脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

北海道の旅ーやりたいことを一つずつ(神田日勝記念美術館)

2021年02月28日 | 私の右脳ライフ
北海道の旅のもうひとつの目的が「神田日勝記念美術館」への訪問でした。神田日勝というと、NHKの連続テレビ小説「なつぞら」にでてきた山田天陽のモデル!だから興味があったのかと思う方が多いかもしれません。
それが違うのです。
もう20年以上も前に「神田日勝記念美術館」のある鹿追(しかおい)町に仕事で行ったことがあります。絶筆『馬の半身画』のことだけは知っていましたから、行きたかった。でも時間が足りなくて思いを残したままだったのです。写真は入場パンフレットより。

2月17日夕方、今回の北海道の旅のメインの仕事である岩見沢市の講演を終えて、札幌経由帯広へ。
札幌に到着してみたら、構内放送が乗車予定の「釧路行きの特急おおぞら9号は釧路地方の天候不良のため運休」と繰り返しています。一瞬「あれあれどうしたものか」と思いましたが、幸いなことに帯広どまりの次便の特急とかち7号は運行するとのことで、到着時刻が1時間遅れて21:20になっただけで済みました。厳冬の北海道はさまざまなアクシデントを想定しておかないといけませんね。今回は関係してくださった皆さんがびっくりするほど、この列車の変更以外はスムーズに旅程が進みました。前の週は大雪、翌日も大荒れだったと聞くと、あまりのラッキーさに感謝の言葉しかありません。

駅から1分足らずのJRイン帯広にチェックイン。

翌朝のホテルの窓から。十勝晴れ。

帰路の帯広ランチは豚丼に決めていたのですが、なんと無料朝食が豚丼ですって。なんということ!それもお替りしたくなるほどおいしかったのです。

駅前バスターミナルから出発です。9:40発新得行き。

帯広-音更(おとふけ)町-鹿追(しかおい)町とバスが進みます。「音更にも鹿追にも行ったなあ」と目を凝らしますが、思い出せる景色はありませんでした。市街地を抜けると十勝の広い畑と防風雪林が広がります。十勝牧場への入り口「白樺並木」を車窓から。

「神田日勝記念美術館」下車。道を渡ると「神田日勝記念美術館」です。

あの馬の半身画が!
最初、入館者は私一人。ゆっくり何度も行きつ戻りつしながら作品を見ました。
まるでピカソのように作風の変遷がありました。重い暗い色調の作家と思っていましたがとんでもない。原色を多用したはじけるような作品も。
絶筆を含め、左に頭を向けた半身の馬像が三枚ありました。一枚ずつ筆致が違うのです。当然受ける印象も違います。このような感覚は生の作品に対面するからこそ生まれてくるのでしょうね。特に絶筆の馬の皮膚の質感は言葉では表現できません。なぜ上半身だけこれほど緻密に描いたのか…という疑問は当然沸きあがりましたが、生活を共にする馬への愛情や一体感が一番感じられました。

小さな団体が入館してきました。撮影は禁止されていましたから、これは入り口から撮りました。

展示されているスケッチブックや新聞への投稿記事などからは、足が地に着いたたくましい農民画家の一面と、過酷な状況の中でもどうしても作品を生み出さざるを得ないアーチストの心の声まで伝わってくるようでした。
一帯は町民ホールや道の駅など広々とした公園のようで、歩くところは除雪してありましたから、何も困りません。

次のバスは1時間20分後。私の旅はこのバスに乗って然別湖へと続きます。(その顛末は前のブログに書いています)
北海道の旅―然別湖氷上コタン 
北海道の旅ー然別湖早朝ガイドウオーク
2月19日。
18日にあこがれのアイスロッジに泊まり、19日早朝ガイドウオークも体験しました。さあ、帰らなくてはいけません。
然別湖を満喫して、10時発のバスに乗り込み帯広を目指します。乗り込んだとき申し訳ないことに乗客は一人でした。
運転手さんが鹿追町一番の景勝地扇が原で写真を撮らせてくださいました。
神田日勝記念美術館でここから描かれた風景画を見ていたので、ありがたいことでしたが、残念ながら曇り。「天気がいいと向こうは太平洋」ですって!

帯広市街に近づくにつれ道路の雪は消えていきます。そして乗客が少しずつ乗り降りします。

お菓子の六花亭本店でランチが食べられるということがWEB検索でわかりましたから、帯広駅前の二つ手前で下車。とにかくおしゃれなお店でした。

ビーフシチュー。おいしい&安い。

店内には六花亭といえば思い浮かべられる包装紙の原画が飾られていました。包装紙に使われたのは1961年からだそうです。一番最初に見たのは学生時代の北海道旅行。ホワイトチョコレートの包装が余りにもかわいくて広げてしばらくとっておいた記憶があります。
そういえばこの絵の作家、坂本直行は坂本龍馬の直系親族と説明を受けたのは、中札内(なかさつない)村に行ったときでした。やはり20年以上も前のこと…

帯広空港は穏やかなものでした。搭乗したら、早朝からの活動で睡魔に襲われ、目が覚めたらもう東京!
国立競技場ではありませんか。

そこから写真を撮るのに忙しかったこと。東京タワーは赤いから目に飛び込んできます。

東京タワーが見えたのだから、スカイツリーもと視線を変えるとありました。

次はお台場レインボーブリッジ。

羽田に着いたのは、定刻の16時過ぎ。それから接続が悪くて家に着いたのは20時半。考えたら半日前には厳冬の然別湖だったんですね。便利な世の中になったものです!
それどころか4日前に雪景色の旭川空港に着陸したのです。それから目まぐるしく動き回りましたが、気持ちは充実感にあふれてます。そして私の前頭葉も満足したと思います。

友人からのスイートピーが、玄関に春を連れてきてくれていました。


北海道の旅ー然別湖早朝ガイドウオーク 

2021年02月25日 | 私の右脳ライフ
然別湖の旅を計画しているときに、いくつかのサイトを利用しました。一番利用したのは然別湖ネーチャーセンター のホームページでした。
そのなかの「GuideWalk」に興味をそそられました。
明けゆく然別湖

「ネイチャーガイドと共に、冬の森の中を散策するプログラムです。真っ白な森の中には、不思議な自然現象や、動物たちが暮らしている跡がたくさんあります。ふっかふかの雪の上を歩きながら、のんぶり散策してみましょう」 
コロナ対策のためにスタッフがコタンの人数制限の維持などに回らなくてはいけないために、早朝6:00からのガイドウオークだけしかないこと。
早朝が一番寒いのですよね。
そのうえ、コロナの感染予防のために防寒着の貸し出しはないとのこと。
スノーシュー、未経験。
不安な条件がいくつもありましたが、やってみたい好奇心の方がはるかに大きい…

スノーシューをはかせてくださって、6:00過ぎ、まだ薄暗い中を出発。
私は高槻ですが、ネイチャーガイドは高附さんとおっしゃる方でした。
美深町出身といわれるので、「行ったことあります!」というと「美深を知ってる人にはまず会ったことがない」で盛り上がりました。
「どちらから?」
「伊豆から旭川、岩見沢、帯広からバスで来ました。旭川は駅前じゃない方のイオンのすぐそば。おいしいパン屋さんがあって…」
「あ、僕そのパン屋さん知ってます。ネットで調べておいしそうだったので買いに行ったら売り切れでした」
そのパン屋さんベーカリーHIROこそ、私が伺ったA川先生の息子さんのお店!
「信念とこだわりを持ってパンを作ってます。必ずまた行ってみてくださいね」
歩きながら、もう長い間のお知り合いのような気持になりました。

参加者は私だけでしたから、一対一というぜいたくさ。申し訳なくて写真は遠慮していましたが、あまりにもみごとな倒木更新でしたから写真を撮らせていただくことにしました。

「親木が苗床になるのに30~40年かかり、この人の背丈ほどの高さになるのに20年はかかっている。そしてここまで育ったこの木もさあ何本残るか、なんですよ」
北海道知床で初めて倒木更新ということばに出会いました。その後各地で目にしたことがあります。長野県東御市湯ノ丸高原でも見たことがあります。
でも、そんなにも長い時間をかけて次代を育てていることは知りませんでした。
「まっすぐ並んでいるのは、ほとんどこうして育った木たち。風が吹いたりして倒木ができることがスタートだから、実はけっこう同じ方向に見られるものです」と教えていただくと、それまで雑然としていた森の姿が急に変わった気がしました。

もう充分な大木ですが、この木たちも最初は朽ちた親木に並んで芽吹いたのですね!
「切り株更新もあります」これは初めて見ただけでなく言葉も知りませんでした。

トドマツの見分け方を教えていただきました。
葉先が、見えるかどうかというくらいほんの少し二裂しているのでチクチクしない。確かに。

「ハクサンシャクナゲ。雪の中でも葉を落とさず、芽を育てています。ただし水分を最小限にしてこんなにくるっと巻いてしまってますね。理由はですねえ。葉があると雪が消えて春になったときにすぐに活動できる。森の中ですから、できるだけ早く光に当たるには芽吹いて葉を大きくするよりも効率がいいんでしょう」

つい先日の風で倒れた木が何本もあって、私は単純に「もったいないこと」と思ってしまってましたが、「倒れることも必要なことで、森が元気になる方法でもある。日の当たり方が変わりますから」
キツツキの仲間がアリの巣を獲った跡!

これも虫を取られて裸になっています。樹皮は大切と思っていましたが、虫が中で大発生してしまうとそれは命を縮めることらしいです。これだけ裸になっていてもスクっと立っていました。樹、虫、鳥。絶妙のバランスなんですね。

カバノアナタケ。体にいいということでブームの時は100g5000円もしたそうです。ソ連のような寒い地方ではお茶は作れないので、お茶代わりだったのではと笑っていました。

途中に足跡発見、実は前夜見つけて写真にとっておいた足跡の解説もお願いしました。
「これはキツネでしょう。きれいな四足歩行ですね」

「これはクロテン。歩き方が違うことがわかりますね」
右上部のあかりはホテル入り口なのです。足跡でなく実物を見たかった!

もうひとつの写真は、高附さんには見せませんでした。
帰宅後、夫の高槻さんに見せました。「何の足跡だと思う?」という質問に「わからないなあ。結構大きそうなものだろう。クマ?」

クマではありません。ヒトです。私の足跡です。
1時間の予定でしたが、丁寧な解説にうれしくなって質問しすぎたために、遅くなってしまいました。
高附さん、ありがとうございました。早朝ガイドウオークに挑戦してよかった、いい思い出作りになりました。
森を出て振り返ったら、絵のような風景でした。

「私」のアイスロッジに、シュラフを取りに行きました。ほんとは朝まで然別湖を独り占めするつもりでしたが、トイレがないのです。ホテルに一室が確保されていますから、いつでもお部屋を使うこともできるようになっていました。
「春になったらそのまま、湖に溶かし込めるように清潔に保っておかなくてはいけませんから」という説明がありました。
高附さんのお話では、然別湖の透明度はもともと4位だったそうですよ。最近は規制されてどこの湖もきれいになったらしいです。
アイスロッジのチェックアウトは8:30。
チェックアウトというのはシュラフを然別湖ネイチャーセンターに返すタイムリミットです。シュラフを抱えてホテルに戻っている途中の景色です。
あこがれだった氷上コタンを満喫しました。


後で判明しましたが、私が滞在した18日~19日はほんとに幸運な期間だったようで、ネイチャーセンターのブログに
「20日は朝から激しく雪が降ってます。気温が高くぼた雪が横殴りの風に乗って、顔にバシバシ当たります。向こう岸のくちびる山は当然見えない…」という記載を見つけました。(高附さんのハクサンシャクナゲの写真も掲載されていますね)
ニュースによると、この20日は大雪のために道路封鎖され、然別湖まで行けなかったそうです。実は16日も通行止め!
事前の情報収集では「たまには、運転できないほど荒れることもありますが…何とも言えませんが…普通に運転できたら問題なく飛行機の予定便に間に合います」後半をしっかり理解していたわけです。

然別湖ネイチャーセンターの住所も記念に書いておきます。
「北海道 河東郡 鹿追町 北瓜幕 無番地」
無番地なのになんとも懐の深いところでした。
北海道の旅は次回まで続きます。




北海道の旅-然別(しかりべつ)湖氷上コタン

2021年02月25日 | 私の右脳ライフ
子供たちが小さいころ、『北極のムーシカミーシカ』というお話をよく読み聞かせしました。北極の雪原と青い空。それに氷でできたイグルー(エスキモーの住居)が、本を読む私の脳にはくっきりと見えていたのです。
よくよく思い出してみると、もっとずっと昔、私がほんとうの子供だった頃『エスキモーのふたご』という童話を読んでほんの少しの挿絵から大きく北極のイメージを膨らませたことに思い至りました。だからこそ子どもに読み聞かせしながら北極が見えていたに違いありません。
つまり、氷上のイグルーは少女のころからのあこがれだった。

厳冬期の然別湖に氷上コタンが出現することを知ったのはいつのころだったでしょうか。今年40周年ということですから、ずいぶん前のことだったと思います。
2月17日の岩見沢での講演が具体的になったのは去年の秋。ベストタイミングだということに気づいてはたと膝を打ちました。
然別湖ネイチャーセンター  このサイトに何度も訪れては私の計画を着々と進めました。
帯広駅からバスに乗って1時間40分。北海道で一番高い標高(約800m)にある然別湖。地形の関係もあってマイナス30度になることもあるそうです。

この先、糠平方面は冬期通行止め。
ホテルにチェックインして、ネイチャーセンターの係の方が、今日宿泊するイグルー(ここではアイスロッジといっています)に案内してくださいました。

まず歩き方の指南。それからコタンの案内をしてくださいました。これが私の宿舎です。今年は宿泊用のアイスロッジが一棟しか作られてないことを知りました。そして私は一人で泊まりますから、考えたら今夜は然別湖上にたった一人で息をする!すごっ!

通行止めのバリケードを外してアイスロッジに入ります。

木の扉を閉めて風が入らないようにすると、係の方が言われるように寒くはないのです。寒くはないのですが氷のテーブルは融ける気配もありません。

氷柱のインテリア。

案内してくださった方から勧められて、ちょっと寝てみました。

ほんとに寝るときは、三重になった、南極でも大丈夫というシュラフを貸してくださいます。
「早くからここに持ってきたらだめですよ。ホテルに置いておいてアイスロッジに入ったらすぐ身体を入れて。暖かさには体温の働きが大きいのですから」
はい。わかりました。

この件についての実体験報告です。アイスロッジまで着て行ったダウンのコートや、一番外側のズボンは脱いで、シュラフの中の足先の向こうに詰め込みました。しばらくたってふと気が付くと、コートやズボンが冷たいのです。思いついてモソモソと引っ張り上げて、胸というか背中というかシュラフの皮に沿わせながら、体にも密着させると、コートそのものが急に暖かくなったのには驚きました。何事も教えていただき、実際にやってみて本当の生活の知恵になるのですね。
さて、夕食まで、コタンで遊びます。
氷でできたアイスバーは広い建物で入り口と出口が分かれていました。

私はホットコーヒー¥500を注文。後ろを振り向けばチャペルの祭壇のような雰囲気です。

それぞれの場所がすてきで何枚も写真を撮りました。

お部屋は2室ありました。

氷のイグルーに入って天井を眺めると。

屋外のアクテビティも。スノーモービルはちょっとやめておいて、スノーラフティングを体験。

お勉強のコーナーもありました。
アイスバブル。
湖は表面から凍っていくため、湖底から上がってくる空気が閉じ込められて幻想的なものができあがるのですって。

村内には、大切な建材も無造作に積み上げられていました。普段の修理はその辺の雪を握って、くぼんだ所に押し付けて終わりみたいです。もちろんゴム手袋必携。

それから氷上露天風呂。ほんとは混浴なので無理だと思っていましたが、お客さんが少ないので大丈夫でした(笑)もちろん私一人で露天風呂満喫です!

お風呂の建物は大きめです。
湯船につかって、然別湖名物のくちびる山(湖上に映るとくちびるに見えることからの通称。天望山)を臨みます。

隣は足湯。

だんだん暮れなずんできました。景色が青く変わっていきます。

アイスロッジにも明かりがつきました。

アイスチャペルにも。

一旦ホテルに戻って、温泉で体を温め、夕食を取ります。
ホテルに戻る道沿いの温度計はマイナス12度でした。重装備していますから、そんなに寒くはないのです。この体験も人生の役に立つと思います。マイナス12度にどう対処したらいいか、わかりましたから。

とはいえ、温泉はありがたい。濁り湯のとても濃い温泉でした。

夕食に出された。オショロコマの塩焼き。オショロコマは然別川が火山の噴火でせき止められた時、海に帰れなくなったイワナの亜種でミヤベイワナともいうそうです。

8時に消灯ですから、カンテラ下げて7時半ごろアイスロッジに。
さあ。今から然別湖に私一人です!

(翌朝参加した然別湖早朝ガイドウオークに続く)





北海道の旅ーやりたいことを一つずつ(旭川)

2021年02月23日 | 私の右脳ライフ
先週は本当に久しぶりの北海道でした。もう20年以上も前のことですが、北海道国保連合会の予防事業の一環で北海道各地での認知症予防講演会に伺いました。札幌などの大きな町はもちろん、多くの難読地名の町も含め何十回も北海道に足を運びました。
その当時、お知り合いになったA川先生。お付き合いは20数年になります。
2019年2月A川先生は亡くなられました。
さようなら A川先生
どうしても、お別れというかご挨拶がしたかったのです。用意万端準備をしてその日を待っていました。北国に行くとき一番大切なことは足元です。

十分な用意をしたにもかかわらず、なんと発達した爆弾低気圧の接近と私の北海道行きのタイミングがぴたりと一致してしまいました。
前後のフライトは欠航が決定。私の搭乗予定便は「天候調査中」。考えてみれば、出発が決まっていない状態で空港に行ったことはありません。品川に着いた時点でも、まだ決まっていませんでした。出発が決まったのは離陸予定時刻の前一時間を切ってから!(離陸が11:15.このお知らせは10:17でした)

羽田に帰る可能性も承知させられて、いよいよ出発。離陸できるかどうかはハラハラしましたが、曇り空の旭川空港着陸はスムーズなものでした。
10年ぶりの旭川駅はすっかり様変わり。雪は積もっていますが、タクシー乗り場までの歩道は、ロードヒーティングされているのか、まったく雪はありません。

タクシーの運転手さんが
「2月の旭川でこんなに暖かいのは初めて。ただね、こういう日の翌日は荒れるんだよね」と話してくれました。
「明日朝一番にJR北海道の列車運行状況を確かめなくっちゃあ。JRが止まるくらい雪が降ったら、自動車も動きませんか?」
「いや車は大丈夫だと思いますよ」などと話しているうちに到着。懐かしい。

奥様(私たちは、郁さん・きぬちゃんと呼び合ってます)から、いろいろなお話を聞きながら、記憶があいまいになっていて驚いたり、膝を打って笑ったり。その時ふっと横を見ると、まるでA先生がそこでニコニコしてくださっているような気がしました。
郁さんと電話でおしゃべりするときに、A川先生が亡くなられて1年近くまでは元気がちょっと足りないなあと感じていました。仲のいいご夫婦でしたから、それも納得です。
郁さんは油絵制作、フォークダンスサークルなど趣味を楽しむ生活ができていました。少しずつ復帰できたところにこのコロナ騒ぎ。お仲間もコロナを恐れ、欠席の方もいらっしゃるそうですが「認知症予防にもなると思って行ってますよ」
今はもう、A川先生は郁さんの胸の中にいらっしゃるようでした。
この作品のサイズがわからなくて、今ラインで尋ねました。うれしいことにすぐにお返事が。「F100号です」そして「ちらちら雪、融ける気配ありません」と気持ちを共有できるコメントが追加されています。生で会ったばかりですから、声まで聞こえるようです。郁さん、ありがとうございました!

お隣に住む息子さんご一家も、かわるがわるお顔を出してくださいました。メル友のお嫁さんMさんとは、生トークにちょっと盛り上がりすぎ(笑)

郁さんは、私が差し上げた手紙の類も私の本も全部大切にしてくださっていて、感激してしまいました。
小さな壁飾りもちゃんと飾ってくださって。

実は、あまりにもおしゃべりが過ぎて写真一枚も撮ってきませんでした。
翌日ホテルから電話で「写真を撮って送ってください」とお願いしました。
「前はやってたけど…できるかな…80歳なのよ」
「わからなかったらMさんにちょっと聞いて」と励ましたら、速攻で送られてきましたから、たぶん独力かと思います。こういうふうにちょっとした働きかけを、自分の生活を変えるきっかけにできるということは、前頭葉機能が:イキイキしている証拠でもあります。
「これからもいい写真が取れたら送ってください」とお願いしました。
駅前ホテル11階からの夜の旭川駅前。

さあ翌朝。駅裏口(南口)の様子。

みどりの窓口の方によると「函館本線西行き、札幌方面はたぶん大丈夫ですよ」
駅では、JR北海道で列車の運休は90本だと放送されていました。この函館本線でも旭川以東は運休でした。稚内方面、根室釧路方面、そして函館方面も大変な様子にもかかわらず、ここは「雪は降るでしょうけども。北海道って広いんですよ」との説明に一安心して、駅直結イオンシネマで映画を見ることに。もちろんこれはWEBでチェック済み。
年若い友人が、FBで薦めてくれていた『哀愁シンデレラ』。
見ごたえのある作品でした。ちょっと怖い。
それから、同じフロアにある食堂街で一軒のお店に惹かれました。一人鍋のお店のことは情報として知っているだけでしたから、この際体験しなくてはということで挑戦しました。

野菜は食べ放題。

まだ時間があります。旭川駅は見事に生まれ変わっていました。観光案内所に特産館が併設されています。

啄木像がありました。啄木というと函館ですが、短い滞在だった旭川はお気に入りになったそうですよ。

旭川で読まれた短歌。学生時代の友人が短歌をやっていて、つい先日「感想」を求められたので、彼女にさっそく写メールを送りました。

アイヌ文様も目につきます。

駅構内には、アイヌ資料館もありました。長く会っていない友人の顔が大きく胸に広がりました。手芸家の彼女がアイヌ文様を取り入れた手甲を見せてくれたシーンも思い出しましたよ。 

その隣には、さすが旭川という展示が。

木工作品は旭川の特産品です。ここにあった椅子は世界中で評価が確定されている作品群。まったく古さを感じさせないことに驚きました。左上のロッキングチェアは1860年オーストリア製。右下の竹製椅子は三越製で1937年!

旭川駅自体も木を多用した、安らぎを感じることのできる建物でした。

左半分:駅ホームに上がるエリアに、名前が入った板で壁が作られていました。
右上:駅のコンコースに一枚板のテーブル、全部デザインの違う木製椅子が用意されたゆったりとした休憩コーナーがありました。
右下:エレベーターも木に囲まれていました。
素敵ですね!ホームには小さな雪煙が渦巻いていました。それもまた旭川!

とくべつなフロク
不思議なことが時々起こります。
両親のお墓参りとか、親しい人の訃報に接したときとか、亡くなった人のことを話題にしたときとか…「亡くなった人と心が通じ合ったなあ」と思ったときに虹に出会うのです。もちろん必ずというわけではありませんよ。
あの日。
名残を惜しんだ後、駅前のホテルへ息子さんが送ってくださいました。部屋でメールのチェックをしていて思わず声が出てしまいました。伊豆の友人から届いていました、見事な虹の写真が!



認知症予防講演会in岩見沢

2021年02月17日 | 認知症予防講演会
今回の北海道岩見沢市での講演会は、開催にいたるまでハラハラドキドキの展開が続きました。
発達した弾丸低気圧のために、北日本と北海道厳重警戒!
北海道入りするための飛行機も軒並み欠航マークが、しかも前日から。不思議なことに予定便だけは、天候調査中という表示が続き、飛び立つかどうか不明のまま羽田空港へ行くという前代未聞の経験をしました。その間もし欠航になったら、東京に泊まり翌日のフライト(欠航の方が多かったですが)を使って、どうにかなる。1日の余裕は大切だなあ。夕方まで何をしようかなどなどケースシュミレーションに励みました。これは前頭葉訓練ですね。
そして結論としては「羽田空港に帰るかもしれない」ことを承知させられて、機内へ進みました。
これほどのスタートを切りながら、その後のスムーズな展開は信じられないほど。
出会う人ごとに「先週だったら」の言葉が聞かれました。ほんとに寒かった。大雪だった。2月の北海道をわかってもらえた。などなど。
岩見沢の様子をご紹介しましょう。札幌から旭川に向かって特急で20分程のところですが、実は北海道でも有数の豪雪地帯なのです
雪で真っ白の駅ホームのばんえい競馬像。ホテルから見た市内の様子。アーケードなのでほとんど雪がない歩道。でも脇道は氷雪。

会場の岩見沢市民会館まなみーる。入り口はきれいに除雪されているのですが、目を転ずると…
会場は大ホールが用意されていました。
受付もきちんと用意されて準備万端整えられています。
舞台も天井が高く立派なものです。奥行きはこの2倍以上もありました「B’sの公演もあったんですよ」って(笑)
でも悲しいソーシャルディスタンス。
講演は、上首尾に終わりました。エイジングライフ研究所の講演は「会場から出られる皆さんが、表情良く元気になられた」とよく言われるのですが、今日は保健師さんが「後ろから見たときの頷き方が良かった。普段とちょっと違うんです」と教えてくれました。
更に嬉しいことに、会場を後にするときにちょうど出会った方から
「すご〜くよくわかった。納得!でも主人に聞いてもらわなくっちゃ。今度はいつみえますか?」と声をかけられました。
 
最近私は「写真は卒業」と言っていますが、やっぱり嬉しさは記録しておきたいものですね。
実は、もう一つ嬉しい記念写真を撮っていただきました。
10年前に、ここ岩見沢で認知症予防講演会をしました。
そのときに既に予防教室を始めていた教室と、講演をきっかけに新しく教室を立ち上げ、強力にサポートしてくださっているお二人が、講演前にお顔を出してくださいました。
私の横にいらっしゃるのが「西町すこやかサロン(参加者35人くらい)」の玉木さん(なんと82歳ですよ)。
後にいらっしゃるのが「いきいきサロンやまと(参加者50人くらい)」の花木さん(今年から後期高齢者だそうです)。
講演に先立って、このお二人が10年間の活動を皆さんにお話ししてくださったのです。
保健推進委員さんや民生委員さん町内会の役員さん方の力で活動が進んでいること。
町内会行事としてのお墨付きをもらっていること。(いきいきサロンやまとは年間11-12万円の活動費も)
それぞれ第1火曜日や第2火曜日10時から12時までと開催の日時を決めていること。
そしてお二人が異口同音に強調なさったことは
「楽しくないとダメです。楽しいからこそ続くのです」。
西町の玉木さんは、歌、体操、レクリエーションなど変化あるように無理なくスケジュールを組み立てていると言われましたが、大切なこととして強調されたのはこの三つです。
1。お茶の時間。月に一度会っておしゃべりすること、そのものが大切。
2。今日やったことはどの脳に働きかけたか尋ねることにしている。
3。年一度の脳いきいき度チェックと皆勤賞表彰式(賞品付き)
やまとの花木さんが最初に言われたのは、
「教室が始まったとき90歳で参加した人が、楽しいからと言ってまだ続けている。息子さんが病気で入院してしまったため施設入所になりましたが送迎してあげて。100歳ですよ!」
「年間3〜4回の食事会。人材を生かして紙芝居。社会資源を生かしてブックカフェや本の貸し出し。ハイキングやスタンプラリー。フォークダンスが思いがけず好評でした。そうだ!百人一首もやりました」お話しなさっているご本人が楽しそう。
市民会館のレストラン。正式名称は「コロナのテラス」らしい…
ランチをいただいていると参加者のみなさんのすがたが。講演会前にランチを楽しめる人の生き方に拍手を!
お二人の話を聞きながら、「両方のサロンの交流会をされたら楽しそう」と言いました。
「ほんとにそう思うのですが、足の問題があるのです」と。
元気な高齢者を、元気なまま長生きしていただくための予算をどこかで捻出できませんかねえ?
付録
今日は天気予報に反して、晴れ間も見えて気温も高く穏やかな一日でした。そして明日は荒天予報。なんと私がお天気を連れてきたですって。
講演会がうまくいって安堵した保健師さんからのプレゼントだと思ってありがたくいただきました。うれしい。

高齢者にとってのWEB環境

2021年02月13日 | エイジングライフ研究所から
コロナで閉じこもり生活が強いられています。だんだん長くなるにつれて「認知症に近づくのではないか」という声があがるようになりました。
「前頭葉を駆使したイキイキとした生活習慣こそが脳機能を維持できる」と主張しているエイジングライフ研究所としたら「三密回避は認知症の温床」ということで、どうしても警鐘を鳴らさないわけにはいきません。
実務研修会中止-コロナ後の高齢者対応を憂う
チェックしてみたら、このブログをすでに2020年5月11日に書いています。写真は2月9-10日撮影

思いがけずに、長引いてしまった今回の規制。趣味やその他の集まりも旅行も外出も外食も買い物だって自主規制。
つまりは家にいる時間が圧倒的に長くなってしまった高齢者たち。

認知症への道に進まないためには、脳を使うしかないのです。おなじみの三頭立ての馬車。御者である前頭葉の出番を増やす生活が重要なのです。

閑話休題。この虹を見てください。

去年、まったく思いがけない喪中欠礼状をいただきました。年が改まったのでお悔やみの電話を差し上げました。Mr.とのお付き合いでしたから、お会いしたこともお話ししたこともないMrs.とお話ししながら、ふと空を見るとみごとな虹が!
「素晴らしい虹です。きっとこの会話を喜んでくださっているのだと思います。写真を撮って送りますので、メールのアドレスを教えてください」
「それが、全部主人がやってたものですから…」
「じゃあ、ラインは?」
「ラインもやってなくて…」
「わかりました。郵送します」といって、虹が消えないうちにと早々に電話を切りました。
2/9の河津桜 川奈ホテル

人って楽なことにはすぐ慣れて、ちょっと前まで普通にやっていたことがとても面倒に感じられるものですよね?
写真を撮るー現像してもらうー手紙を一筆書いてー郵送する。子どもが小さい頃はごくごく普通にやって、両親や兄弟に送っていました。
それが今では、写真を撮ったら気に入ったものを選んでその場でラインやメッセンジャー、メール添付で送ってしまいます。
川奈ホテルの河津桜

正直に言ってしまいましょう。せっかく送ってあげるのだったらと徒歩20分はかかるコンビニで現像(我が家よりきれいにプリントできます)して、
お手紙書いて、郵便局へ持っていく…この一連の作業を面倒だなあと思う私がいました。でも亡くなられた方や奥様の思いを考えると、やらずにはいられないことも事実でした。
高齢者にとって、WEBとつながっているということは、日々の暮らしに変化を付けて豊かに暮らすための必要条件だと思います。これはコロナ下にかかわりません。
川奈ホテルロビー

川奈ホテルラウンジ

ラウンジからの景色

戦後初めての女性国会議員になられた加藤さんにお会いしたことがあります。当時ちょうど100歳におなりでした。
かくしゃくヒント17-加藤しずえさん
ここで言われている、加藤さんにとっての「テレビ」は今なら「WEB」でしょう。
受け止めるだけでなく、自分から積極的にかかわることができるところがより利点であると思います。
一方で、落とし穴もたくさんあるのも事実で、「それが怖いから、やらない」という人もいます。
「今の状態で何も困らないから」ということばもよく聞きます。電話を使ってない人は電話の便利さがわかりません。手紙には手紙の良さがありますが電話の便利さは持ち合わせていません。
WEBを使っていない人は、その便利さを知りません。
ローズマリー 川奈ホテル

ちょっと、検索してみました。
テーマは「インターネットとWEBの違い」わかること!というサイトがすぐに見つかりました。要約すると以下の通りです。
「インターネット(internet)とは、PCやスマホなどの情報端末同士をつなぐ情報網のこと。 電話は電話回線を通じた音声のやり取り、インターネットはインターネット回線を通じた情報のやり取りをする」
「WEBとは文章や画像、映像、音声などのデータを送る仕組みのことで、それを可視化するために利用するのが、 Internet ExplorerやGoogle ChromeやSafariなどの『WEBブラウザ』」

こんなに簡単な説明もありました。
「インターネットとは、PCやスマホを蜘蛛の巣のようにつなぐ情報網のこと。
WEBとは、文章や画像、映像、音声などのデータを送る仕組みのこと」
いくつかのサイトを見て比較することもたやすく、とにかく便利です。WEB上の情報は玉石混交ですからその点の注意が必要ですし、フィッシングサイトに引っ掛からないようにすることも必須です。
満開の寒桜 川奈ホテル

習うことも大切ですが、慣れることも大切。
WEBを使いこなす必要はないと思います。自分が使いたいことができるように少しずつWEBの便利さを生活に取り入れていってほしいのです。
そうすると、コロナ下だけでなく体の不調が起きた時にも便利なツールになります。
まずはメールかラインのようなSNS。検索。買い物。くらいでしょうか。そうですね。写真も撮れたり送れたりできたら楽しいと思いますね。
そうだ!ひとつ言っておきましょう。
この世界は便利で、親切。一方でその親切が過ぎて、一つの目標に到達する方法がいくつもあることが難点だなあと、いつも思っています。自分のやりたいことが自分なりの方法でできればいいのです。駆使できなくていいのです。
チャレンジは、前頭葉の機能ですね!最初はちょっと暗くてもだんだんクリアになってくるものです。





(続)1月の右脳訓練③-食と前頭葉の関係

2021年02月04日 | 前頭葉の働き
Dari Kとセブンイレブンのコラボについて追記。
セブン‐イレブンでの販売に至った理由
このようにDari Kの吉野さんは説明されています。

2月3日、立春の日セブンイレブンに行きました。バレンタイン用のチョコレートコーナー(ということは期間限定?)にありました。トロピカルフルーツとシトラスと二箱買いました。

パッケージに挨拶文発見。この小さなスペースに思いのたけを込めたに違いないと思いました。吉野さんのブログを読めば、誰でもそう思えるはず…

「作る人も、食べる人も、地球環境も、みんなが笑顔になるチョコレート」と並ぶ言葉に、ちょっと胸が暖かくなりました。セブンイレブン店頭からDari Kのチョコレートがいきわたるのですね。その先にはインドネシアのカカオ農家の方の笑顔と、インドネシア スラウェシ島の環境保全が見えてきます。期間限定なら、できるだけたくさんの人にDari Kのチョコレートだけでなくこの挑戦も知ってほしいと思いました。

たまたま、日本におけるSDG'sの仕掛け人のおひとり(だと思うのです)からお話を聞く機会がありました。
「Dari Kとセブンイレブンとのコラボでちょっと不思議に思ったのですが、吉野さんの言われることを読んだら意図がよく分かりました」と言ったら
「セブンイレブンとのコラボになったのは、もう一つ理由があると思いますよ。食品ロスの問題や廃棄処分を極力減らそう。エシカルプロジェクト。もったいないばあさんなどなど、セブンイレブンのSDG'sの取り組みは他のコンビニとは一線を画してますから」
私はプリントアウトやチケットを買うことくらいで、あまりコンビニを利用しませんので、まったく初耳。恵方巻の予約販売のことくらいしか思い出せませんでした。
それでセブンイレブンのHPを調べてみたら、素晴らしい理念が!それも多方面からアプローチされていました。チョコレートから始まって新分野の勉強ができました。
https://www.sej.co.jp/csr.html

1月の右脳訓練③ー食と前頭葉の関係

2021年02月01日 | 前頭葉の働き
料理が好きなことは前にも書いた気がします。ほんとはテイクアウトも利用してあげた方がお店のためになると思いながら、原則的には家で料理し続けています。
「料理は認知症予防になる」とよく言われますよね。一面真理、実はもう少し考えておかないといけない点があります。料理をしているときに前頭葉がどのように関与しているかが、一番大切な条件です。
去年の4月に料理に関して書いた記事をまとめてありますので、興味ある方はお読みください。
Stay Home-タケノコを満喫
散歩の途中で、フキノトウがそろそろ出てないかと探ってみました。秘密の場所があるのです。まだ親指ほどのサイズ。水に放してあく抜きをして、味噌汁で春の香りとほろ苦さを楽しみました。私にとっては「早春の季節感を味わう」という楽しみの追及で、まさに前頭葉機能発揮なのです。

岩手県田野畑村の懇意にしている魚屋さんが、初摘みワカメを送ってくださいました。軸の幅がほんの5ミリほど長さも50センチくらいで、今しか採れない貴重なものです。
もう20年にもなると思いますが講演に行った時から、秋の鮭を送ってもらう関係が続いています。もちろん震災で大打撃を受けたのですがH山さん、がんばりましたよね。
岩手県田野畑村-よみがえった認知症予防教室
2011年8月に書いた上記ブログの、赤字に表記しなおしてある「浜の皆さん」のリーダーがH山さん。ワカメを見ながらいくつものやり取りがパァ~と思い浮かびます。声も聞こえます。
しゃぶしゃぶにしてポン酢でいただくと超絶美味。もちろん、我が家産シマダイダイを付けておすそ分けをしましたよ。

シマダイダイは今は熟して橙色になってます。九州の実家では、ほとんどこのダイダイ酢でした。フグの刺身、ちり鍋、鳥の水炊き…

今回は始めて干しワカメを作ってみました。「さっとゆでて干します」と教えてくださったので、ちょうど風が強い日に挑戦しました。1日で乾きました。

それを小さく切って、缶に保存。時間はとってもかかるのですが、食べるものを用意するのに時間をかける…何だかとっても豊かな気分になりました。

新しく教えてもらった農家の方の直売所で、赤カブをゲットしました。水があがるのを楽しみにしていたら期待通りの鮮やかな色。盛り付けを工夫したらバラのようになって、とっても自己満足。私たちにとって食事は栄養やエネルギー摂取だけが目的ではありません。ここが動物と違うところです。「動物と違う」ということばが出るとまず脳の認知機能が、そして先を見据えた判断や創意工夫、感動や喜びということばがチラチラすれば前頭葉がかかわっていると思えばいいでしょう。
追記。「『これは何?』といわれるかな」と期待しましたが、残念ながら夫(の前頭葉)は何も言いませんでした。でも私の前頭葉は十分満足していましたから、自己満足感は変わらずでした(笑)。

車で10分足らずの富戸漁港で上がったお魚を届けてくださる知人がいます。
サバやイワシの時は大喜び。刺身でいただけるサバやイワシはそうそう手に入りません。あんまりおいしいと、写真を撮ることを忘れてしまいますねえ。写真は忘れても、そのご厚意は私の前頭葉に刻み込まれていますから!


Dari-kのチョコレートが届きました。
「亮輔さんからのチョコレート送りました。亮輔さんから説明はあるそうですから、お手紙書いていませ~ん」とR子ちゃんから事前連絡がありました。

木箱に入って風呂敷に包まれた上等品。
ここに至るまでの成り立ちを聞くと、木箱に入れることが自然に思えるほど、このチョコレートの価値を認めてあげたくなりますよ。
長男からはこの二つのサイト必読と知らせてきました。
「フルーツ発酵」について語りますDari K 
~フルーツ発酵とブルーシートとクレイジーと~Dari K
私は経緯を知っていますから上二つの指示が出たのでしょうが、Dari Kを知るためにHPのアドレスをあげておきましょう。チョコレートそのものの理解も深まります。
https://www.dari-k.com/
この事業を始められた吉野さんの着眼点が素晴らしいです。健康的なカカオ作りから、生産者のため、消費者のため。その活動は社会のためにとか、世界を変えるというような大きな目標に無理なくすぐに関連付けられるのが不思議なほどです。上記HPも是非お読みください。
チョコレート産地からの原料調達ならすぐ思い浮かぶのはフェアトレード。そのフェアトレードの考え方を飛び越えたDari Kの意図は、SDG’sの具体例として適切かと。それを考えついたのは吉野さんの豊かな前頭葉ですね。

1月末から、Dari Kのフルーツ発酵チョコレートと、フルーツ発酵チョコレートドリンクがセブン‐イレブンで発売されることになったそうです。
セブン‐イレブンでの販売に至った理由
読むように言われたわけではありませんが、吉野さんの言われることに興味をそそられて続けてブログを読んでいましたから意図がよくわかります。
チョコレートは1月31日から全国販売だそうです。(明日行ってみることにします)
チョコレートドリンクはまず首都圏と中京以西の発売なので私は飲むことができません。いつか体験できることを楽しみしておきましょう。
長男によれば「チョコレートを食べてからDari Kドリンクを飲むと、フルーツ感が倍増「チョコレートドリンク」というより、『新感覚ドリンク』」だそうです。
長男がかかわっている会社や事業は、みんな社会貢献や社会改革の視点があります(このⅮari Kやここでもよく触れるポケットマルシェなど)。
解説してもらったり、サイトを紹介してもらうことも、おなかは膨らみませんが、脳が喜ぶ楽しいことです。事業を進めている方たちの前頭葉と私の前頭葉が呼応しています。勝手にですが。

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