Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

名古屋城と金シャチ横丁への旅~①

2018-04-30 | 旅行

  「芙蓉会」の舞台が終わったら”ちょっと息抜きに日帰り旅行”と楽しみにしていたこの旅行。目的地が「名古屋城と金シャチ横丁」、集合場所が高岡駅南と言う以外まったく予備知識もなくついて行った。
 何でも、ようこ姫さんさんがいつか「メルヘンおやべ」で応募したそうで、「当選!無料ご招待」の案内が届いてビックリ。一人参加だと無料バスツアーとなる(実際そんな参加者が何人かおられた)。私たちは4名で参加。3名は8,000円ほど払ったか?ならすと約6,000円(バイキングランチ代、名古屋城入城料込み)だ。

 まず入ったのが小牧のジュエリーの店。ハハァ、ここで宝石を買わせるつもりだネ。目の保養だけ!と思いながら店に入ると、○○賞受賞作品などと豪華な装飾品が部屋いっぱい展示されている。

 

  さらに2階に案内されて…。BeNAS とは ”Beauty Natural Art Science” とか。誕生石クイズやら何やら立て板に水のお話。(後でネットで調べたら、遠赤外線のネックレスにだまされた、詐欺だなどの記事がいくつか…。クリーンオフ期間中に返品した人も…(丁寧な対応だったそうだが)。
 👇 次に、「犬山・ローレライビール館」。ここでバイキングランチを食べる。 

  👇 窓の外に竹林。

  👇 地ビール3種。

 👇 ローレライビールの商標 & アイスクリーム

 

 いよいよ名古屋城です。
 👇 再入場するためのスタンプ。手の甲にスタンプを押し、光を当てるとスタンプが見えるというもの。2度入ったりしない、と思ったが後でやはり再入場することに…。

  👇 金シャチ募金。

  名古屋城内へは入らず「金シャチ横丁」へ行くことにして、外へ出る。まず、「義直ゾーン」。
徳川義直は家康の九男で、初代の名古屋城主だそうだ。広い道の両側に老舗の食べ物屋が並んでいる。

 

  一通り眺めて、外へ出て外堀通りを歩く。東門の方に金シャチ横丁「宗春ゾーン」があるそうだ。


第十回高岡芙蓉会謡曲大会

2018-04-28 | 能楽
 
「第九回高岡芙蓉会謡曲大会」 ・ 5月の演能(高岡)・ 銀座に能楽堂
 4/16(日)、「高岡市青年の家・能舞台」にて「高岡芙蓉会謡曲大会」が行われた。謡曲・仕舞・お囃子のお稽古に励んでいる呉西地区の女性だけの会だ。発足してはや9年。5年目の記念大会......
 

 「高岡芙蓉会」(謡曲・仕舞・お囃子のお稽古に励んでいる呉西地区の女性の会)の10周年記念大会が、22日(日)に開かれた。記念大会と言うので、東京や金沢から若い能楽師さん4名をお招きし、仕舞や舞囃子を鑑賞した。
 👆は、昨年の私のブログである。今年は、私自身はあまり写真を撮らなかったが、「北日本新聞」と「富山新聞」が取材に来られ、たまたま両方とも、連調連管「竹生島」の写真付きで紹介記事を掲載した。
 翌朝、城端の同級生のHIさんから「写真が載っていたね。膝痛や息切れやら悩みながら頑張っているね」と励ましの電話があった。あんな小さな写真でよくわかったものだ。友達はありがたい。
 👇は、「青年の家」の前の看板。

 👇 仕舞「草紙洗」。

  👇 舞囃子「胡蝶」。この青年の家の「能舞台」を存続させてほしいと願う署名を友人やサークル仲間に頼んだ時、「能舞台を一度見てみたい」と、「あかね」のOさんが友だちと二人で見に来てくださり、私の太鼓の舞台を撮ってくださった。

  12時に総会が開かれ、高橋市長が挨拶された。

  第一部の会員の演技の後、3時半より第二部が始まった。
 まず、「能のお話いろいろ」…渡邊茂人先生(シテ方宝生流能楽師)。シテ方能楽師が初めて演ずる曲(披く曲)として「翁」、「道成寺」、「猩々・乱」、「石橋」について詳しく話された。

 その後、仕舞「忠度」:金森良充さん、 「笹の段」:渡邊茂人さん、 「熊坂」:金森隆晋さん、 舞囃子「高砂」:高橋憲正さんと、若手能楽師さん達の緊張した美しい舞が披露された。
 「高砂」は「芙蓉会」のメンバーが黒紋付の袴姿でお囃子を担当され、息の合った演技だった。(残念ながら写真は撮れなかった)

 👇は、直会の席での先生方のスピーチ。(隆晋さんのはボケがひどく割愛した) この時、女性だけで、舞、謡、囃子をが揃うのは全国的にも珍しい、素晴らしいことだ、と褒めてくださった。  

       

  👇 「芙蓉会」の初代会長北林さんの跡を引き継ぎ、長年「芙蓉会」を引っ張って来られた会長の車伸代先生に感謝の花束が贈られた。

  以下、5月の能楽関係の行事を紹介します。
 5/13(日)10時:青年の家・能舞台
                     一河会謡曲大会       
               (素謡、仕舞、独鼓、連調連管)

 5/20(日)1時:瑞龍寺法堂
                       国宝瑞龍寺燭光能
                   能「阿漕」 

 5/20(日)10時:青年の家・能舞台
                  高岡能楽会定例能楽大会
                           (素謡、仕舞、連調連管)
        3時半:
               仕舞、舞囃子、能「熊坂」


4/21(土)のお茶 & 春祭り

2018-04-25 | 日記・つぶやき

 あっという間に4月も過ぎようとしている。ともかく今年は桜の開花が早かった。あれよ、あれよと言う間に花が散り、はや4月末だ。私にとっては「芙蓉会謡曲大会」が近づいてきた、と言うわけだ。
 4/21(土)は、5時半から「芙蓉会」の申し合わせ(リハーサル)の予定。しかも、11時半から、野村の「多文化子ども勉強室」の新年度打ち合わせ会の案内が来ていた。お茶はどうしようかな~と迷っていた。野村~角~江尻となんとなく近間を移動することになるので、帰宅しないでお茶教室で時間調整をすることに決めた。

 「多文化子ども勉強室」は6年生二人が卒業し、高陵中、志貴野中へ入学した。残る3人が通うことになる。そのうち新入生が来るかもしれない。新学期を迎えるにあたり、今までのやり方の反省点、改善点、市役所にお願いすること、ボランティア同士で共通理解を持つことなどについて話し合った。
 早く終わったので、KOさん、ZEさんに誘われるまま「サイゼリア」でランチをとった。お二人とも私よりずっとお若いが、このボランティアは発足当時から続けておられ、先輩である。今まで個人的な話をすることがなく、年度初めのいい機会だった。

 そして、角(つの)の茶々姫先生宅へ。折しも「春祭り」で神輿の巡行の時間だった。空は青く晴れ渡り、絶好の祭り日和である。茶々姫先生宅の近くでお神輿巡行に会った。奥さま達、家族の方たちも一緒に歩いておられる。思わず、「良いお天気になりましたね」と声をかけた。「イヤ、チョッと良過ぎまして…」とすぐさま返ってきた。朝から夏日の暑さに音を上げておられるのだろう。 

 茶々姫さんはお祝儀を準備して渡され、目録を読み上げておられる間お神輿は待機だ。

 一日に350軒かを回るそうだ。皆さん、若いとは言えご苦労様です。

 この日は、軸も活け花も主菓子も、お点前の写真を撮らなかったので省略します。美味しいお抹茶を何服かいただき、「青年の家」の能楽堂へ。5時半から申し合わせ(リハーサル)だ。連調連管、鼓連調、舞囃子の申し合わせがあった。上田先生は早くから来られ、太鼓を4つ締めてくださる。明日は、「芙蓉会」10回目の謡曲大会と言うことで、皆さん張り切っておられる。


今年も「よへさ」へ ’18 ~ よへさ de ランチ

2018-04-24 | 食物

 語り琵琶「櫻の森の満開の下」(坂口安吾作)が、伏木矢田「スペース よへさ」であると聞き、ぜひ聴いてみたいものと思った。が、日時を聞くと4/22(日)、「芙蓉会」謡曲大会の日だった。直会も出るから無理。しだれ桜はもう散っているだろうし…、せめてランチを、とようこ姫さんが満席のところを頼み込んでくださった。
 4/20日(金)。伏木駅前で待ち合わせ。少し早く着いたので、近くのカフェでひと休みしてから、姫さん、茶々姫さん、なはさんと4人で矢田の「スペース よへさ」へ。枝垂れ桜は満開を過ぎているが、まだ花をつけていた。

 👇 上がり框の部屋の活け花。照明に和紙を被せてある。

  庭の桜が見えるお部屋でランチをいただく。👇は、炊き込みご飯。  

  👇 黒いお椀の素麺が涼しげだ。

  👇 和え物。

  👇 大根にそぼろ煮(シーチキン?)をかけ、白いソースはココナツミルク。

  👇 スモークサーモンと玉子の椿の花。

  デザートがついて1,000円。食後のコーヒーは200円。「まりころ」さんの手作りランチ、「よへさ」のキッチンで料理しておられるそうだ。食事をして、コーヒーを飲んで、いろいろ話した。7月の「ルビーの会」(誕生会)のプラン、月に一度お茶教室のお便りを出す企画、そのネーミング、城端曳山祭りに行こう…などなど。


今年も「よへさ」へ ’18 ~ カフェ「あ志びの」

2018-04-23 | 自然・海山草花
 
よへさの枝垂れ桜 2017
 NHK・BSの「こころ旅」は、今週から岡山県。いつ頃の撮影か、まだまだ桜がきれいだ。ここ高岡は寒い雨の日が続き、もう散ってしまっているだろう。 今年も「よへさの枝垂れ桜を見る......
 

 語り琵琶「櫻の森の満開の下」(坂口安吾作)が、伏木矢田「スペース よへさ」であると聞き、ぜひ聴いてみたいものと思った。が、日時を聞くと4/22(日)、「芙蓉会」謡曲大会の日だった。直会も出るから無理。しだれ桜はもう散っているだろうし…、せめてランチを、とようこ姫さんが満席のところを頼み込んでくださった。
 それが、20日(金)。伏木駅前で待ち合わせ。少し早く着いたので、近くのカフェでひと休み。
 👇は、「あ志びの」。中は画廊にもなっている。 

  👇、3人でコーヒーを注文。それぞれのカップが違い、桜の花びらの小さなトレーにお菓子。

  お店を出るとき、もう一度、看板の上の古木の歌を読んでみた。墨は薄く、かすれて読みにくいが、そこは、なはさんが繋げてくださった。

 大伴家持の歌:あしひきの 山の木末(こぬれ)の ほよ取(と)りて かざしつらくは、千年(ちとせ)寿(ほ)くとぞ

意味: 山の木の梢(こずえ)に生えているほよを取って、髪(かみ)飾(かざ)りにしたのは、千年も続く長寿(ちょうじゅ)を祈ってのことです。
 ほよ とは、「やどりぎ」の古名撮影(2004.11) by きょう

 👇 お店の前にある石段の急坂。私の故郷、城端も坂の多い町、懐かしい思いがつのるが今では登れそうにない。 

  食事処「あ志びの」: 伏木古国府(下町・駅前) AM 9:00~PM 5:00  定休日 毎週火曜日

  茶々姫さんと合流し、車一台で「よへさ」へ向かう。しだれ桜はさすがに満開を過ぎていたが、まだ花をつけていた。 

  私たちが入るのと、前のグループが帰られるのと同時だった。窓から桜が見られる広いスペースに座れてラッキーだった。
 👇 家の中から眺めるしだれ桜。

 👇 大きな水盤に椿の花。奥の部屋では男性のグループが話し込んでおられるようす。

 👇 床の間の藍九谷の皿など。

 👇 仏壇の前の屏風。

  👇 隣の部屋にも、藍九谷の深皿。

  この後、ランチをいただきながら、いろいろ相談したり、プランを練ったりして話し込んだ。なんか、生まれた家にちょはい帰りをしたような、ゆっくりした時間の流れがうれしい。

 スペース よへさ : 高岡市伏木矢田 2-24
            問合せ先:090-8746-3050 (向さん) 


つれづれな日々 56~映画「いぬやしき」&高岡やぶなみ駅

2018-04-20 | 映画・テレビ・演劇・芸能

 早々と開花した桜の花もあっという間に葉桜、あちこちで春祭りが始まりました。
 さて、日々の生活の中でのちょっと気にかかる小さな出来事。そんな記事を”つれづれな日々”として書いています。今日は久しぶりの56回目です

 ≪映画「いぬやしき」
 
試写会の券が当たったからどう?」とようこ姫さんから電話があった。NOちゃんが申し込んだ分が何枚か当たったようだ。高岡だし、夜でも行けるので見ることにする。ただし、タイトルに記憶がある程度で予備知識はゼロ。

 早く行かないと前の席しか空いていないと言うので、3時半にトイザらスの前で待ち合わせ。座席を取ってから、サンマルクカフェで軽食をとる。
 👇は、デニブランミックスベリー。
 
 👇 映画「いぬやしき」のポスターより。新宿上空250メートル、高層ビルのあいだをくぐって「ジジイ」(木梨憲武)対「高校生」(佐藤健)が空中戦を闘う。

 犬屋敷」は主人公(木梨)の姓、定年を間近に控えた冴えないサラリーマン、末期がんの宣告を受けている。対して佐藤「獅子神」は高校生。二人は、ある晩突然墜落事故に巻き込まれ機械の体に生まれ変わる。人間をはるかに超越する力を手に入れる。

 犬屋敷は、病気や怪我で死にかけている人の頬をなで、さすり、言葉をかけ命を蘇らせる。一方、獅子神は、自分の意志に背く人々に右手指を銃のようにして「バン、バンバン」と叫ぶと相手は死んでしまう…。最後はその二人の闘いだ。杖(だったかな)にまたがり空を飛んだハリーポッターは可愛らしかった。が、機械の体で空を飛ぶ木梨にはヒヤヒヤした。佐藤は朝ドラのさわやか高校生とはまったく違う表情で…。

 《高岡やぶなみ駅》
 
あいの風とやま鉄道に新駅ができたと言う。木津サンコー店へ行ったついでに探しに行った。北陸線が直角に曲がる辺りの場所だろうと検討をつけて…。実際、地図を見てもよくわからない。
 ようやく見つけた駅西口。ちょうど電車が着き、高校生数名と老夫婦が降りられた。

 👇 無人改札口。右は券売機。さらにその右に階段があり、向こうのホーム、出口に出るのだろう。

  👇 エレベータも左にちゃんとついています。

  👇は、ネットから。東口。バスも乗り入れているようだ。

  私ら砺波地区生まれの者にとっては、「藪波」は加越能鉄道の小矢部市内にあった駅名。50年近く前に廃止された。
 では、この駅名は? ネットによると、奈良時代越中国司として高岡に赴任した大伴家持の歌に詠まれたそうだ。👇の和歌にある地名「やぶなみの里」にちなんだとのこと。この駅、近隣の高岡市和田は「藪波の里」と推定される。

   藪波の 里に宿借り 春雨に 隠りつつむと 妹に告げつや


野沢温泉で同窓会その3

2018-04-18 | 旅行

 4/12,13日に、城端小(中)の同窓会「東京卯辰会」から野沢温泉へ行った。幹事は温泉に詳しいSEさん。数年前は伊豆対島(たじま)温泉「藤よし」へ案内してもらった。その時買った「究極の源泉宿73」に野沢温泉「さかや」さんも出ている。北陸新幹線飯山駅で東京からの10名、富山からの2名が合流し、バスで野沢温泉へ向かった。

 その本によると、「さかや」さんは17代続く老舗の湯宿、江戸時代造り酒屋として天領の本陣を務めたことからこの屋号がついた。源泉湧出口の温度が高く適温にするのが難しいところ、63~7℃の源泉を水を一切加えることなく45℃まで下げることに成功したのがこの「さかや」だそうだ。内湯は「あつ湯」、「ぬる湯」、「腰湯」の3段階の温度の湯にわかれ、好みで入ることができる。(👇はパンフから)
 👇 宮大工による伝統の湯屋建築の大浴場「鷹の湯」。 

 👇 婦人大浴場「月の湯」。

  👇 1989年の「長野冬季オリンピック」の時、野沢温泉村はバイアスロン競技の会場だったそうで、当時の選手の写真、靴、スキーなど展示してあり、前に積まれているのは長年の「旅日記」。川越の盛〇さんは今度が3回目(彼女の最初の勤務地が野沢温泉村から近い新潟県側の村だった)、以前来た時の「旅日記」を時間をかけて探せど、結局見つからず残念そうだった。

 

 

  👇 ロビーのテーブルの上に置いてあった蓮の実。

 3回にわたり読んでいただきありがとうございます。大〇さんが写真を送ってくださるので、後で追加でアップしますね。👇 出発前の集合写真です。


野沢温泉で同窓会・その2

2018-04-16 | 旅行

 4/12,13日に、城端小(中)の同窓会「東京卯辰会」から野沢温泉へ行った。幹事は温泉に詳しいSEさん。数年前は伊豆対島(たじま)温泉「藤よし」へ案内してもらった。その時買った「究極の源泉宿73」に野沢温泉「さかや」さんも出ている。北陸新幹線飯山駅で東京からの10名、富山からの2名が合流し、バスで野沢温泉へ向かった。

 さて、「さかや」さんの夕食を紹介します(写真がボケていてすみません)。
 まず、梅酒の食前酒でもうほんわか気分。
 👇は、”村の冬のおごちそう”。

  👇 お造り(鯉のあらい、雪鱒レモン〆、川鱒博多昆布〆)。

  👇 芋なます(ジャガイモだそう)、里芋田楽(?)。

  👇 ぜんまい煮切、岩魚まあーず(これがよくわからない)。

  👇 南瓜黄身流し、ほうれん草豆腐、かんずり酒盗(妙高地場産肉厚唐辛子を雪原にさらした後、麹、柚子潮を混ぜ3年間熟成する)。

  👇 菊かぶら、横に川鱒の桜蒸し(トップの写真に写っている)。

  👇 小屋の中には、むかごくるみ和え。

 👇 主菜(黒毛和牛源泉網焼き。

  👇 台の物(みゆきポーク豆乳椀)        

 👇 止め皿(味噌漬け豆腐と玉子、岩魚南蛮漬け、芋茎甘酢漬け)。

 他に、蒸し物(鯛の桜蒸し)、お食事(彩々茸のあんかけ飯)、デザート(林子プリン)。

 お料理もお酒も話も美味しかった。
 👇は、その時大〇さんが歌った(彼はこの歌が大好きで、いつも歌われます)小学校時代の運動会の歌。私もわりと好きで結構よく覚えている…。昭和20年代、運動会の前と後とに歌った。

 ♪ 待ちに待ちたるその日となりて 空に朝日の影さえ清く
  朝風いさまし(……?  )ああ心地よし
  読み書き技の暇びまに 鍛え鍛えしこの体
  試すは今日ぞ 今なるぞ 見よや人々この手並み ♪

 ♪ 勝ちたるものも負けつるも みなうちとけて明日よりは
  今日の楽しさ語らわん 学びの暇の折々に
  入日は今しも山の端に落ち 夕風に響く笛の音聞こえ
  楽しき集いも終わりを告げぬ 万歳 万歳 バンバンザ~イ ♪


野沢温泉で同窓会・その1

2018-04-15 | 旅行

  城端小(中)の同窓会「東京卯辰会」から野沢温泉へ行く、という話を聞いたのは大雪に悩まされていた頃だった。幹事は温泉に詳しいSEさん。数年前は伊豆対島(たじま)温泉「藤よし」へ案内してもらった。その時買った「究極の源泉宿73」に今度行く野沢温泉「さかや」さんも出ている。北陸新幹線飯山駅からバスだそうだ。新高岡駅~飯山駅が1時間ちょっと。これは近い!娘夫婦の来高予定が延びたので、1週間前にようやく参加を決めた。

 東京から10名、富山から2名、12名の参加だった。女性は4名。飯山駅で合流し、バスで25分、野沢温泉バス停で下車。宿へ荷物を置いて、お蕎麦屋さんへ(老舗の蕎麦屋らしいが名前を失念)。
 👇 店内に飾ってある振袖。天そばと野沢菜に舌鼓を打つ。

 👇は、この日のお宿、「さかや」さんの入り口。

 👇 宿の前の「足湯」。

  👇 玄関前の「道祖神」。

 少し上ると源泉が見られるという。宿に残る人も…。登り坂は私にはきついが、最後尾からゆっくりとついて行く。

 👇 与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌碑。そう言えば、城崎温泉にもあった…。二人で温泉巡りをしながら歌を詠んでいた?

 👇 観音像。他にも歌碑があり、休憩所になっている。所々の日陰や、除雪した雪を積み上げていた場所にまだたくさんの雪が残っていた。桜もこれからだそうだ。

 ようやくみんなに追いついた。 斑尾山、妙高山、黒姫山、戸隠山、飯縄山と「信越五岳」が見えるらしいが写真には撮れなかった。MOさんの最初の勤務地が、ここから新潟側の小さな村だったそうで子ども達と歩いて遠足に来たそうだ。とても懐かしそうだった。

 👇は、源泉。100度近い熱さ。今は蓋をしてあるが、時間を決めて開けるとか。向う側の湯から湯気が上がっている。野菜や卵を茹でるそうだ。

 👇は、何かを茹でているところか?

 麻釜(おがま)のすぐ傍にある湯沢神社。

 旅館「さかや」の近くの「大湯」。   

 一旦宿へ戻り、KYO子ちゃんと二人で、👆の「大湯」へ行く。代金は志し。結構広く明るい。すべて木造。下足箱、脱衣箱が上下になっている。「あつ湯」と「ぬる湯」があるが、両方とも水道の蛇口があった。

  👇 黄色の桶は「ケロリン桶」だ。懐かしい。外湯は13か所あるそうで、「湯仲間」と言う組織があり、掃除、修理、警護などボランティアで運営しているそうだ。

  野沢温泉は奈良時代に行基が開湯したそうだ。確か山代温泉も行基さんだったはず。スキー場としても有名、オーストリアチロル州・サンクトマントゥと姉妹都市。イオックスアローザみたい? 道理で洋風のホテルも多い。

 時々見かける「野沢組」の表示。建設会社か、やーさんか? いえ、江戸時代後期より続く野沢温泉村人で作る自治組織だそう。共有財産の山林、水源、温泉を共同で守る「組」だそうだ。


溝掃除日は雨?

2018-04-14 | 日記・つぶやき
 
溝掃除は春の行事です。
 4月に入りようやくお雛様を片付けたと思ったら、溝掃除だ。雪解けとともに始まる大切な町内の行事。旅行や納涼祭は不参加でもいいが、溝掃除を抜けるわけにはいかない。しかも、例年「芙蓉会......
 

 👆は昨年の私のブログです。毎年同じことを書いているが、今年の町内の下水清掃日は4/15(日)。一斉清掃日だが、それぞれ都合に合わせ事前にする家も多い。お向さんも1週間以上前から始められた。溝が長いせいもあるのだろう。私も早めにするつもりだった。ところがお天気が悪い。雨模様だったり、寒かったりだ…。晴れた暖かい日は、私がお出かけ。先日の「苺の会」コーラスの日、野沢温泉での同窓会の日、いずれも晴天だった。早めに帰宅し、午後が空いてもその後掃除をする元気が出ない。そのうち、空き家になっているお隣さんが家の整理に帰省され、そんな時には我が家の駐車スペースをお貸しするのでバタバタ溝掃除をしたくない…などなど、勝手に理由をつけて延ばしていた。

 とうとう、14日(土)になった。午前中だけ晴れるという。お隣さんも1日早めてこの日に帰られ、駐車スペースが空いたところで掃除にかかった。野沢温泉の効能か膝の調子もよくて、作業がよく捗った。目皿2個分を残してほとんど終了。今冬の大雪、こんな狭い側溝がいかにありがたかったか! が、昨秋怠けたせいで、大量の泥がたまり、そこに草が生え、除去するのは大変だった。今年は、家の中も外も短時間に少しずつ掃除をしよう!!と肝に銘じた。

 かなり遅れて茶々姫さん宅へお茶のお稽古に。桜馬場や古城公園の道路沿いの八重桜が満開だ。お茶には、久しぶりによっしーちゃんが参加で賑やかだった。

 👇は、柳に燕のお茶碗と杜若のお棗。

 👇は、アケビの花。

 👇は、香合。

 👇は、主菓子「花筏」。

 遅れて行ったのでお稽古も半分だけだったが、美味しいお抹茶を何服もいただき、お茶室の雰囲気は心が和む。

 もう一つ、ホッとしたこと。確定申告の還付金が振り込まれた。今年は大雪のため除雪に手こずったせいで体調も悪く、確定申告の申請が大幅に遅れた。例年通りと高をくくっていたら医療費控除の申請が今年から変わり(後で暫定期間とわかったが)、提出期限ギリギリに税務署のポストに投函した。遅く出したからか、森友問題で国税局の作業が滞っているのか、提出後何の音沙汰もない。ちょっと心配した。13日(金)にようやく還付金案内が届いた。申請した通りの金額! 嬉しい。


「苺の会」で初舞台

2018-04-11 | 合唱

 昨年暮れから、女声コーラス「苺の会」に入会した。「ふれあい福祉センター」で月2回活動している女声合唱グループだ。近所の友人が会員でいつも話に聞いていた。「ともかく楽しい」と仰る。「先生が楽しく上手に教えてくださる」とも。まず見学に行き、「ボランティア広場」でのステージも見た。
 今年に入り入会を決めたとたんに、石堤老人会総会のオープニングで歌うことになった、出席できる人は手を挙げて、と言われビックリ。30分任されたから10曲歌うそうだ。

 それが、4/10(火)、とても良いお天気の日だった。桜は終わったが、靄がかかったような春の匂いが漂う日だ。👇は、石堤公民館。まず声出しを兼ねて通し練習をした。ソプラノ、アルト、各パート約10名でバランスがいい。声がよくひびく会場で歌っていても気持ちがいい。私は新米なので歌詞にしがみついていたが、皆さんはほとんど暗記しておられる。

 その後、2階和室で着替え、赤のTシャツと黒のスカートに白のネックレス。
 最初の曲は、「野に咲く花のように」、2曲目は「冷蔵庫の中に何がある?」。先生の「皆さんのお宅の冷蔵庫と比べてみてくださいね」のコメントで一気に盛り上がったようだ。歌詞は~:
 ♪ 冷蔵庫の中に何がある? 冷蔵庫の中はいろんなものがいっぱい! 人参、大根、カボチャ、レタス、それから それから 乾いたネギのしっぽ ♪ と ソプラノとアルトが掛け合いで歌うリズミカルな歌だ。聴いておられる方の顔に笑顔が浮かぶ。

 西原先生は元はと言えばピアニスト、この合唱団の伴奏者だったとか。今は伴奏しながら歌の指導をされる。この日は、伴奏をすべて録音してこられ、指揮をされた。キーボードってそんなこともできるようだ。一曲ごとの語り掛けに気軽に応える方が増え、会場は和やかな雰囲気になってきた。
 三曲めは「手のひらを太陽に」。漫画家のやなせたかしさんの作詞、いずみたくさんの作曲だ。やなせさんはこの歌を作った時、心身ともに不調で、「自殺したいくらいだった」という。それは冬のことで、絶望的な気持ちに陥りつつ、かじかむ手を電気スタンドで温めながら仕事をしていたところ、ふと自分の手の指と指のあいだに真っ赤な血が流れるのが、電球の光で透けて見えた。

ぼくは自分の才能にも、また運命にも、その頃おきたいろんなトラブルのことにも、自分自身についても全く嫌気がさしていたが、それなのになんとぼくの血はまっかで元気そうに動いているのだろう。こんなに血が赤いのに、ぼくはまだ死んではいけないなとその時に思った。そうだ。そんな話を歌の前に話された。

 次に”皆で歌いましょう”コーナー。春の歌をいっぱい歌いました! 「春が来た」、「春の小川」、「ちょうちょう」、「チューリップ」、「朧月夜」の5曲も‼ 皆で小学生の頃を思い出しながら楽しいひととき。身体をゆらしたり、手拍子をとったり…。
 最後に、「人生いろいろ」と「瀬戸の花嫁」。いい選曲、いい曲順だった。アンコールがあり、「ふるさと」を一題めだけ。

 赤いT-シャツと白のネックレスの写真が撮れなかったので、昨年「ボランティア広場」での写真をアップします。


演劇「もやしの唄」

2018-04-10 | 映画・テレビ・演劇・芸能

 私たちの世代だと、いつ頃からもやしを食べたかな~と思い出そうとするがハッキリ覚えていない。初めて東京での生活が始まった頃、一緒に下宿をしていたasaちゃん(彼女のお姉さん夫婦の家に下宿していたのだが)が、笹塚のラーメン屋さんに連れて行ってくれたのが「ラーメン初体験」だった。昭和30年代だ。もやしもその頃かもしれない。

 もやしとは、主に穀類や豆類の種子を人為的に発芽させた新芽。暗所で発芽させ、徒長軟化させたものとある。日本では、平安時代の『本草和名』で「毛也之」、江戸時代の『和漢三才図会』にて薬効があるものとして紹介されており、食品というよりは薬として珍重されていたらしい。
 第二次大戦中、光のない環境で簡単に栽培でき、ビタミンが豊富なことから潜水艦内でも栽培されたそうだ。

 テアトル・エコーの「もやしの唄」の脚本・演出の小川未玲さんのお父さんは井上ひさしさんの親友だそうです。未玲さんの父方の実家は元味噌屋さんだったが戦後もやし屋さんになったのだそうです。もやしと言うのは樽の中に豆を入れ、水をたっぷり与えて作る。一日4回6時間ごとに2時間かけて水をやる。夜中の0時、朝6時、正午、夕方6時。間に出荷準備、配達、家事、事務、仕込み、食事…。

  舞台づくりになんと7時間かかる大掛かりな装置を作り、舞台上に井戸があり水が流れ、驚きました。そんなもやし屋さん「泉商店」を経営する泉恵五郎は、早くに妻を亡くし男手で息子を育てています。弟も妹も店を手伝う気はなく、妻の母親や近所のラーメン屋の娘が手伝っています。そこへもやしのような青年、村松(実は松村電機の御曹子)が見習いに入ります…。恵五郎は毎日眠くて眠くて、喋りながらも寝てしまうし、お見合いの席でも居眠りします。

 昭和30年代がよみがえる優しく真面目に生きていたもやし屋さんの物語だ。一幕2時間、朝ドラのようなほのぼのと爽やかなお芝居だった。

 一つ、気になるセリフがあった。恵五郎が「心配だと言うことは信用してないと言うことだね」と言うのだが、今の私の状態に重なるようでちょっと考えさせられた。


桜も見納め?

2018-04-09 | 自然・海山草花

   今年は桜の開花が早かったのはいいけど、お天気が不順でゆっくりとお花見はできませんでした。通りすがりに車の中から見るのが精いっぱい。

 👇は、4/5(木)の平米公民館のしだれ桜。昼に着いた時は慌てていて、帰る頃撮ったので曇り空です。実物は赤みがかってきれいでした。

  👇は、KI新聞から、城端・善徳寺境内のしだれ桜です。雨の中で風情ありですね。

 👇は新聞記事から。 
 「城端しだれ桜まつり」が7日、南砺市城端地域中心部で始まった。普段は閉められている城端別院善徳寺の式台門(通称:開かずの門)が期間中は特別に開かれ、樹齢360年あまりの古木、"しだれ桜(糸桜)"を間近で楽しめる。ライトアップもされ、昼も夜も楽しめます。4月7日(土)、8日(日)、14日(土)、15日(日)。ガイドと歩けばみえてくる城端「さくらの名所」を巡るまち歩きもあります。👇は、神明の桜。

  高岡市でも、恒例の「千保川さくらクルーズ」が4月14日(土)・15(日)に行われます。もう7回目だそうです。初回の頃数回申し込んで参加したものです…。14、15日ではもう葉桜だろうな~。


映画「空海」

2018-04-08 | 映画・テレビ・演劇・芸能

 空海と言えば、”弘法大師”、真言宗の開祖である。「弘法も筆の誤り」と言われるように書の大家で「三筆」の一人でもある。
 その空海を主人公にした日中合作映画が作られたと聞き、興味がわいた。いつか見たいと思いながらなかなか時間がない。そのうち見た人から「よくわからん映画だった」と聞いたり、ネットに「原題は”妖猫傳” (英題『Legend of the Demon Cat』)で猫が主人公」などと書かれており、ますます興味がふくらんだ。大スペクタクルだろうから映像だけでも面白いだろうと、ようこ姫さんを誘って見に行った。

 👇は、チラシ。サブタイトルが「美しき王妃の謎」とある。楊貴妃の死をめぐり空海と白楽天が謎を解く話のようだ。

  遣唐使として中国王朝の唐に渡った空海(染谷将太)は、詩人の白楽天(ホアン・シュアン)と交流を深めていくなかで、長安で権力者が次々と奇妙な死に方をするという怪事件に遭遇する。
 空海と白楽天の二人が共に事件を探っていくと、50年前の楊貴妃の謎に行きつきます。まるで「相棒」かホームズとワトソンみたいなコンビの関係が面白かった。

 ”ミステリー・ファンタジー・アドベンチャー・ラブ” とチラシにあるように、愛と冒険がからむ幻想的なミステリーです。過去と現在の謎を黒猫がつなぎます。6年かけたと言う広大な唐の都のオープンセットとCGが舞台です。楊貴妃は本当に殺されたのか、もしかして生き返ったのか、謎は私にはわからなかった。ひとまず原作を読もうと、夢枕獏の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を図書館で借りました。

 見終わった後、姫さんの感想が「猫の動きが不自然」と言うのだ。私は「ああ、そう言えば…」だった。私はストーリーのみ追っていたが、彼女はさすがに映像の人だ。なるほどCGの技術がよくないのだろう。猫の他に、白龍、丹龍と言う若き幻術師が鶴に化するがその鶴も然り、と言うわけだ。 そしてたまたまその夜のTVで、”NHKスペシャル「人類誕生」”のCG作りの丹念な作業過程を紹介しており、これだけの時間と労力、高度な技術、学術的な知識が必要とは! と驚いた。


金沢能楽会別会能 ’18(その2)

2018-04-05 | 能楽

  4/1(日)、なはさんと蒼山会女子会(東京行きの)メンバー6名で金沢能楽会別会能を見に行った。「別会能」と言うのは、普段なかなか見ることのできない演目を上演する公演のこと。
 👇は、当日のちらし。そうそうたる演目、出演者である。能2番と狂言、家元の仕舞である。
  ◇別会能番組 (4月1日午後1時、石川県立能楽堂)
   
▽能「源氏供養~真之舞入」(シテ島村明宏)
   ▽狂言「伊文字」(シテ野村万蔵)
   ▽仕舞「弱法師」(シテ宝生和英)  
   ▽能「石橋」(シテ松田若子、ツレ渡辺茂人)

 「源氏供養」と「伊文字」は前回紹介したので、今日は仕舞「弱法師(よろぼし)」と能「石橋(しゃっきょう)」を紹介します。
 
  
「弱法師」は、
盲目の少年が難波から見える浦々の景色を思い浮かべながら、群集の中で舞い狂じ、人に当たりよろける・・・という内容の仕舞です。家元の舞は、眼を閉じて、能の場面を彷彿とさせる舞姿で哀れさを誘いました。

 さて、「石橋」。👇は、3年前「富山県宝生流80周年記念」の時の富山能楽堂での連獅子の私のブログです。獅子は家元の和英さんと佐野由郎さんです。とても印象に残る舞台でした。 

https://blog.goo.ne.jp/67kiyoh/e/65e6e1c7f89c8add61ce8af3352b694c

 実は、今年3月銀座観世能楽堂で観世流の「石橋」大獅子を見たのですが、👆の宝生流の方がしっくりくるように思われました。
 今回の「別会能」では、女流能楽師の松田若子さんが獅子を務められるのが話題でした。北陸中日新聞の記事を中心に紹介します。👇は、シリーズ「能楽おもしろ鑑賞法」から。 

【能楽おもしろ鑑賞法】16 能「石橋」 雷が呼ぶ獅子の乱舞

獅子が豪快に舞う能「石橋」。写真は赤白2頭が舞う連獅子の演出による=2002年9月21日、石川県立能楽堂で

写真

 能には大曲と呼ばれる演目がいくつかあるが、最も華やかで勇壮なのが「石橋(しゃっきょう)」だろう。金沢能楽会が四月一日に金沢市の石川県立能楽堂で催す別会能で、上演される。

 舞台は中国。日本から仏跡探訪の旅に来た寂昭法師(ワキ)が、文殊の浄土・清涼山につながる石の橋を渡ろうとする。そこへ木こりの少年(ツレ、宝生以外は前シテ)が現れ「名のある高僧でさえ何カ月も修行してから渡った橋である。たやすく渡るなど危ういことだ」とたしなめる。

 この橋、幅が一尺(約三十センチ)もない上、コケに覆われて滑りやすく、谷底までは千丈(約三千メートル)余もある。肝を冷やしていると、美しい音楽が聞こえてきた。文殊菩薩の出現が間もないのだ。

 ここからが、見どころ聞きどころの獅子舞。獅子は文殊に仕える霊獣で、菩薩に代わって出現したという設定だ。

 ヒシギという甲高い笛の響きが続き、鼓や太鼓が激しい掛け声と鋭い打音を重ねる。乱序という舞の導入部分だが、雷序とも称する。掛け声は雷声。“雷鳴序曲”である。中間で、太鼓と小鼓が奏する繊細なやりとり「露の拍子」が、深山の静けさを表した後、再び激しい演奏となり獅子(シテ)が登場する。

 舞の部分は「狂い」と呼ばれる。深い谷から天空までを乱れ舞い、大輪のボタンに戯れる。両手をピンと張り頭をそらす型は、獅子の咆哮(ほうこう)を思わせる。雷序、狂いなど独特の呼称をヒントに、スケールの大きさを存分に味わってほしい。 (笛)

 👇は、松田若子さんの公演前の言葉です。 

 

  👇は、公演の翌日【4月2日、北陸中日新聞朝刊より】  
  
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 山崎先生も地謡を務めておられる。お囃子は、大皷:原岡一之、 小鼓:住駒幸英、 太鼓:麦谷暁夫、 笛:室石和夫 の先生方。
 この日は、太鼓の正面の位置の座席に座れたので、獅子が登場する直前の「乱序~序奏・露の手・登場」のお囃子が充分に聴けて嬉しかった。「露ノ手」の部分で、鼓と太鼓だけが長い休止を隔てながら交互に打つ、深山にしたたり落ちる露を表現する様、力強く豪壮なかけ声とともに激しく打ち鳴らす3つの打楽器と笛の彩り、いずれも、なんとも言えない素晴らしさで、圧倒された。
 
 今日の平米のお稽古の時、山崎先生が、「石橋だけでなくどのお能でも、同じ曲を何度見ても演ずる人や舞台によって得るものは違う」と仰ったがまさにその通りだと思った。