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●「誰が見ても安倍政権による政治的弾圧」…山城博治さん「沖縄の大衆運動を潰す政府の方策」

2017年04月27日 00時00分13秒 | Weblog

三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



日刊ゲンダイの記事【5カ月間勾留され…沖縄反基地運動リーダーが語った反骨心】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/203911)。
 記事は、山城博治さんの重要なメッセージで締めくくられている。

 《沖縄の基地反対運動のリーダーである山城博治氏…微罪による異例の長期勾留は、誰が見ても安倍政権による政治的弾圧》。

 山城博治さんの長期に渡る不当・不法・非合法な「拉致」について、日刊ゲンダイは《誰が見ても安倍政権による政治的弾圧》だと言います。山城博治さんご自身は《沖縄の大衆運動を潰す政府の方策》と仰っています。
 国会では、「平成の治安維持法」についての虚しい「やり取り」が行われています。金平茂紀さんに言わせれば、この「拉致」は「予防拘禁」だったとのこと。さらに、《沖縄ではプレ「共謀罪」捜査が先取り》されているという指摘。納得です。《ジョージ・オーウェルが描いた『一九八四年』の「世界」》へと着々と。

   『●金平茂紀さん「僕らの国の司法には
      かつて「予防拘禁」という仕組みが合法的制度として存在していた」
   『●森達也さん「人は誘惑に負けることもあるが反省もする。
                …それをも許さない」「平成の治安維持法」
    「◆金平茂紀さん(テレビキャスター) まだやっていないことが
     取り締まりの対象になる共謀罪は特別に危ない法律だ。
     沖縄で基地反対運動のリーダーが逮捕されたが、
     これは共謀罪を先取りした予行演習

   『「沖縄の大衆運動そのものを取り締まっていく
       国策捜査だと思う」…山城博治さん「予防拘禁、プレ共謀罪」
   『●沖縄でのプレ「平成の治安維持法」実験…
      《実験の結果、今の国民の無関心は国に自信を与えてしまった》

 

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/203911

5カ月間勾留され…沖縄反基地運動リーダーが語った反骨心
2017年4月20日

     (これから巻き返しだ(C)日刊ゲンダイ)

 「5カ月間、ちょっとヨソの空気を吸ってきました。大変ご心配をおかけしました」――。19日、東京・中野の映画館「ポレポレ東中野」。柔和な目尻を下げながら、こう切り出したのは、沖縄の基地反対運動のリーダーである山城博治氏だ。

 沖縄県警に昨年10月、器物損壊や公務執行妨害などの容疑で逮捕され、県警や拘置所で5カ月もの間、長期勾留された。微罪による異例の長期勾留は、誰が見ても安倍政権による政治的弾圧だろう。裁判はまだ続いているものの、3月18日に釈放され、人前に出てくるのは久々だ。

 この日は、辺野古や高江の基地反対運動を扱った映画「標的の島 風かたか」(三上智恵監督)上映後のトークショーに登場し、定員100人の会場を埋めた観客の前でこう熱弁を振るった。

   「私個人の問題ではない。言いがかりをつけて、沖縄の大衆運動を
    潰す政府の方策だ。私たちの主張を法廷の内外で訴えていきます」

   「政府も次から次へと戦争ができる国づくりを進め、休むことはない
    そんな中、首都圏の皆さんは心折れることなく頑張っていらっしゃる。
    私も、力が湧いてきました。絶望の中にこそ、希望があります」

 過酷な長期勾留の苦労に触れることなく、終始前向きな発言で会場を沸かせた山城氏。

 「翁長(沖縄)知事ひとりに任せてはいけません市民の力で現場でスクラムを組んで、(辺野古移設)工事を止める行動をしっかりやる。そして、翁長知事の決意を待つ県政と県民が一体となって、政府の圧力を食い止めるべきです」と締めくくり、辺野古抵抗の歌心騒ぐやんばるの歌」を熱唱して団結を呼びかけた。
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●沖縄でのプレ「平成の治安維持法」実験…《実験の結果、今の国民の無関心は国に自信を与えてしまった》

2017年04月26日 00時00分25秒 | Weblog

三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



マガジン9の記事【三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日記/第69回 罪を犯しているのは国ではないのか~博治さん法廷へ】(http://www.magazine9.jp/article/mikami/33083/)。

 《「「この裁判は、これ以上基地を負担したくないと声を上げた、沖縄県民全体に対する裁判です」「その代表として囚われ、罪に問われているのは博治さんたちですが、その他大勢の氏名不詳者たちという言葉で、私たち反対運動全体を罪に問おうというのが国の今回の姿勢なんです」》。

   『●「沖縄の大衆運動そのものを取り締まっていく
       国策捜査だと思う」…山城博治さん「予防拘禁、プレ共謀罪」


 沖縄では共謀罪の先取りが行われていた。《沖縄ではプレ「共謀罪」捜査が先取りされている》。

   『●金平茂紀さん「僕らの国の司法には
      かつて「予防拘禁」という仕組みが合法的制度として存在していた」
   『●森達也さん「人は誘惑に負けることもあるが反省もする。
                …それをも許さない」「平成の治安維持法」
    「◆金平茂紀さん(テレビキャスター) まだやっていないことが
     取り締まりの対象になる共謀罪は特別に危ない法律だ。
     沖縄で基地反対運動のリーダーが逮捕されたが、
     これは共謀罪を先取りした予行演習


 どうやら、アベ様らに楯突くやつは全てひっ捕まえろ=「平成の治安維持法」の本質はそういうもの。悍ましき超監視社会、密告社会。
 リテラの記事【テレ朝・玉川徹のツッコミに自民党が共謀罪の正体をポロリ「目的はテロ対策じゃない」「市民の座り込み抗議にも適用」】(http://lite-ra.com/2017/04/post-3094.html)に驚くべきことが。《…などと“テロ対策”であることを強調したが、もはやこんな詭弁が通用するわけがない。というのも、今回の共謀罪の取りまとめ役となっている自民党法務部会長である古川俊治参院議員が、「テロだけじゃない」とテレビで断言したからだ…そこで玉川氏は、沖縄のように基地建設を阻止するために市民たちがトラック車両を現場に通さないよう座り込みで抗議する、そのことのために銀行でお金を下ろすなどしたときにも共謀罪は適用されるのか?ということを古川議員に質問。すると、古川議員はこう述べたのだ。「仮に完全にトラックを防止するっていう目的だけにみんなが集まると、仮にですよ、仮にね。極めて具体的な計画でやる。具体的な計画といったら危険性が出てくるということですから、まさにやろうとしているということなんですね。そして、そのための実行準備行為をやったという段階じゃないと、これ適用になりませんから」…ここですかさず玉川氏は「逆にいえば、そこまでやれば適用できるということですよね」と言うと、古川議員はそうなれば、組織的犯罪集団として認定される可能性はありますねと明言したのである》。

 琉球新報の記事【<社説>米軍通告なく訓練 県民の安全軽視許さない】(http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-482373.html)によると、「民間地域を巻き込む軍事訓練は大きな危険を常に伴う。訓練場所と実施日時を関係機関に連絡し、県民に知らせるのは当然だ。その常識が働かないのは、組織が劣化しているためと断じるしかない》…そうだ。《組織が劣化》しているのは番犬様だけではなく、ニッポン「本土」そのもの。

 所詮、番犬様も、(ダグラス・ラミスさん)《米軍基地は植民地です アメリカの占領する縄張り》としか思っていない。デンデン王国「裸の王様」にとって沖縄は、米政権への「供物」程度と思っていないでしょう。

   『●日本国憲法第九条「国権の発動たる戦争と、
      武力による威嚇又は武力の行使は、永久にこれを放棄する」
    「「戦後70年、日本は国家として他国民を誰一人殺さず、
     また殺されもしなかった。非戦を貫けたのは、戦争の放棄を定めた
     憲法9条があったからにほかならない」。一方、壊憲はどんどんと進み、
     沖縄の高江辺野古では沖縄差別、沖縄イジメ、沖縄破壊が進む。
     番組中でダグラス・ラミスさんは述べています、
     「(沖縄)…米軍基地はアメリカという帝国の単なる手段ではなく 
     米軍基地は植民地です アメリカの占領する縄張りなのです」。
      アベ様と菅官房長官らが辺野古でやっていること…
     「人権や言論の自由も軽視され、植民地支配と同じ」。アベ様、
     自公議員や翼賛野党議員が好き放題に壊憲させていていいのか?
     そんな議員に投票する人たちは、そんなに「人殺し」に行きたい
     のだろうか?、そんなに「大量殺人」に行きたいのだろうか?」

 《罪を犯しているのは国ではないのか?》…全沖縄《県民を獄につなぎたいという国家の意思の表れ》。
 《沖縄の平和運動のリーダーたちの逮捕・勾留は共謀罪の先取りで、国はどこまで国民が騒ぐかを注視しているのだと早くから指摘されてきたが、その実験の結果今の国民の無関心は国に自信を与えてしまっただろう》…デンデン王国ニッポン、本当にオメデタイ国。

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http://www.magazine9.jp/article/mikami/33083/

2017年4月19日up
三上智恵の沖縄〈辺野古・高江〉撮影日記
69回 罪を犯しているのは国ではないのか~博治さん法廷へ 

 「この裁判は、これ以上基地を負担したくないと声を上げた、沖縄県民全体に対する裁判です」

 「その代表として囚われ、罪に問われているのは博治さんたちですが、その他大勢の氏名不詳者たちという言葉で、私たち反対運動全体を罪に問おうというのが国の今回の姿勢なんです」

 裁判所前の集会で、マイクをとる人たちがこの裁判の重みを次々に訴えた。およそ250人が集まって被告として法廷に入る仲間を激励した。

 5ヶ月余りの勾留を解かれた山城博治平和運動センター議長はじめ、公務執行妨害などの罪に問われた基地反対運動参加者を巡る裁判の3回目の公判が、17日那覇地裁で開かれた。保釈中の博治さんには様々な条件が付けられ、裁判が終わるまでは事実上反対運動に参加できない形になっている。ところが2回目の公判では、国側が証拠として提出したビデオがコピーの手違いなどで審理が進まず無駄に終わった。そしてそのビデオを整理するのに5月まで時間がほしいと言い出す始末だ。博治さんが長期勾留されていた5ヶ月もの間、いったい何をしていたのか。証拠・書類の作成がいい加減で、求められると「準備ができていない」と時間を稼ぎ結局秋までリーダーを現場から引き離そうということなのか。その間に埋め立てをどんどん進めてしまおうという国の魂胆があるとすればなおさら、裁判所は公正に迅速な訴訟指揮を執るべきだ不誠実な時間稼ぎを許してはならない。しかし、それだけではない。この裁判は船出からおかしかった。

 3回目の公判では、去年1月に辺野古のゲート前にブロックを積み上げて抵抗したことについて、防衛局員が目撃証言に立つことになっていた。毎日毎日、座り込んではごぼう抜き、座っては引きずられを繰り返していた現場で、同じ運ぶならブロックを運んだらどうだ? と誰からともなくブロック作戦という奇策がでてきた。数日で終わった作戦だったが、目撃者は警察官、アルソック、軍警、防衛局員、そして座り込み参加者もメディアも大勢いるだろう。今回証言に立つ防衛局員が何も特別な存在ではないはずだが、彼の側から「傍聴人から威圧される、危害を加えられる恐れがある」と申し立てがあったとして、裁判所が傍聴席と証言者の間を完全に遮蔽するという決定をした。

 これはおかしな話だ。たくさんの目撃者がいる中で、この防衛局員の証言が特段に恨みを買う性質のものとは思えない。なのに彼が「博治さんにも、傍聴席にも顔を見られたくない、報復が怖い」と大げさに申し立てをすることで、あたかも被告と傍聴席にいる人々が後で危害を加えにやってくるタチの悪い人々だと裁判官に訴えているも同然である。それは印象操作に当たる。加えて、この日那覇地裁は正面玄関を一切封鎖しピケを張って暴徒の侵入を防ぐような形をとった。わざわざ福岡から裁判所職員を呼び寄せて大げさな体制で警備に当たった。こんな那覇地裁は初めて見た。このピケを突破してどんな過激派が押し寄せるというのだろう? 通行人はただならぬ裁判所の警戒ぶりに恐怖を感じるだろう。これも一般市民に対する印象操作である。

 そして結局、証人と被告との間の遮蔽はしなかったものの、傍聴席との間は完全に目隠しされてしまった。裁判は公開が大原則である。公正な抽選で傍聴券を手にした一般市民は、個々の思想信条がどうあれ、公平に裁判が行われているのか見届ける責任がある。性犯罪や暴力団の被害者など、弱者である被害者が守られるべき事例で遮蔽がおこなわれることはある。しかし、傍聴に来た誰かが恨みを持つかもしれないという程度でその都度遮蔽していたら、公開の原則は崩れ、その結果、顔を隠してぺらぺら無責任な証言をするのも容易になるだろう。

 まだ罪が確定していないのに、山城博治被告は顔も名前もさらされて、しかも今回は5ヶ月という長きにわたって自由を奪われ、有罪になる前に事実上の制裁を受けている。勤め人なら仕事も奪われただろう。彼の家族がこの5ヶ月に味わった苦しみは計り知れない。そうやってようやくたどり着いた裁判で、博治さんたちは顔をさらして被告席に立つ。博治さんたちを恨む人もたくさんいる。ネット上には悪質な書き込みが満載である。

 逮捕勾留されただけで罪人のように扱う人もいる世間に、実名と肖像をさらされて、片や裁判に臨んでいるのに、「この人がやりました」と証言する人間は姿を隠せるというのはあまりに不公平だ。基地を提供する仕事を担う公務員として、堂々と証言したらいいのではないか。「彼が指示していました。こういうことをされると困るんです」というなら、それは彼の仕事なのだからその通り法廷で裁判官に訴えればいいだけの話ではないのか。普段は、国のやることに抵抗するなとゲートの奥からで偉そうに警告をし、ビデオを撮りまくっている彼らは弱者なのか。なぜ裁判所に守ってくださいと訴え、震える子羊のように自ら演出するのか。「こいつがやりました」と言われた側はすでに多くのものを奪われているしかし言う側は何も失いたくないという。その国側の姑息な姿勢に加担した裁判所の決定に対して、法廷は騒然となった。

 被告の弁護団は開廷後すぐに裁判官の忌避を申し立てた。遮蔽は公開の原則に反し、公正公平な判断が期待できないためだ。しかし直ちに却下され、今度は即時抗告をした。それでも議事は進められる。まもなくついたてが登場した。検察側のいいなりの裁判運営に傍聴席からも抗議の声が上がった。

 「こんなの裁判じゃない!」「私たちを犯罪者扱いするのか!」、傍聴席にいた文子おばあは閉廷した後も最後まで抗議を続けたという。そのあとの傍聴者の怒りは動画を見てほしい。なぜ、こんな不当な長期勾留にも抗議の声を上げる沖縄県民全体を罪びと扱いされる屈辱にも、耐えなければならないのか。この島に生まれたのだから仕方がないと思えというのか。


 (山城博治さん)
 「少し、熱くなってしまったなと反省しています。ただですね、皆さん。この裁判は私やIさんが代理人になっていますけれども、全県民が対象になっていますね。辺野古・高江新基地に反対する県民のリーダーだということで私たちを獄につなぐということは、可能なら全県民を獄につなぎたいという国家の意思の表れでしょう。私たちを5ヶ月も6ヶ月も、一人の仲間はまだ拘置所の中にいるというのに、自分はこそこそと隠れて『こいつがやった』という話をする。政府として国家として、国防のために安全のために基地は造らなきゃならないというなら堂々と出てきてそれを言えばいいじゃないですか! 県民の皆さんにお願いしたいと。この基地がなければ日本は守れない。日本の将来はないんだ。まげて県民の皆さんにお願いする。という話なら堂々とやればいいです。県民は今、血の出るような、県知事を先頭に屈辱と、そして忍従を強いられている中で、基地を造ろうという。強引に権力の力を借りて、機動隊の力を借りて推し進める側がこそこそと隠れて『こいつが犯罪者だ』と。こういう言われ方はないんじゃないですか? おかしい!」

 「国が150万県民を抑えてでも基地を造るというなら、その仕事を防衛局が担うというなら、堂々と言えばいいじゃないですか。私たちはどんなに捕らわれても、手錠でつながれても、腰縄されても堂々と自らの主張をしてまいりました。私たちをさらしものにして、まるで動物園の犬みたいにさらし者にして、罪を問う、告発するというなら、なぜ告発する側が堂々としていられないんだ。本当に激しい怒りで今日は身が震えそうでした」

 「根本にあるのは、基地を造ろうとする政府と、基地ができたら戦争に巻き込まれるそういう無謀な戦争、防波堤となるような戦争はもう二度とごめんだという県民の思いがまず、あるんじゃないですか。そのことを堂々と論じてそのうえで具体的な罪に触れるべきではないんですか」


 そうだ。国家の暴力こそ問われるべきだ抵抗しなかったら、また沖縄が真っ先に戦場にされるのだ。沖縄の犠牲を当然のこととする政府。民主主義を曲げて沖縄には適用せず、民意を押しつぶし、非暴力の抵抗に1000人の機動隊を差し向けた政府その暴力は問われず、有刺鉄線を切った罪で逮捕される。警察や海保が首を絞めたりひき逃げしようとしたりしてもお咎めなしで、防衛局員を揺さぶったくらいで、威力業務妨害で再逮捕。今行われていることは異常であり、国家権力の暴走を司法もメディアも止められていない

 本人がやっていないと一貫して言っているにもかかわらず、6ヶ月を超えて現在も勾留されている人がいることにほぼすべての国民が無関心だこれではテロ等準備罪の成立を止められるわけがない。テロやスパイの嫌疑をかけられて、自分は違うと立証するのは非常に難しい。目をつけられたら罪人に仕立て上げられるそういう社会なら声を上げる人は極端に減るだろう。もし博治さんのような人がテロリストの親玉に仕立て上げられたら、次は演説に拍手していた人々まで引っ張られる。そんな監視社会が訪れる。沖縄の平和運動のリーダーたちの逮捕・勾留は共謀罪の先取りで、国はどこまで国民が騒ぐかを注視しているのだと早くから指摘されてきたが、その実験の結果今の国民の無関心は国に自信を与えてしまっただろう

 沖縄への弾圧に興味がない大勢の国民をバックに、いよいよ明日20日にも辺野古の埋め立て作業に着手すると伝えられている。カリスマ的なリーダーである博治さんを現場から奪われたまま、辺野古はまもなく大きな山場を迎えようとしている。

いかなる弾圧が 度重なるとも
  われらの友情は 永遠に変わらず
  海や森  空も澄めば
  わが心は  やんばるの地に

………。
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●「沖縄の大衆運動そのものを取り締まっていく国策捜査だと思う」…山城博治さん「予防拘禁、プレ共謀罪」

2017年04月25日 00時00分53秒 | Weblog

三上智恵監督『標的の島 風かたか』公式ページ(http://hyotekinoshima.com)より↑]



東京新聞の清水祐樹記者の記事【「長期勾留は不当な国策」 辺野古反対運動・山城議長インタビュー】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201704/CK2017041602000128.html)。

 《「長期勾留は沖縄の大衆運動を取り締まる不当な国策捜査だ」と訴えた》。

 金平茂紀さんは、「僕らの国の司法にはかつて「予防拘禁」という仕組みが合法的制度として存在していた」と言います。

   『●金平茂紀さん「僕らの国の司法には
      かつて「予防拘禁」という仕組みが合法的制度として存在していた」
   『●森達也さん「人は誘惑に負けることもあるが反省もする。
                …それをも許さない」「平成の治安維持法」
    「◆金平茂紀さん(テレビキャスター) まだやっていないことが
     取り締まりの対象になる共謀罪は特別に危ない法律だ。
     沖縄で基地反対運動のリーダーが逮捕されたが、
     これは共謀罪を先取りした予行演習だ

 最近のつぶやき…:

 「■金平茂紀さんによると、(沖縄タイムス)《僕らの国の司法にはかつて「予防拘禁」という仕組みが合法的制度として存在していた》《戦前、あらゆる社会運動を弾圧する機能を果たした法律に治安維持法があった》。山城博治さんの拉致は「予防拘禁」だった模様。《沖縄ではプレ「共謀罪」捜査が先取り》」

 それに対して、「「予防拘禁」はすでに安倍政権が行使している。共謀罪はそれを合法化する」とのつぶやきの御返しを頂いたので…:

 「■「合法化」されていないのに、特に沖縄では、「予防拘禁」が平気で行われているということは、法治主義国家ではなく、放置国家、無法国家。司法までが「忖度」し、司法判断でなく政治判断を連発。デンデン王国の「裸の王様」が統治する人治主義国家、トホホ…」


 とんでもない国になったものです。沖縄で不法・非合法に演習済みの、その「平成の治安維持法」を本土でも、ということです。

   『●沖縄平和運動センターの山城博治さん…
      イジメ・見せしめな「反対運動つぶし」「国策捜査」「狙い撃ち」
   『●「国際人権法」違反: 山城博治さん長期「拉致」という
            「独裁的な国家が反対派を黙らせる常とう手段」
   『●東京MXテレビ「沖縄デマ」宣伝…
     「目的がデマの拡散による沖縄の反基地運動への不信あおりにあった」
   『●山城博治さん長期「拉致」…「通常なら
      身柄拘束の必要がない事案。恣意的、差別的な対応だ」


 「卑劣さ」丸出しなアベ様の取り巻き連中ときたら。
 琉球新報の記事【<社説>古屋氏「詐欺」投稿 民主主義侮蔑する暴言だ】(http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-481792.html)には、《選挙における政策論争を不当に軽んじる行為だ。民主主義を侮るものであり、断じて容認することはできない…政府・与党に対峙する沖縄の野党勢力のみならず、政府方針に異議を申し立てる県民全体に対する批判だと考えるべきだ》。
 また、リテラの記事【安倍政権は沖縄ヘイトの常習犯だ! 「詐欺行為にも等しい沖縄特有の戦術」という自民・古谷の差別発言に党内では同調の声】(http://lite-ra.com/2017/04/post-3092.html)には、《謝罪はおろか、…と開き直り、投稿の削除さえ拒否。自民の竹下亘国会対策委員長もそういう側面はあるのではないか」と言い、差別に同調してみせたのだ。しかも恐ろしいのは、このように沖縄に対して侮蔑に侮蔑を重ねるような態度は、もはや安倍政権のスタンダードとなっていることだ》。


   『●沈黙するマスコミ…「機動隊に加え、防衛省、
      自衛隊、そして米軍が総掛かりで住民たちを排除し、監視」

 もはや沖縄イジメそのもの。
 マガジン9の記事【こちら編集部/沖縄への機動隊派遣は、止められないのか? ~「警視庁機動隊の沖縄への派遣は違法 住民訴訟」】(http://www.magazine9.jp/article/editroom/33038/)、《昨年、沖縄本島北部・高江でのヘリパッド新設工事を強行するために、全国の機動隊が沖縄へと派遣されました。平和な暮らしや子どもたちの未来を守りたいという思いで集まった人々を、大勢の機動隊員が排除していく様子は異常そのものでした》。


 こちらも、クズな、破廉恥な、「卑劣さ」丸出しなアベ様の取り巻き連中の一人
 マガジン9の記事【マガ9備忘録/その165)自民党・安倍内閣の沖縄蔑視が止まらない】(http://www.magazine9.jp/article/biboroku/33076/)には、《11日には鶴保庸介沖縄・北方相が記者会見の席上、沖縄県の対応を「ポジショントーク(その時々で自身に都合のいい発言)するような向きも、ないではないかもしれない。(反対の声を上げて)気持ちよかったね、と終わったんじゃ意味もない」と語った。鶴保氏は昨年9月、県と国の訴訟について「早く片付けてほしいということに尽きる」と発言している。機動隊員の「土人」発言を「差別と断じることは到底できないとした件も含めて、よくこれで「沖縄担当大臣」などと名乗れるものだ》。

 最後に、「本土」マスコミ。沖縄破壊や《沖縄ではプレ「共謀罪」捜査が先取り》に無関心な「本土」マスコミ。
 沖縄タイムスの記事【[大弦小弦]日比谷野外音楽堂の2664の座席は寸分の隙間もないほど埋まった…】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/94180)、《▼翌日、全国紙はほとんど報じなかった。都心のど真ん中で辺野古反対を訴える大規模集会は、本土側にとってもはや「ニュース」ではない、ということだ政府の強硬姿勢も相まって、本土から沖縄に向けられる視線は4年前と比べようもない》。

 これでいいのですか?、与党自公や「癒(着)」党お維の支持者の皆さんや矜持無き「本土」マスコミの皆さん。
 「予防拘禁」「プレ共謀罪」「プレ「平成の治安維持法」」で長期に渡り「拉致」された山城博治さんは《沖縄の大衆運動そのものを取り締まっていく国策捜査だと思う》と訴えておられます。《黙秘権を主張したが、現場の映像を見せられ「隣の男は誰だ」「この人を知っているだろう」と再三、供述を迫られた。「共犯者を捜し出そうとしているように感じた」》と言います。

 《リーダーと呼ばれる人間を屈服させ、同時にすべての関係者の連絡先を押さえる。沖縄の大衆運動そのものを取り締まっていく国策捜査だと思う》。

 恐ろしいことです。こんな政権を支持できる人の気が知れない。そしてその取り巻き連中の酷さ、醜さ。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201704/CK2017041602000128.html

「長期勾留は不当な国策」 辺野古反対運動・山城博治インタビュー
2017年4月16日 朝刊

     (5カ月にわたる勾留中の取り調べの様子などを
      語る山城博治議長=那覇市内で)

 米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古(へのこ)への移設に反対する市民運動のリーダー的存在で、抗議行動中に逮捕され五カ月にわたり勾留された沖縄平和運動センターの山城博治(ひろじ)議長(64)=威力業務妨害罪などで公判中=が、那覇市内の法律事務所で本紙の取材に応じ、「長期勾留は沖縄の大衆運動を取り締まる不当な国策捜査だ」と訴えた。

 二〇〇四年から反対運動を続けてきた。一五年十一月に警視庁の機動隊が派遣されると、排除行動は「相手が女性や高齢者でも見境なく力任せになった」。自身も、政府が県北部の米軍ヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)の完成を急いだ昨年十月、器物損壊容疑で逮捕された。

 その後、今年三月に保釈されるまで身柄を拘束され続けた。この間、辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前にブロックを積み工事車両の進行などを妨害した容疑などで二度、再逮捕。「警察の排除行動が激しくなり、生身の体では持たないと思った。やむにやまれず取った行動だ」

 検察の取り調べでは、黙秘権を主張したが、現場の映像を見せられ「隣の男は誰だ」「この人を知っているだろう」と再三、供述を迫られた。「共犯者を捜し出そうとしているように感じた」。一連の事件で逮捕者は八人に上った。

 検察官は「自由になったら、また現場に戻るのか」とも繰り返した。取り調べを振り返り、「リーダーと呼ばれる人間を屈服させ、同時にすべての関係者の連絡先を押さえる。沖縄の大衆運動そのものを取り締まっていく国策捜査だと思う」と話した。 (清水祐樹
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●制御不能な「確実にバレる瞬間まで嘘を通そうとする、気合の入った嘘つき」な取巻き達と「裸の王様」

2017年04月21日 00時00分48秒 | Weblog

[※ 東京新聞(2017年3月7日)↑]



アサヒコムのコラム【室井佑月「籠池さんと嘘つきと仲間たち」】(https://dot.asahi.com/wa/2017040400045.html)。

 《その上、「平成27年度の予算での措置ができなかったため、平成28年度での予算措置を行う方向で調整中」とも書かれていた秘書が勝手に動くか?…それにしても昭恵さん、証人喚問での発言にFacebookで反論って……。すべての国民は法の下に平等じゃないの? この内閣下で、憲法の小馬鹿の仕方は半端ない》。

   『●まさか、閣議決定済みの「私人」だから、
      証人喚問に応じられない? FACEBOOKでの発信で十分?
   『●「私学への異常な肩入れ自体が現職の首相として
      不見識で不適切だとは思わない神経」…持ち合わせていない
   『●アベ様、「総理大臣も国会議員も辞める」という
      大見得・たんかを実行すべき秋、その責任を果たすべき秋
   『●教育勅語「憲法や教育基本法に反しないような形で 
       教材として用いることまでは否定されない」と閣議決定!
   『●教育勅語復活問題…森戸辰男元文部相
     「過去の文献として扱い、かりそめにも神格化することのないように」
   『●「相手が権力者となると事情は異なる。
     忖度はおもねる姿勢につながり、権力暴走の歯止めを失わせる」

 「確実にバレる瞬間まで嘘を通そうとする、気合の入った嘘つき」な取巻き達とデンデン王国「裸の王様」。いい加減にお引き取り願えないだろうか。でも、 森友「教育破壊」問題を無いことにしたいアベ様。政権を監視し、政権を批判できないマスコミ。第二、第三の森友問題に火をつける勇気もないようだ。

   『●アベ様の「森友」質問ブチ切れに「忖度」して強行採決
         …「質問権の侵害…言論封殺…国会の自殺行為」
    「《自民党は委員長職権を濫用して森友問題への追及を完全に
     シャットアウト》《安倍首相はこうしたやり方で森友問題を
     潰す腹づもり》。そのくせ、
     「国民の理解を得られるように丁寧に説明する」…それを国会で
     実行したことがないということを再び実証。
     消えゆく森友「教育破壊」問題。《官邸はメディアに“森友報道の
     報復”をちらつかせていると言われ、一気に疑惑に蓋をする方針
     だそうで、寒気がします。《世論無視議会無視、そしてメディア圧力に
     よってすべてを握り潰そうとする安倍政権》」

 今が、アベ様らに辞めてもらう秋…でも、《半分は内閣を支持している》「内閣支持率は52・4%」な壊れっぷりなニッポン。こんなに暴走しても、こんなにひどいアベ様の「政」でも、な~んにも起きないのですから、一体どうすればいいのやら…。「もう制御はできない」のか?

   『●金平茂紀さん「僕らの国の司法にはかつて
      「予防拘禁」という仕組みが合法的制度として存在していた」
    「『●森達也さん、「僕はもうあきらめた」
       「これから4年間でこの国がどう変わるのか、とてもとても楽しみだ」
      《つまり法案はさくさくとすべて通る。ねじれ解消良かったね。
       ならば二院制の意味は何だろうと思うけれど、もう言わない。
       だって将棋でいえば詰み。チェスならチェックメイト。臨界は超えた。
       もう制御はできない》」

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https://dot.asahi.com/wa/2017040400045.html

室井佑月「籠池さんと嘘つきと仲間たち」
(更新 2017/4/ 5 16:00)

     (室井佑月氏が、政治家たちを批判(※写真はイメージ))

 作家の室井佑月氏は、森友学園問題に関わる政治家たちの多くが憲法を馬鹿にしていると批判する。

*  *  *

 3月23日、森友学園の籠池氏の証人喚問があった。質問に立った与党議員や日本維新の会の議員は、籠池さんを詐欺師の嘘つきにしたいように見えた。

 ただ、籠池さんは思いのほか堂々としていた。嘘をつくと罪に問われるのに。詐欺師ってそういうもの、といわれればあたしにもよくわかんないんだけどさ。

 しかし、与党や維新の議員の意図が見えれば、そのことでまた疑問も湧いた。

 なんで、詐欺師みたいな嘘つきの籠池さんを、後押しするみたいなことしてた? 首相の奥様の昭恵さんが名誉校長を引き受け、首相だってはじめの頃は国会で、「私の考え方に非常に共鳴している方」「妻から、教育に対する熱意は素晴らしいと聞いている」といってたじゃん。だから、講演も引き受けたんじゃないの?(行かなかったが、お詫びを首相名義で送っている)

 森友学園のパンフレットに名前や顔写真が載っていた議員や有名人は、今となっては知らぬ存ぜぬであるが、国有地不正売却疑惑が問題にされる前は、学園を応援していたわけでしょう?

 そういった人たちがいるから、詐欺師で嘘つきの籠池さんが、小学校を作るまでになったんじゃないの? それが籠池さんがいう「風が吹いた」の「」でしょ。

 まあ、それは置いといて、証人喚問で、籠池さんが昭恵さんに相談を持ちかけ、それについて昭恵さんの秘書が回答しているFAXが出て来た。この秘書は、経産省から出向していた人。

 秘書は財務省国有財産審理室長から、回答をもらってきた。

 菅官房長官はこのことについて、「忖度(そんたく)以前のゼロ回答だから問題ない)」といっている。たしかに、FAXには「ご希望に沿うことはできないようでございますが」と書かれているが、その後にこう続く。「引き続き、当方としても見守ってまいりたいと思いますので、何かございましたらご教示ください」。その上、「平成27年度の予算での措置ができなかったため、平成28年度での予算措置を行う方向で調整中」とも書かれていた

 秘書が勝手に動くか? こりゃあもう、籠池さんの依頼があって、昭恵さんが秘書に頼んで、財務省に学校のことを掛け合ったってことよねぇ。

 となると、「私やが(国有地売却や学校認可に)関係していたことになれば、首相も国会議員も辞める」と発言された安倍首相はどう決着をするんだろう

 まぁね、安倍内閣には、弁護士の夫が籠池さんと共に、近畿財務局と大阪航空局の職員と会ってたという稲田大臣もおるからなぁ。この人、そんなことあるはずないと、確実にバレる瞬間まで嘘を通そうとする、気合の入った嘘つきよ。

 それにしても昭恵さん、証人喚問での発言にFacebookで反論って……。すべての国民は法の下に平等じゃないの? この内閣下で、憲法の小馬鹿の仕方は半端ない

※週刊朝日 2017年4月14日号
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●森達也さん「人は誘惑に負けることもあるが反省もする。…それをも許さない」「平成の治安維持法」

2017年04月20日 00時00分24秒 | Weblog

[※ 東京新聞(2017年3月8日)↑]



東京新聞の記事【「共謀罪、心の萎縮招く」「今抵抗しないと」 作家ら声上げる】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201704/CK2017040802000140.html)。

 《◆雨宮処凛さん(作家) 沖縄で運動の弾圧が進んでいる。共謀罪ができたらどうなってしまうのか不安。普通の人は「こんなことを言ったら共謀罪になるかもしれない」と萎縮する。自由を奪われたくない》。

   『●金平茂紀さん「僕らの国の司法にはかつて
     「予防拘禁」という仕組みが合法的制度として存在していた」
    「金平茂紀さんによると、《僕らの国の司法にはかつて「予防拘禁」
     という仕組みが合法的制度として存在していた》
     《戦前、あらゆる社会運動を弾圧する機能を果たした法律に
     治安維持法があった》。山城博治さんの拉致は「予防拘禁
     だったようです。《沖縄ではプレ「共謀罪」捜査が先取りされている
     そうです。酷い国…。
      「平成の治安維持法」を欲するデンデン王国「裸の王様」、そして、
     「忖度」する取り巻き連中。検察や裁判所までが「忖度」する
     世も末なニッポン」

 《◆金平茂紀さん(テレビキャスター) まだやっていないことが取り締まりの対象になる共謀罪は特別に危ない法律だ。沖縄で基地反対運動のリーダーが逮捕されたが、これは共謀罪を先取りした予行演習だ》。《沖縄ではプレ「共謀罪」捜査が先取りされている》…山城博治さんは、ようやく釈放されましたが、もう御一方は「拉致」されたまま。「予防拘禁」されたままです。やがて、憲兵モドキが現れ、「本土」も戦前に逆戻り。

 森達也さん《人は誘惑に負けることもあるが反省もする。共謀罪はそれをも許さない》《一人一人を見ないで、全体をレッテル貼りし、排除しようとする社会まで秒読み》…「平成の治安維持法」完成まであと一歩。デンデン王国「裸の王様」の意を「忖度」し、警察や検察が「一般人かどうか」を判断し、市民が相互に監視し、密告し合う社会…悍まし過ぎる社会。それでも「半分は内閣を支持している」「内閣支持率は52・4%」な壊れっぷりなニッポン、オメデタイニッポン。

   『●「平成の治安維持法」で、室井佑月さんや
       斎藤貴男さん「なんて、最初から一般人扱いされないだろうしな」
   『●「政治的修文」ではなく、法案の目的や「その他」に
        『平成の治安維持法』「内心処罰」という文言追加を
   『●当局の解釈次第で恣意的に内心を罰し、
     お互いを監視・密告しあう社会…「平成の治安維持法」の完成

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201704/CK2017040802000140.html

「共謀罪、心の萎縮招く」「今抵抗しないと」 作家ら声上げる
2017年4月8日 朝刊

 「平和のために言論、表現の自由を守る」「四度目の廃案を目指す」-。国会で審議が始まった「共謀罪」法案に七日、作家や若者らから相次いで「NO!」の声が上がった。

 日本ペンクラブ(浅田次郎会長)は七日夜、東京都文京区の文京シビックセンターで「共謀罪は私たちの表現を奪う」と題する集会を開いた。作家や漫画家、写真家ら十四人が登壇して一人ずつ発言し、約三百人の市民らが耳を傾けた。専修大教授の山田健太常務理事が司会を務めた。

 作家の浅田会長は「平和のために言論、表現の自由を守っていくことが使命で、共謀罪は看過できない大問題。人間には命があっていずれ死ぬが、法律は死なない。子や孫の代にこの法律がどう使われるか。今が大事なときです」と強調した。

 日本ペンクラブは二月、「共謀罪によってあなたの生活は監視され、共謀罪によってあなたがテロリストに仕立てられる」などとする声明を発表している。

 共謀罪は組織的犯罪集団の活動として、二人以上で犯罪の実行を計画し、そのうちの一人でも物品の手配など準備行為をした場合、全員が処罰される。政府は二〇〇〇年に署名した国際組織犯罪防止条約を締結するため、犯罪に合意することを処罰する「共謀罪」と趣旨が同じ「テロ等準備罪」を創設する組織犯罪処罰法改正案を今国会に提出。対象犯罪は二百七十七に上る。


◆浅田次郎さん(作家) ペンクラブの使命は平和のために言論、表現の自由を守ることだ。人間には命があっていずれ死ぬが、法律は死なない。子や孫の代にこの法律がどう使われるか。今が大事なときだ。

雨宮処凛さん(作家) 沖縄で運動の弾圧が進んでいる。共謀罪ができたらどうなってしまうのか不安。普通の人は「こんなことを言ったら共謀罪になるかもしれない」と萎縮する。自由を奪われたくない。

◆内田麟太郎さん(絵本作家) 父はプロレタリア詩人で、戦前、治安維持法があり大変苦労した。私は革命的でも反抗的でもないが、子どもたちに喜んでもらいたいし、萎縮しないでアホなことを描きたい。

江成常夫さん(写真家) 二・二六事件の年に生まれた。日本人は戦争の過ちをないがしろにしてきた。必要のない共謀罪が出てきたのは、なぜか。過去からの日本人の精神性を問うことが必要ではないか。

金平茂紀さん(テレビキャスター) まだやっていないことが取り締まりの対象になる共謀罪は特別に危ない法律だ。沖縄で基地反対運動のリーダーが逮捕されたが、これは共謀罪を先取りした予行演習だ

香山リカさん(精神科医) メールやツイッターをするだけでも、もしかしたらまずいんじゃないかといちいち忖度(そんたく)していくと、考えることすらいけないんじゃないかとだんだんなっていく。

◆田近正樹さん(日本雑誌協会) 共謀罪によって、いつでも捜査ができるような状況が、市民を萎縮させ、社会を変えてしまう。さらに単独テロ対策のために1人で計画することも犯罪になるかもしれない。

ちばてつやさん(漫画家) 日本は今、ゆっくりとした大きな渦の淵にいる。戦争とかどす黒いものがたくさん入っていて、その渦に巻き込まれるかどうかの境目だと思うので、非常に危惧している。

中島京子さん(作家) 今回も強制採決されるというあきらめの気持ちもあり、反対の声がどこまで形になるかわからないが、慣らされることに抵抗しないといけない。4度目の廃案になるよう発言していく。

長谷部恭男さん(早稲田大教授) 犯罪というのは、やり終わったものを裁くのが基本原則。それが277の大量の罪について計画段階で捜査の対象になる。市民生活に直接にかかわるもので危険性も高い。

◆ビッグ錠さん(漫画家) これほど危機感を覚える時代はない。一般の人はどうしたらいいか分からないあきらめがある。過去に、そうやって戦争に入っていったではないか。一度法律ができると手遅れだ。

◆森絵都さん(作家) 東日本大震災のとき、国には国民一人一人を守るような力はないと感じた。それ以降も日本人の心の中に国への依存や期待が残っていて、そこを国につけこまれるのではないか。

森達也さん(映画監督) 人は誘惑に負けることもあるが反省もする。共謀罪は、それをも許さない。一人一人を見ないで、全体をレッテル貼りし、排除しようとする社会まで秒読みとなっている。

◆山口勝広さん(写真家) 写真は、時代を残す記録。萎縮して撮ることを恐れてはいけない。表現者として抵抗し、実情を知らせる義務がある。社会の窓、目となる表現を閉ざすことがあってはならない。



◇「国民を縛るな」 元SEALDsら 若者も叫ぶ

 安全保障関連法に反対し、昨年に解散した若者グループ「SEALDs(シールズ、自由と民主主義のための学生緊急行動)」の元メンバーらが結成した「未来のための公共」などが七日夜、「共謀罪」法案に反対する集会を国会周辺で開き、参加者らがラップ調の掛け声に合わせて廃案を訴えた。

 マイクを握ったメンバーの大学三年馬場ゆきのさん(20)は「国家権力を守るために、国民を法律で縛るのは間違っている」と批判。大学三年の奈良みゆきさん(20)は「与党は強行採決する恐れがある。おとなしく通過させてはいけない」と訴えた。

 集会には高校生を中心とした十代のグループも参加。「安倍政権に反対する金曜国会前抗議」と銘打ち、より多くの市民や団体を巻き込んで、毎週恒例の開かれた抗議の場にしていくという。
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●金平茂紀さん「僕らの国の司法にはかつて「予防拘禁」という仕組みが合法的制度として存在していた」

2017年04月13日 00時00分50秒 | Weblog

[※ 東京新聞(2017年3月8日)↑]



沖縄タイムスの金平茂紀さんのコラム『沖縄で進行する共謀罪的捜査 長期勾留と「予防拘禁」の類似性 【金平茂紀新・ワジワジー通信(24)】』(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/91985)。
東京新聞御コラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017040802000157.html)。

 《沖縄の米軍基地建設反対運動のリーダー的存在である山城博治氏の保釈と、そこで考えなければならないこの国の司法の「変質」についてである》
 《▼魚などいないのに「釣り厳禁」とは罪つくりな看板だが、国会で審議が本格化した「共謀罪」も、かなりうさんくさい看板だろう》。

   『●最「低」裁(鬼丸かおる裁判長)、
    沖縄に弁論もさせずに「政治判断」…「司法判断」出来ない死んだ司法
   『●最「低」裁による辺野古破壊訴訟のデタラメ:
      「国と地方は対等という地方自治の精神を踏みにじる判断」
   『●「菅官房長官は徹底抗戦の姿勢を崩さない
     翁長知事を念頭に、「わが国は法治国家だ」と牽制」だって!?
   『●「国際人権法」違反: 山城博治さん長期「拉致」という
          「独裁的な国家が反対派を黙らせる常とう手段」

 金平茂紀さんによると、《僕らの国の司法にはかつて「予防拘禁」という仕組みが合法的制度として存在していた》《戦前、あらゆる社会運動を弾圧する機能を果たした法律に治安維持法があった》。山城博治さんの拉致は「予防拘禁」だったようです。《沖縄ではプレ「共謀罪」捜査が先取りされている》そうです。酷い国…。
 「平成の治安維持法」を欲するデンデン王国「裸の王様」、そして、「忖度」する取り巻き連中。検察や裁判所までが「忖度」する世も末なニッポン。

   『●「平成の治安維持法」で、室井佑月さんや
       斎藤貴男さん「なんて、最初から一般人扱いされないだろうしな」
   『●「政治的修文」ではなく、法案の目的や「その他」に
        『平成の治安維持法』「内心処罰」という文言追加を
   『●当局の解釈次第で恣意的に内心を罰し、
     お互いを監視・密告しあう社会…「平成の治安維持法」の完成

 どんな「看板」を掲げても、所詮は「平成の治安維持法」。

 森達也さんの予言が次々に現実となっていて、イヤになります。「世界でも稀な自発的な独裁国家」完成間近、マジか…。

   『●森達也さん、「僕はもうあきらめた」
     「これから4年間でこの国がどう変わるのか、とてもとても楽しみだ」
    《つまり法案はさくさくとすべて通る。ねじれ解消良かったね。
     ならば二院制の意味は何だろうと思うけれど、もう言わない。
     だって将棋でいえば詰み。チェスならチェックメイト。臨界は超えた。
     もう制御はできない

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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/91985

沖縄で進行する共謀罪的捜査 長期勾留と「予防拘禁」の類似性 【金平茂紀の新・ワジワジー通信(24)】
2017年4月6日 12:00 金平茂紀 共謀罪 山城博治

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金平 茂紀(かねひら しげのり)

TBS報道記者、キャスター、ディレクター
1953年北海道生まれ。TBS報道記者、キャスター、ディレクター。2004年ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に「ホワイトハウスから徒歩5分」ほか。
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 しばらくぶりの「ワジワジー通信」だ。けれどもこの間、沖縄をめぐる出来事はワジワジーすることがあまりにも多くて、それらを記すだけでも紙面を覆いつくしてしまいかねない分量になるので、今回は論点を絞ることにしよう。沖縄の米軍基地建設反対運動のリーダー的存在である山城博治氏の保釈と、そこで考えなければならないこの国の司法の「変質」についてである。

     (5カ月ぶりに保釈され支援者から祝福される山城博治議長
     (左から2人目)=3月18日午後8時すぎ、那覇市樋川・
     那覇拘置支所前)

 沖縄平和運動センター議長の山城氏は3月18日保釈された。初公判の翌日のことである。去年の10月、東村高江のヘリパッド建設反対の抗議行動のさなか、米軍北部訓練場内の有刺鉄線を切ったという器物損壊の容疑で逮捕されて以来、いくつもの罪状で再逮捕が繰り返され(公務執行妨害、傷害、威力業務妨害)、何と5カ月以上、152日という長期勾留の末に保釈されたのだった。

 那覇地検は最後の最後まで保釈に反対し続けた裁判所は長期にわたって家族も含めた接見禁止処分を認めていた。山城氏に対しては、靴下等の生活必需品の差し入れも2カ月以上禁じられ、さらには那覇地検は、国民の最低限度の権利である弁護士との接見にさえもさまざまな注文をつけ続けた。山城氏にあてられた励ましの手紙約400通も全く本人のもとに届かないようにされていた。逮捕・起訴された山城氏は、保釈に至るまでの長期間、そのような境遇に置かれていた。このこと自体がまず異常である。

 今年1月26日には、国際的人権団体アムネスティ・インターナショナルが、早期釈放と適切な医療措置等を求める異例の声明を出していた。山城氏は悪性リンパ腫を患って入院していた経緯がある。また複数の人権団体や刑事法学者、有識者からも、山城氏の長期勾留は、露骨な運動つぶしを企図した動きであって、司法の機能を逸脱しているとの訴えがなされていた。だがこの国の司法を担う裁判所や検察庁は、聴く耳を持たなかったようだ。

 山城氏が勾留中に〈現場〉では一体何が起きたか。東村高江では米軍用のヘリパッド建設が力づくで完了した。反対派市民を機動隊がごぼう抜きにして、工事車両を何台も走らせての、まさに突貫工事の果ての完成だった。いわゆる「辺野古訴訟」は県の敗訴が確定し(去年12月20日)、国・沖縄防衛局は、司法によって工事GOの「お墨付き」を得られたと主張して、まさにその通りにことが進められた。

 名護市辺野古では、海上埋め立て工事が再開され、巨大な作業船が海上に姿を現し、再び反対派の抗議船などの海域進入禁止を表示するオレンジ色の浮具(フロート)が大浦湾に張り巡らされた。海の機動隊=海上保安庁の警備艇も以前のように存分に力を行使し始めた。その傍らで、工事にともなう汚濁の防止膜を固定するためだというコンクリート・ブロックが次々に海中に投げ込まれていった(最終的には228個)。山城氏の勾留中に、国・防衛局はまさに思いのままにことを進めることができた。これが客観的な事実である。

 僕は、山城氏が勾留されていなかったら、これらのことは止まっていたかもしれない、などと空想的なことは言うつもりはさらさらない。国・防衛局の、政治的な、物理的な力はこの国においては圧倒的なのであって、アメリカ政府から「待て」と言われない限り、工事は進められただろう。ではなぜ山城氏はやられたのか。彼は非転向を貫く米軍基地建設反対運動の象徴的存在であって、まさにそのことが彼が長期勾留を課された理由なのである。それを裏付ける種々の事象がある。

 僕らの国の司法にはかつて「予防拘禁」という仕組みが合法的制度として存在していた。戦前、あらゆる社会運動を弾圧する機能を果たした法律に治安維持法があった。この法律に違反したとして摘発された受刑者のうち、非転向、あるいは転向が不十分だとみなされた者は、「再犯のおそれあり」として出獄を取り消し勾留し続けることができる制度が「予防拘禁」だった。

 僕は山城氏の尋常ではない長期勾留や接見禁止措置を考えた時に、この治安維持法下の「予防拘禁」のことをすぐに想起した。今、政権は「平成の治安維持法」と言われている共謀罪法案(彼らによる呼称はテロ等組織犯罪準備罪法案だが)を国会に上程し成立を急いでいる。この動きと山城氏逮捕・長期勾留の動きは連動したものと思わざるを得ないのだ。

 実は山城氏逮捕の捜査を顧みる時に見過ごせない司法警察・検察の動きがある。山城氏の逮捕・再逮捕と相前後して東京、神奈川など全国十数カ所で家宅捜索が行われ、主にパソコン、USBメモリーやハードディスクなどの記録媒体、携帯電話などを集中的に押収していった。パソコンの押収点数は計8台、記録媒体が15台、携帯電話も7台が押収された。

 捜査当局はこれらの押収物から、メールやラインなど会員制交流サイト(SNS)での通信記録を細かく掌握しチャートを作成していった。なぜそんなことをするのか。彼らは、米軍基地建設反対運動を、山城氏を「首謀者」とする壮大な犯罪組織に見立てようとしているのである。「一味」が事前に「共謀」してあのような大反対行動を企てているのだと。

 しかし僕は長年の記者取材経験からわかるのだが、公安警察や公安検察のなかには、想像力がとてつもない奇形的な膨張を遂げてしまった人々が存在していたりする。彼らの頭のなかには常に国策にまつろわぬ者=犯罪集団=取り締まり対象という図式が出来てしまっている恐れがある。そう、彼らの頭の中には戦前の治安維持法が生きているのである。だから、まるでアルカイダかイスラム国に対するような扱いがとられてしまいかねないのだ。

 山城氏の公判に証拠申請されている膨大なビデオ映像の記録(ブルーレイディスク数十枚)はどのようにして撮影されたかを想起してみるといい彼の行動の一挙手一投足をバーの先に取りつけた小型ビデオカメラ20台以上で、警察、防衛局等の「撮影班」がよってたかって撮影したものがそれである。そのこと自体が実は異常なのだ。それを異常と認識できないほどに僕らの感覚がすでに麻痺(まひ)してしまっているのかもしれない。

 沖縄ではプレ「共謀罪」捜査が先取りされている。これは憲法のもとにある民主主義国家においてあってはならない、司法の「変質」を象徴する動きである。

 (テレビ報道記者・キャスター)=随時掲載
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017040802000157.html

筆洗
2017年4月8日

 こういう笑い話がある。地主が自分の土地にある池で釣りをしている男を見つけて大声を出した。「そこの看板が見えないのか。<魚釣りを禁ず>と書いてあるだろ。罰金を払えっ」。すると男が逆に怒鳴り返した。「この嘘(うそ)つきめ! 何時間たっても一匹も釣れないぞ」▼魚などいないのに「釣り厳禁」とは罪つくりな看板だが、国会で審議が本格化した「共謀罪」も、かなりうさんくさい看板だろう▼魚釣りが法で禁じられた池で、腕試ししようと仲間と話し合う。釣り具を持って池まで足を運んだが、気がとがめてやめた。それでも、違法な釣りを仲間と計画したのだからと、罪に問うのが「共謀罪」だ▼こんな乱暴な話はないと反発されて、過去に三たび廃案になった。そこで政府が考えた策が、看板の付け替えだ。「共謀罪」を「テロ等準備罪」と変えたのだが、政府の当初案では条文に肝心の「テロ」の文言が一つもなかったのだから、ひどい看板もあったものだ▼東京五輪招致の際、安倍首相は(東京は)世界有数の安全な都市大きな看板を掲げてみせたのに、今は「(共謀罪など)法整備をできなければ東京五輪を開けないと言っても過言ではない」▼「テロ」の看板を掲げれば、皆ただ恐れをなし、「五輪」の看板を掲げれば、皆、賛成するだろう-とは、ずいぶん国民を見下した「看板政治」ではないか。
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