acc-j 茨城 山岳会日記

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奥多摩・小川谷滝谷

2012年06月02日 23時48分30秒 | 山行速報(沢)
奥多摩・小川谷滝谷

2012沢登のスタ-ト
ようやくといった感もしなくはないが、ともかく沢登部の活動が始まるのだ!
さて、初陣はというと・・・。

奥多摩、小川谷滝谷。

①なんといっても滝がいっぱい!
②核心は直登可能!
③そしてアプロ-チが長い!

と、とってもハ-トフル。
新入会、沢登初体験のmatさんと初陣を飾れるか?


前夜、日原へ
小川谷林道は通行止めというのはあらかじめ調査済み。
日原鍾乳洞駐車場が平日は無料らしいので、利用させてもらおうと行ってみたが、河原の駐車場手前で通行止め。
わずかに「軽専用」駐車場が利用できそうなものの、そこにワゴンを止めるのもマナ-に反する。
ということで、随分手前の日原渓流釣場の駐車場からスタ-トする。

日原鍾乳洞入り口を過ぎると、左手大岩壁の崩落がひどい。
新しげな落石がそこここに。
一見して通行止めの理由を知ることとなる。

小川谷林道は概ね歩けるが時に崩落跡が散見される。
このあたりは自己責任であろう。
途中、釣りおじさんが自転車で追い越していく。
「たしかにあれが正解だなあ。」と心密かに思うものの、山ヤは山ヤらしく歩かねばなるまい。



なんだかんだと2時間半経過。
滝谷出合。
ようやくだ。ようやくここまで来た。
しかし、沢へのモチベ-ションはその苦行をものともしないのだ。



入渓してしばらくは容易な滝が次々に現れる。
越えるにしたがって体が渓谷歩きを思い出していく。
ヌメ岩の感触を確かめるようにそれらを越えていく。





滝谷はその短い流程にして、名を冠した滝が連なる。
そのはじまり告げるのが下ツ滝。



下ツ滝(20m)
その高さ、水を放つ角度ともに迫力。
写真ではあまり伝わらないのが残念だ。
可能性を否定するわけではないが、直登は困難。右岸を巻く。



両門ノ滝(6m)
右岸を行く。左俣の水流を跨ぎ、右俣の水流左を行く。
容易だが、ナメ床&ヌメ岩なので慎重に。

そして、滝谷の白眉にして核心。
上ツ滝(3段25m)





1段目は水流左。しばらくはバンドを伝っていく。
左に残置があり支点とする。
そこから右、水流中にスタンスを求めるのだが、支点がなく不安。
目線左上のわずかな岩の裂け目にキャメ0.4が効いた。
こうなると、安心して体重を移動しここを解決。
その先のナメ部分も慎重に行けば、リングボルトとハ-ケンのピッチ切ポイントがあるのでそこでビレイとする。





2段目は水流右の立ったフェイス。いかにもヌメっていていやらしい。
一歩上がれば残置支点があるが、その先のホ-ルド、スタンスとも外傾し甘い。
意を決してさらに一歩上がるも残置支点が見当たらず、しばし逡巡。
二歩上がれば恰好のガバスタンスがあるが、ホ-ルドが甘く躊躇。
ここでも岩の裂け目にキャメ0.4が何とか効いた。0.4大活躍だ。
これをA0し、安定したスタンスに立てば、残置支点が枯れ葉に埋もれているのを発見し一安心。
一旦は傾斜が落ちるが、3段目の岩溝を少し登り極太の倒木でビレイ。

残りの3段目はトイ状で容易。
滑らないように慎重を期してザイルを伸ばす。

初沢登のmatさんは日ごろのクライミングジム通いの賜物だろう。
フォロ-ながら順調に上がってきた。
沢のヌメには緊張したようだが、これも経験です。



名は無き美麗なトイ状(6m)はヒタヒタと。時に足を滑らし、じっくりと味わいながら。



胎内滝(CS・5m)
洞窟に入り込み、残置スリングを頼りに上部の洞穴を目指す。
なかなかどうして結構なスリルだ。



落ちれば怪我は必至なので残置支点にセルフを取って突破。
フォロ-にはロ-プを出す。

岩溝ノ滝(10m)
最後の滝は念のためロ-プを出すが、ガバも多く問題はない。
コケに包まれた滝を快適に登る。

すると気持ちのいい平坦地。
明るい森に緑の絨毯。幕場に最適だろう。
ここは「鹿の踊り場」とも呼ばれているらしい。
折角なので大休止。



さて、下山は詰めあがって酉谷山避難小屋経由だと概ね3時間。
しかし、鹿の踊り場の左岸尾根を下れば最短で入渓点に戻れるらしい。

時間は12:30。
午後からは雨の予報も出ている。
この尾根ル-トの詳細が不明というリスクはあったが、「最短下山」に賭けた。

尾根へはひと登り。すると窪地のような複雑な地形をしていた。
肝心の下山路だが、目前の尾根はどう見ても方向と尾根の規模が違う。
たぶんこれでは沢の途中に出るだろう。
それをやり過ごして隣の尾根は方角はいいが規模は小さい。おそらくは支尾根だろう。
充分に吟味し3本目の背の広い尾根を下る。途中から一気に高度を落とすが、ロ-プを出すほどではない。
尾根の末端は急なガレと泥の斜面。ズリズリと沢に降り、沢下ると一投足で入渓点。
なんと、鹿の踊り場から40分。
踏み跡は不明瞭でル-トファインディングは必要だが、これは有効だ。

あとは朝同様に小川谷林道を地味に歩く。

林道終点に釣りおじさんの自転車が置いてある。
「たしかにあれが正解だなあ。」と心密かに思うものの、やはり山ヤは山ヤらしく歩かねばなるまい。

2012沢登スタ-トはナカナカな手応えだった。


sak
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