2年に一度の「蒼山会一泊旅行」。お能の舞台となった謡蹟巡りの旅なので、普通のツアーでは行けない、また個人旅行でも行けない場所を回るのが楽しみな旅である。昨年からお能「藤戸」と「海人」に関係する土地を訪ねると聞き、楽しみが更に増していた。「藤戸」も「海人」も私の大好きなお能である。が、一泊で岡山、香川を回るからにはかなりの強行軍旅行だろう。退院2週間後なので無理をしないようにしようと思っていた。
10/20(土)、高岡駅南口6:15出発である。半数以上の方は、大門から乗って来られる。いつも会員でない方も何人か参加される。なはさんも参加してくださり大門から乗車された。
高岡IC-能越・北陸・舞鶴・中国・山陽道を経て倉敷に到着。
👇 途中の「吉備SA」。
👇 お土産に買った「きびだんご」。
👇 小箱(10個入り)のきび団子を開けてみると、
👇 倉敷・美観地区(古い町並み)。以前何度も来た「大原美術館」だが、やはり懐かしくて絵画を鑑賞し、街並みも歩いたが、こんなきれいになっているとは!
👇 倉敷川を船が下る。
👇 今橋。向こうの建物は大原家本邸。最近公開されたらしい。観光客の数がすごい。
👇 源平の藤戸合戦で有名な「藤戸寺」。倉敷市藤戸町にある真言宗のお寺。本堂で、素謡「藤戸」、「八島」、舞囃子「海人」を奉納した。
左手前から太鼓(松原さんの撥しか見えないが)、大鼓の松本先生、小鼓の山崎先生、笛の瀬賀先生。
👇 立ち方は米島先生。右は地謡の方たち。
この後、住職さんに教えてもらい、近くの赤い橋の傍に佐々木盛綱の像があると聞き、見に行った。
👇 馬で海を渡る盛綱(源氏方)の像。この浅瀬を教えたばかりに土地の若き漁師が盛綱に殺され、平家に勝ち、出世してこの土地を治めに来た盛綱に母親が恨み訴えに来る、と言うのが、「藤戸」の物語。盛綱が弔いをすると漁師の霊が現れ、殺される場面を再現する。前シテが母親、後シテが漁師の霊と言うお能だ。