」
この一言に思いの深さを感じました。感じていることをすべて言葉で言い表せるものではないことは、よくわかってます。


取りまとめて右脳訓練ー訪れる①(江川邸・キリンディスティラリー)

2019年11月04日 | 私の右脳ライフ
ここはどこでしょう?といいたいくらいかわいい景色ですが、車で5分くらいのところです。カフェでブランチの後、ギャラリーまで散歩していて遭遇。
このように目的なく歩いていて、心動かされるものに出会うときにも、前頭葉にとっては良い刺激になりますが、考えてみると、アンテナを立てていないと、刺激となって飛び込んでこないとも言えます。
もちろん、喜びを感じることは十人十色で構わないのですよ。
初めての友人を連れて行くという目的をもって江川邸に行きました。
400年以上、火災を免れている屋敷です。この表玄関はテレビの時代劇のシーンによくつかわれるそうで、友人はそのドラマ「JIN-仁-」を見ていたそうで大喜びしてくれました。これは想定外。
玄関へのアプローチ。何度も行っていますが、これは初めて拝見。
小屋組みも素晴らしい。
中は撮影不可ですが、案内の方が丁寧にご説明くださって、勉強になりました。
左脳の刺激も立派な刺激です!
最近はこのような形で説明を行き届かせるところが増えてきました。もちろんいい試みですが、今回のように知識が豊富なガイドさんの生の説明に勝るとはとても思えません。
ただ使えこなせないと、これもまたもったいないですね。
初めての友人ご夫婦をお連れしてこんなところも訪れました。キリンディスティラリー富士御殿場醸造所
山中湖や信州への道筋ですから、入り口表示は何度も目にはしていたのです。
高校時代の友人が遊びに来た時に、男性でも興味を持ってもらえるかと思って初めて行ってみました。結構おもしろいですよ。
ガイド付きのツアーです。その時はふんふんと納得して聞くのですが、残る知識は少なく、つまり何度行ってもそれなりに楽しいのです。
「天使の分け前」
ウイスキーなどは熟成中に、水分やアルコール分が蒸発して全体量が減ってしまいます。それを「天使の取り分」とか「天使の分け前」っていうのですが、私の記憶はいったいどなたが持って行って下さるのでしょうか(笑)
その時うれしかったら、その時感動したらいいと割り切ってます。
今回の、また新鮮にゲットした知識はグレーンウイスキーとモルトウイスキーでは発酵タンクの形が全く違うということでした。

その理由は、わかりませんでしたけど。次回、この疑問を覚えていれば教えてもらいましょう。

勉強はさておき。
教えていただいた知識は忘れても、こんなことは忘れません。


取りまとめて右脳訓練―観る②(箱根美術館)

2019年11月04日 | 私の右脳ライフ
友人夫妻を案内する箱根の旅を計画しました。
残念ながら初日は雨の予報です。室内がメインでないといけません。御殿場高原ビールと思いつきましたが、雨だと寒い!
箱根美術館に行ったのは、もう何年前のことでしょう。「古い焼き物がたくさん。お庭がきれい」という単純な感想だけを思い出しました。
「そうだ!お庭は苔庭だった!ということは雨模様の天気予報が生かせる!」こういうふうにアイディアは、思いを巡らすところから湧いてくるという側面がありますね。

霧雨の庭は、苔の美しさを最大限に引き出してくれていました。

先に述べた感想は誰の感想だったのでしょう!というほど展示物には圧倒されました。
縄文式土器があるのです。「十日町の国宝火炎式土器よりずっと安定してます」と係の方がいばっていらっしゃいました。ほんとに見事。
縄文火焔型深鉢

かわいい埴輪たち。

各時代の焼き物も厳選されたものが飾られていました。
色絵菊花紋瓜型壺 伊万里柿右衛門様式

色絵立龍田川紋皿 鍋島

褐釉瓢箪紋茶碗 仁清

第10回岡田茂吉賞 徳田八十吉 耀彩鉢 極光

古い韓国のものも中国のものもありました。かわいい釈迦三尊
青花胴紐茶碗 銘「有明」 明代末期景徳鎮

モミジにはちょっと早かったのですが、それでもほんのりと色づいて盛りを想像して心が華やぎました。




取りまとめて右脳訓練-観る①(二十世紀美術館・新版オグリ)

2019年11月04日 | 私の右脳ライフ
30年以上も前の、フィールドワークを振り返ってまとめたら、なんだか結構達成感があってブログご無沙汰でした。
「人生楽しく生きることが大切です。脳を十分に使って楽しむ。それこそ認知症予防です!」といっているわけですから、ブログお休み中も遊んでいましたよ。
遊びってやっぱり右脳ですね。
池田20世紀美術館

近くですから何度も足を運びましたが、いつも新しい感動があります。今回の特別展は高木公史。
繊細な目を見張るような鉛筆画。繊細な油絵。

等身大以上の大きさです。右端は学生時代の自画像。模索している苦しさが伝わってくるような。

常設展のダリ。

合間を縫って、スーパー歌舞伎「新版オグリ」。猿之助ではなく市川隼人が主演を務める日でしたが、隣の方が「隼人すてきねぇ~」と何度も話しかけてきました。
彼女は私の何倍も脳が活性化したでしょうね。

突然思いついた空き時間の観劇でしたから、前夜ネット予約(座席まで決められます)して、劇場入り口で発券機より入手。

スーパー歌舞伎は、楽しませようととっても工夫されていると思うのですが、がんばるほど「歌舞伎?」の思いが強くなるというジレンマを感じました。音楽や舞台装置など、斬新でした。そうするとミュージカルっぽくなってしまうのです。歌舞伎の歴史をたどってみると、あたらしい試みを繰り返しながら発展したのでしょうけれど。
開幕前に、小栗判官と照手姫の衣装を着けた人形が舞台に登場。「写真撮影をどうぞ」という、これも一つの工夫。舞台の背景に大きな鏡を配置するシーンが何度も登場しましたが、これも普通の歌舞伎には見られない工夫ですね。

開幕前ですから空席がたくさんですが、なんと満席になったのですよ。
この後友人とおいしいモンブランを食べて帰宅しました。脳もおなかも大満足。
ところが実はこの日は、台風19号接近中。帰りの新幹線は大変な混みようでした!東京ー熱海は全部立ちました、しかも満員電車並み。
それでも「半世紀ぶり」と笑える体力にまず感謝しなくてはいけませんね。

ブログ村

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