Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

久しぶりの下呂温泉

2010-01-31 | 旅行
 上は「湯快リゾート下呂彩朝楽・本館」。昨夜、朴葉味噌を
焼いたコンロで、朝は干物を焼く。時間を決めて、テーブルに
回って来られる。私が部屋へカメラを取りに行き、シシャモは
焦げてしまった。パン食だけど美味しかった。

      
           

 下呂駅をはさみ、本館から別館へのシャトルバスが運行され、
温泉街を通って行く。私たちも別館まで行き、駅へ戻りながら街
を歩いた。いたる所に足湯があり、三々五々にバスタオルを肩に
かけた温泉客が温まっている。下呂温泉は10世紀半ばに発見され
た。今も、益田川(飛騨川)のほとりに源泉地がある。
 下は、元湯の足湯と発祥の地の碑。

         

 街の真ん中の交差点に下呂温泉神社が建てられている。隣は
医院。街の人も湯治客も気軽にお参りできるということか。

       

 下呂山麓から流れ出る清流、阿多野谷の両側が「せせらぎの
小径」で散策できる。あちこちに野口雨情の歌碑があった。
 江戸時代の儒学者、林羅山が、「有馬」「草津」「下呂」を日本
の3名泉であると、詩文集に書いたそうで、山間の湯に猿と遊ぶ
羅山像が橋の中央部に建てられている。なぜか、その前にチャッ
プリン像もあった。

 

 風は冷たいが雪はなく、午前中のこととて観光客も少なく、
ゆっくり散策できた。

 昔は、日本を横断する大事な高山本線だったろうが、今は富山
まで行く本数は少ない。不便な路線だ。途中、高山、飛騨古川は
真っ白な雪景色だった。



              

 1人7890円(4人以上は5890円)の湯快リゾート、目下感謝祭
中とかで、更に1000円安くラッキーでした。女性客が多く、特に
オバチャングループが、脱衣場であちこちの温泉の情報交換を
しているのはお馴染みの光景だ。下呂では若い男性グループの
姿がチラホラ見られ、ちょっと加賀温泉の湯快リゾートと違う
雰囲気。名古屋、岐阜から気軽に来られるからだろう。

下呂への珍道中

2010-01-30 | 旅行
  1月半ばにして「初失敗」である。姪の結婚式の出席を決め
た頃、名古屋の帰りに、途中下呂温泉へ泊る計画を立てた。
ちょうど「湯快リゾート・粟津」へ行ったばかりで、下呂の「湯快
リゾート」で一泊して帰ろうと予約し、楽しみにしていた。

 結婚式が予想より長引き、着替えると、予定していた名古屋発
の特急「ひだ」に乗るには30分余りしかない。諦めればよかった。
せっかく義弟夫妻がお茶に誘ってくれるのを断り、ダメ元で行く
だけ行こうと…。次の電車が2時間後までないし…。
 甥の車で駅へ、近鉄で名古屋へ、ギリギリ間に合いそうだった
が、乗り換えに手間取り(JR改札口がわかりにくい)、荷物を引っ
張り必死に走ったが結局乗り遅れ…。名古屋駅でお土産を買い、
喫茶店でまた喋り、時間つぶしして、2時間後の「ひだ」に乗った。

 外はもう暗い。下呂着は19:13と手持ちの時刻表に書いてある。
ホテルにも遅れる電話を入れた。この時刻が「曲者」だった。
数少ない特急の中、その特急だけ下呂駅前の2駅で停車するのだ。
 私が1駅前の時刻を読み間違えた。私は時刻よりアナウンスや、
駅の表示を確かめるタイプ。義妹はひたすら時刻だけ覚えていた。
車内でまた喋っていて、義妹が「あ、お義姉さん、時間や」と棚の
荷物を降ろしてくれた。あわてて、5,6人の客とともにホームに
降りる。改札口で義妹が切符のことで揉めている間、私が先に
駅舎を出る。たしか、右に観光協会があり…、そこでようやく
気づいた。え?下呂ってこんな寂しい町?振り返ると・・・

        

 城端駅か井波駅みたいな立派な看板が。後で見ると、ホーム
側にも誰かの揮毫による立派な看板があったのだ。(トップ)
「Saちゃん、Saちゃん」と叫びながらホームを見たが、電車は
とっくに…。
 駅員さんに聞くと、次の鈍行は40分後、窓口は閉まり無人駅
になるそうだ。暖かそうな可愛い座布団の待合室で待つことに
なった。何でこんな駅に特急が?見回すとこんな看板がある。
温泉もあり、登山もできるらしい。

              


 ウロウロしているとタクシーが止まった。近くに会社がある
のか。いくら?と聞くと、8000円。そりゃ無理。6,500円なら
行けるよ、と。でも30分かかるらしい。相談の結果止める。
夕食さえあればよい、後は温泉に入り寝るだけ。どこで喋っ
ていても同じだから待とう、と意見が一致した。
 そこへ、駅員さんか地元の人か、若い男性が、自販機の前
に千円札が落ちてましたよ、あなた達では?と差し出された。
私たちが運ちゃんと話していた場所だ。私は義妹かと思い、
彼女もそう思ったか、成り行き上受け取ってしまった。ここで
財布は出していないし、どうも違うらしいが、有難くいただく
ことにした。いっぺんに気持が明るくなり、下呂からのタクシ
ー代、助かったね。

 ホーム側に、こんな表示もありました。飛騨路と美濃路の
境界線のようです。青い箱は、使用済み切符入れ。もう、2度
と来ることはないでしょう。
           

 ホテルに着いたのはラストオーダー直前、お風呂は後になった
が生ビールを飲み、久しぶりの朴葉味噌が美味しかった。

姪の結婚式

2010-01-26 | 日記・つぶやき
 久しぶりに結婚式に出席した。私には、甥姪が夫側と両方で
8名いるうち5人目で、義妹の息子たち以来である。特に、我が家
の姓を名乗る家では初めてのお祝いで、親類一同喜びに包まれ
た。

 24日朝、「しらさぎ」で義妹と名古屋へ行く。そこから電車で10
分ほどの町のフランス料理レストランで式、披露宴とも行われた。
二人の希望で、費用をかけない、地味だが温かいムードの「人前
結婚式」だった。

 風は冷たいが陽が差して青空。中庭にはベンチも並べられ、暖
かい季節には戸外で式を挙げるのだろう。ここで親族紹介と記念
撮影があった。
         

 レストラン内のメーンテーブルでは、スタッフの方が準備中。
皆、テーブルについて新郎新婦の入場を待つ。

         

 神主さんでもなく、牧師さんでもなく、スタッフの進行により、
誓いの言葉、指輪交換、羽ペンでのサイン…などなどと進めら
れ、皆の前で結婚を誓い、認めてもらい、祝福してもらう。以前
にも何度か、人前結婚式には出たが、レストランと言うことで更に
アットホームな雰囲気だった。音楽はヴァイオリンとピアノ(手前
はグランドピアノ)。

            

 その後、いったん外へ出て、記念撮影。集合写真も。後、三々
五々に自分のカメラで写しあう。花嫁さんが風邪をひかれないか
と心配なほど。小さい頃から、夏は氷見で泊まり虻が島へ遠泳、
冬は山代温泉へと、いつも8人の甥姪たちは一緒に遊んでいた。
大人になるにつれ、そんな機会も減り、私自身も彼女に会ったの
は何年ぶりだろう。 
            

 いよいよレストランでフランス料理をいただきながら披露宴。
我が家のテーブルには、義弟二人と義妹、新婦の母方の従妹。
 新婦の会社の先輩が「台湾の祝の踊り」で祝ってくださった。
 「磨ばん歌(もうばんか)」と言う、団子をコネコネと捏ねて
お祝いをする踊りだそうだ。「モーハネ モーハネ モーモーモー」
と賑やかな掛け声が入る。
        

 気楽な和やかなムードで式、披露宴とも無事終了。高岡での
普通の結婚式と違い目を見張ることもあったが、一番驚いたの
は、二人が新婦の姓を名乗ると言うことだ。婿養子に入るので
はないのにである。どっちの姓にする?と、二人で相談の上で
選んだそうだ。新郎の兄はすでに結婚、可愛い二人の息子さん
がおられる。新婦には未婚だが立派な弟がいて、双方とも家に
縛られない自由な立場、と言うわけで二人の自由意志での決定
とのこと。我々親族としては、M家が1軒増えるわけだね、と
嬉しいような複雑な気持ちでいました。時代は変わりましたね。

家祈祷(やぎと)

2010-01-23 | 日記・つぶやき

 12月の月忌参りの時、お寺さんに1年間の挨拶をした後「1月はお休みでしたね。」と言ったら、「1月に『やぎと』をされますか?」と聞かれた。初めて聞く言葉だが、「家祈祷」、つまり、家のお祓いのことだそうだ。
 近所の神社から新年のお祓いに来られるが、最近は千葉で正月を過ごし留守にするからか、来られないことがある。だから、お願いすることにした。

 義母から仏壇を預かって以来、お墓や仏壇を新調したりしたが、なにぶん、リタイア後も、月忌参りの日に留守にすることが多かったので、1月はお休みにしておられたのだろう。
 家祈祷は、法華宗、日蓮宗、禅宗、真言宗(?)で行われる仏事だそうだ。私は実家が浄土真宗なので、小さい頃から、日曜学校で歌を歌ったり、お盆には仏壇の仏具を磨くのが子供の仕事だったり、でお経も少しは読めるし、「ごぼまいり」や「ほんこさま」と言う言葉もなじみ深い。

 法華宗のことも少しずつわかってきたが、まだお経もろくに読めないのだ。
 ともかく、日取りを決め、準備する品を紙に書いてもらった。赤いローソク、お鏡一重ね、洗い米、塩、お酒、仏様のご膳。お正月花も枯れかかっているので、春らしい彩りを添える。
 仏様には、昨年から綿帽子をお被せしてある。日蓮上人が額を傷つけられた故事に由来する。          

 約束の時間に、若はんと二人で来られた。もう2軒回って来られたとのこと。法衣に着替えられ、三十番神像の軸をかけられてお経が始まった。速く激しいお経だ。「大難、小難、微難」を祓うとの言葉が聞き取れるくらい。さっぱり意味不明の言葉もあって後で聞いたら、呪文だそうだ。サンスクリットを漢字に当てはめて経文に書いてある。こんな難しいお経を読むだけでも修行しなければなるまい。他にもいろいろな仏典の話をしてくださったが、難しい、の一語に尽きる。

 洗い米と塩を混ぜ、お酒と一緒に、家の外の4隅に撒いた。これで1年間、家の難は免れると思うと、気持ちも晴れた。


「いわせのコーラス」初稽古

2010-01-21 | 合唱
 1/20(水)は大寒だったが、暖かい一日で一気に雪が融け
た。野村公民館で「いわせのコーラス」の今年初稽古があった。
 時間ぎりぎりに、2階のホールへ入ったら、ソプラノとアルトの
テーブルが、それぞれ向かい合わせに作られ、もう20名ほど
座ったおられた。テーブルには一人ずつ、折り紙の上にお菓子が
飾られ、ささやかだが新年会の雰囲気。係りの方が、紙コップに
熱い紅茶を注いで下さった。心のこもった準備をありがとう。

 シャトレーゼのいちごブッセ、炭焼珈琲アメ、だいこんしょうが
アメに小さなかわいい折り紙の鳳凰が素適だ。 

  
              

 先生方が来られ、新年のご挨拶。会長のTさんの言葉のように
大寒にもかかわらず、春が来たような暖かく華やいだ気分で、
今年の歌い初めをした。

 3月にふれあいセンターで「寿大学」の閉講式があるそうで、
その時コーラスを披露することになっている。先生懸案の曲目
が発表された。レパートリーが多くて、とても悩まれたらしい。

 童謡から、「日本の四季」を:
  花、さくら、夏の思い出、もみじ、雪。

 次に、歌謡曲から:
  瀬戸の花嫁、バラが咲いた、忘れな草をあなたに、
  喜びも悲しみも幾歳月。

 最初に、テーマソングの家持の歌、「岩瀬野に」を、最後に、
全員で、「ふるさと」を、歌う。途中、先生のトークやソロも
あるのだろう。
 今までは、公民館まつりや万葉朗唱くらいで、こんなステージ
は初めて。みんな張り切っています。 

ぼやき川柳

2010-01-19 | 日記・つぶやき
 いつだったか、風子さんから「ぼやき川柳」の番組について
聞いた。毎土曜日午後のNHKラジオ第1放送とのこと。絶対に
家にいない時間帯とあきらめていた。

 1/16(土)雪のためお茶は休み。急にぽっかりと時間が
空いた。何気なくラジオを聞いていると、小気味のいい関西弁
が聞こえる。公開ライブらしい。川柳を紹介している。先生と
司会のアナウンサーのテンポのいいやり取りがまた面白く、
耳が釘付けになった。これが噂に聞く「ぼやき川柳」でした。
 その日のお題は、「エコ」と「添える」。

 鉛筆で走り書きしたものを紹介します。

  「エコ」

  エコエコと   捨てずにいたら   ごみ屋敷
  エコエコと   言う妻の口       エコにして
  妻はエコ   おれはエゴだと    子が仕分け 
  エコバッグ  我が家はぜんぶ  ブランド品  
  老いたのし  野の草に似た   暮らしぶり
  エコと言う   印籠かざし     ケチが行く
  エコのため   あれこれ買って  ためす母
  エコに慣れ   隣の電気も    消してきた
  エコ生活    したらへそくり   増えていた
  エコカーにあり 自転車にない   補助金
  エコカーを   買ったうれしさ   まわり道
  ポイントが   ついても買えぬ  物ばかり
  別れたが    亭主出戻り     再利用
  
  「添えて」

  追伸の     方に本音が    見えかくれ
  もう一言    言って話が     長くなり
  川柳を     添えた賀状に    初笑い
  ラブレター   添削されて     返される
  晩酌に     添えた つまみと  診断書
  連れ添った   妻が定年      申し出る 

ハイブリッド(hybrid)

2010-01-18 | 日記・つぶやき
 またまた、「天声人語」だが、最近暇なので新聞をよく読むのだ。
1週間ほど前、コラム氏はトヨタの「プリウス」を取り上げておられ
た。昨年の新車販売の首位が、「プリウス」3代目。モーターとエン
ジンのかけあいが生む低燃費、割安感と減税が効いた、と書いて
ある。
 トップの写真はネットから。ようこ姫さんのプリウスを撮りたかっ
たが、最近会っていない。彼女は、買った当時、「ハイブリッド車
だから、今、エンジンを使っているか、モーターを使っているか表示
され面白い。」と、盛んに言っておられた。

 コラムの結論は、「地球温暖化」の話なのだが、私が気になった
のは最初のこの部分だ。

 「野菜や家畜の改良で、かけ合わせた品種はしばしば『両親』
より丈夫で発育がいい。これを雑種強勢と呼ぶそうだ。雑種を
意味するハイブリッド車の勢いに、自然界の法則が重なる。
電気とガソリンの混血はもう、好奇の目で見られることもない」

 ここまで読んで、今まで引っかかっていた物が一挙に解決した。
先日見た映画「アバター」のことである。
 「アバター」の映画評に、「人間とナヴィ族のハイブリッド」と言う
表現が使われていたのだ。「混血」ならわかる。人間同士から
生まれる子ども(子孫)だから。が、ここでは、科学の力により、
人間を原住人との雑種に変える、しかも人間の利益だけのため
に。そこに、違和感があった。

 美しいファンタジーの世界のようで、むしろ醜い世界。人間の
欲望だけが見える。映像は素晴らしいが、今ひとつ馴染めなか
ったのはそのせいだ、と図らずもトヨタのプリウスから連想して
しまった。 ただし、これはあくまでも私の屁理屈みたいなもので、
映画は楽しいですよ。

 今朝のニュースに「ハイブリッド船」の記事がありましたね。(1/18)
 さらに、「アバター」が、米ゴールデングローブ賞ドラマ部門で
監督賞、作品賞を受賞したそうです。(1/19)

雪の中のイルミネーション

2010-01-17 | 日記・つぶやき
 1/14(木)、しんしんと雪の降る日、平米公民館のお囃子の
お稽古の後、3人での「袴の講習会」を終えたらもう夕方だった。
事務所で熱いコーヒーをいただき、外へ出る。雪はまだ降りしき
っている。車の上にもこっぽりと雪が積もっていた。

 公民館を振り向くと、真っ白な雪の中でイルミネーションが
ひときわ輝いている。そう言えば、一昨年も噂を聞いたが、夜は
来ないので初めて見た。

 左側に、「元気おおとり」の文字、右側に、雪の結晶が、青く
赤く、黄色に、ピンクに瞬いている。
 「おおとり」は、「鳳凰」のこと。平米小学校の校章は2羽の
鳳凰が「米」の文字を囲み、校歌にも「おおとり」の言葉がある。
向かいに建つ平米公民館のマークも、鳳凰が「平」の文字を囲む
形だ。「高岡」の命名の由来の、詩経の一節「鳳凰鳴けり…」から
採ったのだろうか。「おおとり」は平米校下の象徴なのだろう。
 
  
                  

     駐車場では雪を冠った植木と電飾が美しい…。
       


 下は、12月の「平米公民館ブログ・きときと情報」より。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・       
 先週の土曜日(12月19日) ★元気おおとり★のイルミネー
ションの点灯式がありました。雪の降る中、たくさんの方々が
参加してくださいました。

 みんなでカウントダウンコール、「5 ・ 4 ・ 3 ・ 2 ・ 1
点灯!!」の合図で、子どもたちが、いっせいに「スイッチON!!」
「わぁ~!!」と歓声が上がりました。
            
 今回は、「カギ かけんまいけ!」がテーマ。カギの形が可愛
いね。”かけんまいけ”は富山弁。”かけようよ!”って意味です。 
  
         

 このブログは、昨年紹介したトンコさんの作成です。

「袴のはき方」講習会

2010-01-16 | 日記・つぶやき
 1/14(木)今年、2回目の「能楽お囃子の会」。謡は「右近」、
始まったばかりだ。太鼓は「胡蝶(中の舞)」、あまり間違えず
に打てた。

 お稽古の後、「袴のはき方」講習会をすると言うので、雪の
ひどい日だったが、着物を持参していた。
 先生は、公民館のYaさん、生徒はSiさんと私だ。せっかく袴を
新調したが、いつも先生任せではこの後大変。二人でお互いに
結び合えるように練習しましょう、とのSiさんの提案だ。Yaさん
が快く引き受けてくださり、この日となった。

 私は、「人頼み、人任せ」の人なので、いざとなれば美容院
と思ってしまう。でも、自分で着付けができるようにと、袴を
作ったのだ。Siさんはすべて前向きの方なので、お膳立てを
してくださった。Yaさんは、私たちより年下だが、何でも手際よく
上手にする方。

 この日は1回目。帯の結び方から始まる。半巾帯を、自分で
前で結び、後ろへ回す。(着物はいい加減に着ているので
ご容赦を)

         

 袴の前を帯の上に合わせ、後ろで紐をクロスして前へ持って
来る。前でもう一度クロスして、写真のように両脇でねじり、
後ろで結ぶ。
         

 袴の後ろの留め金(?)を帯に引っ掛け固定する。  
  
         

 紐を前で結ぶ。蝶のような結び目を作るのにコツがいる。
トップの写真のように、出来上がり。

         

 まず、Yaさんにお手本を見せてもらい、二人で交互に見たり
写真を撮ったり。その後、お互いに相手のを結ぶ。「こうけ~、
ああけ~」と、そう簡単には行かない。根気強くYaさんに付き
合ってもらい、次回もう一度することに決まった。家で、セータ
ーの上からはいて練習だ。

外は雪が降りしきり、夕闇が迫っていた。外へ出て、公民館の
ライトアップを初めて見た。これはまた、明日にでも。

本「悩む力」

2010-01-15 | 
 姜尚中(カン サンジュン)さんの「悩む力」は、以前ヒマジンさんの
ブログに紹介され、ちょっと興味があり、いずれと思っていた。
ヒマジンさんは大変読書家で、新書や文庫本を次々読破しておら
れる。
 年末上京した時会った友人とのお喋りの中に、この本が話題に
上った。彼女は姜さんのファンで、10chの「日曜美術館」も欠か
さない。「漱石について読むだけでも面白いよ」とのこと。

 結局、ブログでお願いし、ようこ姫さん経由で美女の会で手元に
届いた。正月休みに読んだが、元々私は新書が苦手。専門書と
言うイメージもあり、難しいと思ってしまう。
 そこで、眠くならないように音読することにした。月に一度の音訳
ボランティで「市民と市政」を読むのだが、最近よくトチル(噛むと
言うらしい)のだ。一石二鳥とばかり、ゆっくりペースで音読する。

 驚いたことに、とても読みやすい。話し言葉のように平易で、説得
力があるからだろう。「フンフン」と読み進めるが、それが一向に
頭に残らず、また読み返す始末だ。

 カバーの裏に、こう書いてある。
 「情報ネットワークや市場経済圏の拡大にともなう猛烈な変化に
対して、多くの人々がストレスを感じている。格差は広がり、自殺者
も増加の一途を辿る中、自己肯定もできず、楽観的にもなれず、
スピリチュアな世界にも逃げ込めない人たちは、どう生きればいい
のだろうか? … 」
 確かにそうだ。私はと言えば、楽観的で自己肯定型なのかあまり
悩まない。が、人生ウン十年、悩みながら生きてきたのかもしれ
ない。
 「本書では、誰にでも具わっている『悩む力』にこそ、生きる意味
への意志が宿っていることを、文豪・夏目漱石と社会学者・マックス・
ウエーバーを手がかりに考えてみたい」と著者は書いておられる。

 なぜ二人か? およそ100年前、ほぼ同時代に生まれ、ちょうど
「個人」の時代の始まりに、時代に乗り流されず、「悩む力」を
振り絞って近代に立ち向かった「苦悩する人間」だから。
 そして姜さんの経験も交え、9つのテーマに分けて具体的な例を
示しながら説いてある。

 その中からいくつか・・・。
 * 「私」とは何者か:自己チューと自我は違う。自我は他者
               との「相互承認」の中で成立する。
 * 「知ってるつもり」じゃないか:情報通と知性は違う。
 * 「信じる者」は救われるか:人生とは、自分がどうすべき
            か選択する時の集積。確信するまで悩む
            しかない。
 他に、世の中すべて「金」か。何のために「働く」か。変わらぬ
「愛」はあるか、なぜ死んではいけないか、などの章が続き、
最後に・・・、
 * 老いて「最強」たれ:「死」を引き受けて、「こわいもの」なし。

 最後の章にとても納得しました。果たしてそんな心境になれ
るかどうか。

 高校の国語の先生が漱石が好きで、ていねいな授業が印象的で、
「個人主義」や「則天去私」の板書を今でも思い出す。当時片っ端
から読んだが、本書に「門」「それから」「明暗」「行人」の登場人物
の名前がよく出るが、誰がどうしたのか、さっぱり記憶にない。

初稽古いろいろ

2010-01-14 | 日記・つぶやき
 仕事始めは「カーブス」だったが、翌5日は「合唱団MiTU」の
練習初めと新年会。一時間練習した後、近くのやきとりやで30数
名の参加で鍋をつついた。途中男声コーラスが始まり、負けじと
女声も歌い、最後は全員で「大地讃頌」を歌って盛り上がった。

 翌々日は、謡と太鼓のお稽古始め。謡は新しく「右近」が始ま
った。そして9日、茶々姫教室のお茶の日。いつも道路わきに車
を止めているが、先生に5台分の駐車場を除雪してもらうのは
忍びない。初稽古は延期にして、新年会の会食をすることに。
こんな話はすぐまとまる。月曜組にも声をかけ、7名集ることに
なった。

 場所は、小杉の「わはく」。昨夏、「ルビーの会」で行くはずだ
ったが変更したので、ほとんどの人は初めて。
 駐車場も広く、料亭風で落ち着いた雰囲気の店。

             門から玄関までの路地 
        

  廊下の両側に大小の和室がある。突き当たりに壺庭。


   「会席料理」一式。懐石ではないので一度に出てくる。
             2000円ちょっと。
                         
             デザートは葛餅  
      

 お料理の説明もロクに聞かずお喋りして申し訳なかった。
帰りの玄関で、ご主人の和博(かずひろ)さんにお会いした。
この方が板前さん?かどうかはわからないが、ともかく、店名
の由来はこのご主人の名前で、しかも、くまさんのお知り合い
なのだ。
 小杉の街中にお寺があった時にも、その後ペアーレの講座
でもお世話になったとのこと。
 月末に、「あかねの新年会」にまた参ります、とお伝えした。

 今からいらっしゃる方は、下の電話番号へどうぞ。
                 0766-30-5016

本「さまよう刃(やいば)」

2010-01-13 | 
 今年は、雪の降る静かな正月を過ごし、読書三昧に明け暮れ
た。並行して3,4冊読んでいた本を、アレコレ手に取りキッチン
でゆっくりと読んだ。

 これは、音訳ボランティア「あかね」のHaさんに1年ほど前に
お借りした。「もう要らないからいつでも読んで」と言われたのを
いいことに、ずっとテーブルの上に置きっぱなしだった本だ。

 東野圭吾(ひがしのけいご)作、角川文庫の本。読まずにいる
間に映画化されたと知った。近所の交番の前にポスターが貼りだし
てあった。寺尾聡の主演らしい。イオンに来たのかどうか?犯罪
被害者の立場から書かれた本だと、わかり読み出した。

主人公の長峰は妻を亡くし娘と二人暮し。その最愛の娘が、花火
の夜に2人の若者にレイプされ、誤って殺される。密告電話により
犯人を知った彼は、警察に任せても犯人は「少年法」により守られ
るだけと考え、単身犯人のアパートへ行き、そのうち1人を惨殺する。
そしてその場から逃走、もう一人を追い長野のペンションを1軒ずつ
探すのだ。迷い悩みつつも復讐の念を消し去ることのできない父親
に思わず引き込まれ、共感を覚える。

 「遺族による復讐を描いた社会派サスペンス」と帯封に書いてある
が、レイプシーン、犯人や親達の言葉、態度の描写があまりにリアル
で、読者も怒りを覚えるからだろう。最後の意外な展開もせつない。
 重い、哀しいテーマだが、こんな事実がたくさんあるのだろう。
「少年法」は、子どもを裁くためでなく、間違った道に進んでしまった
子ども達を助け、正しい道に導くために存在する、と聞いた。では
被害者はどうなる、被害者が受けた苦痛は?と問題を投げかけて
いる小説だと思った。

「龍馬伝」脚本家・福田靖さん

2010-01-10 | 映画・テレビ・演劇・芸能
 1/3(日)夜、今年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」第1回「上士と下士」
をご覧になった方は多いことだろう。次回に期待がふくらむスタート
でしたね。

 先日、ある新聞に、脚本の福田靖さんの記事が載っていたので
紹介します。見出しは、「『普通の青年』新しい龍馬像」。
 私にはまったく名前の知らない方だが、「HERO」、「海猿」、
「CHANGE」、「救命病棟…」、「フルスイング」、「ガリレオ」…等の
脚本家だそうだ。このタイトルは全部知っているし、見たのもある。

 NHK大河ドラマで「竜馬がゆく」を放映したのは、もう40年ほど前と
のこと。司馬遼太郎原作のドラマ化だった。今年の「龍馬伝」には
原作はない。福田さんのオリジナル脚本だ。
 土佐の下級武士の家に生まれたごく普通の青年が、どうして薩長
同盟に尽した「あの龍馬」になれたか。彼の成長を「小学校5年生
にもわかるように」ていねいに描き、新しい龍馬像をめざす。

 最初のシーンから登場する、郵便汽船三菱社長・岩崎弥太郎
(香川照之)は、龍馬にライバル心を燃やします。龍馬と同郷で、
同時代に生きた弥太郎を、子ども時代からの知り合いに設定した
のは福田さん。「おもしろいコンビができると思いました」と福田さん。
 恨みの力でのし上がる弥太郎に対し、人を信じ、人をひきつける
龍馬の魅力が際立つ、と書いてある。なるほど。そんな龍馬を演じ
る福山雅治もなかなか魅力的ですね。

 一昨年の「篤姫」は、宮尾登美子さんの「天璋院篤姫」が原作
だが、脚本を書いた田渕久美子さんは、やはり、小松帯刀を篤姫の
幼なじみと想像して書いた、とどこかで言っておられた。

 創作意欲をかき立てるのは、シナリオライターの楽しみでもあるの
だろう。今夜(1/10)が、2回目「大器晩成?」だ。

3D映画「アバター」

2010-01-08 | 映画・テレビ・演劇・芸能

 アバター(Avatar)とは、「化身」「分身」と言う意味だそうだ。 映画のポスターのスチール写真には、気味の悪い顔が映っている。

 年末のある日、ようこ姫さんから映画に行かない?とお誘いの電話があった。え~この忙しいのに?面白いの来てる?と言うわけで、二人の空いている日、時間も合わせると、29日、「アバター」となったわけだ。

 当日朝、すっきりと晴れ上がった。こんな良い天気に、一日中暗い映画館だけは勿体ない。午前中だけでも庭に出ようと、先日の突然の雪で倒れかけたコニファー2本と、紫陽花類、鉢植えの沈丁花など、ちょっとやられかけた木々に支柱を立てたり縛ったり、昼飯前の仕事(いつもどおりの泥縄仕事)をして、GSでガソリンもたっぷり入れ、イオン、トイザラス前へ。ぎりぎりセーフだった。
 映画館前の広場に、こんな素適なお正月飾りが人目を引いていた。             
              
 昨年3月の四国旅行の際、淡路島の「3Dうずしおシアター」で、鳴門の渦潮の成り立ちを3Dの映像で見た。目の前に魚が飛び出して来た。あんな感じなら面白いだろうな~と期待しつつ、メガネを受け取る。
        
 この映画は、「タイタニック」のジェイムズ・キャメロン監督の、12年ぶりの新作だそうだ。監督自身が開発した最新テクノロジーによる3D映像と宣伝してある。しかも、地球からはるか遠い惑星が舞台だから、壮大な光景が繰り広げられる。
 観客はほとんど若者たち、子供づれの家族も多い。「ハリー・ポッター」か「ライラの冒険」の大人版というのが、最初の印象だった。鳥(翼竜)に乗って空を飛んだり、飛び降りたり、痛快でワクワクする。

 時代は22世紀、地球から緑の植物が消え、人類はパンドラと言う惑星の資源に目をつけ開発に乗り出す。下半身不随になり車いす生活の、元海兵隊員ジェイク(サム・ワーシントン)が、急死した双子の兄の代役として送り込まれる。
 彼は、人間とパンドラの原住民ナヴィ族が結合した「アバター」に変身(カプセルに入りスイッチを押すと変身)して、単身で惑星へ侵入する。アバターになると、彼は自由自在に動け、走れ、飛べる。初めて森の中を飛び跳ね、駆け回り、ジェイクの狂喜する姿がほほ笑ましい。

 彼の使命は惑星の内偵なのだが、侵入を繰り返すうち、族長の娘に恋し、また神の樹を崇め森や動物と共同して暮らすナヴィ族に共感し、人類の横暴に怒りを覚えるようになる・・・・。 最後は、弓矢と現代兵器との凄まじいi戦闘シーン。侵略の歴史を思い起こさせる。

 わりと童顔のサム・ワーシントンと、目が大きく鼻が太く、脚が長く逞しいアバター、違うようで似ている姿。感情も表情も人間と同じ。こんな姿はどうして作るのだろう。デジタル・テクノロジーって何?
 大人も子どもも楽しめるファンタジーと冒険の世界?とも言えるし、地球の未来への警告とも。受けとリ方はいろいろ。娯楽作品としては面白かった。       


富士山の初日の出

2010-01-07 | 自然・海山草花
 音訳ボランティア「グループあかね」のOさんから、素晴らしい
富士の日の出の写真が数枚届いた。昨年も、富士浅間神社から
の富士山の初日の出の写真をいただき、ブログで紹介させてもら
った。当時、私は「浅間神社」の名も知らず、昨夏、富士周遊の
旅の際に立ち寄った時は、感激したものだ。

 今年の写真も美しく、また、Oさんのコメントから、富士山を「追っ
かける」気持がよく伝わり、文章もそのまま書かせてもらう許可を
いただいた。

        * ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *

           精進湖で見た初日の出
       

 7時10分ごろ精進湖で初日の出を見て、今度は朝霧高原の所で
7時50分ごろ再び 初日の出(?)を拝みました。

       

  昨年 富士を眺めながらのお正月を過ごしましたが、晴天の空と
日本一の富士があまりにも素晴らしかったので、今年もと 半年前
から予約(休暇村富士)を取り、暮れの29日から 元旦までまで
過ごし、帰りに松本でもう一泊して2日に帰ってきました。

 部屋から、24時間富士が眺められます。
                 
        

 暮れなずむ夕方に満月が出ました。 ホテルのすぐ横の田貫湖で
写真を撮っていたのですが、少しずつ暗くなってきて、隣の青年が
ぶつぶつと、「もう限界かな もう無理だな」と。私のばかちょんデジ
カメは、夜景モードにするとまだ撮れたので、そのまま撮っていると、
突然その青年、大声で「ありがとう!」と。「私、彼にお礼を言われ
るようなことしたかなあ?」と考えていると、彼がもう一度、「富士山
ありがとう!!」と。 私にではなく、富士山にお礼を言っていたの
です。よほど良い写真が撮れたのでしょう。
         
       

 昨年、聞いたのですが、「富士山の追っかけ??」を「ふじの病」と
いうのだそうです。私もその病にかかったようです。
 
 帰り道 小谷あたりの雪景色がメルヘンチックでした。

       

 行き交う車の屋根に雪をどかっと載せているのを見て、心配し
ながら帰りました。テレビでは 富山は大雪で70センチから1メー
トルとか言っていましたので。
 除雪車が来て道の雪をよけてくれるのは助かるのですが、玄関
の前に岩のようになった雪の塊が置いてあったりするから、きっと
ひどい状態だろうなあと。 
 でも 近づくにつれて家々の屋根の雪がそれ程でもなかったので
ちょっと安心しました。家の前は20センチぐらいの積雪でした。
道に面した部分は、お隣さんがうちの分もちゃんと雪をよけてあっ
て。
         * ・・・・・・・・・・・・・・・・・ *

 この気持、よくわかります。私も、千葉でお正月を迎えるとき、
テレビで「北陸に大雪。80cmから1m。」などと報道されるので。

 こんな俗世間から離れたお正月もいいな~と思いつつ、読ませ
ていただきました。